去年のあなたの想い出が テープレコーダーから こぼれています あなたのために お友達も 集まってくれました 二人でこさえたおそろいの 浴衣も今夜は一人で着ます せんこう花火が見えますか 空の上から 約束通りに あなたの愛した レコードも一緒に 流しましょう そしてあなたの舟のあとを ついてゆきましょう 私の小さな弟が 何にも知らずに はしゃぎ廻って 精霊流しが華やかに始まるのです あの頃あなたがつま弾いた ギターを私が奏いてみました いつの間にさびついた糸で くすり指を切りました あなたの愛した母さんの 今夜の着物は浅黄色 わずかの間に年老いて 寂しそうです 約束通りに あなたの嫌いな 涙は見せずに 過ごしましょう そして黙って舟のあとを ついてゆきましょう 人ごみの中を縫う様に 静かに時間が通り過ぎます あなたと私の人生を かばうみたいに
僕の影の隣りに もういないはずの君の 白い影が こしかけて ゆらり ゆらり ゆらり それは 心変わりで 互いのせいではないと つまりは若すぎたんだ ふたり ふたり ふたり 初めが間違っていた 君と出逢う所から だから 今日の日が来て ひとり ひとり ひとり 僕と君の想い出の すべてを嘲笑う様に 哀しみの白い影だけが ゆらり ゆらり ゆらり 哀しみの白い影だけが ゆらり ゆらり ゆらり
君の長い髪が 木洩れ陽と遊ぶよ 風に吹かれてもっと 笑ってごらんよ 僕のギターの上に 降り注ぐ蝉時雨 ケヤキの葉のうしろで ヒグラシが唄うよ 明るい夏の日は とてもいい気持 何だか 君とても きれいだよ わらぶき屋根の家 遠くに見えるよ もう一度だけ 云おうか 君が好きだなんて 明るい夏の日は とてもいい気持 何だか 君とても きれいだよ わらぶき屋根の家 遠くに見えるよ もう一度だけ 云おうか 君が好きだなんて もう一度だけ 云おうか 蝉時雨の中で
七色の花の向うで 霧が立つ日 公園のブランコで 若葉が揺れていた 誰かすてきな人が 現れるような 想いにふるえていた 僕の影法師 ※白い車にのって フリージアの花束抱いて とびだして来た君は まるで魔法使い 白いドレスがとても 僕にはまぶしすぎて 夏の始まりの 小さなふれあい ※くりかえし
私は心のままに 生きて来た そしてその為に 人を傷つけて来た 私は嘘をつかずに 生きて来た けれどその度に 私も傷ついて来た 人はそれも知らずに 私をそしり続ける 心のままに 生きてゆくのは いけない事でしょうか 私はあなたの為に 生きて来た そしてその為に 人を傷つけて来た 人はそれも知らずに 私をそしり続ける 心のままに 生きてゆくのは いけない事でしょうか 私はあなたの為に 生きて来た そしてその為に 人を傷つけて来た
あこがれていたの ずっと前から けれども今日まで 少しも気づかなかった あなたが去りゆき 頬に涙して 気がつくなんて おバカさんね私 もう時は戻らず もう二度とあえない ※だから せめて せめて まごころをこめて さよなら さよなら いつまでも 涙のままで あこがれてゆくの ずっとこれからも 心の鐘を ひとり 打ち鳴らしながら 今 ふたりの時は すべて 思い出に変る ※くりかえし さよなら さよなら いつまでも 涙のままで
表は雪が降ってる 一面の薄化粧 君はまだ眠ったままで 夢でもみてるのかしら あたりに人影は無く 街もまだ目覚める前 僕は横になったままで 煙草に火をつける 窓の外には遠く 水鳥が飛び交い 雲は低く流れて 雪は降り続く 表通りを荷馬車が通り過ぎて行く 僕は少しまどろむと もう君は起きていて ねえみてごらん雪だわと 君は幸せな人だ 曇りかけた ガラスを 君はその手で拭い まるで子供みたいに 目を輝かせた またいつもの生活が 始まるだけの朝なのに
蛍茶屋から 鳴滝までは 中川抜けてく川端柳 他人の心を胡麻化す様に 七つおたくさ あじさい花は おらんださんの置き忘れ 思案橋から眼鏡橋 今日は寺町 廻ってゆこうか それとも中通りを抜けてゆこうか 雨が降るから久し振り 賑橋からのぞいてみようか 南山手の弁天橋を 越えて帰るは新地を抜けて 出島の屋敷は雨ばかり むらさき 夕凪 夢すだれ むらさき 夕凪 夢すだれ
今日のあなたは冷たいね 夢を何処かに置き忘れて来たね 気まずい思いだけはさせたくないから 今日は帰るよ 会ったばかりだけど お酒は飲む気になれないし テレビはいつでもつまらないし トランプゲームのひとり占いを こわしては作り作ってはこわしてみる 今日はお前の方が 夢を忘れてたんだと クラブのジャックが 怒った様な笑った様な 僕はいつものミルクティー 君もいつものチョコレートパフェ 違っているのは君がうつむき加減に 他のことを考えていた 寂しい唄は好きじゃないし 楽しい唄はもっとつまらないし 四三じゅうにのカードを並べて 疲れた言葉をくずかごに捨ててみる 明日電話をすれば 待人必ず来ると ハートのクインが 悲しい様な嬉しい様な 明日電話をすれば 待人必ず来ると………
ぼくはいつでも 君と会う度 そう思うんだよ 君があんまり すてきだから ※君は空を飛ぶんじゃないかな 空を飛んでぼくに逢いに来るんだ 君は空を飛ぶんじゃないかな 空を飛んでぼくに逢いに来る もしもそうなら いつの日にか 二人だけで 風にまかせて 海をわたろう ※くりかえし(数回)
所々に 涙の跡の にじんだ手紙は 思いつめてた あなたの胸の 痛みを伝える それでなくても 赤いリンゴをむく手を休めて 僕にかくれて 涙を拭う あなたを 知ってた ※いつもと同じバスで出て行く今朝のあなたの いつもと違う事は一度も振り返らなかった事 いつか 心の花瓶がひび割れて そこに咲いてた 二人の花がしおれた 初めから そんな二人じゃなかった 余り互いに気づかい過ぎたのだろうか 砂の上に二人で描いた悲しい生活 雨が降るたび風が吹くたび形を変えてた 描いては消し 消しては描きやがては疲れて 出逢う前のそれぞれ別の世界に戻った ※くりかえし 心の花瓶がひび割れて そこに咲いてた 二人の花がしおれた……
いつまでも 幸せは とどまっては くれない 自然なふりして あなたを僕から 奪い去り 突き放し 真冬がおとずれる 哀しみという 木枯らしを連れて ※だから僕は風の中で あなたと過ごした 春の日の夢が ふたたび巡る 時を待ちつづけて ひとり 今日も 窓をあけ 眺めても 真冬がきたばかり 叫んでみても 花は咲かない まして春になど ※くりかえし
いくつかの水たまりを残して 梅雨が駆け抜けてしまえば しめった風の背中越しに きみの好きな夏が来ます あの日きみにせがまれて でかけた小さなお祭り 綿菓子の味 アセチレンの光 きみは赤いほおずきを買った ため息でまわした ひとつのかざぐるま とまらずに とまらずに まわれと二人 祈っていたのに きみの下駄の鼻緒が切れた ひとごみに まかれて 切れた 僕の肩にすがり うつむいたきみは おびえるように 涙をこぼした 走馬灯に照らされて 僕はほおずきをかんで 風鈴の唄に合わせてきみが 団扇で そっと風をくれた 僕の肩越しに 子供の花火をみつめ きみは小さくつぶやいた 消えない花火があるなら欲しいと たわむれに刻んだ 二人のたけくらべ 背のびして 背のびして つま先立っても とどかない あの日のお祭りに 今夜は一人で行ったよ 想い出のほかに ひろったものは 誰かが忘れた ほおずきをひとつ
春の日に 花畑を ゴトゴトとね それに合わせ 君のまつ毛が ふわふわとね まわりのみんなが 僕等を 恋人同志だと 思い込んでね 信じこんでさ ざわざわざわ 少しばっかり 伸びすぎた 僕の髪が ユラユラ 愉快だね 誰もがみな ウキウキとね 僕等をみて 嬉しそうに ソワソワとね 僕がきみの肩を 抱いたりしたならば きっとみんなが 安心するよ ざわざわざわ 残念でしたってお日様が 笑いながら ポカポカ
僕とあなたを つなぎとめるものが そんな小さな 言葉だけなんて 信じられない 淋しすぎるよ だから今は 何も言わない ※あなたが いつか おとなになれば その時 初めて 僕は告げるよ あなたを 今まで 愛し続けてきたことを AH〜 AH〜 だからそれまで あなたの肩を じっと抱いたままで- ※くりかえし
煙草をくわえたら 貴方のことを 突然思い出したから 涙の落ちる前に 故郷へ帰ろう 町の居酒屋のヴァイオリン弾きや 似顔絵描きの友達も 今はもういない 古い町へ 今でもそこに あなたがいたら 僕は何ていうだろう あなたに逢うには 使い残した 時間があまりに 軽すぎて 悔やんではいないよ 想いはつのっても そうさ昔は昔 今から思えば 貴方がワグナーの 交響楽を聞きはじめたのが 二人の別れてゆく 兆になった 何故ならそれから あなたは次第に 飾ることを覚えたから 確かに美しくなったけれど 見栄えのしない おもちゃに飽きた あなたがいけない訳じゃない 新しい風に その身をまかせ 子供が大人になっただけ 悔やんではいないよ 想いはつのっても そうさ昔は昔 そうさ昔は昔
ゆだねられた悲しみを 透明な風が コスモスといっしょに 運んでいった コスモスは悲しみ やさしげに揺れる悲しみ 澄み渡った空に 赤とんぼが置き去られ ほほえむことなく 縮れたひまわりに 秋の来たことを 今日もまた告げていました
夾竹桃の花は 紅い花 私の涙は 銀の鈴 お諏訪の森の風は 日見の峠を越えて来る 親の便りをのせながら あの人の面影をしのばせて 龍舌蘭の夢は 白い夢 私の心は 灰神楽 寺町通りの風は 銅座の川から吹いて来る 夢を見るには 醒め過ぎて 見返り柳をふるわせる 篭町の小鳥は いつかは 私を連れて飛ぶ それまで ひとりで 女郎花 想い出が過ぎれば すぐに雨 想い出が過ぎれば すぐに雨
撫子の花が咲きました 芙蓉の花は枯れたけど あなたがとても無口になった秋に こわくて私聞けませんでした あなたの指の白い包帯 上手に巻いてくれたのは誰でしょう ※風に頼んでも無駄ですか 振り返るのは嫌いですか どこにもある様な事ですか 私 髪を切りました たとえば今日のあなたのこと 他の人と楽しそうに笑ってた あなたの声が眩しくて耳をふさぎました 下手なくせにあなたの為に 編みかけた白いベスト やはり夢でした ほどき始めましょう あなたに借りた鴎外も 読み終えていないのに 最後のわがままですあなたの 肩巾教えて下さい ※くりかえし
うつむきがちに 私は 掌をみつめてる 自分の人生をみつめている つかみそこねた愛を 指でそっとたどって ためらいに疲れて ため息つく 今より少しでいいから 勇気があれば あなたのあたたかい指を 離さずにすんだのに ありきたりの別れなど しなくてすんだのにと 流した涙の数を 指折りかぞえてみる ついてるついてないとかぞえてみる いつの間にか私の 悲しみの数の方が 自分の年よりも増えてしまった 掌を鏡に写しさよならと云ってみる いつもと同じ笑顔でこうして別れた そしていつもこの涙を拭うのも私の手
(Instrumental)
残像 作詩・作曲: さだまさし君が最後に告げた 冷たいひとことが 僕を 凍てつかせて もう何も見えないよ もう一度 扉を開けて 昨日までと 同じように 僕の胸を あたためておくれ ※もうふたりの恋は終ったのですか 楽しかった日々のかけらは もう君と僕との間には ほほえみさえ 残して置いてはくれなかったの それを君はひとこと 季節はずれの通り雨と 言い捨てて しまうのでしょうか ※くりかえし
殺風景 作詩・作曲: さだまさしあなたが嫌いになった わけではありません あなたより好きな人が できただけのことです ※それは私が悪いのでなく あなたのせいでもない しいていうならばそれは 何かの間違いでしょう ランララー ふたりが はなれることは ありはしないなんて 思い込ませてすごした 時間がいけないのでしょう ※くりかえし
風邪 作詩・作曲: さだまさし今日は風邪をひいてしまったから きみへの電話は止すよ こんなシオカラ声じゃ 君に よけいな心配させる こんな時は黙って寝てるのが 一番いいのよって君が 前にいってたけれど 確かに 煙草がおいしくないね 季節が かわれば 風邪もなおるよ そしたら 最初に電話をするよ 所できみから手紙が来たよ 初めの頃みたいに 少し照れくさそうな 文字が とりとめもないことばで 君はどんな気持ちで書いたの ポストまでかけ出したの 早く着きます様にって 初めみたいに祈ったの ※季節がかわれば 風邪もなおるよ そしたら最初に 返事を書くよ ※くりえし
朝刊 作詩・作曲: さだまさしきみは早起きしたのが さも得意そうに ねぼけまなこの僕を 朝食に追いたて ねェまた巨人が負けたってさって 高田の背番号も知らないくせに どうでも良いけど トーストが焦げてるからね 僕は君に新聞通に なって欲しくない 新しいエプロンも可愛いけどね またあわてて焦げを作るんだろ 前に親父が来たときも 僕の好物のカラスミを 手土産にとくれたのに わざわざまた煮て駄目にして ごめんなさいっていいながら 一番笑いこけたのは君 まったくきみのどじだけは 日本一 おいこりゃ お前の母親以上だぞって 親父が 目を細め ささやいた だからさ 怪我だけは 気をつけとくれ 前にお袋に電話して 僕が死んじゃうと 泣き出して ただの食べ過ぎとわかったら 安心してきみが寝こんじまった ごめんなさいっていいながら 一番蒼い顔してた まったくきみのどじだけは 日本一 ねェこりゃあたしの若い時以上だよって お袋が嬉しそうに ささやいた だからさ 怪我だけは 気をつけとくれ だからさ だからさ
19才 作詩・作曲: さだまさしもう19になるのだから 家を出ようかと思います 母とけんかをしたとかそんな ことではないんです ただ 何となく それならばひとりきり 生きてみろと 云われても 無理なこと わかってる それだけに 歯がゆくて 中途半端なんです もうそろそろ 子供という 足かせが重くなっただけ 世の中がいやに なったとかいう 訳ではないんです ただ 何となく 学校を人並に無事に出て いつの日か 幸せな花嫁に 敷かれている レイルウェイ 途中下車しちゃ いけませんか そういうとあの人が 少しだけ笑って云いました 世間知らずの 甘えん坊さん そんな年令なんだと ただ 何気なく でも私これだけは 決めました 19になったなら あの人に 家に来てもらって 父さんに会ってもらおうと
哀しきマリオネット 作詩・作曲: さだまさし糸が絡んだ操りピエロ 僕と同じ涙の色して 君に飽かれて手足もがれて いつの間にやら君のおもちゃ箱 そこで思った操りピエロ 君をこの手に抱きしめ様など 初めから無理 だから空振り とどのつまりは君のおもちゃ箱 マリオネット マリオネット 悲しすぎるね そうだね だから最初に言ったろ 駄目なものは駄目 A・HA・HA・HA だから いつになっても 操りピエロ 肩をおとして操りピエロ やっぱり君もすてられたのかい 隣に寝てる おもちゃの兵士 何を笑うか 五十歩百歩 いつもそうだよ操りピエロ 珍しいうち もてはやされて やがて飽きたら ポイとあきられた ほこりかぶって 君のおもちゃ箱 マリオネット マリオネット おかし過ぎるね そうだね だから最初に 言ったろ 駄目なものは駄目 A・HA・HA・HA つまり いつになっても 操りピエロ A・HA・HA・HA だから いつになっても 操りピエロ
絵踊り 作詩・作曲 吉田 正美藁半紙 机の色あせた 鉛筆の 無邪気で気ままな 絵踊り 藁半紙 机の花びらを添えたまま 夢のうたたね 絵踊り 愛のない世界の 鉛筆と消しゴムの 無邪気で気ままな 絵踊り 藁半紙 机の鉛筆と消しゴムの 無邪気で気ままな 絵踊り
かなしいうた 作詩・作曲: さだまさし淋しがりやの僕が かなしいうたの絵を描いて 悲しがりやの君が 淋しい心で色を塗る 雨の日は 雨色で 風の日は 風色で ラララン ラララン… ふたりお揃いの歌と ふたりお揃いのTシャツと ふたりお揃いの愛の 他に君 何か要りますか 春の日は 春色で 秋の日は 秋色で 今日の日もふたりなら 明日の日もふたりなら ラララン ラララン…
無縁坂 作詩・作曲: さだまさし母がまだ若い頃 僕の手をひいて この坂を登る度 いつもため息をついた ため息つけば それで済む 後だけは見ちゃだめと 笑ってた白い手は とてもやわらかだった 運がいいとか 悪いとか 人は時々 口にするけど そうゆうことって確かにあると あなたをみててそう思う 忍ぶ 不忍無縁坂 かみしめる様な ささやかな僕の 母の人生 いつかしら僕よりも 母は小さくなった 知らぬまに 白い手は とても小さくなった 母はすべてを暦に刻んで 流して来たんだろう 悲しさや苦しさは きっとあったはずなのに 運がいいとか 悪いとか 人は時々口にするけど めぐる暦は季節の中で 漂い乍ら過ぎてゆく 忍ぶ 不忍無縁坂 かみしめる様な ささやかな僕の 母の人生
縁切寺 作詩・作曲: さだまさし今日鎌倉へ行って来ました 二人で初めて歩いた町へ 今日のあの町は人影少なく 想い出に浸るには十分過ぎて 源氏山から北鎌倉へ あの日と同じ道程で たどりついたのは 縁切寺 ちょうどこの寺の山門前で きみは突然に泣き出して お願いここだけは 止してあなたとの 糸がもし切れたなら 生きてゆけない あの日誰かに 頼んで撮った 一枚切りの一緒の写真 納めに来ました 縁切寺 君は今頃 幸せでしょうか 一度だけ町で 見かけたけれど 紫陽花までは まだ間があるから こっそりと君の名を 呼ばせてください 人の縁とは不思議なもので そんな君から 別れの言葉 あれから三年 縁切寺
雲にらくがき 作詩・作曲: さだまさし風よ 青春という 僕の舟をだいて 舞いあがれ 君をのせて 僕をのせて 君と出会った時に 僕は手に入れたよ 長いこと夢みていた 愛の翼 これからは君と空のお散歩 雲のキャンバスにちょっとらくがき 高い煙突にリボン あれは君のいたずら 空を空を空を飛んで遠い 僕の故郷へ連れていってあげる これからは君と空のお散歩 雲のキャンバスにちょっとらくがき 虹のかけらを盗んで 君へのエンゲージリング ※ 海を海を海を越えて 遠い 僕の故郷へ連れていってあげる ※くりかえし
風と空 作詩・作曲 吉田正美風の吹き荒ぶ 暗い空の晩 少女は生まれました 晴れることのない 黒く澱んだ 岩と草の地方で 夢多き母の愛を受け 深い眠りの中 いつも いつの日も 変わることのない 今日も いつものよう 風と砂嵐 空は薄暗く 少女は塞ぎ込んだ いつの日か 愛を知り始め 愛がのしかかってきた ※ 森の向うには 緑のまぶしさが 遠く輝いてる ※くりかえし
笑顔同封 作詩・作曲: さだまさしあなたからバースディカードの お返しにと届いた手紙 ありがとうを三回だけの とても短い手紙 何度もくり返し読み返し乍ら あなたの懐しい文字指でたどる 封を切ったなら こぼれる日射し あなたは相変らず 手紙にまで 笑顔同封 あの頃とくらべたなら あなたはすっかり大人の香り 恋のひとつやふたつくらい すごして来たのでしょう も一度初めからやりなおせそうな やさしさがあなたの文字に残っている 振り返ったなら こぼれる日射し あなたは相変らず 手紙にまで 笑顔同封 ※ 相変らず手紙にまで 笑顔同封 ※くりかえし
フレディもしくは三教街-ロシア租界にて- 作詩・作曲: さだまさしフレディ あなたと出会ったのは 漢口 揚子江沿いのバンドで あなたは人力車夫を止めた フレディ 二人で 初めて行った レストラン 三教街を抜けて フランス租界へとランデブー あの頃私が一番好きだった 三教街のケーキ屋を覚えてる? ヘイゼルウッドのおじいさんの なんて深くて蒼い目 いつでもパイプをくゆらせて アームチェアーで新聞をひろげてた フレディ あなたも 年老いたらきっと あんなすてきな おじいさんに なると思ってたの 本当に思ってたの フレディ それから レンガ焼きのパン屋の ボンコのおばあさんの 掃除好きなこと フレディ 夕暮れの 鐘に十字切って ポプラの枯葉に埋もれたあの人は一枚の絵だった 本当はあなたと私のためにも 教会の鐘の声は響くはずだった けれどもそんな夢のすべても あなたさえも奪ったのは 燃えあがる紅い炎の中を飛び交う戦斗機 フレディ 私は ずっとあなたの側で あなたはすてきな おじいさんに なっていたはずだった * フレディ あなたと出逢ったのは 漢口 * 三年坂ではこの行が以下のようになっている。 なると思ってたの
作曲: 吉田正美(Instrumental)
作曲: さだまさし
さよならコンサート 作詩・作曲: さだまさしいつもコンサートが始まると 必ず君はそこにいました そして僕が迎えにゆくのを 悲しい位にじっと待ってたんだね けれど今日のコンサートは いつもと違って君は二人連れでした こんな別れが来る訳がないと 信じていたのは 僕の思いあがり ※ 今日がとうとう来たんだね さよならコンサート 明日からきみはそこには もう座らなくなる お別れに何もあげるものがないから きみの好きだった唄をうたいます 涙でもしも声がかすんでも 今夜だけは笑わないで下さい 初めて君が そこに座った日を 昨日の様に 覚えてる 人影まばらな雨の夜のコンサート きみの場所だけ明るく浮かんでいました それからそれからたくさんの想い出 残してきみは出て行きます これから先は 僕の歌は きみには必要でなくなるでしょう ※くりかえし おそらく二度と出会えないだろう君の 今まですべてにありがとう それでも僕にはコンサートが待ってる 明日もこうして歌いつづけてゆく
僕にまかせてください 作詩・作曲: さだまさしきみはその手に花をかかえて 急な坂道をのぼる 僕の手には 小さな水おけ きみのあとにつづく きみのかあさんが眠っている ささやかな石のまわり 草をつみながら振り返ると 泣き虫のきみがいた ※ 両手をあわせたかたわらで 揺れてるれんげ草 あなたの大事な人を僕に まかせてください きみがとても大切にしてた 藤色のお手玉 あれは昔きみのかあさんが 作ってくれたもの そして僕が大切にしてる 日だまりのような人 それもそっと きみのかあさんが 残してくれたもの 集めた落ち葉に火をつけて きみはぽつりとありがとう 彼岸過ぎたら 僕の部屋も あたたかくなる ※くりかえし
多情仏心 作詩・作曲: さだまさし誰がとばしたか竹蜻蛉 横風に追われて あなたとの愛みたいに うしろ向きに落ちた 誰がとばしたか シャボン玉 あき風に追われて あなたとの愛みたいに すぐはじけて消えた
線香花火 作詩・作曲: さだまさしひとつふたつみっつ 流れ星が落ちる そのたびきみは 胸の前で手を組む よっついつつむっつ 流れ星が消える きみの願いは さっきからひとつ きみは線香花火に 息をこらして 虫の音に消えそうな 小さな声で いつ帰るのと きいた あれがカシオペア こちらは白鳥座 ぽつりぽつりと 僕が指さす きみはひととおり うなづくくせに みつめているのは 僕の顔ばかり きみは線香花火の 煙にむせたと ことりと咳して 涙をぬぐって 送り火のあとは 静かねって きみの浴衣の帯に ホタルが一匹とまる 露草模様を 信じたんだね きみへの目かくしみたいに 両手でそっとつつむ くすり指から するりと逃げる きみの線香花火を 持つ手が震える 揺らしちゃ駄目だよ いってるそばから 火玉がぽとりと落ちて ジュッ
異邦人 作詩・作曲: さだまさし今更アルバムなんて 欲しくはないけれど それがあなたのひとつだけの 形見となれば別だわ だからこうして ホラ この街を久し振りにたずねた 過ごしたアパルトマンは マロニエ通りの奥 洗濯物の万国旗や 雨酷しの自転車 タイムマシンで ホラ 戻った様に 何もかも或の日のまま シミだらけの見慣れた壁をたどり 懐しい手摺をたどり 夢をたぐり 今日はひとり 確かめるのは 本当の おわり 狭いドアをあければ 涙を拭いもせず あなたにすがる可愛い人 あなたの最後の人 そうよこうして ホラ 泣いてくれる人は他にもある あなたのお友達は 私を見上げると あからさまに顔曇らせて 黙って目を伏せる 私一人が ホラ 異邦人 何もかも或の日のまま 薄暗い階段を降りる 足元がかすかにうるむ 太陽が まぶしいから・・・・・・
冗句 作詩 さだまさし、作曲 渡辺 俊幸言おうか 今日は言おうか 思い続けて過した 一度ずつの夏と秋 このまま いっそこのまま 君を奪って逃げよう そう想うだけの送り道 別れぎわくらいは 思い切ればいいのに 引っ込み思案の僕の言葉は 奥歯にしがみついて 出て来た言葉といえば おやすみ気をつけて それから君のママにヨロシクって 今更そんなことばかり あげくの果ては 大事な一言だけが廻り道 一度だけこっそりと 人ごみに紛れて 君が好きと言ったら その日で一番ウけた笑い話 今夜も君の前では あたらずさわらず いつもの冗談ばかりで つまりは さよなら今日はさよなら きっと明日もさよなら それじゃ また明日ねって 君はそんな僕を 知ってか知らずか いつもの冗談ばかりで 結局 さよなら今日はさよなら きっと明日もさよなら それじゃ また明日にでもって
第三病棟 作詩・作曲: さだまさし僕の病室 君のそろえた 青い水差しと 白いカーテン 子供の声に 目覚めれば 陽射し 坊やが窓越しに 笑顔でおはよう あの子の部屋は 僕の真向い お見舞の 苺が見える やがて注射はいやだと泣き声 いずこも同じと 君が笑う 遊び盛りの 歳頃なのにね あんなに可愛い 坊やなのにね カルテ抱えた 君は一寸ふくれて 不公平だわとつぶやいた 紙飛行機のメッセージ 坊やから届いたよ 夏が過ぎれば 元気になるから そしたら二人で キャッチボールしよう 返事をのせた 飛行機を折って とばそうと見たら からっぽの部屋 少し遅めの 矢車草が 狭い花壇で 揺れるばかり 受けとる人の 誰もいない 手を離れた 飛行機 君と見送る 梅雨明けの空へ 坊やのもとへと 舞いあがる
夕凪 作詩 さだまさし、作曲 渡辺俊幸今はこうしてひざを抱えて寄せては返す波の 想い出に身を任せて居よう あの日同じ水ぎわで君は消えてゆく足跡が 悲しいとだから側に居てと言った 大きな貝ガラ白い耳にあてて 又来る夏を占う 君の影が揺らいで落ちて 風が止まる 僕に見えないものが見えたね だから急に黙った 紅い夕陽が 君の涙に沈んだ 海猫たち もうお帰り 僕も砂を払おう 君の影が 揺らいで消えて 夢が止まる やがて ここにも風は戻って 陸から海へとまた くり返す くり返す くり返す 海猫たち さあもうお帰り 僕も砂を払おう 僕の影が消える前に 消える前に
童話作家 作詩・作曲: さだまさし私が童話作家になろうと思ったのは あなたにさよならを言われた日 もとよりあなたの他には 生き甲斐など無いし さりとてこの世をみつめる勇気もなかったし 今迄二人が過ごしたあらすじを 想い出という 消しゴムで消して 夢でもたべながら ひっそり暮らしてみよう あなたの横顔を 思い出さずに済む様に 私が童話作家になって思うのは 本当を書くことの難しさ だって 私自身がとても嘘つきで 涙をかくしては 笑って過ごしてる 原稿用紙に色鉛筆で 幸せの似顔 描いてはみるけど 悲しいくらいに 駄目な私の指先は 気がつけばいつでも あなたの笑顔を書いている 私が童話作家になろうと思ったのは あなたにさよならを 言われた日
転宅 作詩・作曲: さだまさし親父が初めて負けて 大きな家を払った 指のささくれ抜くみたいに 後ろ向きで荷作りをした いやな思い出は皆 残してゆきましょうと 床の間の掛軸丸め乍ら かあさんが言った 丁度かくれんぼで 息ひそめて 鬼の過ぎるのを待つみたいで 何も無くなった部屋では おばあちゃんが 畳ふいてた それから移り住んだのは 学校の裏通り そこではじめて家で過ごす 親父の背中を見た ひとつ覚えているのは おばあちゃんが我が子に 負けたままじゃないだろうと 笑い乍ら言ったこと 人生は潮の満ち引き 来たかと思えば また逃げてゆく 失くしたかと思えばまた いつの間にか戻る そのあと我が家はも一度 家を替わることになる 一番喜ぶはずの人は 間に合わなかったけれど 人生は潮の満ち引き 来たかと思えば また逃げてゆく 失くしたかと思えばまた いつの間にか戻る
絵はがき坂 作詩・作曲: さだまさしあなたはためらいがちに 何度も言いあぐねて どうしてそんなこと ああ 迷うのですか ひとりで生きてゆける程 お互い大人じゃないし それにしてもあなたの時計 ああ 進み過ぎました カンナがもうすぐ咲くから それまであなたが髪を 切らなければいいね 出来たら本当にいいね 活水あたりはまだ 絵はがきどおりの坂 つたやかづらの香り背に 学生達が通る あなたの横顔越しに シャボン玉がいっせいに 弾じけた気がしたのは ああ 紫陽花ですか 同じ様にジーンズ着て アンアン・ノンノ抱えた 若いお嬢さん達が今 シャッターを切った 活水あたりはまだ 絵はがきどおりの坂 僕も思い出欲しくてそっと 心でシャッター押した 絵はがき坂を 下りながらあなたは やっぱり言いましたね ああ さよならですか
指定券 作詩・作曲: さだまさしもうこれまでねと 君はうつ向いて 左の頬だけで ひっそり笑った 北口改札を 仔鹿の様に 鮮やかにすりぬけて 出て行った せめてもの お別れに 一度だけ 振り向いてくれたのに 丁度今着いた 修学旅行の 制服達が 君をかき消して 最後の声さえ 喰べてしまう 長いエスカレーター 昇って降りて やっとの思いで 出した答 はじめる前から 終る旅もある やはり野におけ れんげ草 せめてもの はなむけに 一度だけ 手を振ってみせた うしろ姿を つつむ紙吹雪 それは僕の ふるさとゆきの 季節はずれの 指定券
胡桃の日 作詩・作曲: さだまさし※窓の外には雨とから松 枝にはるりかけす 君の前には僕の前には 胡桃の実がひとつ 言葉がいらなくなったのではなく 言葉を忘れたってこと お互いわかっているから おしまい この狭い部屋の中で 君の知らない僕と 僕の知らない君が カラカラと音たてて 転げ廻っているじゃない ※くり返し 何気ない言葉で傷つくみたいで 思わず君に向かって 振りあげた 右手のこぶしで一体 僕はなにをしようとしてた まるで胡桃を素手で 割ろうとしている様で 驚いて振り向いた 君の目が哀しい ※くり返し
最終案内 作詩・作曲: さだまさし標示板が君の飛行機を示す もう25分で君は舞いあがる ひきとめるのならば 今しかないよと 壁のデジタル時計が またひとこま進む あの頃は止まれとさえ祈った時間を 知らず知らずのうちに 君はもて余している 手荷物はベルトコンベアーに流れて 思っていたより確かに 風は止まろうとしている 人ごみのロビーざわめきの中で 君は静かに 時計をはずす 最終案内が答を告げる 穏やかな声がロビーに響く 君の淡い肩が 心なしかふるえ チケットにすがるように 背中を向ける 君は今スポット浴びたスターのように 滑走路というステージに 呑み込まれてゆく 君をのせた鳥がやがて翼はためかせて 赤や緑のランプを 飛び越えてゆく 人ごみのデッキざわめきの中で 僕は最後の風を ひとり受けとめる
つゆのあとさき 作詩・作曲: さだまさし一人歩きを始める 今日は君の卒業式 僕の扉を開けて すこしだけ泪をちらして さよならと僕が書いた 卒業証書を抱いて 折りからの風に少し 心のかわりに髪揺らして 倖せでしたと一言 ありがとうと一言 僕の掌に指で 君が書いた記念写真 君の細い指先に 不似合いなマニキュア お化粧はお止しと 思えばいらぬおせっかい めぐり逢う時は 花びらの中 ほかの誰よりも きれいだったよ 別れ行く時も花びらの中 君は最後までやさしかった ※梅雨のあとさきのトパーズ色の風は 遠ざかる 君のあとをかけぬける ごめんなさいと一言 わすれないと一言 君は息を止めて 次の言葉を探してた 悲しい仔犬の様に ふるえる瞳をふせた 君に確かな事は もう制服はいらない めぐり逢う時は 花びらの中 ほかの誰よりも きれいだったよ 別れ行く時も花びらの中 君は最後までやさしかった ※リフレイン
飛梅 作詩・作曲: さだまさし心字池にかかる 三つの赤い橋は 一つ目が過去で 二つ目が現在 三つ目の橋で君が 転びそうになった時 初めて君の手に触れた 僕の指 手を合わせた後で 君は神籤を引いて 大吉が出る迄と も一度引き直したね 登り詰めたらあとは 下るしかないと 下るしかないと 気づかなかった 天神様の細道 裏庭を抜けて お石の茶屋へ寄って 君がひとつ 僕が半分 梅ヶ枝餅を喰べた 来年も二人で 来れるといいのにねと 僕の声に君は 答えられなかった 時間という樹の想い出という落葉を 拾い集めるのに夢中だったね君 あなたがもしも 遠くへ行ってしまったら 私も一夜で飛んでゆくと云った 忘れたのかい 飛梅 或の日と同じ様に 今 鳩が舞う 東風吹けば 東風吹かば君は 何処かで想いおこしてくれるだろうか 太宰府は春 いずれにしても春
きみのふるさと 作詩・作曲: さだまさし国道沿いを西から東 僕の車はきみのふるさとへ 走る 走る 走る 君への想い確かめる為に 君を育てた街に会いたかった 時折 すれ違う春風に 少し照れながら でも訪ねてみよう そうですか 彼女はこの街でも やっぱりいい娘でいましたか 国道沿いを西から東 よせる海の吐息は君と同じ やさしい香りがする 不思議な懐かしさに身をゆだね 君を育てた街をすり抜ける 小さな駅前の交差点で 僕は大きく一つ溜め息をつく どうですか 君の街は この僕を気に入ってくれましたか 国道沿いを西から東 僕の想いは君のふるさとを 走る 走る 走る
思い出はゆりかご 作詩 さだまさし、作曲 渡辺 俊幸こうして目を閉ざせば いつでもあなたに遇える そうしてあなたの優しさ 数え乍ら生きてゆける 思い出というものは 泣き疲れて眠る時の 私にたったひとつ許された ゆりかごなの ゆらりゆらり揺れて 夢の行方たどる 楽しかった頃のあなたを も一度呼び戻せる どうしてなくす前に 気付かないものでしょう 余りに見慣れ過ぎて いつの間にか見失う 幸せというものは 丁度雨あがりの空に 立ち登る虹のふもとの 頼りなさに良く似ているわ ゆらりゆらり揺れて 夢の果てに出逢う 追えば必ず遠ざかり すぐに消えてしまう ゆらりゆらり揺れて 夢の行方たどる
セロ弾きのゴーシュ 作詩・作曲: さだまさしCelloにはオンザ・ロックが似合うと 飲めもしないで用意だけさせて ひとつ覚えの サン=サーンス 危な気な指遣いそしてボウイング まるで子供の様に 汗までかいて 悲しすぎる程 優しい人 私はいつでも 涙うかべて 楽し気なあなたを見つめるだけで 倖せだった 陽気なあなたのことだもの 今頃きっと雲の上で 誰かを無理矢理誘って 「白鳥」を聴かせているかしら 飲み手のいないウィスキー 今夜も用意だけして 私のお相手は カザルスとティボー 私はいつでも 涙うかべて 想い出だけ聴いて 明日は晴れると 笑うふり 明日もしも晴れたら オン・ザ・ロック用のお酒がきれたので 市場へ行こうと思うの ねェ想い出も売ってるといいのに もっともっとたくさん 想い出が欲しかった もう一度あなたに会う迄の糧に 私はいつでも 涙うかべて あなたの残した 大事なCelloを 一人で守る
もうひとつの雨やどり 作詩・作曲: さだまさしそれはまだ私が神様を信じなかった頃 九月のとある木曜日に雨が降りまして こんな日にすてきな彼が現れないかと 思った処へあなたが雨やどり こんな時に何でも良いからあなたとお話をして お友達になれたらどんなに楽しいだろうけれど あなたの気を引ける程すてきな娘ではないし 風邪をひかないでと願うのがやっとだった 娘は器量が良いというだけで 幸せの半分を手にしていると 誰か云った意地悪なお話 でもこっそりうなずいている自分が悲しい 確かに私が他のお友達とおなじ位に 白いドレスや口紅や赤い靴が 似合うすてきな娘だったらもっと上手な笑顔を あなたにあげられたのに だからあなたと街角でも一度出逢った時も あなたが覚えているなんて夢にも思わなかったし ましてやそれ以上の事なんて望みもしなかった だからこそこんなに驚いています 本当に私はお裁縫もお料理も駄目だし おまけに心配症でそれに引っ込み思案で 自信なんてかけらもないしあなたに迷惑を かけるのがきっと精一杯です いきなりこんな大事なお話を 信じろというのが無理な事です だってまさかあなたが選んだのが こんな小さな私の傘だなんて あわてて駆け出してしまった胸の鼓動を 呼び戻す為に少しだけ時間をください 涙をこっそり拭う間だけ時間をください そしたら
吸殻の風景 作詩・作曲: さだまさし久し振りね相変わらず元気そうで安心したわ 昔の様に君は笑って煙草に火をつけて 驚かずに聞いてくれるあれから私どうしたと思う つまるところ落ち着くとこへ落ち着いたの私 まさかと思うけど いつまでも気にしちゃいないでしょうね 陽に灼けた肌が染になったところで それはお天道様のせいじゃないよ だからそんな風に悲しい顔今夜だけは止して頂戴 わかるでしょ雨の日には誰だって傘をさすものよ みんなはどう元気でいる私の事覚えてるかしら あの頃私子供だったからみんなを困らせたわ 今になって考えればあなたはとても良い人だった だからこそ落ち着くとこへ落ち着いたの二人 人は皆それぞれに自分の時刻表を持っているのよ あなたと私の場合は どちらかが列車を乗り違えただけの事じゃない だからそんな風に自分の事いじめるのは止して頂戴 わかるでしょ風の日には誰だって目をつぶるわ それにしても久し振りね 相変わらず優しそうで安心したわ 昔の様に君は笑って 煙草の火を 煙草の火を 煙草の火を 消した
桃花源 作詩 さだまさし、作曲 劉 家昌あなたの便りが峠を越えて 私のお家に届く頃 南風吹いて稲穂がそよぎ あなたの里は黄金に染まる 川のほとりには水車がひとつ 静かに時を刻んでます 野苺色した夕陽の中に 荷馬車の影絵が浮かんでいます 仔牛が生まれた事の他には なんにも変わりはないけれど あなたを待つ日々のたわむれにと 私は編み物覚えました
晩鐘 作詩・作曲: さだまさし風花がひとひらふたひら君の髪に舞い降りて そして紅い唇沿いに秋の終わりを白く縁取る 別れる約束の次の交差点向けて まるで流れる水の様に自然な振りして冬支度 僕の指にからんだ 最後のぬくもりを 覚えていたくてつい立ち止まる 君は信号が待ち切れない様に 向こう岸に向かって駆けてゆく 銀杏黄葉の舞い散る交差点で たった今風が止まった 哀しみがひとひらふたひら僕の掌に残る 時を失くした哀れ蚊の様に散りそびれた木犀みたいに 眩暈の後の虚ろさに似つかわしい幕切れ まるで長い夢をみてたふとそんな気がしないでもない 心変わり告げる 君が痛々しくて 思わず言葉を さえ切った僕 君は信号が待ち切れなかっただけ 例えば心変わりひとつにしても 一番驚いているのはきっと 君の方だと思う 君は信号が待ち切れなかっただけ 流れに巻かれた浮浪雲桐一葉 銀杏黄葉の舞い散る交差点で たった今想い出と出会った
最后の頁 作詩・作曲: さだまさし慣れない煙草にむせたと 涙を胡麻化し乍ら ちゃんとお別れが云えるなんて 君は大人になったね 不思議なもんだね二人 登り坂はゆっくりで 下りる速さときたらまるで ジェット・コースターみたいだ ※君が「サヨナラ」とマッチの軸で テーブルに書いたらくがき 僕がはじから火をともせば ホラ「サヨナラ」が燃えてきれいだ 前から判ってた事だと 君はそんな振りをして 冷静に過ごそうとしてる 最后の思いやり 不思議なもんだね二人 もう何年か過ぎたら 全く違うレールをきっと 走っているのだろうね もしも僕達のこのあらすじが 鉛筆書きだったなら もう一度位ならおそらく ホラ書き直せたかも知れない ※くり返し
SUNDAY PARK 作詩・作曲: さだまさし公園のベンチで僕は 過ぎた愛の哀しさを数える ひとりそんな午後 子供はブランコの順番 争い 所詮 僕の愛も それと同じ重みかしら 別れた人の横顔を 思い出せば いつも涙顔 SUNDAY PARK 年老いた人が 菩提樹の葉陰で 居眠りしながら 涙ぐむ 足元に新聞紙 子供はブランコに飽きて 次の遊びに 駆け出したあとには 鳩が舞い立つ 晴れた午後には こんな密かな 哀しみ方があっても いいだろう SUNDAY PARK SUNDAY PARK SUNDAY PARK
檸檬 作詩・作曲: さだまさし或の日湯島聖堂の白い石の階段に腰かけて 君は陽溜りの中へ盗んだ檸檬細い手でかざす それを暫くみつめた後できれいねと云った後で齧る 指のすきまから蒼い空に金糸雀色の風が舞う 喰べかけの檸檬聖橋から放る 快速電車の赤い色がそれとすれ違う 川面に波紋の拡がり数えたあと 小さな溜息混じりに振り返り 捨て去る時には こうして出来るだけ 遠くへ投げ上げるものよ 君はスクランブル交差点斜めに渡り乍ら不意に涙ぐんで まるでこの町は 青春達の姥捨山みたいだという ねェほらそこにもここにもかつて使い棄てられた 愛が落ちてる 時の流れという名の鳩が 舞い下りてそれをついばんでいる 喰べかけの夢を聖橋から放る 各駅停車の檸檬色がそれをかみくだく 二人の波紋の拡がり数えたあと 小さな溜息混じりに振り返り 消え去る時には こうして出来るだけ * 静かに堕ちてゆくものよ * シングルではこの行が以下のようになっている。 消え去る時には こうしてあっけなく
魔法使いの弟子 作詩・作曲: さだまさしむかしむかしもっとずーっとむかし とても貧しい若者がいたんだ この町にね それがある日お金持の ひとり娘を ひと目みた時に 恋したんだとさ でも娘の気をひく何もない 若者は悲しんで それじゃ 魔法使いになれた ならば 何でも出来ると思った とてもエラい修業をして やがて やっと魔法使いの弟子に なれたってサ 弟子が教わる ことといえば 箒で空を飛ぶことと 夢をつかまえること そこで早速娘の家へ 毎晩自分が 主役の夢ばかり せっせと届けた いつの間にか娘は 若者にしらずしらず恋をした それで魔法使いの仲人で めでたくかけおちしちゃった つまりその娘がママだよ だからパパは今でも箒くらい 飛ばすのは簡単サ
フェリー埠頭 作詩・作曲: さだまさし私フェリーにしたの だって飛行機も汽車も 涙乾かすには 短か過ぎるでしょう でもさよならは まだ 言わずにいいでしょう 向うのステーション・ホテルから 電話をするから 最後の助手席で海岸通りを走る 不思議ね 想い出にすれば皆 優しいのに 水に揺れる イルミネーション 綴れ織りの道を あなたの横顔が くぐり抜けて行く ふたり過ごした日々に ありがとう添える程 おとなになれないけど 悔やみはしないわ ちぎれた紙テープが 思い出の数だけ あなたに手を振るように 水の中で揺れる 私の心配はいらない 片想いの方が あなたの分まで ふたり分 愛せるから 私フェリーにしたの だって飛行機も汽車も 涙乾かすには 短か過ぎるでしょう
天文学者になればよかった 作詩・作曲: さだまさし君がここから出て行く訳は 幸せ描いた僕の設計ミスさ 図面通りにゃいかねえもんだな こんなに早く すきま風吹くなんて 夢囲むガレージ セントラルヒーティングの愛 なんでもそろえたのに 君が出てゆくドアがはずれる 窓は落ちるトイレも壊れてしまう 君という蝶つがいが ひとつはずれただけで 想い出の垣根も倒れた これほど設計の才能がないなら 天文学者をめざせばよかったよ バミューダの謎や ピラミッド・パワーに 未確認飛行物体との接近遭遇等々 それから 新しいすい星に 自分の名を付けてしまおう そうさそれが僕に 一番お似合の すてきな仕事じゃないか 星の数かぞえて 夢の数かぞえて 恋人はそう アンドロメダ 幸せの設計技師になれずに 傷ついた若者の肩を抱いて したり顔でやさしく言ってやるんだよ きみーい それでも 地球は廻っている
案山子 作詩・作曲: さだまさし※ 元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る 城跡から見下せば蒼く細い河 橋のたもとに造り酒屋のレンガ煙突 この町を綿菓子に染め抜いた雪が 消えればお前がここを出てから初めての春 ※※ 手紙が無理なら 電話でもいい 「金頼む」の一言でもいい お前の笑顔を待ちわびる おふくろに聴かせてやってくれ ※ くり返し 山の麓煙吐いて列車が走る 凩が雑木林を転げ落ちて来る 銀色の毛布つけた田圃にぽつり 置き去られて雪をかぶった 案山子がひとり お前も都会の雪景色の中で 丁度 あの案山子の様に 寂しい思いしてはいないか 体をこわしてはいないか ※※くり返し ※ くり返し 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る
秋桜 作詩・作曲: さだまさし淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜まりに揺れている 此頃涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする 縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす 独言みたいに 小さな声で こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが 浸みて来る 明日嫁ぐ私に苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと笑った あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら我侭な私に 唇かんでいます 明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくりかえす母 ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少し あなたの子供で いさせてください
加速度 作詩 さだまさし、作曲 渡辺 俊幸別れの電話は雨の日の午後 受話器の向うできみは確かに 雨にうたれ声もたてずに泣いていた 「最後のコインが今落ちたから 今迄のすべてがあと3分ね」って きみはとぎれがちに 小さくつぶやいた スローモーションで 時が倒れてゆく 言葉さえ塞いで ごらん愛の素顔は 2つの世界の 間で揺れる シーソーゲーム 喜びと……悲しみと…… 最後の電話がコトリと切れて 静かに僕の手に残ったものは 発信音と穏やかな雨のさざめき 途絶える直前の君の優しさは 最後に ピリオド打たなかったこと まるで悲鳴の様に 云いかけた「それから」って 自分の重みに耐え切れず落ちてゆく ガラス窓のしずく あたかも二人の加速度の様に 悲しみを集めて ほらひとつ またひとつ
主人公 作詩・作曲: さだまさし時には思い出ゆきの 旅行案内書にまかせ 「あの頃」という名の駅で下りて 「昔通り」を歩く いつもの喫茶には まだ時の名惜りが少し 地下鉄の駅の前には「62番」のバス 鈴懸並木の古い広場と学生だらけの街 そういえば あなたの服の模様さえ覚えてる あなたの眩しい笑顔と 友達の笑い声に 抱かれて 私はいつでも 必ずきらめいていた 「或いは」「もしも」だなんてあなたは嫌ったけど 時を遡る切符があれば欲しくなる時がある あそこの別れ道で選びなおせるならって…… 勿論 今の私を悲しむつもりはない 確かに自分で 選んだ以上精一杯生きる そうでなきゃ あなたにとても とても はずかしいから あなたは 教えてくれた 小さな物語でも 自分の人生の中では 誰もがみな主人公 時折り思い出の中で あなたは 支えてください 私の人生の中では 私が主人公だと
唐八景-序 作詩・作曲 不詳 補作詩・補作曲 さだまさし鬼のおらんうちに ハタ上げしよう がめんこは おいていけ 愛宕の山から 風もらおう 今風もどそう 稲佐の山から 風もらおう 今風もどそう 鬼のおらんうちに ハタ上げしよう がめんこは おいていけ
風の篝火 作詩・作曲: さだまさし水彩画の蜉蝣の様な 君の細い腕がふわりと 僕の替わりに宙を抱く 蛍祭りの夕間暮れ 時折君が散りばめた 土産がわりの町言葉 から廻り立ち停まり 大人びた分だけ遠ざかる きらきら輝き覚えた 君を見上げる様に すかんぽの小さな花が 埃だらけで揺れているよ 不思議絵の階段の様に 同じ高さ昇り続けて 言葉の糸を紡ぎ乍ら 別れの時を待ちつぶす 君ははかない指先で たどる明日の独言 雲の間に天の川 君と僕の間に橋が無い 突然舞い上がる 風の篝火が 二人の物語に 静かに幕を引く ふりしきる雪の様な蛍・蛍・蛍 光る風祭りの中すべてがかすみ すべて終る
歳時記(ダイアリィ) 作詩・作曲: さだまさし卒業迄に咲けばいいねと君は ある日急に窓辺にはち植えを置いた 何もなしに別れてゆくよりも 残したいと はじめた歳時記 一頁目には 二人の略歴 二頁目には 二人の出逢い 三頁目から たどる季節 記す度つのる悲しみに 君は耐えかね 七頁目からは 僕の名前何度も連ねた 花の名前もきかず買ったくせに 勝手に自分でかすみ草と決めつけたね 早く咲いてと 毎朝祈って 水を過ごして 枯らしそうになって 眠らず一人 看病してたよね 花の名前 呼び乍ら 無事だった朝 涙ぐんで すてきな水色に君は笑った そんなちひろの子供の絵の様な 君の笑顔がとても好きだった 卒業したら君は故郷へ帰って 小さな子供の先生になるといった 言葉通りに 子供に囲まれた 君の笑顔の写真が今朝届いた お嫁にゆくと 添えた手紙 つまりそれが2年の月日 書きかけた歳時記あとがきにかえて 君が自ら刻んださよなら 今思い出を 煙に帰して せめて君の明日を祈る さよなら僕の好きだった人
パンプキン・パイとシナモン・ティー 作詩・作曲: さだまさし二丁目の交差点から17軒目で 時々走って2分と15秒 平均112.3歩目に我等の コーヒー・ベーカリー『安眠』がある お人好しのマスター三十六 独身の理由は 引っ込み思案で照れ屋でまぬけの 複雑な性格による コーヒーは確かにうまい でも僕等男には 理解出来ないが娘等はここの かぼちゃパイが美味しいという パンプキン・パイとシナモン・ティーに バラの形の角砂糖ふたつ シナモンの枝でガラスに三度 恋しい人の名を書けば 愛が叶えられると 娘等は信じてる ミス・パンプキンのいつもの座席は 窓際をのゴムの木の向う側 背は高からず 低からず 容姿端麗 彼女は僕等の憧れの的 実は不敵にもマスターがこのマドンナに恋をした まぬけないじらしさ見たさに 授業を抜け出して来てるのに ちっともらちがあかないマスターは 照れ屋でまぬけだから たった一言かけた言葉が 事もあろうに「毎度ありがとう」 日頃のお世話に感謝をこめて 僕等はまたまた授業抜け出して シナモンの枝でガラスにラブ・レター ミス・パンプキンに差し出した ところが急に店を飛び出した彼女の 背中とマスターの半ベソ交互に見くらべ 僕等は立場失くして ひたすらうろたえた それからしばらくしてマスターは お陰さまで嫁さんをもらった 相手がミス・パンプキンかどうかは ああいう性格だから白状しなかった ただそれから僕等の待遇が 良くなった事と 僕等の追試が決まった事の 他には変わりは無い 2代目ミス・パンプキンはなかなか現れないけれど 此頃すこうし僕等にもかぼちゃパイの 味が解ってきたところ ※ パンプキン・パイとシナモン・ティーに バラの形の角砂糖ふたつ シナモンの枝でガラスに三度 恋しい人の名を書けば ※ くり返し
まほろば 作詩・作曲: さだまさし春日山から飛火野辺り ゆらゆらと影ばかり 泥む夕暮れ 馬酔木の森の馬酔木に たずねたずねた 帰り道 遠い明日しか見えない僕と 足元のぬかるみを気に病む君と 結ぶ手と手の虚ろさに 黙り黙った 別れ道 川の流れは よどむことなく うたかたの時 押し流してゆく 昨日は昨日 明日は明日 再び戻る今日は無い 例えば君は待つと 黒髪に霜のふる迄 待てると云ったがそれは まるで宛名の無い手紙 寝ぐらを捜して鳴く鹿の 後を追う黒い鳥鐘の声ひとつ 馬酔の枝に引き結ぶ 行方知れずの懸想文 二人を支える蜘蛛の糸 ゆらゆらと耐えかねてたわむ白糸 君を捨てるか僕が消えるか いっそ二人で落ちようか 時の流れは まどうことなく うたかたの夢 押し流してゆく 昨日は昨日 明日は明日 再び戻る今日は無い 例えば此処で死ねると 叫んだ君の言葉は 必ず嘘ではない けれど必ず本当でもない 日は昇り 日は沈み振り向けば 何もかも移ろい去って 青丹よし平城山の空に満月
療養所(サナトリウム) 作詩・作曲: さだまさし病室を出てゆくのというのに こんなに心が重いとは思わなかった きっとそれは 雑居病棟のベージュの壁の隅に居た あのおばあさんが気がかりなせい たった今飲んだ薬の数さえ すぐに忘れてしまう彼女は しかし 夜中に僕の毛布をなおす事だけは 必ず忘れないでくれた 歳と共に誰もが子供に帰ってゆくと 人は云うけれど それは多分嘘だ 思い通りにとべない心と 動かぬ手足 抱きしめて 燃え残る夢達 さまざまな人生を抱いた療養所は やわらかな陽溜りとかなしい静けさの中 病室での話題と云えば 自分の病気の重さと人生の重さ それから とるに足らない噂話をあの人は いつも黙って笑顔で聴くばかり ふた月もの長い間に 彼女を訪れる人が誰もなかった それは事実 けれど人を憐れみや同情で 語ればそれは嘘になる まぎれもなく人生そのものが病室で 僕より先にきっと彼女は出てゆく 幸せ不幸せ それは別にしても 事実は冷ややかに過ぎてゆく さまざまな人生を抱いた療養所は やわらかな陽溜りとかなしい静けさの中 たったひとつ僕にも出来る ほんのささやかな真実がある それは わずか一人だが 彼女への見舞客に 来週からなれること
春告鳥 作詩・作曲: さだまさし衣笠の古寺の侘助椿の たおやかに散りぬるも陽に映えて そのひとの前髪僅かにかすめながら 水面へと身を投げる 鏡のまどろみのくだかれて 錦の帯の魚のふためいて 同心円に拡がる紅のまわりで さんざめくわたしの心 春の夢 朧気に咲き 春の夢 密やかに逝く 古都の庭先野辺の送り ふりむけばただ閑かさ 化野の古宮の嵯峨竹の ふりしきる葉洩れ陽にきらめいて そのひとのこぼした言葉にならない言葉が 音も無く谺する 足元に蟠る薄氷に 靄めいた白い風立ちこめて 春告鳥の問いかける別離に たじろぐわたしの心 春の夢 朧気に咲き 春の夢 密やかに逝く 古都の庭先野辺の送り ふりむけばただ閑かさ
立ち止まった素描画 作詩・作曲: さだまさし別れたんだってね彼とまるであっけなく 僕との時の様に君から云い出して 一寸買物に出かける様な調子で ふらりと部屋を出て来たに決まってる いい加減に『幸せ』の奴と 妥協してみたらどうなんだ 忘れちゃいけないもし君が 地図にない町を捜したきゃ 初めに地図が必要だって事 君と僕で前に一度 身に浸みたはずなのに君は スケッチ・ブックに素描画だけ済ませたら 色付けの前に投げ出すくり返し 確かにこの世はとても虚しい事だらけ だからといって投げていいものだろうか 僕も偉そうに云えた義理じゃないけれど 優しいくせに悪ぶるのはお止し 走り疲れたらお歩き 歩き疲れたらお休み やがて休み疲れたなら どうせまた走りたくなるさ ファッションだけでは語り尽くせない 君も僕もひとつふたつ それなりの夢がある 多分 人生って奴はかなしいよね でもごらん よく見りゃまんざら捨てたもんじゃない
空蝉(うつせみ) 作詩・作曲: さだまさし名も知らぬ駅の待合室で 僕の前には年老いた夫婦 足元に力無く寝そべった 仔犬だけを現世の道連れに 小さな肩寄せ合って 古新聞からおむすび 灰の中の埋火おこすように 頼りない互いのぬくもり抱いて 昔ずっと昔熱い恋があって 守り通したふたり いくつもの物語を過ごして 生きて来た今日迄歩いて来た 二人はやがて来るはずの汽車を 息を凝らしじっと待ちつづけている 都会へ行った息子がもう 迎えに来るはずだから けれど急行が駆け抜けたあと すまなそうに駅員がこう告げる ※ もう汽車は来ません とりあえず今日は来ません 今日の予定は終わりました ※ くり返し
木根川橋 作詩・作曲: さだまさし『先生、俺達の木造校舎 すっかりなくなっちまったんですねェ それに、あの暑い夏に重いローラー転がしてならした テニス・コートの上にプールなんか出来ちまって… 先生、時の流れって、そんなもんですかねェ』 木根川橋から水道路抜けた 白髭神社の縁日は アセチレンたいて あんずあめ売ってますか 相も変わらず にぎやかなんでしょうね (M-) あの頃何やら覚えて居るのは あの娘の笑顔と冷たさと 不思議な胸のどよめきと あっけらかんとあっけらかんと みんなみんな 許せた毎日 『先生、あの頃よくのりちゃんと銭湯行ってね あいつときたら、15番の下駄箱があくまでは どんな雪の中だって雨の中だって中へ入らなかった 先生、覚えているかな、うちのクラスの15番、そう 目のステキなのりの好きだったあの娘の 出席番号だったんですよ』 僕らはこっそり ノォトの片隅に あの娘の名前に 自分の苗字を かぶせて書いてはあわててぬりつぶし あたりを見廻し 赤くなったもんです (M-) 使いの帰りは廻り道をして あの娘の家の前を通ったもの そのくせ会えば そっぽを向いた なんともはや すてきだった 仲間達に カンパイ!! 木根川薬師の植木市の日には 今でも必ず雨が降りますか もんじゃ焼きのコツ 忘れちゃいませんよ カルメ焼き冷やすより易しかったもの (M-) あの頃チャリンコ転がして行った 曵舟、押上、浅草の 不思議な胸の高鳴りと 荒川土手の忘れちゃいけない 毎度毎度の 草野球 『先生、みんな変っちまいましたねェ 先生、先生……なんだ寝ちまったんですか…』
ひき潮 作詩・作曲: さだまさし都会の暮らしは鮮やかな色どり 華やかな寂しさと夢に良く似た嘘と そんなもので出来ている可笑しい程に 哀しみが穏やかに扉を叩いて ああ いつの間に私の友達になる 知らず知らずのうちに 自分が変わってゆく こんな日は故郷の海鳴りが聴きたい 子供の頃の様に 涙を流してみたい 生きるのが下手な人と 話がしたい ひき潮の悲しみの中から生まれる ああ 夢もある わかってくれるならば 黙って旅支度に 手を貸しておくれ 帰ろう 帰ろう 帰ろう 帰ろう 帰ろう 帰ろう 帰ろう 帰ろう
敗戦投手 作詩・作曲: さだまさし敗戦投手の背中は哀しい 男なら誰でもその理由を知ってる 長い人生に一度や二度は 自らマウンドを下りることもあるから すばらしいピッチングで8回までピタリと 相手の打線を押さえてたエースが 突如最終回に乱れて打たれ 満塁サヨナラのホームランを浴びた そんな馬鹿化た話 あるもんだね 僕は笑いこけたあとで テレビに向かって 「無能、あさはか、板付かまぼこ」 敗戦投手の背中は哀しい 男なら誰でもその理由を知ってる 長い人生に一度や二度は 自らマウンドを下りることもあるから 僕と彼女はとても愛し合っていて 実は来年の春にはみごとゴールインする 自分でいうのも何だがとてもお似合いで だから自然と口元がゆるむ 朝目覚めてにんまり 歯を磨いてにこり 食前食後に、にたり トイレでにやり 「それじゃ まるでばかじゃねえか」 ところがかげりは忍び来るもので 彼女の笑顔と口数が減った 僕は過ぎる程にやさしいものだから 次第に彼女をわがままにした そうさぬるま湯はたぶん二人によくない 町の占いが僕を呼びとめて 「ふ、不吉じゃ、とくにはえぎわが」 彼女は最近知り合った男を まるでのろける様に僕にうちあける 「あなたが嫌いになった訳ではありません 強いていうなら何かのまちがいでしょう」 そんな誰かの下手な唄じゃあるまいし 僕はヒザから急に力が抜けてゆく 「だってあんまりだもの」 僕は初めて怒ってあわせろと言った こういうケースではたいがい相手の男が悪い こぶしを震わせて男と対決したが 確かに僕よりも数段はいい そればかりではなく体格もご立派で 僕は結論を二人にたたきつける 「よ、よかったですね」 つまり彼女はゆうべこの町を出た 身づくろいもせずに逃げるようにして 知らせの受話器を僕はにぎりしめて くやしさに鼻水を目からこぼした 電話の向う側で月下氷人がさりげなく 事務的にあっさりぽつりと云った 「はい、キャンセルです」 敗戦投手の背中は哀しい 男なら誰でもその理由を知ってる 長い人生に一度や二度は 自らマウンドを下りることもあるから
雨どりや 作詩・作曲: さだまさしそれは まだ 私が神様を信じなかった頃 九月のとある木曜日に雨が降りまして こんな日に素敵な彼が現れないかと 思ったところへ あなたが雨やどり すいませんねと笑うあなたの笑顔とても凛凛しくて 前歯から右にほぼ全部に虫歯がありまして しかたがないので買ったばかりのミッキーマウスのハンカチ くれてやったけど傘の方が良かったかしら でも爽やかさがとても素敵だったので そこは苦しい時だけの神だのみ もしも もしも 出来ることでしたれば あの人にも一度逢わせてちょうだいませませ ところが実に偶然というのは恐ろしいもので 今年の初詣でに私の草履のスソ踏んづけて あっこりゃまたすいませんねと笑う 口元から虫歯がゾロリン 夢かと思っておしりつねったら痛かった そんな馬鹿げた話は今まで聞いたことがないと ママも兄貴も死ぬ程に笑いころげる奴らでして それでも私が突然口紅などつけたものだから おまえ大丈夫かと おでこに足あてた 本当ならつれて来てみろというリクエストにお応えして 五月のとある水曜日に彼を呼びまして 自信たっぷりに紹介したらば彼のズボンの○○がポカリン あわてておさえたけどしっかり見られた でも逞しさがとても素敵だわと うけたので彼が気をよくして急に もしも もしも 出来ることでしたれば この人をお嫁さんにちょうだいませませ その後 私気を失ってたからよくわからないけど 目が覚めたらそういう話がすっかり出来あがっていて おめでとうって言われても一度 気を失って 気がついたら あなたの腕に雨やどり
関白宣言 作詩・作曲: さだまさしお前を嫁にもらう前に 言っておきたい事がある かなりきびしい話もするが 俺の本音を聴いておけ 俺より先に寝てはいけない 俺より後に起きてもいけない めしは上手く作れ いつもきれいでいろ 出来る範囲で構わないから 忘れてくれるな 仕事も出来ない男に 家庭を守れるはずなどないってことを お前にはお前にしか できない事もあるから それ以外は口出しせず 黙って俺についてこい お前の親と俺の親とどちらも 同じだ大切にしろ 姑小姑かしこくこなせ たやすいはずだ 愛すればいい 人の陰口言うな聞くな それからつまらぬ シットはするな 俺は浮気はしない たぶんしないと思う しないんじゃないかな ま、ちょっと覚悟はしておけ 幸福は二人で育てるもので どちらかが苦労して つくろうものではないはず お前は俺の処へ 家を捨てて来るのだから 帰る場所は無いと思え これから俺がお前の家 子供が育って年をとったら 俺より先に死んではいけない 例えばわずか一日でもいい 俺より早く逝ってはいけない 何もいらない 俺の手を握り 涙のしずく ふたつ以上こぼせ お前のお陰で いい人生だったと 俺が言うから 必ず言うから 忘れてくれるな 俺の愛する女は 愛する女は生涯お前ひとり 忘れてくれるな 俺の愛する女は 愛する女は生涯お前 ただ一人
天までとどけ 作詩・作曲: さだまさし出逢いはいつでも 偶然の風の中 きらめく君 僕の前に ゆるやかに立ち止まる 懐しい風景に 再びめぐり逢えた そんな気がする 君の胸に はるかな故郷の風 舞いあがれ 風船の憧れの様に 二人の明日 天までとどけ ようこそ ようこそ ようこそ僕の街へ ようこそこの愛へ ふれあいのかけらが 人生を変えてゆく ことばでなく ものでもない ひとつの出会いから 君さえ許せば 僕の愛する街が 胸ときめかせ 君のふるさとに なりたがっている 舞いあがれ 風船の憧れの様に 二人の明日 天までとどけ 舞いあがれ 風船の憧れの様に 二人の愛 天までとどけ ようこそ ありがとう ようこそ僕の街へ ようこそこの愛へ
防人の詩 作詩・作曲: さだまさしおしえてください この世に生きとし生けるものの すべての生命に限りがあるのならば 海は死にますか 山は死にますか 風はどうですか 空もそうですか おしえてください 私は時折苦しみについて考えます 誰もが等しく抱いた悲しみについて 生きる苦しみと 老いてゆく悲しみと 病いの苦しみと 死にゆく悲しみと 現在の自分と 答えてください この世のありとあらゆるものの すべての生命に約束があるのなら 春は死にますか 秋は死にますか 夏が去る様に 冬が来る様に みんな逝くのですか わずかな生命の きらめきを信じていいですか 言葉で見えない望みといったものを 去る人があれば 来る人もあって 欠けてゆく月も やがて満ちて来る なりわいの中で おしえてください この世に生きとし生けるものの すべての生命に限りがあるのならば 海は死にますか 山は死にますか 春は死にますか 秋は死にますか 愛は死にますか 心は死にますか 私の大切な故郷もみんな 逝ってしまいますか 海は死にますか 山は死にますか 春は死にますか 秋は死にますか 愛は死にますか 心は死にますか 私の大切な故郷もみんな 逝ってしまいますか
聖夜 作詩・作曲: さだまさしこんなに 静かな 雪のふる夜は 私の心だけ 故郷へ帰る みんなは 元気で暮らしているか 私の おもいが 聞こえるだろうか 静かに 静かに 雪のふる夜は 私の 愛だけが 道にまよう
距離(ディスタンス) 作詩・作曲: さだまさし君の住む故郷では もう季節が 海峡をゆらゆら 渡り始める頃 僕は都会の電車の中で ふと君の 懐かしい横顔 思いだせなかった ドアにもたれ 人と人との間で 踏みつけるのは 自分の影ばかり 赤い文字の スポーツ新聞の 向う側で 誰かため息をついた もうそろそろ 帰ろうと 帰らなくちゃ いけないと 思いはじめていたんだ 改札口抜けた処で 立ち止まっている僕に 誰も気づかない そんな街角 君はまだ「愛」や「夢」や「希望」そういった 懐かしい言葉を 笑いはしないだろう 僕はもう コップ一杯の水と引換えに 「嘘」なんて言葉を 飲み込める様になった 誰も彼も 網棚に笑顔を 置き忘れたままで 足早に歩く それもこれも まるで街がすべて悪いと 圧しつけているけれど 都会はけっして 人を変えてはゆかない 人が街を変えてゆくんだ 人と人との距離が 心に垣根を 静かに刻みはじめる もうそろそろ帰ろう 帰らなくちゃいけない 僕が僕でいるうちに もうそろそろ帰ろう 帰らなくちゃいけない 君が君でいるうちに
検察側の証人 作詩・作曲: さだまさし『あいつを棄てた女は 今頃別の男の部屋で おそらく 可愛い涙混じりに 鮮やかな嘘を身にまとっている 自分の何処が魅力か 数え尽くして知り抜いていて あいつの悲しい程の純愛を 階段昇る様に 踏みつけて行った 踏みつけてった 恋はいつでも必ず 独法師の影踏みゲーム 足元にあるのに追いつけない 追えば追う程きっと 取り残されてゆく 気がつけば いつも夕暮れ』 『違うわ別れた夜の あの娘の姿見てないからよ 一晩 私の部屋で泣いて 血を吐く程に泣いて 謝り続けていたわ 確かにそれはあの娘の 心変わりがすべてだったわ けれどもあの娘なりにいつも 一所懸命いつも 生きようとしてる 生きている 恋はいつでも必ず 両刃の剣と同じ 傷つかない方がきっと 嘘をついてる 斬りつけていった方が 斬りつけられた方より 傷つく事だってあるはずよ』 『あの娘を棄てた男は 今頃別の女の部屋で 自分の掌の広さと懐の狭さを 身に浸みているさ あの娘は自分の姿を 口に出すのが下手だったから 男はあんなにすてきなひとを 酒を変える様に 飲み捨てて行ったに 決まってる 恋はいつでも必ず あみだくじみたいなものさ たどる奴以外は道程を知らない ひとしきり風吹けば 風紋が消える様に 見て見ぬふりの藪の中』
聖野菜祭(セント・ヴェジタブル・デイ) 作詩・作曲: さだまさし僕の故郷すてきな町 第三階層 今日は年に一度の 聖野菜祭 だからちょっと ぜいたくをして 砂糖きびと うんとふんぱつして 蝋燭を買ってきたんだ 今日だけは 練状昼食や 固形夕食は 見たくないよ みんな盛りあがって 騒いでるし 今日は浴びる程 水を飲むんだ 平和な時に生まれて 良かったな 貧しいけれど すてきな仲間達 僕の恋人が住んでいるのは 第二階層 人は身分が違うって いうけれど 恋に上下のへだてが あるものか いつか幸せに なってみせるさ 早く出世して 偉くなって 人に「野菜持ち」って 呼ばれたいね そしたら 馬車でデートする もちろん あの娘とさ 今日はなんつっても 聖野菜祭 「壁」が開くから あの娘に会えるんだ 夜は美しい 硝子衛星 うるう年だから 5つ昇るよ みんな盛りあがって 騒いでるし 今日は死ぬ程に 水を飲むんだ 戦争の無い平和な町 第三階層 ああ本当に 生まれて来て良かった
みるくは風になった 作詩・作曲: さだまさしなだらかな丘を 夕陽がおりてくるよ 二人の影が 長く長く伸びていた 綿毛達が染まり乍ら すり抜けてく 光の中で 時間が輝いてた OH みるく I MISS YOU OH みるく I MISS YOU ビラカンサスとミルクが 好きだった君を 友達はみんな みるくと呼んでいたね 僕等は誰かのコンサートで 知り合って またたくうちに 互いの心に住んだ 例えば僕への 愛し方にしても それから仲間と 遊ぶ術にしても 思えば 何かを急ぐ旅の様だった みるく キラキラと風の様に笑うばかりの みるく 少しだけ移り気な 処もあったが おしゃべり好きの 陽気な娘だったよ 本気で神様を信じていた みるく なのに突然 君が選ばれてしまった OH みるく I MISS YOU OH みるく I MISS YOU 車だけは気をつけなって 言ったじゃない 雨の日は特に気をつけろって あれ程 5分だけでも早く 僕に会いたくて そのまま風になってしまった みるく 例えば僕への 愛し方にしても それから仲間と 遊ぶ術にしても 思えば 何かを急ぐ旅の様だった みるく キラキラと風の様に笑うばかりの みるく 本当の恋さえ 知らずに逝ってしまった 話したい事は 山程あったのに OH みるく I MISS YOU OH みるく I MISS YOU キラキラと風の様に笑うばかりの みるく
たずねびと 作詩・作曲: さだまさしいつもの様に この店のカウベル 鳴らして ドアを開いて 狭いカウンター とまり木にすがれば 黙っていても出てくるアメリカン それから ほの暗い柱の陰に ロートレックのおなじみのポスター 常連達の吐息と煙草の海 喘ぐ様に泳ぐレコード 壁紙の落書きは 昔の青春達 書いた人も書かれた人も 昔の恋人達 色褪せて うずくまる 待つ人のないたずねびと 壁紙が 若い頃に あなたが 照れ乍ら記した 4Bの鉛筆 二人のイニシャル 誰かの文字の奥で まだ 咲いてる きれいごとはいつでも話せる 言うに言えない想いを みんな水割りの氷に託して 静かに溶けるのを待っている 壁紙の落書きは 昔の青春達 来る人も去る人も 昔の恋人達 色褪せて うずくまる 待つ人のないたずねびと 色褪せて うずくまる 待つ人のないたずねびと
推理小説(ミステリー) 作詩・作曲: さだまさしグラスで氷が カラカラ音たてた あなたは静かに 眼をそらした 暁闇色の イヴニングドレス 肩口を転げ落ちる ため息 あなたの最后の 不在証明が崩れて 指先の煙草を震わせる ベージュのカーテンが 風をはらんで 時計が音を刻んで 刻んで つまり僕たちの 推理小説 答を僕が先に読んだ これから後 過ごす時間は 僕にはただ 苦痛なだけ すなわち今夜で さよなら 誰かが忘れた ライターの炎を あなたは静かに みつめている かすかに流れる クロイツェルソナタ とても優しい 優しい裏切り それでも最后に 笑ってみせたのは 想い出の為の心づくし 夜風に揺らめく イヴニングドレス やわからな嘘 包んでかくして ひとつ分からない事は この愛どちらの吸い殻 あなたが僕を 僕があなたを どちらが先に捨てたのか それでも今夜で さよなら 推理小説
0-15 〈リクエストのバラード〜素敵なTennis Boy〉 作詩・作曲: さだまさし
えー、さて、えー、次のおハガキを読んでみたいと思います。 これは、えー、練馬区ですね。えー、新井秀次、ね。練馬から、 いらっしゃい。きたねえ字だなこりゃな。字かこりゃ。 僕は以前、えー、あ、さださんお願いがあります。僕は昔から 以前から、好きな女の子がいる、いたんです。ところが、最近、 えー、彼女は、えー、テニス部のキャプテンにすごく熱を上げて しまって、なんか、自分は捨てられるんじゃないか。バカなこと を言っている。 あなたの風が僕を離れて 彼に向って歩いている 彼をみつめて輝いている あなたの愛が眩しい 自分の枝に結んでおいた 風船が糸をほどいて 自由に空へ舞い上がるのを 見送る子供の様だ 男はやはり、勇気だ、根性だ、勝利だ。そういう歌をおおくり いたしましょう。さらまわしとザ・スチャラカバンドの歌で聴い ていただきます。”素敵な Tennis Boy”よーく、聴くように。 ※ ポイントはわずかに0-15 1点リードを許しただけ まだまだ勝負はこれから Tennis Boy フォームはどうでもいいんだ 来た球を素直に返せ 同じエラー繰り返すなよ Tennis Boy コントロールを磨いて 集中力さえつけば あとはかけひき そして最后は自信で 流れも変わる ポイントはわずかに0-15 まだまださ これからさ 逆点チャンスは 必ずやってくる もしもし、あー、さだまさしです。あ、どうも。なに、今ハガ キを実は読んだ。読んだものの、非常に君の場合にはだらしない という気がする。ね、うん。いや、そうじゃない。そうじゃない。 やはり、えー男というものはだ、えー、あっ、そう。そんなキャ プテンがカッコいい。あっ、そう。君はダメか、ダメ。 あなたにとってそれが本当に 幸せだというのであれば 見守る事も 愛のひとつの答になると思うが 為すすべもなく見送るのなら 僕は男でなくなる 彼よりきっと 僕の想いが深いと信じる以上 えー、また続けて曲をずっとかけてみますかね。あのー、 スチャラカバンドの歌で。”素敵な Tennis Boy”、後半でご ざいます。失礼いたしました。 ポイントはわずかに0-15 勝負は実際これから 思いきり勇気を出すんだ Tennis Boy 焦ってミスを重ねるな 相手にはいつも誠実に 手の内読んで足を使え Tennis Boy 僕らはエースの陰で ラケット磨く為にだけ 生まれて来たんじゃないんだぜ さあコートに立つんだ [※ リフレイン]
神話 作詩・作曲: さだまさしいつまでも今のまま 暮らせるなんて思っても みなかった 本当だよ 本当だよ いつかしらあんたが これで終わりだって言う日が 来ることは分かってた 気がしてた 大丈夫だよ あたし少しバカだけれど あんたの為なら 死のうと思ってたんだから ちょっとだけ 泣いて 泣いて 泣いて 泣いて 泣いて それから ちょっとだけあんたのこと 憎むかも知れないけれど それくらい それくらい 分かったよ 時々想い出してくれるなら どこかで生きてく 本当だよ 嫌われることだけが 一番こわかった ねえ まだ嫌いじゃないでしょ 本当だよ あたし少しバカだけれど あんたを愛する ことだけ 誰にも負けない きっといつか 神話になるよ あたし位あんたのこと 愛した女はいないって 神話になるよ 本当だよ それは本当だよ きっといつか神話になって あんたとあたしの ふたりが星座になって 輝く時がくるよ きれいだろうね 本当だよ きれいだろうね 本当だよ
博物館 作詩・作曲: さだまさしひとつ目の部屋には 手首の傷が置いてある 若い頃に失くした 愛の形見として ふたつ目の部屋には 言葉を全部閉じ込めた 他人の心を いくつか殺した償いに 涙の数だけ 部屋を増やして 怒りの数だけ ドアを叩いて 流れゆく時のほとりで 哀しみ数え乍ら 思い出にするには 余りに重すぎるものや 忘れ去ってゆく程に 軽くもないものたち みっつ目の部屋には 失くした人の面影を 美術館のように 静かに並べてある よっつ目の部屋からは 明るい色で重ねたい あざなう縄の様に 幸せちりばめたい らせん階段昇り続けて 喜び悲しみ まわりつづけて 流れゆく時のほとりで せめて上を向いて そして最后の部屋は お前の為にあけてある 寂しいばかりでない 人生生きた証に 生きた証に
住所録 作詩・作曲: さだまさし住所録を替える度 消さねばならない人がある 忘れるはずもない人を 忘れるために消してゆく 古いノォトを捨てたなら 想い出までも捨て去るようで 捨てたふりしてひきだしの 二度と開けない場所に置く 空で覚えたあの人の 住所と癖のある文字で 「元気ですか」とある日突然 手紙が届く 来るはずのない人からの 手紙の中身は知っている 自分で書いた戯れの 少し哀しい一人遊び 指が覚えたダイヤルを 夜中にそっと廻してる 昔の合図を忠実に守り 二度鳴らしてまたかけて 出てくれるはずもない人の 部屋で私のベルが鳴る それだけで胸が高鳴って 息を殺した一人遊び 出てくれるはずもない人が もしもふいに出た時には 間違えましたと 切ればいい 間違えましたと 切ればいい
鳥辺野 作詩・作曲: さだまさし寂しいからとそれだけで来るはずもない 鳥辺野 山道をゆけば 散り急ぐ様に 遠近に寒椿の紅 道を照らす春まだき 風景自身が 淋しがってるから ひとこまに身を置いただけで 自分が救われる 風はさや 風はさやさや 竹はゆら 竹はゆらゆら 振り返るより速く あなたは立ち去っていた 人の心移ろい易く その傷癒え難く 立ち止まって うろたえるは 愛と同じ重さの 悲しみ 木立の間に間に 埋もった枯葉 そんな風にあなたと私の それぞれの記憶の中で お互いの事が やがて薄れてく そこここに散りばめたはずの 真実までかすませて 夢はさや 夢はさやさや 嘘はゆら 嘘はゆらゆら すれ違うより速く あなたが遠ざかってゆく 前のめりのまま 無造作に投げ出された愛が 季節に追われ ころんだまま 野晒しになっている 鳥辺野
第三者 作詩・作曲: さだまさし死んだ珈琲 挾んだままで 外の信号の変わる数を テーブルに映る 黄色で数えて ついでに想い出も数えて 忘れかけてた 君の癖が こんな時にふと目についたりして 懐かしいものと 出会った気がして 笑ったら君は怪訝な顔をする もう 明日は第三者 信じるものさえも 違う異教徒になる 一度は 同じものを信じた 二人が奇妙にも 見知らぬ人になる日 車のライトが 時折横切る 前髪の奥の君の瞳には 既に僕の 姿は消えて 蝋燭の赤だけが揺れてる 隣の席の 笑い声が 幾分僕等に気兼ねをして やがてこの店の 最終注文を 尋ねる時間が訪れる 最后の 御注文はいかが お二人に似合いの デザートはいかがですか 表は 季節の替り目の 雨が降り始めて 音楽がやがて止まる もう 明日は第三者 最后の注文は何かありませんか もう 明日は第三者 最后の注文は
邪馬臺 作詩・作曲: さだまさし盲いた詩人はいつも ザボン口に運び乍ら 想い出たどる様に 見えない目を開いて 静かに海を観てた 幻の国の事を まるで故郷を語る様に 道程について 風景について 優しく僕に話した 有明の空の雲だけが あの人の寂しさを知っていた そう弥生の風に 追われる様に あなたが逝った 晩に 眠れないまま息を密めて 不思議な夢を観た 雲仙は噴煙を吐いて 霧は針摺瀬戸を包み込んで 異国の便り乗せた 小さな舟がひとつ 静かにすべってくる 盲いた詩人がひとり その小舟に座っている 得意の笑顔みせて はにかむ様にじっと 静かに海を観てる 有明の海に風が吹く あの人を追いかけて夢が吹く ああ悲しい程に 焦がれ続けた 幻の人が 今 きっとあなたを抱きしめている 不思議な夢を観た
肖像画 作詩・作曲: さだまさし白いキャンバスにひたすら 僕は自分を描いた 並べた絵具と指先で 服を染め乍ら 君は編物の向うで 僕を疑いもせずに 優しい光の様にいつも微笑んでた あなたは 自分の信じたとおりに 思い切り 自分を描いてください 私はただその背中を見ているだけで幸せだから 世界一の自画像 描き上げて下さいと言った そんな君の美しさに 僕は気付きもしないで あやうくかけがえのないものを 見失なおうとしてた 何を描いたかではなく 如何にして描いたかの 道程が君と僕にとって大切だと気付いた 今日から 二人の信じたとおりに 思い切り 二人を描き始めよう だから君は変わらぬままその笑顔を僕にください 世界一の肖像画 描き上げるその時まで
昔物語 作詩・作曲: さだまさしあの頃いつもお前と俺と あの娘の三人は 酒を飲むのも授業の時も 旅をするのも一緒に居た 安保の年はわからぬくせに 人並にデモったりして 催涙ガスと水でぐしょぐしょの 顔で怒ったりもしていた キラキラしてたな俺たち 一所懸命だったな 貧しいけれども酒と音楽と 希望にはことかかなかった あの頃俺はあの娘がすきで あの娘はお前に惚れていて お前は別の女に夢中 そんな不思議な親友だった 覚えているか卒業間近の 大雪の降った日に 三人してヤケ酒を飲んで 泣きながら歌ったあの唄 あの晩俺はあの娘にふられ あの娘はお前にふられて お前は別の女にふられ 三人で慰め合った あれから十年が過ぎて 俺もお前も嫁を貰って あの娘はこの春二人目の こどもを産んだと聞いた 久し振りにこうしてお前に 手紙を書いたのは 今度東京へ出てゆく時に 一緒に飲もうと思って あの頃みたいに三人で 十年の時間持ち寄って 泣きながら歌えたらいいね 思い出のあの唄を 泣きながら歌えたらいいね 懐かしいあの唄を
明日檜 作詩・作曲: さだまさし息を殺して会わねばならない人 その風景は 廻り道などない まるでぬかるみ越しの 袋小路のゆきどまり 本音だけでは生きられるはずもなく でもかといって 使い分ける程に 器用でもないから 自然に秘密が増える あすなろ あすなろ いつまでたっても あすなろ あすなろ 明日が見えない 誰の心も傷つけずに済む道が あるとすれば 自分がもの言わぬ 石ころになること それしか思いつかない どんなものにも表と裏があると 気付いた時 初めから駄目だと 判ったはずれくじ 引くのに慣れてしまってた あすなろ あすなろ いつまでたっても あすなろ あすなろ 明日が見えない あすなろ あすなろ いつまでたっても あすなろ あすなろ 幸せが見えない
分岐点 作詩・作曲: さだまさし昔の恋人 僕を呼びつけて また例によって 失恋話 普段は全く 音沙汰も無しに 何処かの誰かと 別れる度に呼び出す 悲しい時には お腹が空く性質で それも決まって ミートパイとソーダ水 それを泣きつ怒りつじっと頬張ってる ごめんね いつも泣き顔ばかりで でも喰べかけのミートパイ じっと見てると いわゆる 条件反射なのよね ぼっとしたあなたの顔見たくなる そんな憎まれを 叩いて2杯目の ソーダ水飲み干して やっと笑ったね 寂しがり屋なら みんなそうだけれど 会う度に君は おしゃべりになってゆく 愚痴に飽きたなら 想い出話をする しかも僕とほかの 誰かをごちゃ混ぜにして 何だかんだと 永いつきあいになる それもほとんど ミートパイとソーダ水 まるでどちらに会いに来るのやら けれども ふと気がつけばこうして 君の大事な分岐点には 必ず僕がいる お互い 歳を重ねた分だけ あの頃よりもずっと身近に居るね 可笑しなもんだね もしかしたら君と 出直せるかなんて 今思ってる
黄昏迄 作詩・作曲: さだまさし海を見下ろす丘の上は 何時でも向い風が吹いて 空と海の青と思い出とが一列に並ぶ 君が愛していた仔犬は あれから大きく育って 今僕の側で一緒に海鳴りを聴いてる 黄金色の波の上を帆影がひとつ ふたつ港へと還ってゆく 昔君と約束していた 二人して年老いたならば 世界中を船で廻ろうと 飽きる程一緒に居ようと 突然に海に帰った君を 追いかけて僕の心が鴎になって舞い上がる 黄昏迄風に吹かれたい ぬくもりを懐かしむ様に 寄せて返す波を見ていたい いつまでも漂いたい 黄昏迄海を見ていたい ぬくもりを懐かしむ様に 寄せて返す君を見ていたい いつまでもいつまでも
小夜曲 作詩 さだまさし、作曲 服部 克久あはれ宙空に 月影冴え 寂黙に染む 仄き片恋 其は遥けき 愛し人へ 実に幽けく 独奏ける小夜曲 今宵 淡き星に言伝てむ 寄る辺無き想ひを 聞こし召せ 我が心は 永遠に変らじ 其は遥けき 愛し人へ 実に幽けく 独奏ける小夜曲
道化師のソネット 作詩・作曲: さだまさし笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために 僕達は小さな舟に 哀しみという荷物を積んで 時の流れを下ってゆく 舟人たちのようだね 君のその小さな手には 持ちきれない程の哀しみを せめて笑顔が救うのなら 僕は道化師になれるよ 笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために きっと誰もが 同じ河のほとりを歩いている 僕等は別々の山を それぞれの高さ目指して 息もつがずに登ってゆく 山びと達のようだね 君のその小さな腕に 支えきれない程の哀しみを せめて笑顔が救うのなら 僕は道化師になろう 笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために いつか真実に 笑いながら話せる日がくるから 笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために 笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために
不良少女白書 作詩・作曲: さだまさしあの娘はいつも哀しい位 ひとりぽっちで部屋の片隅でうずくまってた 誰かが自分を救いに来るのを じっと待ってるけど 誰も来ないと判ってる 人には黒く見えるカラスが 自分には白く見えてしまう 黒く見ようと努力したのに 人は大声で聞いてくる 何故 嫌いですか 何故 好きですか 左ですか 右ですか ああ聴こえない ああ届かない 自分の夢がわからない ああ あの娘はいつも哀しい位 強がってみせるけど実はとても淋しがりや 時折 燐寸を摺ってはひとりで 涙こぼしながら また時々火傷をする 少し若さに思い上がり 転がる方が楽だと覚え 本当はとても優しいくせに すねて見せるだけの意地っ張り 何が 正しくて 何が 嘘ですか 100じゃなければ 0ですか ああ聴こえない ああ届かない 自分の夢がわからない ああ 自分に正直に生きるなら 風に逆らって生きるのなら 居直る事が勇気だなんて 自分に甘えるのはおよし 何故 嫌いですか 何故 好きですか 左ですか 右ですか ああ聴こえない ああ届かない 自分の夢が わからない 何が 正しくて 何が 嘘ですか 100じゃなければ 0ですか ああ聴こえない ああ届かない 自分の夢がわからない ああ
驛舎 作詩・作曲: さだまさし君の手荷物は 小さな包みがふたつ 少し猫背に 列車のタラップを降りて来る 驚いた顔で 僕をみつめてる君は 夕べ一晩 泣き続けていた そんな目をしてる 故郷訛りのアナウンスが今 ホームを包み込んで 都会でのことは誰も知らないよ 話す事もいらない 驛舎に降り立てばそれですべてを 忘れられたらいいね 重すぎるはずの 君の手荷物をとれば 身じろぎもせず ただ涙をこぼすだけ ざわめきの中で ふたりだけ息を止めてる 口を開けば 苦しみが全て 嘘に戻るようで 季節の間ではぐれた小鳥が 時計をかすめて飛ぶ 泣きはらした目が帰ってきたことが 君をもう許してる 驛舎を出る迄に懐しい言葉を 思い出せたらいいね 改札口を抜けたならもう 故郷は春だから
生生流転 作詩・作曲: さだまさしああ あたりまえに生きたい ささやかでいいから ああ 前のめりに生きたい ひたすら生きてゆきたい 鳥は空で生まれて 魚は海に生まれたのなら 時間と呼ばれる 長い長い河の中で きっとわたしは生まれた 生きるという奇蹟を 思い切り信じて過ごしたい 喜びと悲しみと憎しみと愛と死を つまづき乍らでいいから いつくしむ人になりたい ああ あたりまえに生きたい ささやかでいいから ああ とても優しくなりたい 素直に生きてゆきたい 道に迷い苦しみ 時には人のそしりを受けて それでも笑って 胸張って生きられる程 強く強くなりたい こんな小さな生命 それでもわたしにたったひとつ 逃げたあと悔やむより悔やまずに血を吐いて ひたむきに歩ける程 勇気とちからが欲しい ああ あたりまえに生きたい ささやかでいいから ああ 前のめりに生きたい ひたすら生きてゆきたい ああ あたりまえに生きたい ささやかでいいから ああ とても優しくなりたい 素直に生きてゆきたい ああ あたりまえに生きたい ささやかでいいから ああ 前のめりに生きたい ひたすら生きてゆきたい ああ あたりまえに生きたい ささやかでいいから ああ とても優しくなりたい 素直に生きてゆきたい
長崎小夜曲 作詩・作曲: さだまさし疲れた時には 帰っておいで 都会で溺れた やさしい鴎 ため息は終着駅の 改札口で預けておいで 悲しみはいつか 紫陽花の様に おだやかに色を 変えてゆくはず 西風にのせて 唄ってごらん この町の黄昏は とてもやさしい ※ NAGASAKI-CITY SERENADE おやすみ僕の NAGASAKI-CITY SERENADE いとしい鴎 傷口は多分 坂道みたいさ 登りにするか 下りにするか あした決めよう 愛の重さや 夢の値段を 数える程に 寂しい時は 石畳と教会の屋根を すり抜けて丘へ上がってごらん 宝石箱に 身を投げた様な 港の夜を 抱きしめてごらん 大空に深く 横たわる川が この町に注ぎ込んで 光る海になる ※Repeat 傷口はすべて 坂道づたいに あしたの朝 晴れた海に 流してしまおう ※Repeat
微熱 作詩・作曲: さだまさし君が聴こえる 君の鼓動が聴こえる とても静かに 波が押し寄せて来る 生まれる前から 出会っていたかの様に とても自然に 君の名前が呼べる その眼を閉じて 言葉を閉じて 空から愛 降り注いでいる 今 てのひらに 感じている 微熱 (DAY & NIGHT NIGHT & DAY) 君の事しか 見えない 君が伝わる 君の鼓動が伝わる この手を伸ばせば 君の心に届く 可笑しい位 ひどくうろたえている 生まれ変わっても 出会えるとさえ思う たとえこの世が 明日終わろうと めぐりあいそして 君を愛せると 今 てのひらに 感じている 微熱 (DAY & NIGHT NIGHT & DAY) 君の事しか 見えない (DAY & NIGHT NIGHT & DAY) 君の事しか 見えない (DAY & NIGHT NIGHT & DAY)
極光 作詩・作曲: さだまさしいきなり私の眼の前に座ったあなた 自分はせっかちだからと言い訳し乍ら 前から君が好きでしたと突然告白したあと 私のコーヒーを一気に呑み干した そのあとの強引さときたら人の返事も きかずにすっかり一人で盛りあがり 山岳部に来なさい山はいいから本当にいいからと 知らないうちに丸め込まれてた 自然はとても大きいって それが得意のフレーズ 人間が狭い輪っかの中で傷つけあうのを 静かに観てる 大空広い大空 いつかカメラマンになって こいつに近づくと 目を輝かせてた あなたを愛して気づいた どんどん先に歩いて 行ってしまうあなたを 追いかけるのは大変だわ おい結婚するぞそしてアメリカへゆくぞと いっぺんにふたつびっくりをつきつけて それから俺仕事やめたぞカメラマンになるんだと 腰が抜けなかったのが奇跡だわ そのあとのあなたは夢の通りに歩いて とうとう本物のカメラマンになった グランド・キャニオンも死の谷もみんな友達にして 知らないうちに丸め込んでいた 自然はやはりすてきだ だけど不安がひとつ もっと大きなものが撮りたくなって俺はどこまで 行けばいいのか オーロラそれはオーロラ 地球も夢を見るんだ こいつがそうだと 目を輝かせてた あなたを愛して気づいた どんどん先に歩いて 行ってしまうあなたを 追いかけるのは大変だわ アラスカであなたが突然空気になったと そんな事信じられると思う 飛行機のプロペラが廻っているのに気づかない程 オーロラに夢中だったのね あなたの残したものは 世にも美しい 地球が夢を見ている写真と それからこの私と オーロラそれはオーロラ なんてせっかちなあなた オーロラに愛されて オーロラになってしまった あなたを愛して気づいた どんどん先に歩いて 行ってしまうあなたを 追いかけるのは大変だわ
虫くだしのララバイ 作詩・作曲: さだまさし大好きなおじいちゃんが死んでしまった 約束だったからだから泣かなかったけど気持ちが 落ち着くまで三月かかって 今日はじめて彼の書斎の片付けをした ひき出しの中からでて来た新品ののし袋 おめでとうと書かれた誕生祝いは来月の 僕宛に早く嫁をもらえとメッセージ 懐かしい文字抱きしめて僕は不覚にも 泣いてしまった約束破った 約束…約束…約束…そうだ約束で思い出した ことがひとつ それはまだ僕のおなかにさなだ虫が居た頃 プラモデルくれたら薬を飲むと約束をして ・ ・ ・ 医者と薬が死ぬほど嫌いな僕はしかとして逃げたっけ そしたらお前は男じゃないとひどくしかられた それでも飲まないから彼はついに奥の手を出してきた ほんとはこれを飲めば空が自由に飛べるのだ わしの魔法のマントを貸してやるぞともちかけた どっこい僕はませてたから鼻で笑いとばした おじいちゃんは悲しそうな目をした ナフタリンくさいタンスの中から兵隊マント 何気なく着てみたらいつの間に今の僕にぴったりだった 僕はあわてて家を飛び出し薬屋へ走る そしてチョコレイト色懐かし薬ひとびん買って来た それから水で一気に虫くだしを流し込み 今こそ約束を果たしたぞとマントをひるがえし 走り出した両手広げ近くの公園へ そしてジャングル・ジムへ駆けのぼる ジャングル・ジムへ駆けのぼる
人買 作詩・作曲: さだまさし古里の野辺は早蕨の 萠え出る頃浅い春 渡りそびれた冬鳥と 霞立つ沢の糸柳 いつもと変わらぬ風景に 今年は君がなじまない 誰かと同じ目をしてる 何より笑顔が色褪せた 町で暮せば誰も彼も 哀しい顔に染まりゆく まるで鏡の向こうから 話しかけられている様な気がする そうか 君までがそうなのか 何故だ 一体あの町には何があるんだ 誰かに聞いた事がある 町に人買が棲むという 皆幸せに憧れて 何かを売り渡すという そうしなければ生きられぬ それですべてがうまくゆく そしてこころを無理矢理に 開かずの間に閉じこめると おそらく僕と観た夢を 君は何かと取り替えた それで大人になる気なら ついでにここで僕をすててしまえ 泣くな 泣いて逃げちゃいけない 返せ さもなくば君を返してもらえ どうか どうか どうか 泣くな 泣いて逃げちゃいけない 返せ さもなくば君を返してもらえ 僕は 此処で 待ってる
前夜(桃花鳥) 作詩・作曲: さだまさし桃花鳥が七羽に減ってしまったと新聞の片隅に 写りの良くない写真を添えた記事がある ニッポニア・ニッポンという名の美しい鳥がたぶん 僕等の生きてるうちにこの世から姿を消してゆく わかってるそんな事は たぶん ちいさな出来事 それより 君にはむしろ明日の僕達の献立の事が気がかり I'm all right I'm all right それに僕は君を愛してる それさえ間違わなければ 今若者はみんなAMERICAそれも西海岸に 憧れていると雑誌のグラビアが笑う そういえば友達はみんなAMERICA人になってゆく いつかこの国は無くなるんじゃないかと問えば君は笑う 馬鹿だねそんな風に 自然に 変わってく姿こそ それこそ この国なのよさもなきゃ初めからニッポンなんてなかったのよ I'm all right I'm all right そうだねいやな事すべて切り捨てて こんなに便利な世の中になったし どこかの国で戦さが起きたとTVのNEWSが言う 子供が実写フィルムを見て歓声をあげてる 皆他人事みたいな顔で人が死ぬ場面を見てる 怖いねと振り返れば番組はもう笑いに変わってた わかってるそんな事は たぶん ちいさな出来事 それより 僕等はむしろこの狭い部屋の平和で手一杯だもの I'm all right I'm all right そうともそれだけで十分に僕等は忙し過ぎる 桃花鳥が七羽に減ってしまったと 新聞の片隅に……
退職の日 作詩・作曲: さだまさし公園のD-51は 退職したあと ほんのわずかばかりの レールをもらって もう動かなくなった 父は特別他人と違った生き方をして来たわけではない ただ黙々とむしろ平凡に歩いて来たのだ 戦争のさなかに青春を擦り減らし 不幸にも生き残った彼は だから生きる事もそれに遊ぶ事もあまり上手ではなかった そういう彼を僕も一度は疑い 否定する事で大人になった気がした けれど 男の重さを世間に教えられて 自分の軽さを他人に教えられて 振り向いて改めて彼をみつめたら やはり何も答えぬ無器用な背中 退職の朝彼はいつもと変らずに母のこさえた弁当を持って 焦れったい位あたり前に 家を出て行った 母が特別倖せな生き方をして来たとも思えない ただあの人と長い道を歩いて来たから いつもと違って彼の帰りを待ち受けて 玄関先でありがとうと言った 長い間ご苦労様とあらたまって手をついた そういう彼女の芝居染みた仕草を 笑う程僕はスレて無かった様で そして 二人が急に老人になった気がして うろたえる自分が妙に可笑しくて 「おとうさん」「おかあさん」なんて懐かしい 呼び方をふいに思い出したりして 父は特別いつもと変らずに静かに靴を脱いだあと 僕を見上げて照れた様に ほんの少し笑った 公園のD-51は 愛する子供達の 胸の中でいつでも 力強く 山道をかけ登っている 白い煙を吐いて 力強く いつまでも いつまでも
まりこさん 作詩・作曲: さだまさし夜中に目が覚めたら まりこさんがベットの端に腰かけて 身づくろいをしていた 酒に張り倒されて 起きられない僕横目で笑ってビール もらうわと冷蔵庫あけて なみ・なみ・なみとグラスに注いで まるで薬あける様に飲み干して 大きなため息を 遠慮無しに吐いて それから下着姿でソファに腰かけて 身体のあちこちの 青アザやバンドエイド*を数え乍ら さびしいと独白く お酒に酔えばいつも 必ずいくつかの傷をこさえるのよ みてよこんなに沢山 お湯を沸かす時に カップラーメン食べるつもりで火傷 それにガラスで切った指先 ほら・ほら・ほらとグラスをあおって 何か無理に流し込んでるみたいだ お酒やめればいいのに そんなに好きかときけば ふいに彼女は怒った様に吐きすてた 酒なんて大嫌いよ だけど男にひっかかるよりましね そうよ百倍は好きよ あんた幸福だから わからないのよあたしこれから何処へ 帰ると思うの 誰も待ってない部屋 灯り点けた時の淋しさあんたには 一生わからないわよ 酒・酒・酒友達などないわ 男と心中なんて死んでもいやだわ さみしいねお酒より 上手な嘘つきの 男に逢いたいわね 処であんた バンドエイド*持ってない? 新しい傷が出来たと彼女は笑って 靴下をはいた *はジョンソン・エンド・ジョンソン社の商標です
Home(Now I Know I'm Home) 作詩 Linda Richardson、作曲 さだまさしI've been so alone, And wondering where I ought to be. Where the people smile, and say hello, Where I can be me. She sang in the night An old lullaby she knew. And it matched the singing of my heart. Now I know it's true! Home-now I know I'm home. Home-now I know I'm home. Mm,mm mm…… Home(Now I Know I'm Home) 訳詩/さだまさし ぼくは独りぼっちだった そうして、ぼくの帰るべき場所を 捜していたのだ 人々が、笑いかけ、心地よい あいさつを交わす ぼくが ぼく自信で居られる処 そんな故郷を 捜していたのだ ゆうべ彼女の唄ってくれた 昔の子守唄 そいつがぼくにしみ込んだ 子守唄こそが真実だった そうして、ぼくは気がついた 故郷--ぼくはもう故郷にいる 故郷--そう、ぼくはもう 故郷にいたって事を
償い 作詩・作曲: さだまさし月末になるとゆうちゃんは薄い給料袋の封も切らずに 必ず横町の角にある郵便局へとび込んでゆくのだった 仲間はそんな彼をみてみんな貯金が趣味のしみったれた奴だと 飲んだ勢いで嘲笑ってもゆうちゃんはニコニコ笑うばかり 僕だけが知っているのだ彼はここへ来る前にたった一度だけ たった一度だけ哀しい誤ちを犯してしまったのだ 配達帰りの雨の夜横断歩道の人影に ブレーキが間にあわなかった彼はその日とても疲れてた 人殺しあんたを許さないと彼をののしった 被害者の奥さんの涙の足元で 彼はひたすら大声で泣き乍ら ただ頭を床にこすりつけるだけだった それから彼は人が変わった何もかも 忘れて働いて働いて 償いきれるはずもないがせめてもと 毎月あの人に仕送りをしている 今日ゆうちゃんが僕の部屋へ泣き乍ら走り込んで来た しゃくりあげ乍ら彼は一通の手紙を抱きしめていた それは事件から数えてようやく七年目に初めて あの奥さんから初めて彼宛に届いた便り 「ありがとうあなたの優しい気持ちはとてもよくわかりました だからどうぞ送金はやめて下さいあなたの文字を見る度に 主人を思い出して辛いのですあなたの気持ちはわかるけど それよりどうかもうあなたご自身の人生をもとに戻してあげて欲しい」 手紙の中身はどうでもよかったそれよりも 償いきれるはずもないあの人から 返事が来たのがありがたくてありがたくて ありがたくて ありがたくて ありがたくて 神様って思わず僕は叫んでいた 彼は許されたと思っていいのですか 来月も郵便局へ通うはずの やさしい人を許してくれてありがとう 人間って哀しいねだってみんなやさしい それが傷つけあってかばいあって 何だかもらい泣きの涙がとまらなくて とまらなくて とまらなくて とまらなくて
片おしどり 作詩・作曲: さだまさし彼女は夏の間 湖のほとりで 家族と共に過ごす事になってた 危な気に走る 孫達を目で追って 水辺に過ぎゆく一日を愛してた 働くだけの日々を 過ごしてふと気付けば もう自分で歩けない程年老いてしまった 人は 子供達の為に生きて来たというけれど それは違うわただあなたに ほめてもらいたくて夢中で生きただけ 愛する人々に 恵まれた幸福を 彼女は少し恥ずかしい気がしてた 先の戦さで死んだ 愛する人の事を いつしかしぼんだ掌であたため乍ら 時折目を閉ざして その人に呼びかける あなただけいつもいつもあの日のまま若いなんて ずるいわ 私ばかりこんなおばあちゃんになってしまったわ だからもう恥ずかしくて ほめてほしくてもあなたに会えないじゃないの 今日もまた湖の 向こうに陽が沈む さざ波がいつか金色に変ってる シルエットになった おしどりがただ一羽 静かに水面を泳いでいった
向い風 作詩・作曲: さだまさしたそがれ時の窓辺の席で あなたはじっと海を見てる 私はじっとあなたを見てる 水平線の名残りの紅で 煙草に火を点けたときあなたに好きなひとが居る事 わかった 風は今 向い風 私の心を押し戻す ちぎれ雲がひとり踊ってる でも悲しい恋と笑わないで 倖せの形くらい私に決めさせて 海岸線に滞るテールランプ あなたの右手の煙草の火がふと 赤信号に見えた気がした もしもあなたが赤い夕陽で 私が雲なら染まるだけでいい そんな恋もある事 わかった 風は今 向い風 私の心を押し戻す かもめが風に逆らって 孤独な空に帰って行った 倖せの形くらい私に決めさせて 倖せの形くらい私に決めさせて
上海物語 作詩・作曲: さだまさしあなたと歩いた黄浦江の散歩道 夜霧のガーデンブリッヂ ふり向けばブロードウェイマンション 淮山マ頭の汽笛はジャーディーン・マジソン 南京路の新世界で観た プレミア・ショーの『風と共に去りぬ』 そうキャセイホテルのバーがとても不思議だった ジャズと軍歌の奇妙なハーモニー 同じテーブルで世界中の不安と欲望が 快楽のマティーニ飲み干した 焼き栗の香りとライラックの花と 四馬路の女達の香水で満たされた町 ひねもすあなたと飲茶かハイアライで過ごす そんな夢本気で見ていた 薬指の赤い琥珀の指輪 あなたの笑顔の向うをジャンクの帆が通る 愛を砕くものがあるなんて 信じてもいなかった青春 ピストル片手に世界中の野心と思惑が あいそ笑いでカード・ゲーム やがてあなたを奪い去る嵐の火種が 霧と汽笛に密んでた 不幸な時代に生まれた恋も人も いつしか風と共に去ってしまったようで・・・ すべてが風と共に・・・ 幻の町 上海
安曇野 作詩・作曲: さだまさし夢を夢で終わらせたくないと 君はこの町を出る ちぎれるほど振るその指先が 芒にとけた秋の日 野分き吹く安曇野に君の後ろ姿 まだ明け染めぬ空に名残り月 僕の愛を一包み 君の知らぬ間に その小さな荷物に忍ばせた それに気付く程疲れた時は 思い出して梓川 君は味気無きその便箋に 恋を覚えたと綴る 山を染めた白が山葵の花に 色を移した春の日 立ち昇る陽炎に君の面影を 映してすぐに消えた忍草 乱れ染めうつろいゆく そんな人の夜に 咲いてまた散る一炊の夢 鳥が一声啼いてゆく 日は西へと落ちてゆく 君は夢の道程を 君の色で染めて 幸福になれ それも僕の愛 春疾風安曇野に辛夷の香り撒いて 今暮れなずむ空に朧月 夢がそっと帰ってゆく ふと八十八夜
甲子園 作詩・作曲: さだまさし喫茶店のTVでは夏の甲子園 準決勝の熱気が店のクーラーと戦ってる 君は男は皆野球好きねと笑い 大観衆の声援聞くだけで私は暑さがつのるわ 負けた人は現在これを観ているのかしら それともまた来年を夢みているかしらとソーダ水 多分君は知らない「この次」なんて言葉に 期待しない男は案外多いって事をね 「ホームラン」と突然TVが叫ぶ また誰かの夢がこわれる音がする 僕はふと君との来年を思う 故郷ゆきのチケット 二枚握りしめたままで 青春のドラマですねと解説者 文字だけのニュース速報が海辺の事故を伝えている 君は女はいつも男が演じるドラマを 手に汗握りみつめるだけなんて割に合わないわと溜息 3000幾つの参加チームの中で * たったの一度も負けないチームはひとつだけ でも多分君は知ってる敗れて消えたチームも 負けた回数はたったの一度だけだって事をね 「あと一人」と突然TVが叫ぶ 君は僕を見つめ涙をこぼしてる 背番号14の白いユニフォームが 彼の青春の最初で 最后の打席に入ったところ * 「のちのおもひに」ではこの行が以下のようになっている。 4000幾つの参加チームの中で
あこがれの雲南 作詩・作曲: さだまさしはるかなる雲南 夢の西双版納 母なるメ公河に抱かれて 伝説を語れよ 溶樹達 想い出を告げよ 黄金の仏舎利 蒼く澄んだ湖よ 妖精のように 娘らが水を汲み乍ら くちずさむ雲南 響け唄声 国境を越えて広がれ はるかなる雲南 最后の楽園 父なる山々に隠された 幻の別天地よ 百万の蝶と小鳥が冬を越す谷間よ 春のあけぼのをついて 百万の蝶が 花吹雪の様に舞い立つ あこがれの雲南 遥か西双版納 果てしなく青き大空よ
CONGRATULATIONS 作詩・作曲: さだまさし事件と生理は忘れた頃訪れる 実は突然あの娘が嫁にゆくという そもそもあの娘は俺達の憧れで 例え自分が死んでも一緒に死のうと思ってた それを馬の骨に 掠め盗られるなんて かなりゆゆしき事態 許すまじ暴力 順番守れと 社会正義の炎 仲間は集い怒りうろたえた (Congratulations) その時誰かふとつぶやいた (Congratulations) 一番大切な事がある (Congratulations) もしもあの娘がそれを選んで 幸せになるなら それが何より あの娘が白いヴェールに包まれて おだやかな日射しの階段降りてくる いつもの笑顔の頬に涙が光る 仲間はみんなハンカチを出して欠伸する やい馬の骨 俺達は先程 キャンセル待ちの順を あみだくじで決めたんだ 虎視眈眈と 狙うぞ幸せ者 そこの処日記に書いておけ (Congratulations) しっかり頼んだぞ馬の骨 (Congratulations) こうなったらお前だけが頼り (Congratulations) これから俺達はやけ酒だ もしも悩んだ時は相談しろよ (Congratulations) 一番大切な事がある (Congratulations) もしも二人がそれを選んで (Congratulations) 幸せになってくれるのなら どんな事より それが何より
孤独 作詩・作曲: さだまさし部屋には今もあなたの 風が吹いている 想うだけで息がとまる程 深く愛してた ベランダの花の色も レコードの響きも 薄いお酒の氷の溶ける音も あなたを覚えてるのに 私の孤独は時計の中で あなたの年齢さえ 追い越してしまった 話をするその仕草や 間の取り方から 横顔や煙草の煙の形まで 好きだった 記念日だらけのカレンダー あきれてたあなた でももう赤い日付は増えない それが寂しくて 私の孤独を 縁取るものは 想い出のぬくもりと あなたの居ない音 明日この町を出ると 決めた途端に 壁紙の染みさえ愛しくて 涙がとまらない
転校生(ちょっとピンボケ) 作詩・作曲: さだまさしバスを待つ君の長い髪に Blow in the wind 僕は今 物語を一人で読み返してる 僕の目の前に 君が現れたHalloween 寄宿舎は大騒ぎ カボチャと君の噂で みんな君に熱を上げて 波乱含みで迎えた Christmas Eve 驚く事に 冴えない僕を 何故か君は選んだ (★Woo!) うろたえて 僕はWHISKYをがぶ飲みし そのせいか僕が撮った君の写真は ちょっとピンボケ そのまま酔っぱらって醒めずに迎えた New Years Eve 初めてKissした 愛しのSt.Valentine 喧嘩してまずくなり どうにか仲直りEaster 思い出が多過ぎて 一人じゃ数えられない そんな君が帰ってく 来たときみたいに風の様に バスがやってくる 振返って君は なにか言おうとした 手を振り遠ざかる 君を追いかけ Blow in the wind 見送る風景が ちょっとピンボケ
津軽 作詩・作曲: さだまさし蕭々と吹く風に雪煙 土蜘蛛の如くうずくまる林檎の樹 寂しさに立ち枯れたみちのくの 名も知らぬ木に氷が華と咲く 思えば あなたとの心の道行きは 荒海に 揺蕩二つの小舟の様に 櫂を失くして流されて 行方も知れずあてもなく 引き返すにも進むにも 浮かぶ瀬もなく 滔々とゆく河に泡沫の はじける瞬の儚さを 哀しいと言わず愛しいと 答えたあなたの優しさが胸を突く 津軽に 訪れる春まだ遠く 心の 道行く先はなお遠く 凍てつく指に耐えかねて ふとあなたの名をくちずさめば 降りしきる雪の彼方から 幽かな海鳴り
祈り 作詩・作曲: さだまさし悲しい蒼さの 広い大空を 小さな鳥が一羽 海を目指してる 鳥を撃たないで 約束の町へ ひたむきに羽ばたく夢を消さないで 誰もが時の流れに 傷つき疲れ あきらめそして いつしか生まれた時の 溢れる程の愛を見失う この町がかつて 燃え尽きた季節に 私達は誓った 繰りかえすまじと 生命を心を 奪い去ってゆく ちからも言い訳も総て許せない 私は祈る以外に 知恵も力も 持たないけれど 短い花の生命を ささやかなこの愛で染めたい
惜春 作詩・作曲: さだまさし君は坂道を登ってゆく 僕は坂道を下りてゆく すれ違い坂は春の名残りに 木蓮の香り降る夕暮れ 薄墨の中に沈みゆく愛を 涙と交互に掘り起こせば 出逢うのはいつもあたたかな嘘と わずかばかりの夢の切れはし やさしさ故に傷ついて やさしさ故に傷つけて 君は振り返る弱さもなく 僕は引き止める強さもなく ただ立ち尽くせば背中合わせに おだやかに落ちてゆく二人 君は忘れ去る強さもなく 僕は思い出す弱さもなく ただ音もたてず時の流れに ふりつもるさびしさの気配 倒れゆく愛の光と影から こぼれた真実を抱き起こせば 哀しみはつまり風に追われては 枯葉がくり返す吹き溜り やさしさ故に傷ついて やさしさ故に傷つけて 君は坂道を登ってゆく 僕は坂道を下りてゆく すれ違い坂は春の名残りに 木蓮の香り降る夕暮れ
なつかしい海 作詩・作曲: さだまさし(Returning to the place where I was belong to) 列車のタラップ昇りかけた (my little sea shore) 僕の腕引きとめて 言葉選んで君は さよならを切り出す (nice to come home) ああ これが最後の見送りになるから 元気でいてくださいだなんて 空はこんなに抜ける様に(MH) 青く拡がってるのに さりげない悲しみ列車に乗せて 懐しい海に帰ろう 愛の腕の中は時が止まってみえる 気がつけばいつでも年老いた『浦島』 ああ ひと駅過ぎる毎に 君が遠ざかって昨日にとけてゆく 列車の窓の向う側に(MH) 懐しい海がみえたら 君に似合った白い波が(MH) 近くに見えたならば 約束を守ろう 思い出をみんな 紙吹雪にして飛ばそう
あなたが好きです 作詩・作曲: さだまさし何故かこの世に生まれた事だけで 不思議なドラマだから さらにあなたと出会えた喜びを あえて奇跡と呼びたい 見えない糸をたぐり寄せて 互いの時を重ね合って 言葉でうまく言えないけど あなたが好きです 精一杯に歩き続けている あなたをきれいだと思う そんなあなたを愛せる自分を とても幸福だと思う 言葉にすれば何もかもが 美しい嘘に聞こえるけど あらゆる誤解を怖れずに あなたが好きです 見えない糸をたぐり寄せて 互いの時を重ね合って 言葉でうまく言えないけど あなたが好きです
望郷 作詩・作曲: さだまさし故郷 母の生まれた町 はじめて 人を愛した町 はじめて 人を怨んだ町 はじめて 人と別れた町 傷つく度に 苦しむ毎に 遠く離れる程に 喜びにつけ 悲しみにつけ この魂が還りたがる 故郷 はるかなり 故郷 忘れ難き …… 故郷 故郷 友を育てた町 選ばぬことばで話せる町 涙も笑いもここで知った それから 歩くことも覚えた 夢見て破れ 恋して溺れ 裏切り また裏切られ 知らず知らずに 汚れるこの身 恥じ乍らも 唄うこの唄 故郷 はるかなり 故郷 忘れ難き 傷つく度に 苦しむ毎に 遠く離れる程に 喜びにつけ 悲しみにつけ この魂が還りたがる 故郷 はるかなり 故郷 忘れ難き …… 故郷
しあわせについて 作詩・作曲: さだまさししあわせですか しあわせですかあなた今 何よりそれが何より一番気がかり みんなみんなしあわせになれたらいいのに 悲しみなんてすべてなくなればいいのに どうぞあやまちは 二度とくり返さずに あなたは必ず しあわせになってください 愛する人と めぐり逢えたら 抱きしめた腕を ゆるめてはいけない 風は移り気 身を任せてはいけないよ 時を越えて変わらないのが愛だよ みんなみんなあなたが教えてくれた 生きる喜び人を愛する喜び ありがとうさよなら 生まれ変われたならば やっぱりあなたと 愛し合いたいと思う ひたむきな人と 愛を信じて 生きがいを咲かせ しあわせになりたい ひとりひとりは 皆とても優しいのに 何も傷つけ合う事などないのに みんなみんなしあわせになれたらいいのに 悲しみなんてすべてなくなればいいのに しあわせですか しあわせですかあなた今 何よりそれが何より一番気がかり しあわせですか しあわせですかあなた今 何よりそれが何より一番気がかり
名もない花 作詩・作曲: さだまさしむかしあるひとに恋をした とてもかなしい恋だった むかし そのひとが好きだった 花は名もない花だった
桜散る 作詩・作曲: さだまさし言い訳はしないでいいよ わかってるから 愛し過ぎる事は多分 愛さないと同じ いつでも君だけを みつめて生きて来た 春には春の 秋には秋の それぞれの花が咲く様に いつか知らず知らず 君と僕の時計 二つの針が時をたがえて 季節が変わる様に 恋が逝く 桜散る 桜散る 雪の面影なぞる様に 桜散る 桜散る もう君が見えないほど 胸を張っておゆき 僕の愛した人 君が愛したものはすべて 僕も同じ様に愛して来た 今は無理だけれど いつか年老いたら 君が愛した人を僕も 愛せるそんな日が 来るといいね 桜散る 桜散る 思い出を埋め尽くして 桜散る 桜散る もう君が見えないほど 桜散る 桜散る 雪の面影なぞる様に 桜散る 桜散る もう君が見えないほど
虹の木 作詩・作曲: さだまさし空港の長い回廊を 君の肩さえ抱けずに 途切れ途切れの言葉で 時はゆく 28番ゲート 折りから風に吹かれて散る 虹の木の花びらが まるで遠くで雨の降る如く キラキラと光ってた 「逢わなければ」と僕が 何気なく独白けば 「逢えたから」と君は 小さな声でさえ切り乍ら あふれる涙拭いもせずに それでも眩しそうに笑った そしてお互いが想い出とすれ違うのを みつめあっている 足早に去る僕の背中に君の声「ALOHA MAHALO」 ふり返ればまだ君はそこに居て ちぎれる程 手を振る タべタンタロスの丘でみつめた ホノルル・シティ・ライツそれから 君の髪に咲いたプルメリア 風に揺れる「月下美人草」 そしてミシェルの窓辺に寄り添い 波打際のガス燈みつめ ピアノに乗せて君は歌う様に 僕にさよならと言った 思えば君からは 奪うことばかりで 与えるひとつもない 片肺飛行の夢だった だから静かに氷がとけてゆく様に おだやかに疲れたのは君 為す術もなく一輪の花が枯れてゆくのを 見送るのは僕 フリーウェイでふと空を仰げば 君を乗せた飛行機が 丁度真珠湾の蒼い空を ゆっくり横切る処
もう愛の歌なんて唄えない 作詩・作曲: さだまさしあなたの嫁ぐ朝 始発列車に乗って 僕は青春から出来るだけ遠ざかる 年上のあなたには初めから 僕の手の届かない愛が居た 200マイルも離れた 名も知らぬ駅で降りよう そしてむかしあなたの為 作った歌 唄おう 教会の鐘が鳴り響く頃 お別れに一度だけあなたの名を呼ぼう 花をちぎれない程 やさしい人に 恋は無理よとあの日あなたは言った 恋の上手な人たちは少し意地悪 僕の胸を吹き抜けたあなたの吐息 200マイルも離れた 名も知らぬ駅で降りたら あなたの好きな花さえも ちぎり捨てて みせよう 列車が陽の当たる坂道を登ってく 遠くに青い海が光ってる 訳もなく涙があふれて来て もう愛の歌なんて唄えない
Forget-me-not 作詩・作曲: さだまさしあなたの向うであの人があなたの 片手を強く抱きしめている このまま私が手を離さなければ あなたの腕がちぎれてしまう それが辛くて手を離すそんな 愛し方しか出来ずに ごめんなさい Forget me not 私の誕生日に あなたが種を植えた忘れな草 Forget me not 今朝方ひとつめの 小さな花が咲いたばかり あなたを私より愛する人はない それだけは自信があるけれど 私よりあなたに愛される人なら どこかにきっとあるかも知れない とても悲しくてはずかしいけれど 最后にお願いがある たったひとつ Forget me not お別れに鉢植えを 部屋に残すことだけ許して Forget me not 忘れないで私の事 この花が枯れるまででいいから Forget me not 私の誕生日に あなたが種を植えた忘れな草 Forget me not 今朝方ひとつめの 小さな花が咲いたばかり
空缶と白鷺 作詩・作曲: さだまさし白鷺が一羽 一輪の白菊の様に 汚れた河のほとりで 空缶に埋もれ 静かに 水をみつめてる かくれんぼを知らない子供が増えたって 誰かが話してた ひとり暮らしの老人達が増えたって 誰かがつぶやいた 僕がこんな風にお前を抱きしめている時に 何処かで誰かが お腹を空かせて死んでゆく ああ いつだって 彼らを追いつめているのは僕だった そう そのくせに 手を差しのべるふりするのも僕だった それが時代の正体だと嘘を承知で 笑える程に 大人を演じ ふと気がつけば 僕は卑怯な顔になった 世論調査では国民の九割が 中位満足してるって 何かとひきかえにこの国も 一流の服だけ手に入れた 僕がこんな風にお前を抱きしめている時に 何処かで誰かがピストルに射たれて死んでゆく ああ いつだって 失くしたくないものたちが多すぎて そう そのくせに 失くしたあとで気づくものばかり それが幸福の証しだと嘘を承知で 悲しみながら 迷いながら それでも 精一杯に 誰もが 現在を生きている 2016年の夏に子供が 今の僕の歳になる その時代は彼に自由に唄を 唄わせてくれるだろうか 卑怯な顔になって生きることに 彼が迷う頃に 僕は何かの 答えを出せるだろうか
寒北斗 作詩・作曲: さだまさし幾つになっても郷土へ帰るのはいいもんだ 照れ臭くってあたたかくっていいもんだ 土産といってもこの躰 折りから郷土は煤払い ひと息ついたら親父は美味そうに煮凝を喰う お袋は炊事場で酒を煮る 子供の頃から動いてる 柱時計が時を打つ 昔晦日に餅もなく 子供の顔をみつめてた あなたの気持ちわかる程 大人になって去年今年 親父は時計に向ってひとり言 此頃合わないぞとひとり言 知ってか知らずかまな板の 遠くで葱切る音がする 幾つになってもお袋には子供は子供 酒飲むなの躰こわすなの小言いう 小言といってもこの耳に 何故か今夜は心地よい 二本目の徳利を差し出せば お袋は座ったまま眠ってる 胸をつかれて不覚にも 涙ひとつこぼれました ふと仰ぎ見る古里の 窓に横たう天の川 お前の意志を曲ぐるなと はげますごとき寒北斗 たった今決心がつきました 年があけたら嫁をもらいます 知ってか知らずか床の間で ゆらりと揺れた福寿草
下宿屋のシンデレラ 作詩 太田 正子、作曲 さだまさし洗濯物に囲まれて毎日を過ごします 下宿屋の娘ですおつとめと心意気 レンガ通り抜けてゆくきらめきの女学生 憧れてため息をつく日だってありますわ でも ひとつだけ信じてた チャンスは誰にでも 平等に与えられるはずですもの 下宿屋のシンデレラ 物干台のマドンナ オーデコロンはシャボンの薫り がんばった人にはそれなりの幸せが いつかきっと扉を叩く 空に白い雲 お伽話じゃこの後王子様が現れて めでたしの結末を迎える訳ですが わたくしが病いに倒れたその時に 花束とおせんべと手紙が届いたの でも 現れたその人は どこかしらぼーっとした あろう事かお向かいの洗濯屋さん 下宿屋のシンデレラ 物干台のマドンナ オーデコロンはシャボンの薫り そんな訳で相変わらず洗濯物に囲まれて 今は子持ちのおばさんですわ 下宿屋のシンデレラ 物干台のマドンナ オーデコロンはシャボンの薫り 子供達に囲まれてそれなりの幸せ あなたやっぱりわたくしの王子様 空に白い雲
玻璃草子 作詩・作曲: さだまさしぬばたまの君が黒髪の 褥に貸せるこの腕の 躰温も未ださめやらで 後朝の別離する 侘びぬれど 恋は水無瀬川 君ならでみだるべくもなく 振り向けば朝降る雪に 散りまどふ梅の白 あはれ君に咲く愛は 玻璃細工の花なりき 手折りなば 割れるいとしさよ その指を切る かなしさよ 逢ひみての後の想ひこそ生命より深きものなれど 現世の人は生まれ来て果つるまでただひとり 足曳きの長き山道を君ひとりいかにか越ゆらむ 振り向けば君が振る腕に 散りまどう雪の白 あはれ君に降る雪は 玻璃細工の夢なりき 掌に落ちて とけもせず また積もるほど 降りもせず あはれ君に咲く愛は 玻璃細工の花なりき 手折りなば 割れるいとしさよ その指を切る かなしさよ
春雷 作詩・作曲: さだまさしはじめは小さな雲だった それが少しずつ拡がって やがて大空を埋め尽くして いま春の嵐 嘘なら嘘で許せる つかねばならない時もある 誰かを傷つけたにしても 知らずにだったら仕方もない 悲しいのはお前の腕 悲しい人達みたいに 薄い愛で重ね着して 心は凍えてるのに 稲妻が空を切り裂けば 黒雲は胸を圧しつぶせ 季節よ果てろ時よ流れろ 心吹きとばせ 自分さえもだまして生きられる おまえの心がわからない 女が女でなくなれば 男は男でいられない 例えるなら女は枝 例えるなら男は花 おまえは美しく枯れてゆけ 僕は美しく散ってゆく
道の途中で(ON THE WAY) 作詩・作曲: さだまさしリラ冷えの朝に 旅立つ君へ 今迄の愛を込めて 唄を贈ろう 君の道程は 三叉路ばかり 迷って傷ついた時 思い出してくれ ON THE WAY 僕等はいつでも 道の途中 ON THE WAY 喜びも悲しみも 季節の様に巡り巡る さよなら 君に会えてよかった さよなら 君が好きでした 誰かの言葉や 時代の嘘で その微笑みやこころを 曇らせぬよう 君は君らしく 生き抜いてくれ 僕は僕のとおりに 歩いてゆくから ON THE WAY 僕等はいつでも 道の途中 ON THE WAY 力の限りに 時の流れを生きて生きて さよなら また会う日まで さよなら 君に幸あれ さよなら 君に会えてよかった さよなら 君が好きでした
Close Your Eyes -瞳をとじて- 作詩・作曲: さだまさしClose Your Eyes 瞳をとじて Open Your Mind 僕をみつめて 悲しいことは早く忘れて 僕の胸におかえり 雨あがりのHighway 二人っきりMy Way 遠くに青い海が見える 光る風に君は髪を梳かせて それでも時折寂しい目をする Smile For Me きらめく様な いつもの笑顔みせて 止まない雨も 明けない夜も 今迄一度もなかった 濡れた身体なら僕が暖めてあげる 寂しい夜も二人なら大丈夫 Close Your Eyes 言葉をとじて Open Your Mind 僕をみつめて 悲しいことは早く忘れて 僕の胸でおやすみ Close Your Eyes, Open Your Mind
記念樹 作詩・作曲: さだまさし少し大人びた午後の陽射しの中を わざと背中伸ばして 今あなたの腕の中から 歩きはじめたところ 信号が変わる人波が動きだす 足が震えて恥ずかしい ふと掌を陽にかざせば若葉が目に染みるわ ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY さよなら最初で最后の恋 ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY ただ一度ただひとりのひとに とても愛してたたぶん生まれる前から あなたの事知ってた だから出会えただけでとても とてもしあわせだった 次に生まれてもあなたを愛せる 記憶なんてなくても あなたに出会っただけで必ずあなたに気づいてみせる ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY さよなら最初で最后の恋 ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY ただ一度 ただひとりのひとに ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY さよなら最初で最后の恋 ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY ただ一度 ただひとりのひとに
坂のある町 作詩・作曲: さだまさし海辺の坂のある町で 二人ある日出会った あなたは珈琲店の窓辺の陽だまりで 静かに海をみてた それから高台に登り 船の汽笛を聴いた あなたがいつかひとりで遠くへ行ってしまう その時そんな気がした びいどろ細工の指輪は 壊れ易いと分かっていても 好きなものは好きと思いたかった 今日の喜びと明日の悲しみを比べて 選びなおす程に 利口にだけはなりたくなかった そうして坂のある町で あなたを愛し始めた 青空 坂の上の雲 あなたの好きな風景 あなたがこの町を出て行くと決めた日は 季節の雨が降ってた 必ず迎えに来るから あなたのそんな言葉 嘘ではないけど決して本当でもないと その時そんな気がした びいどろ細工の知恵の輪を はずす時みたいなまなざしで あなた私をみつめてた 今日の悲しみと明日の希望をすりかえて 笑ってあげられる程 いつか利口になってしまってた 青空 坂の上の雲 独りで海をみてる
まんまる 作詩・作曲: さだまさし誰か僕のとても大切な あいつを知らないか 生まれてから今迄ずっと あいつを捜してる ふちの欠けたのや 傷だらけのや そんな奴じゃなく 大きすぎない 小さすぎない 僕にふさわしい奴 とても気紛れなあいつ 近くにいても届かない 「まんまるなしあわせ」と呼ばれてる あいつを知らないか 誰も傷つけず 傷つけられずに 生きてはゆけないか 悲しませずに 苦しませずに 生きてはゆけないか 上手すぎずに 下手すぎもせず 生きてはゆけないか きれいでもなく 汚くもなく 生きてはゆけないか 誰かが僕にささやいた 捜しているうちは届かない 「まんまるなしあわせ」はそばに居る お前の中にある もしも僕のでこぼこが とれたらいつか会えるだろう 「まんまるなしあわせ」と呼ばれてる 僕に会えるだろう
軽井沢ホテル 作詩・作曲: さだまさし誰もいなくなった テニスコートにひとつ 忘れ去られたテニスボールひとつ まるであの日二人が置き去りにした 愛の様に折からの雨に打たれてた 部屋のぬくもりで 曇った窓ガラスに ありもしない家の間取りを書いた 無邪気なあなたが あの日静かに ふと曇った僕の胸にサヨナラと書いた ※軽井沢ホテルで別れた 白樺が霧に滲んで消えた 失くしてから気付くものたちは かえらない分だけ悲しい ※※あゝ 忘れられないのではなくて あなたを 忘れたくないのだ あなたは今頃 何処でこの歌を 聴いていてくれるだろうか あるいはそれとも 思い出すのも 辛くて耳を塞いでいるかしら 女は自分が不幸だと思った時に 別れた人を思い出すと聞いた それならばずっと あの愛のことは 思い出さずに居ることを 遠くで祈ってる 軽井沢ホテルの窓から 雨の日は思い出が見える どれ程深く刻んだ恋も 時のしずくに けずられてゆく あゝ 愛が哀しいのではなくて 自分の こころが哀しいのだ ※ repeat ※※ repeat
O.K! 作詩・作曲: さだまさしO.K! 君が望むなら 僕たちの夜はまだこれから O.K! 翼をあげよう 二人きり この空を翔びたい 君はティンカーベル 僕はピーターパン 月の光を浴び乍ら Go To Never Never Land O.K! わがままな君を 抱きしめて今夜は帰さない O.K! 時にはこんなに 何もかも 忘れて踊りたい O.K! 君しか見えない いつまでも 歌ってあげるから 君はメロディー 僕はハーモニー 月の光を浴び乍ら Forever I Love You O.K! 君が望むなら 僕たちの愛はまだこれから
渚にて -センチメンタル・フェスティバル- 作詩・作曲: さだまさし君は知らぬ間に ベッドから脱け出して 庭づたいに浜辺 素足で歩いてる 長い黒髪は 逆光線に透けて 白いえりあしは 銀色に揺れている 思い出を拾い集める様に 寄せて返す 波を数えているね 僕の愛なら 君が踏みしめている 砂粒の数ほど あるというのに つい週末まで 色彩りだったボートが おなかを並べている近くに腰かけて 理由もない不安 悲しみのヒロインに なりたい気分 ひとりきりの青空 君だけの センチメンタル・フェスティバル もうしばらく ひとりにしてあげる 幼かった君が ふと手の届かないくらい まぶしすぎる程 きれいになった 君だけの センチメンタル・フェスティバル もうしばらく ひとりにしてあげる ずっとみつめたい 遠くからでもいい 君の倖せ 守ってあげたい
夢 作詩・作曲: さだまさしあなたの腕の中が 狭くなった訳ではなく 私があなたの夢を閉じこめる 狭い篭になるのが怖いから さよなら そう書きかけて 迷ったあげくの置き手紙 あなたに逢えた倖せなんて 月並みな言葉しか浮かばない 人は誰でも不器用で 悲しくなる位不器用で けれども誰にも夢があり ぎこちない様な愛がある 私の夢はあなた へたくそだけど 愛してた 夢ならいつか覚めるよと 笑ったあなたが哀しかった 優し過ぎたら届かない けど優しくなければ 夢じゃない あなたは夢の大空を 高く高く飛んで欲しい 私が涙をもしも流すなら あなたの翼が見えなくなってから 人は誰でも不器用で 悲しくなる位不器用で けれども誰にも夢があり ぎこちない様な愛がある 私の夢はあなた へたくそだけど 愛してた
桐の花 作詩・作曲: さだまさし鈍色の空を 低く飛ぶ鳥が 短く啼いてゆきます 真昼の雨 遠くで季節のかわりゆく音を 独りきり聴いている午后 手紙を書きます 少しつらいです 離れて暮らしてる あなたが見えない 私元気です 本当は嘘です 書けない言葉を 読んでください 咲いてよいのか 枯れてよいのかわからない うらみがましい文字になるのがやるせない 窓の外 宙高く 音もなく 桐の花 浅薄な色に やせてゆく心 あなたにはけして 見せたくない顔で カステラの色に 珈琲の湯気に いらだつ自分がせつない 例えばあなたに 裁かれるのなら 疑いもせずに うなずけるはずです 忘れていいです 今のは嘘です 抱きしめてください 嘘でもいいから 待てというなら 二千年でも待ちましょう 去れというなら 夕暮れ迄に消えましょう ひとことで かまわない 返事を ください 咲けというなら 二千年でも咲きましょう 散れというなら 夕暮れ迄に散りましょう 窓の外 宙高く 音もなく 桐の花
おむすびクリスマス 作詩・作曲: さだまさし君はもう忘れてしまったかしら 二人だけのクリスマス・イヴ あの頃僕等 お互いの愛のほか 何も持たなかった それでも僕等は精一杯に 生きようとしてたね ケーキのかわりに君がこさえた おむすびの塩が胸にしみた おむすびクリスマス 忘れない 笑い乍ら 泣いていた君を おむすびクリスマス 本当は とても幸せだったと あとで気づいた あれからいくつもの年を重ね 別々の人生 それぞれがそれぞれの愛に包まれ 迎えているクリスマス・イヴ ひとりでおむすびをほおばる僕を とても不思議そうに みつめる小さな瞳にいつか話して やる日が来るかしら おむすびクリスマス 忘れない 笑い乍ら 泣いていた君を おむすびクリスマス 本当は とても幸せだったと あとで気づいた
恋愛症侯群 -その発病及び傾向と対策に関する一考察- 作詩・作曲: さだまさし恋と呼ばれる一過性の発情症侯群に於ける その発病及び傾向と対策について考える 年齢 性別 職業 ツベルクリン反応 郵便番号の 如何を問わず 凡そ次のとおり 開き直らねば何も出来ず ただ暗く爪をかみ 目が点になってため息ばかりの A型 他人のことなど考えられずに 大切な花畑 平気で踏み荒らしてヒンシュクをかう B型 今日と明日では自分同志で意見が分かれて 熱し易く冷め易い AB型 その内なんとかなるんじゃないかと思っている内に 自分だけ忘れ去られている O型 その他 いきなり優しくなったり急に詩人になるケース 夜中にいなりずしをどうしても喰べたくなる場合 海に向かってばかやろーと叫ぶなどはよくある事で 更に若いのに髪が薄くなる方もある なにしろ これらがある特定の人にだけ反応するって事は 恋は一種のアレルギーと考えてよい 恋におちたら一部の例外を削除すれば およそ 男は男らしく 女は女っぽくなるものらしい 手相 星座 サイコロ タロット 四柱推命 その他茶柱まで 相性占いなど気になったら もう恋 相手には自分の良い所ばかり見せたくなるものであるし 相手の欠点には気づいても気づかずにいられるし 食べ物 着るもの 見るもの 聴くもの すべて好みが合うと思うし 毎日が二人の記念日になる 処が一年二年とたつうち見えてくるんですよ 恋とは誤解と錯覚との闘い そのうちなんだかお互い知らない人に思えてきて 次第に疲れて 会っても無口になる 初めは めまい 立ちくらみ 食欲不振で気づいた恋がいつか 注意力散漫 動悸 肩こり 息ぎれに変わり やがて 頭痛 発熱 歯痛 生理痛 すり傷 切り傷 しもやけ あかぎれ 陰金 夜泣き かんむし 田虫 水虫 出痔 いぼ痔 切れ痔 走り痔 えーと えーと ……えーとせとら とにかくそんな風に笑っちまった方が傷つかずに済むって わかってるんだ 誰だってそうだろう 恋は必ず消えてゆくと誰もが言うけれど ふた通りの消え方があると思う ひとつは心が枯れてゆくこと そしてもうひとつは 愛というものに形を変えること 相手に求め続けてゆくものが恋 奪うのが恋 与え続けてゆくものが愛 変わらぬ愛 だから ありったけの思いをあなたに投げ続けられたら それだけでいい おそらく求め続けてゆくものが恋 奪うのが恋 与え続けてゆくものが愛 変わらぬ愛 だから ありったけの思いをあなたに投げ続けれたら それだけでいい あなたに 出会えて 心から しあわせです
風が伝えた愛の唄 作詩・作曲: さだまさし君が今口ずさんだ唄は 誰に教わったの もう一度聴かせてよ もう一度 なつかしい愛の唄 今 時を越えて 伝えられた愛の調べ どんな人の心にも 優しく響く歌声 忘れかけてた愛を 失くしたはずの夢を ゆりかごから抱き上げて 日ざしの中に 君が今口ずさんだ唄は そうだ思い出した 母の胸のぬくもりの中で 昔聴いたメロディ 昔君と僕は 二人並んだポプラだった 風の日に指が触れて それだけでしあわせだった 忘れた物語を 伝えるのが風なら 人は心から心へ 愛を伝える 君が今口ずさんだ愛は 誰に教わったの もう一度聴かせてよ もう一度 忘れないように もう一度聴かせてよ もう一度 なつかしい愛の唄
サイボーグ・サイボーグ-アルミニウム製の子供たち- 作詩・作曲: さだまさしジュラルミンのスーツで身を固め 同じリズムに足並揃え ラッシュ・アワーもリゾート・ホテルも 同じ歩巾で歩く サイボーグ サイボーグ 同じ笑顔でいつでも笑える ほどほどが幸せだと教わった 嫌われぬよう 目立たないよう すべて手引書どおりに サイボーグ サイボーグ 右向け右 左向け左 けして僕等だけが悪いのではなくって 勿論誰かが悪い訳でもなくって 信じるものがほんの少し違うだけ サイボーグ サイボーグ 銀色のコインを握りしめて 釦押して型どおりの夢を買う 販売機が毎度ありがとう こもった声で応える サイボーグ サイボーグ アルミサッシの心はいつでも 内側から鍵をおろして ガラス越しなら 過ぎゆく人に きっと優しくなれる サイボーグ サイボーグ 右向け右 左向け左 けして僕等だけが悪いのではなくって 勿論誰かが悪い訳でもなくって 一生懸命生きているのにね サイボーグ サイボーグ
沈吟 作詩・作曲: さだまさしもうこれ以上 迷わせないで 気紛れに優しい それが辛い あゝ あなたの その微笑みを いっそ憎めたら 更に辛い 誰にもあるジェラシー それが自分で悲しい 上げ底の心を つきつけられた気がして あなたにふさわしい 人になりたい 僕をみつめて 微笑まないで みていないこと 分かってる もうこれ以上 迷わせないで 気紛れに優しい それが辛い 大声で唄うだけが 唄うことではないように 抱きしめることだけが 愛の形でないだろう 静かに口ずさむ 恋でいい だからもうこれ以上 迷わせないで 気紛れに優しい それが辛い あゝ あなたの その微笑みを いっそ憎めたら 更に辛い
8つ目の青春 作詩・作曲: さだまさし僕が先輩を尊敬している訳は 男は恋をしていればいつだって青春だぞと 幾度倒れてもきっぱりと言い切れる その明るさと強さ 先輩は既に7つの青春を散らして来たが その都度不屈の努力と勇気で立ち直るだけか みごとそれを自分のエネルギーにかえて 成長したのだった 最初の春が散った時 彼が涙こらえて手にしたのは オートバイのライセンス ふたつ目の春がこわれた日 彼がやけっぱちで手に入れたのが 自動車免許証 何故そっちに走ったのかは謎だが次々と 春を散らす度に大きな車に乗り替えて そんな訳で 7つ目の春が散った去年から 先輩は 2トン車に乗ってる ひどい照れ屋で無口で おせっかいで涙もろくて水虫だけど 気前がよく間抜けだが強くて優しい こんないかした男の魅力に誰も気づかないとは 女たちは ばかか 青春を没にしたあと いつも僕を用賀まで呼び 高速料金所のカード おじさんから無愛想に ひったくって あてどない傷心の旅に出るのが唯一悪いクセだった 先輩がついに8つ目の春に挑んだ相手は可愛ゆい 利口で優しいすてきな娘 今度こそはと 思わず僕はお百度参りに水ごり それとこっそり不安の旅支度 僕のそんな願いを 踏み散らかして 半年たたずに電話が来たよ あの場所で待てと 環8 午前5時 朝靄をけたてて やって来たのは 4トン車 処が何と助手席にちょこんと座ってるのは8つ目の 可愛ゆい青春ではないかいな 先輩はおでこぽりぽり 赤い顔して無愛想に言う そんな訳でよ ちょっと行ってくるからョ バンザイ やったね Vサインでも出してよ 料金所でカードも ひったくらずに済むもんね ちょいと 8つ目の青春 あんたは偉い 頼んだぜ 先輩をヨロシク バンザイ! さっそうと、でもないけど去りゆく 4トン車の背中に キッス投げて振り向けば ほんの少し寂しそうな僕の荷物越しに 蒲田方面から 朝の日射し
Bye Bye Blue Bird 作詩・作曲: さだまさしBye Bye Blue Bird 今あなたは光を浴びて翔び発つ鳥 Bye Bye Blue Bird 昔いちどだけ 私の止まり木に住んだ 青い鳥 あなたが倖せになるなら それは私の願い 寂しくないと言えば決して 本当ではないけれど あなたに愛された 誇りがあるから 笑顔で手を振るわ 胸を張って Bye Bye Blue Bird 教会の鐘が青い空に高く鳴り渡る Bye Bye Blue Bird 笑顔が似合うあなたもっと倖せな顔で笑って 想い出のひとこまひとこま 私に住んでいる 例え短い愛といえど 重さに変わりなどない 生命かけて出会い 生命かけて愛し 生命かけて別れた夢だから Bye Bye Blue Bird あなたはあなたの 私は私の 物語がある Bye Bye Blue Bird それぞれの空を 高く飛んで 倖せにとどけ Bye Bye Blue Bird 昔 真実に 私の止まり木に住んだ 青い鳥 Bye Bye Blue Bird それぞれの空へ 高く高く飛んで 倖せにとどけ
Final Count Down 作詩・作曲: さだまさしいつまでも 踊ってないで もうそろそろそろ 終りにしよう 急がなければ 僕等の馬車が南瓜に戻る そうでなくとも 僕としちゃ もう待ちくたびれた 僕がやさしく 10かぞえるうちに 帰って来ないと ついに怒るぞ 何処かの誰かに恋して 破れたら涙で頬ぬらして 此処へ甘えに帰って来るくせ しばらくたったらまた ふらふら ほんにお前は Round and Round いつまでたっても On and On いいかげんにせいよ 遊び疲れて 僕の腕の中で 眠りこけてる あぶないシンデレラ ガラスの靴をこさえてあげれば 片っ端から誰かにあげちゃう あ あのなぁ そんなにまぁ気さくな シンデレラなんて あるもんかよ ほんにお前は Round and Round いくつになっても On and On いいかげんにせい おじさん怒るよ いつまでも 踊ってないで もうそろそろそろ 終りにしよう 仏の顔も三度までとは 世界のきまり 僕は魔法使いでもなきゃ神様でもない 帰っておいで パーティは終った 僕がゆっくり かぞえるうちに
ねこ背のたぬき 作詩・作曲: さだまさしねこ背のたぬきがね ・・・・・・・・。 おこぜのサシミをね 買って帰ったってサ ねこ背のたぬきは 酒の肴に かなりうるさい ねこ背のたぬきがね ・・・・・・・・。 おこぜのサシミをね 帰って喰ったら あたったってサ ねこ背のたぬきは ねこ背のたぬきは けっこう さびしい
上海小夜曲 作詩 さだまさし 作曲 立山 健彦ひとり来た思い出の上海 今もなお きみを想う 黄昏 行き交う見知らぬ女 どこかきみに似ていた 街路樹に さざめく風 肩寄せて歩くふたり 水面に映る灯り すべて夜霧に消えゆく 生命さえ重ねた恋はもしや 嘘かと問えば 去りゆくは人の運命と ふと汽笛が鳴る
長崎BREEZE 作詩・作曲: さだまさし路面電車の窓から 想い出が風の様に おだやかに吹いてくる 海風を孕んだ あじさい色の空 君を愛して過ごしたこの町 停車場を幾つか数えて やがてゆるやかなカーブ かすかに車輪が軋んで 気づかぬうちにポイントを乗り換えていた あの時もあとで乗り違えたことに気づいた 長崎BREEZE 優しすぎる風が 長崎BREEZE あの日も吹いていた 沖をゆく船の窓のきらめきに 軽いめまいを感じ 最后の言葉をききとれなかった 待たせるのはいつでも僕で 南山手坂の途中 赤煉瓦の小さな店 ステンドグラスの窓辺で君はいつも微笑んだ 来ると信じた人を待つなら辛くないわ お互いの愛の形が 本当は初めから少しだけ違っていたんだろう 丁度子供がシャツの釦のひとつ目を違えて 最后になって気づく様にね 長崎BREEZE 待ち疲れるなんて 長崎BREEZE 思いもしなかった 喜びと悲しみは隣あわせ 愛と憎しみは背中あわせ そんなことにも気づかずにいたあの頃 長崎BREEZE 過ぎ去った季節は 長崎BREEZE 全てが美しい 君に良く似た子供の手を引いた 君に良く似たひとと 坂道で今すれ違った 長崎BREEZE 優しすぎる風が 長崎BREEZE あの日も吹いていた
草枕 作詩・作曲: さだまさし寂しさに耐えかねて 窓をあければ 西に傾く月影に 蒼くふちどられて浮浪雲 遠くで枕木が 旅をかぞえている 渡り鳥が南の空をめざして 帰るあてのない旅に出る オリオンの胸かすめ乍ら 凩よ息を呑め かばうように虫の音 よろこびの中に かなしみがあるように かなしみの中から よろこびが生まれる 長い坂道があり そこで生まれて 営みを重ね生きて来て 振り返りもせず歩き来て いつしか気がつけば そこもまだ 坂の途中 思えば人と出会い いつか愛し合い 疑いそして憎み合い 許し合いまた 愛し合い 見失いめぐり逢い 全て 草枕 よろこびの中に かなしみがあるように かなしみの中から よろこびが生まれる 東の空にやがて朝が生まれる 夜はかならず明けてゆく 傷も必ず いえてゆく 転んでも倒れても そこもまだ 坂の途中
夢一匁 作詩・作曲: さだまさし閑かな日だまりに並んだ ささやかな鉢植えの様に 老人たちは おだやかに吹いて来る 風を聴いてる 遠い昔のことの方が ずっと確かに憶えている 遠ざかる風景は何故か 初めて自分に優しい 生まれた時に母が 掌に与えてくれた 小さな宇宙だけがいつも 私の支えだった こうして今すべてを越えて しぼんだ掌に残ったのは 父の文字で おまえの命と書かれた 夢一匁 生まれ来た生命よ すこやかに羽ばたけ 悲しみの数だけをけして かぞえてはいけない 父と母が伝えた愛に 抱きしめられた子供たちよ みつめてごらん その手に小さく光る 夢一匁
もーひとつの恋愛症候群 作詩・作曲: さだまさし恋と呼ばれる一過性の発情症候群に於ける その発病及び傾向と対策をここで考え直す 国籍、成績、月収、貯金、単身赴任 賞罰のあるなしにかかわらず凡そ次のとおり なにしろ気がつきすぎるから人の悩みまでしょい込んで 疲れたあげく人にうとましがれる A型 気が向いたら異常に優しいけれども めったに気が向かずすぐ根に持ち わがままでも うらまれない B型 回りの情況はひどくクールに判断するくせに 自分の事は何も見えない AB型 信じやすくだまされ続けてもうだまされるもんかと 誓った翌日まただまされる O型 その他いきなりわめきちらして壁に頭突きをするケース 夜中にライバルのわら人形にクギを打つ場合 海にばかやろーというつもりでこんにちわと叫んだり 突然ニヤけて気味悪がられる方もある なにしろこれらがある特定の人に力を与えるってことは 恋は一種のエネルギーと考えてよい 恋におちたら一部の例外を無視すればおよそ 男は男らしく女は女っぽくなるものらしい 人相、トランプ、十二支、ゲタ占い、そのほかコックリさん迄 相性占いなど気になったらもう恋 相手には自分の足を細く長く見せたがるものであるし 相手のあばたもえくぼにみえる ほんに恋はブラインド 食べもの、見る物、聴く物、くだもの すべて好みが 合うと思うし 毎日が二人の記念日になる 処が一年二年もたたずに見えてくるんですね 恋とは誤解と厄介に上の苦界 そのうち何だかお互い知らない人の思えてきて 次第に疲れて 会っても欠伸が出る 初めは電話、ラブレター、プレゼントなどで築いた 恋がいつか 長電話、門限破り、親への反抗に変わりやがて わりかん、やきもち、口論、浮気そして 学力低下、親の怒り、やけくそ、めちゃめちゃ 開き直り 夜遊び あげくは 不純異性交遊で AとBとCと ・・・・・・しーらない とにかくそんな風にさめてしまった方が 傷つかずに済むってわかってるんだ 悲しいね そうだろう 恋は必ず消えてゆくと誰もが言うけれど ふた通りの消え方があると思う ひとつは心が枯れてゆくこと そしてもうひとつは 愛というものに形を変えること 相手に求め続けてゆくものが恋 奪うのが恋 与え続けてゆくものが愛 変わらぬ愛 だからありったけの思いをあなたに 投げ続けられたら それだけでいい おそらく求め続けるものが恋 奪うのが恋 与え続けてゆくものが愛 変わらぬ愛 だからありったけの思いをあなたに 投げ続けられたら それだけでいい あなたに 出会えて 心から しあわせ です
バニヤン樹に白い月〜LAHAINA SUNSET〜 作詩・作曲: さだまさしワイングラス片手に 酔った振りしてあなた オレンヂ色に溶ける夕陽 危気なシルエット あの人が留守だから いけない風が吹いて MUSKの香り イヤリング揺らり バニヤン樹に白い月 僕の胸に頬を預け ため息などついたりして 遊び上手な あなたは もう僕との別れを考えているね 我儘な人だから 気紛れに恋をする あなたにとって 一体僕は いくつ目のスペアキイ 僕の背中を抱いた 体温が熱いね ブレスレットに写るときめき バニヤン樹に白い月 ビロードの様に過ぎゆく おだやかな不安の中で 僕が強く抱きしめても きっと あなたはずっと遠くにいるね あなたは海流になった 僕の羅針盤は壊れた 女はいつも見知らぬ入江 だから僕は今 マゼランになる
6ヶ月の遅刻 〜マリナ・デル・レイ〜 作詩・作曲: さだまさし待たせてばかりいた恋だった 僕がどれ程遅刻をしても いつも笑顔で 来てくれてありがとうと言ったね 約束だから待つ訳じゃない もしも会いたくて来てくれるなら いつまでもと言いかけて 窓の外を見た君の横顔 マリナ・デル・レイ 穏やかな午后の陽射し 鴎の影がゆるやかな 曲線を描いてテーブルを横切る マリナ・デル・レイ 君の好きだった ストロベリィ・マルガリータのストローで咲いた 名も知らぬ紅い花 愛し方も傷つく心も 二人とても似すぎてた だから あんなに晴れた午后に別れたのだった 久し振りに訪ねたこの店で あの頃の様に過ごしてみた ライト・ビールにポテト・スキンのピザに思い出ソース 窓の外に揺れるクルーザー 水彩の様な空と海の色 息をとめてそっと振りむけば ふいに君がそこに居た マリナ・デル・レイ 後ろ姿で君とすぐに気づいた 別れた日と同じ白いカチューシャ マリナ・デル・レイ 君の好きだった ストロベリィ・マルガリータのストローに咲いた なつかしい紅い花 約束をしてた時の様に いつもの笑顔で振り返って 君は小さな声で おかえりと言った どうやら僕は半年も遅刻をした
pineapple hill 作詩・作曲: さだまさし風はいつもその丘を 海へ向かって吹き抜けてた パイナップル畑の向うに陽が沈んだ 並木道登りつめた 小さなレストラン pineapple hill 陽気なニールが 笑顔で迎えてくれたっけ 車のkeyを預けたら タグのかわりにトランプの カードをくれたね 何故かハートのクイーン 天井をゆるやかに 廻るファンにキャンドルが揺れて あなたの瞳に いつも私が住んでいた あなたを見てるだけで 時折涙がこぼれたのは 悲しいくらいに幸せで 胸が痛い程愛してた 過ぎてゆく 時の流れ それだけが怖かった 嘘をつけないあなたが 最後にたったひとつだけ とてもつらそうに嘘をついた 私のことを もう愛してはいないと あなたのうしろで コスモスの花が揺れていた 風は今日もこの丘を 海へ向かって吹き抜けてる あれからとても 長い時が過ぎて パイナップルワインの グラスをみつめ乍ら 今はいないあなたに話しかけています 明日この町離れるから 風に乗せてコスモスの種を あたり一面に撒いたのは 死ぬ迄あなたが好きだから 過ぎてゆく 時の流れ それだけが怖かった この花が 咲く頃に 私は嫁ぎます
シ バス パラ チリ〜もしチリに行くなら〜 作詩 さだまさし、作曲 FARO CHITOシ バス パラ チリ もしも君がチリへ行くなら 僕の愛しい あの娘の住む 故郷を訪ねておくれ ぶどう畑 山は緑 きらめく川のほとりで鳥は唄う シ バス パラ チリ その歌声は 懐かし 僕を恋うる歌 遥かな村よ ラスコンデス 誰もが君を迎える 昔からの友達 やさしく迎えるように チリへ行けば誰もが すぐに友達になるよ 川の水がへだてなく すべてを うるおすように そして伝えてあの娘に 僕は元気でいるから いつも遠くの町で 故郷思っている もしもチリへ行くなら あの娘に伝えておくれ どんなに離れようと 今でも愛している シ バス パラ チリ
男は大きな河になれ 〜モルダウより〜 作詩 さだまさし、作曲 スメタナ、補作曲 さだまさしせつないことが あったなら 大きく叫んで 雲を呼べ それでも雲で覆えぬほどの 男は大きな宇宙になれ 嬉しい時は腹から笑え 笑えば嬉しい花が咲く 心を花で埋めて見せろ 女は優しい風になれ 苦しい時こそ意地を張れ 目をそらさずに雨を見ろ 泣かずに雨を集めて そして 男は大きな河になれ 寂しいのは一人だけじゃない 歩けば転ぶ 怪我もする そこで捨てたなら負けになる 男は大きな夢になれ 喜びは人と分かちあえ 悲しみは人に預けるな 許せる限り受け止めてやれ 女は大きな海になれ 寂しいのは一人だけじゃない 歩けば転ぶ 怪我もする 泣かずに雨を集めて そして 男は大きな河になれ 男は大きな河になれ
時差 〜蒼空に25¢〜 作詩・作曲: さだまさし迎えに来てよ あなた そんな手紙を受け取ったのは 今日昼過ぎ その頃 僕は別の町へ向けて 荷造りをしていたところ 都会へ行くと君が言い出した時 僕は言ったはずさ 憧れだけで生きてゆける町じゃないと分かってたはず あゝ 君のことをようやく あゝ 忘れかけたという時に TIME LAG 君と僕に TIME LAG 時差がある 君は北の町に居て 僕は南へゆく 今更といい乍ら 君の泣き顔思い出している 迎えに来てよ あなた たった一行だけの手紙を読み返す 上りの汽車は事故で遅れているというアナウンス 南へ向かう列車は定刻どおり ホームに滑り込んで来る ふと見れば僕の時計は 昼過ぎをさしたままで止まっていた あゝ 何故か胸が高鳴る あゝ 君の笑顔を思い出して TIME LAG 僕の心に TIME LAG 時差がある 今発車のベルが ホームに鳴り響く TIME LAG 南へゆくか TIME LAG 北へゆくか 君は北の町に居て 僕はここに居る TIME LAG 銀色の TIME LAG コインひとつ 指で強く弾いて 空へ投げ上げる キラキラ廻り乍ら スローモーションで舞いおりてくる
回転木馬 作詩・作曲: さだまさし回転木馬が廻る 君と僕とをのせて 日曜日だけ僕の子供に戻る君の笑顔が弾む たがい違いに廻る 君と僕との木馬 僕が上がる 君が下がる 君が進む 僕が遅れる 昔 君のママと 深く愛し合い そして君が生まれた それだけは真実 けれど愛だけでは どうにもならないことがあるんだ 哀しいね 大人になれば 君は すてきな笑顔で鳩に 手を差しのべているけど 驚かしちゃいけないよ 空に帰ってしまうよ 噴水のふちを歩く 君の危気な足取り 赤い風船は手を放せば もう帰って来ないよ ひとつひとつ覚えて 早く大きくおなり そしていつか恋をしたら 話したいことがあるから 何処かで鐘が鳴る お別れが近い 君のママに伝えて 今でも愛してる けれどそれだけでは どうにもならないことがあるんだ 哀しいね おかしいよね だから せめて今日は楽しい 二人だけのカーニバル ピエロなのに 涙なんか こぼしたりして ごめんね
東京 作詩・作曲: さだまさし君と別れて今旅立つ 東京 空港の人波に疲れて ふと立ち止まり めまぐるしく変わる 標示板を見つめてる みんな独り 君が生まれて育った町 東京 もうそれだけで好きな町だった 川の流れも 歩道橋から見た 車の流れも 人の流れも 時の流れも 東京 東京 孤独で 切なくて 虚しくて 冷たいくせに優しくて弱い 思えばみな僕の 心が町に写っていただけ 舞い上がるジェットの爆音が 君と君の町にさよなら もしもまた会えたら笑ってほしい 君や君の町のやり方でいいから 東京 東京 ゆるやかに傾く小さな窓から 拡がる街の灯がきらめいて そのひとつひとつに 愛と哀しみが暮らしてる 東京 東京 摩天楼に咲く光の海が いつしか銀河にながれこんでゆくよ とても愛していた 僕にはいい町だった 東京
風に立つライオン 作詩・作曲: さだまさし突然の手紙には驚いたけど嬉しかった 何より君が僕を怨んでいなかったということが これから此処で過ごす僕の毎日の大切な よりどころになります ありがとう ありがとう ナイロビで迎える三度目の四月が来て今更 千鳥ヶ淵で昔君と見た夜桜が恋しくて 故郷ではなく東京の桜が恋しいということが 自分でもおかしい位です おかしい位です 三年の間あちらこちらを廻り その感動を君と分けたいと思ったことが沢山ありました ビクトリア湖の朝焼け 100万羽のフラミンゴが 一斉に翔び発つ時 暗くなる空や キリマンジャロの白い雪 草原の象のシルエット 何より僕の患者たちの 瞳の美しさ この偉大な自然の中で病と向かい合えば 神様について ヒトについて 考えるものですね やはり僕たちの国は残念だけれど何か 大切な処で道を間違えたようですね 去年のクリスマスは国境近くの村で過ごしました こんな処にもサンタクロースはやって来ます 去年は僕でした 闇の中ではじける彼等の祈りと激しいリズム 南十字星 満天の星 そして天の川 診療所に集まる人々は病気だけれど 少なくとも心は僕より健康なのですよ 僕はやはり来てよかったと思っています 辛くないと言えば嘘になるけど しあわせです あなたや日本を捨てた訳ではなく 僕は「現在」を生きることに思い上がりたくないのです 空を切り裂いて落下する滝のように 僕はよどみない生命を生きたい キリマンジャロの白い雪 それを支える紺碧の空 僕は風に向かって立つライオンでありたい くれぐれも皆さんによろしく伝えて下さい 最后になりましたが あなたの幸福を 心から遠くから いつも祈っています おめでとう さよなら
夢と呼んではいけない 〜星屑倶楽部 作詩・作曲: さだまさしそれを夢と呼んではいけない 希望ではなく期待でもない 信じて そして待つことを 私は約束と呼びたい それを嘘と呼んではいけない 多分ではなくきっとでもない 信じて 歩き始めたら それは愛に変わってゆく 遠くから見れば誰もが 小さな星屑のひとつ けれど見つめてごらんよ そうさ それぞれがひとつ 輝いてる太陽 それを忘れちゃいけない 思い出したら ここへおいで Together Together 星屑倶楽部へ おいでよ すべて忘れて おやすみ 星屑倶楽部へ おいでよ 明日の為に笑っておくれ 誰の目もはばからず 声を出して泣きたい そんな時があるよね 誰かの名前を 大きな声で叫んで みたい時だってあるさ そんな時には ここへおいで Together Together ※ 星屑倶楽部は いつでも 君を迎えてくれるよ 星屑倶楽部は 誰でも すぐに友達になれるから 星屑倶楽部へ ようこそ すべて忘れて おやすみ 星屑倶楽部へ ようこそ 明日の為に笑っておくれ ※リフレイン
ふきのとうのうた 作詩・作曲: さだまさしふきのとうが 咲いたよ 春は もうそこまで 君の笑顔に 似ているね 水辺で 輝いたよ 僕を忘れちゃ いやだよ 季節が 過ぎても 時々でいいから 少し 思い出してね
初雪の頃 作詩・作曲: さだまさし初雪の頃 郷里を離れて あれから二つほど 季節が過ぎました 元気ですか こちらは無事に生きてます 駅を出る時 紙袋には はちきれんばかりの 野心や夢や希望詰め込んで 恥ずかしい位 気負ってました 都会はひとが言う程に 怖い処だと思わない ただ 時々電車の窓に写る 疲れた自分に驚いて 案外 都会の魔物の正体は きっとそんなものです 忙しごっこで なかなか休みも言い出しにくくって 帰れないでいます そうだありがとう 昨日小包が着きました 友達がみな 優しすぎるから 時折自分がふと 相手にされてないって気がしたり 勿論甘えだと解っています 実は一度だけ 自分に疲れて あの改札口まで 帰ったことがあるけれど その日 忘れ雪にひきとめられて 辛いことは書きません みんな過ぎゆくことですから ただ時々具合の悪い時に すこし不安になるくらい 毎日魔物を笑わせる為に 元気出しています そういう訳です 少しは自信もついて来ましたから 必ず胸を張って帰ります きっと初雪の降る前に そう初雪の降る前に
十七歳の町 作詩・作曲: さだまさしエレベーターの中で 2年と8ヶ月振りに あれ程愛した 君と昨日出会って どぎまぎするだけの 自分が不甲斐なかった それで今日海辺の この町にふと会いたくなった 海へと向かって 岬が伸びていて ゆるやかな傾斜の 坂道が懐かしかった 小さな露地がふたつ 重なる川端の広場 不思議な占い師がいて 僕らを呼び止めたね 二人はこれからきっと 倖せになりますよって 残念乍ら 予言ははずれたけど 十七歳までを 君が過ごした この町 エレベーターの中へ 誰かに手を引かれて 現われた君は 純白の花嫁衣裳 どぎまぎするだけの 僕にすぐに気付いたね どんな顔をすればいい 時間を止めた僕に 君はおだやかに 笑ってくれたよね 岬に咲く花を みつめた時みたいにね 君を愛したことや 君に愛されたことが いい加減じゃなかったねって なんだか嬉しかった それから君はその手の 白いレースの手袋 はずして僕に 手を差し出したよね 君の手はやっぱり とても暖かだった
花の色 作詩・作曲: さだまさしあなたの言い訳を 受話器で聞き乍ら 心は遠い海の潮騒を聴いている 鏡に写った 時計の針だけが 過ぎゆく時間の流れを遡るように見える 長い手紙を書くように 流行りの色で頬染めて こんな時 声を荒らげて 泣けたらどんなだろう 季節は静かに 花の色を変える 私のため息を うつろな眼差しで あなたは聞かぬ振りで 遠くを見つめてる それからこころの 入口閉ざして 出口だけを開けて 見えない誰かと話してる 風に吹かれて散る様に 短い嘘をつけばいい こんな時 あなたの為に 笑えたらどんなだろう 季節は静かに 花の色を変える 長い手紙を書くように 短い嘘をつけばいい 季節は静かに 花の色を変える
勇気を出して 作詩・作曲: さだまさし時折自分だけ不幸に思えてきたり 独りきりで生きている気がしたり よくあることだね 僕は そんな時思い出す言葉がある ずっと昔僕を愛してくれた人の 膝の上で聴いた言葉 鳥は高く空を飛べるけれど 決して海の深さを知らぬように 何処かで必ずあなたを愛している 人がいるから さあ 勇気を出して 捜してごらん 勇気を出して みつめてごらん 倖せはこころの中に住んでいるから 僕に 出来ることはほんの少しだけれど ほんの少しでも出来ることがある 君のために 君が 寂しい時はそばにいてあげよう どんな時にも君を信じていよう そして君を守ろう 山は高さを競わないけれど それぞれに頂きがあるように 僕はいつでも君の頂きに拡がる 青空でいよう さあ 勇気を出して 歩いてごらん 勇気を出して みつめてごらん 倖せはここにあるから 勇気を出して 捜してごらん 勇気を出して みつめてごらん 勇気を出して 歩いてごらん 勇気を出して みつめてごらん この道を信じよう この愛を
普通の人々 作詩・作曲: さだまさし鍵の数だけ不幸を抱いているって 誰かが言ってたね 僕には部屋のドアの鍵がひとつだけ 倖せのうちなんだろう 午前零時前の暗い部屋には 留守番電話の赤いランプが No Message TVは好きじゃないね ヒステリックでセンセイション 疲れは増すばかり クレジットカードとファッション雑誌に 追いかけられるなんて 耐えられない シャワーの音を気づかってドライビール 雑誌の見出しに驚くけど No Message 退屈と言える程 幸せじゃないけれど 不幸だと嘆く程 暇もない毎日 例えば朝の電車 みんなの顔が同じに見えて来る 例えばTVで笑う みんなの顔が同じに見えて来る 危険信号 誰かが言うけど どっちが危ないのかな No Message 好きな人はいるよ あたり前にね 愛し合っているよ 友達も多い方 いい奴ばかりで 僕は普通なんだろう? 何も気にする事なんかない なのに何か不安で No Message 寂しいと言える程 幸せじゃないけれど 不幸だと嘆く程 孤独でもない 生きる為の方法は 駅の数程あるんだから 生きる為の方法は 人の数だけあるんだから
凛憧 -りんどう- 作詩・作曲: さだまさし父と共に 城跡から見おろす 夕焼けが好きだった 息を切らす 肩に置かれた 手の体温はもっと好きだった ある日父が いつもの気まぐれに 僕を抱きしめたりしたが そのままじっと 声も立てず 静かに泣いたことがあった その朧気な 記憶がいつか 重さを増すと 知るはずもなく 幼い僕は 何か恥ずかしく 崖の淵に咲いた 薄紫の花を じっとみつめていた 早咲きのりんどうと それは あとで 知った 僕が父の 涙を見たのは その一度きりだった 祖母を送り 友を送り その時にも涙は見せなかった あれ程に 可愛がった妹が 嫁ぐと決めた日も ただおだやかな 父の姿に 僕はふと あの日を思い出した 父といえど 男といえど 時のはざまに 落ちる刻がある 今となれば わかることがあり そっと胸が つまる 花嫁の父が今 少し照れた背中で 娘から花束を 贈られているところ 薄紫の花が じっと見つめていた 遅咲きのりんどうと それは すぐに わかった
Bye Bye Guitar(ドゥカティにボルサリーノ) 作詩・作曲: さだまさしあんたがいなくなってから 片手程年を数えたね もう泣きそうにならないで あんたを語れる歳になった ボルサリーノ目深にかぶり 白いストラト ジェフ・ベック気取りで鳴らしてた ドゥカティ転がして格好つけて そのくせショートケーキで口の周り汚してた 俺たちみんな元気でいるよ 俺たちみんなバリバリだよ そう聴かしてやるよ 心を込めて あんたの知らない あんたの歌 Bye Bye Guitar 俺は歌い続けているよ Bye Bye Guitar 旅の中で生命の限り 1カートンの煙草を 5日で燃やし乍ら こうして歌を書いてる ほんとの事で正しいことを きつく言われると腹が立つもんだが あんたに言われると素直に聴けた ほんとうにやさしかったからな プライドの高い照れ屋のリベラリスト アンダンテ・カンタービレ 妙に愛してた あんたが教えてくれた事 笑いたきゃ 泣く事から学べってね みんなあんたを好きだったよ あんたがみんなを好きだった様にね だから聴かしてやるよ 心を込めて あの頃よりずっといい 俺の唄 Bye Bye Guitar 俺は歌い続けてゆくよ Bye Bye Guitar ずっと味方でいてくれるんだろう もう泣かずに あんたを歌う そう そんな歳になった Bye Bye Guitar 俺は歌い続けてゆくよ Bye Bye Guitar 旅の中で生命の限り
少年達の樹 作詩・作曲: さだまさし時々思い出すんだ 昔遊んだ 名前も知らない 大きな樹のこと 少年達の樹 枝から枝へ 小鳥より速く すり傷だらけの ヒーローたち 君や僕やあいつや それから あの娘 洞窟とかくれ家と宝の地図と 名前も持たない 雑種の野良犬 少年達の樹 夢から夢へ おとなより高く 生意気ざかりの ヒーローたち 君や僕や あいつや それから あの娘
ONLY 〜薔薇園〜 作詩・作曲: さだまさし季節の光浴びて 二人の薔薇園 笑いながらあなたが そこにいるみたい あなたの植えた薔薇が ひとつひとつ花と咲いた 庭一面にルビーを まき散らしたみたいに あなたの愛を絵にしたように 夢は何処からかしら あなたを失くした日から それともこの生命の はじまりからすべてが 夢ならその方が ずっといいのにね ONLY あなたしか愛せない 私はその為に 生まれてきたのだから そう いつまでも ONLY あなたしか愛さない この身が滅びようと 想いは消えない たとえ生まれ変わり 100人の人と出会い 恋をするより あなたひとりとそれ以上に 何度も何度も恋がしたい もしも叶うならば 時々会いに来てね たとえば季節の風や たとえば季節の雨に姿を仮りても 私すぐにわかるから ONLY 或は空に架かる 虹ならばあなたにとても似合うから そう いつまでも ONLY あなたしか愛さない 私はその為に 生まれてきたのだから 季節の光浴びて 二人の薔薇園 笑いながらあなたが そこにいるみたい
ETERNALLY 作詩 さだまさし 作曲 さだまさし・服部 隆之儚く移ろう時の流れ うたかたの恋 そして置き去りの夢達 あなたに あの時 出会わなければ あのまま この心は枯れ果てたはず 着飾る前のシンデレラの美しさ 思い出させてくれた あなたの笑顔 信じることから 愛は生まれる 真実は 永遠に変わらぬもの 夢見る頃は もう過ぎたはずだと 少しずつ疑うことを憶えかけてた あなたのぬくもりで魔法がとけて 夢のかけらたちが つながりはじめた 幼い日窓辺に見た 空を往く船 黄金色に輝く 雲の階段 今宵こそ あなたに そっと告げよう 永遠に変わらぬ この想いを 今こそ 信じた あなたに誓う 永遠に変わらぬ愛を ETERNALLY
雨の夜と淋しい午後は 作詩・作曲: さだまさし忘れられない ひとがいる 青春のきらめきの彼方に その人は 季節はずれの薔薇のように 今も鮮やかに密やかに咲いてる たとえば あゝ 雨の中を濡れて歩いた そのひとの泣き顔の ストップモーション おそらく あゝ 一杯のスープ分け合うような ささやかなぬくもり 求め合う恋だった 別れの理由を思い出せない あれ程 熱い恋も知らない その人が 仮に僕を忘れても あの恋を忘れることはないだろう たとえば あゝ 雨の中で愛と憎しみが 激しく抱きあっていた ストップモーション おそらく あゝ 傷つけ乍ら いたわりあった 哀しいくらい倖せな恋だった 忘れられない ひとがいる 青春のきらめきの彼方に その人も どこかで僕のことを ふと こんな風に思い出すだろうか たとえば あゝ 雨の夜と淋しい午後は 甘く痛む恋の ストップモーション おそらく あゝ 君という名の愛しい花は 僕の中で もう枯れることはない あゝ 雨の夜と淋しい午後は 君という名の花が咲く季節 あゝ 雨の夜と淋しい午後は……
昨日・京・奈良、飛鳥・明後日。 作詩・作曲: さだまさし駅前旅館をバスが 出たのは8時5分 これからわしらは修学旅行の第2日 794ウグイス平安京から 大化の改新へ 半分寝ながら 向かっているところ プレイボーイの山下がガイドにべたついて 週番の広田はビニール袋に蒼い顔 坂元たちは夕べのぞいた女風呂談義 誰の乳がでかいのちいさいの 春日大社に興福寺 誰かが唄った東大寺 柱の穴がくぐれずに 秋田が静かに落ち込んだ 鹿せんべいを喰った奴 こそこそ土産を選ぶ奴 ひたすら眠りこける奴 ため息ばかりついてる奴 昨日 京 奈良 飛鳥 明後日 青春は青空なのぢゃ あゝ 美しき思い出の 修学旅行 昨日京都で謎を見た 女は一人じゃ便所へゆけぬ ブラシ持っては金閣寺 しゃべり続けて銀閣寺 八瀬の大喰い食べ続けては 京都大腹三千人 おそらく生涯 治らぬことだろう クラス委員の福田と野原に怪しい噂 記念写真に隣同士で必ず写っとる 立山の奴が今夜井上に告白するから わしはそのシナリオ書きにまっこと忙しい 龍馬に中岡慎太郎 舞妓に月形半平太 わしの相手が見つからぬ 人の世話ばかりじゃ身が持たぬ 姉三六角蛸錦 四条五条の橋の上 わしは独りで見栄を切る 弁慶すらも現れぬ 昨日 京 奈良 飛鳥 明後日 青春は孤独なのぢゃ あゝ 美しき思い出の 修学旅行 宅間の酒が見つかって 男は連帯責任と 全員正座の腹いせに あいつ後ほど布団むし いつか笑える時が来る ふと懐かしむ時が来る そんなこんなで日が暮れて ああだこうだで明日が来る 昨日 京 奈良 飛鳥 明後日 青春はときめきなのじゃ あゝ 美しき思い出の 修学旅行 修学旅行 修学旅行〜♪
理・不・尽 作詩・作曲: さだまさし心が冷めてく 自分から遠ざかる おまえ抱きしめていて 不安でたまらない 新聞の一行が TVのひと言が辛い 余りにも廻りが 理不尽に過ぎてゆく 言葉はもう ぬくもりさえ伝えてくれはしない 捨てたくないものから先に 捨てさられてゆく 理不尽 理不尽 理不尽 そうつぶやきながら 僕の弱い心が 同じ色に染まる 子供の頃には 見てたはずの空の色 花の色まですべて アスファルト色してる 子供じゃないのだから 世の中はそんなもの 自分に言いきかせては 嘘色のため息 強くなりたい お前の愛守り抜けるように 強くなりたい お前の夢叶えられるように 理不尽 理不尽 理不尽 そうつぶやきながら 負けてたまるものかと 高い空を見てる お前抱きしめていて 見失わないように ほんのしばらくでいい お前抱きしめていて
夢の吹く頃 作詩・作曲: さだまさし待ち続けた風を孕み 鳥が今 翼を広げて 北の空へ 舞い上がる 空に橋を架けながら そんなふうに誰もが皆 いつか吹く風を待つのだろう いつか咲く花を待つのだろう 愛を抱きしめながら 夢は咲き 夢は散る 夢が舞い 夢が逝く 坂道のぼれ 泣かずにのぼれ 高く 高く 高く いつか夢が きっと夢が そこに 吹いて来るまで 時代を越えて生き続けて 今枯れかけた 大きな樹 けれども その枝さきで 今年の若葉が生まれてる そんなふうに誰もが皆 消えない灯を持つのだろう 消せない愛を持つのだろう 口に出さないばかりで 夢は咲き 夢は散る 夢が舞い 夢が逝く この海わたれ 泣かずにわたれ 強く 強く 強く いつか夢が きっと夢が そこに吹いて来るから 夢が来る 夢が来る 夢が吹く 夢が吹く 坂道のぼれ 泣かずにのぼれ 高く 高く 高く いつか夢が きっと夢が そこに吹いて来るから
二軍選手 作詩・作曲: さだまさしスター選手とのトレードで 彼がこの町に来たのは 三年前北風の強く吹く午後だった 合宿所迄の道程を きかれたことから二人の 二流の歌手と投手は友達になった 泥まみれの彼の笑顔が 僕を勇気づけ 僕の歌が 彼の安らぐところとなり ともすればくじけそうな それぞれの 夢という名の自分を支え合っていた そして チャンスは 初め僕に来た オーディションに通ってレコード・デビューが決まった 僕は彼からギターを贈られた 彼は自分の事のように はしゃいだ まるで自分の事のようにね 翌年の春過ぎに 僕はこの町に帰った 僕の歌は少しも 売れはしなかった 彼はまだ二軍に居て 僕をなぐさめるかわりに 泥にまみれたいつもの 笑顔で迎えた 挫けそうな僕のステージの傍らで 時折遠くを見つめる彼がいた ともすれば はじけそうな それぞれの 風船みたいな夢を守ろうとするように やがて チャンスは 次に彼に来た ナイトゲーム先発で彼の名前が呼ばれた プレイボールの声を聞き乍ら僕は まるで自分の事みたいに震えてた そう自分の事のようにね 彼は今スター選手の「恋人」と呼ばれてる バッティングピッチャーとして泥まみれで投げ続けてる 僕は小さな酒場で こうして歌ってる ささやかな物語を誰かに伝えたくて 誰もが夢見るスターのポジションは もう僕らに与えられることはないけど そうして誰の為の道かを教わった今 実は僕らの夢は始まったばかり そうさ 彼は心から野球を愛してる 僕は心から歌を愛してる たとえ泥まみれで捨てられても笑ってみせる たぶん自分の事以上に愛してる そう 自分の事以上にね
マグリットの石 作詩・作曲: さだまさしあいそ笑いで生きるより ののしりの中で死にたい そう吐き捨てて遠くを見てた まなざしがとても恋しい 生まれ乍らに与えられた ものなんてほんのわずかなもの 嘘で磨いた輝きよりも 真実のまま錆びた魂が欲しい お前の口癖だったそんな とがった言葉達が いまさら 熱く俺の胸を揺さぶる やっと時代がお前に追いついた あいそ笑いで生きるより ののしりの中で死にたい そう吐き捨てて遠くを見てた まなざしがとても恋しい 輝くのは一度だけでいい 砕け散る そのひとときだけで 売り渡してたまるか このプライド お前の声が今でも 聴こえるようだ マグリットの石は俺達の 時代を見すかして笑ってる お前はデ・ラ・ラ・マンチャの様に 風車に戦いを挑んでた 今初めて俺にあの時の お前の叫びが伝わる お前は夢を手にする為に 生命懸けで生き抜いたんだね 嘘で磨いた輝きよりも 真実のまま錆びた魂 売り渡してたまるか このプライド やっとお前が時代に伝わった
紫野 作詩・作曲: さだまさし君 いつの間に 誰 恋して 眩暈を覚える 綺麗になったね その眼差しで 僕 見ないで 垣根がほどける 綺麗になった 七重八重 山吹は 実をつけず 枝垂れ咲く 鐘の声の 風の声の うらぶれて 道遠く 護りつつ犯しつつ 二人来た紫野 君 知らぬ間に 誰 壊して 妖しく哀しい 笑顔になったね ふと 今何か 僕 はじけた 肩口すべって 揺らり一葉落ちた 幾度の 初恋を 君すでに 脱ぎ捨てて 紅色の 唇に 香り立つ 薄明かり 与えつつ奪いつつ 二人来た紫野 幾度の 三叉路を 選び来て ゆき過ぎて また同じ 三叉路に 今二人 巡り来て 迷いつつ刻みつつ 茜さす紫野 君 いつの間に 誰 恋して 眩暈を覚える 綺麗になった
あなたを愛したいくつかの理由 作詩・作曲: さだまさし疲れ果ててたどり着いた お前の優しさに 少し甘え過ぎたようだ 別れも言わずに旅立つ ほんのかすかに寝息たてる お前の横顔 みつめたなら胸が詰まる 思い出が多すぎて 今 朝の光がおだやかに 窓辺にあふれて 俺のたどるべき遠い道を 照らし始めてる 何も持たず ここへ来たから 何も持たずに出てゆく あなただけを愛し抜いて あなただけみつめて 歩くことがあなたには 重過ぎたのかも知れない 愛すること愛されること あなたに教えられた その幸せが深い程 不安も深かった 今 あなたの背中をみつめて 祈っているのは どうぞ あなたらしく思い切り 生き抜いて そして いつか私が誇りに思う そんな人になってほしい 誰でも目の前に独りきり たどる道があり 誰かの道を横切る度に 傷つけてゆく そして必ず それよりずっと 自分が傷ついてゆく 次に会えた時 胸を張って笑えるように 幸せな笑顔で あなたの目を見られるように そうでなければ この愛のすべてが嘘になるから 今 愛に賭けて夢に賭けて歩き出すところ 二人それぞれの遠い道を歩き出すところ 次に会えた時 胸を張って笑えるように 幸せな笑顔で あなたの目を見られるように 今 愛に賭けて夢に賭けて歩き出すところ
天狼星に 作詩・作曲: さだまさし自分だけは だませなくて 独り夜汽車で旅立つけれど ひとつひとつ 数える駅の 数だけ不安も 数えている それ程遠くへ行く訳じゃない それが悲しい理由でもない 父さんよりも愛する人が 出来るなんて 思わなかった 膝の荷物が 二十余年の 重さというには 軽すぎるけど いつか何処かで 根付いたならば 許してもらえる そう信じてる 窓から見上げる夜空にひときわ 輝く星の名は知らないけれど 蒼い光に かけて誓う 何があっても くじけない それ程遠くへ行く訳じゃない それが悲しい理由でもない 父さんよりも愛する人に 出会うなんて 思わなかった 父さんよりも愛する人が 出来るなんて 思わなかった
私の履歴書(メドレー) 作詩・作曲: さだまさし[きみのふるさと] 国道沿いを西から東 僕の車は君のふるさとへ 走る 走る 走る [案山子] 元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しくないか お金はあるか 今度いつ帰る [精霊流し] (インストゥルメンタル) [雨やどり] それはまだ 私が神様を信じなかった頃 九月のとある木曜日に雨が降りまして こんな日に素敵な彼が現れないかと 思ったところへ あなたが雨やどり [天までとどけ] 舞いあがれ風船の憧れの様に 二人の明日 天までとどけ 舞いあがれ風船の憧れの様に 二人の愛 天までとどけ [檸檬] 川面に波紋の拡がり数えたあと 小さな溜息混じりに振り返り 捨て去る時にはこうして出来るだけ 遠くへ投げ上げるものよ [北の国から] スキャット [桃花源] あなたの便りが峠を越えて 私のお家に届く頃 南風吹いて稲穂がそよぎ あなたの里は黄金に染まる [オレゴンからの愛] スキャット [無縁坂] 母がまだ若い頃 僕の手をひいて この坂を登る度 いつもため息をついた 運がいいとか 悪いとか 人は時々口にするけど そうゆうことって確かにあると あなたをみててそう思う [秋桜] (ハイ) [道化師のソネット] 笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために きっと誰もが 同じ河のほとりを歩いている [追伸] 風に頼んでも無駄ですか 振り返るのは嫌いですか どこにもある様な事ですか 私 髪を切りました [関白宣言] ラララ
夢と呼んではいけない 〜Bye Bye Guitar(ドゥカティにボルサリーノ) 作詩・作曲: さだまさしそれを夢と呼んではいけない 希望ではなく期待でもない 信じて そして待つことを 私は約束と呼びたい それを嘘と呼んではいけない 多分ではなくきっとでもない 信じて 歩き始めたら それは愛に変わってゆく あんたがいなくなってから 片手程年を数えたね もう泣きそうにならないで あんたを語れる歳になった ボルサリーノ目深にかぶり 白いストラト ジェフ・ベック気取りで鳴らしてた ドゥカティ転がして格好つけて そのくせショートケーキで口の周り汚してた 俺たちみんな元気でいるよ 俺たちみんなバリバリだよ そう聴かしてやるよ 心を込めて あんたの知らない あんたの歌 Bye Bye Guitar 俺は歌い続けているよ Bye Bye Guitar 旅の中で生命の限り 1カートンの煙草を 5日で燃やし乍ら こうして歌を書いてる ほんとの事で正しいことを きつく言われると腹が立つもんだが あんたに言われると素直に聴けた ほんとうにやさしかったからな プライドの高い照れ屋のリベラリスト アンダンテ・カンタービレ 妙に愛してた あんたが教えてくれた事 笑いたきゃ 泣く事から学べってね みんなあんたを好きだったよ あんたがみんなを好きだった様にね だから聴かしてやるよ 心を込めて あの頃よりずっといい 俺の唄 Bye Bye Guitar 俺は歌い続けてゆくよ Bye Bye Guitar ずっと味方でいてくれるんだろう もう泣かずに あんたを歌う そう そんな歳になった Bye Bye Guitar 俺は歌い続けてゆくよ Bye Bye Guitar 旅の中で生命の限り
デイジー 作詩・作曲: さだまさし君から言い出した別れなのに さよならの響きに自分で驚いて ふたつほど大きなため息ついて あふれそうな 涙こらえてる も一度抱きしめて欲しいなんて ぬくもりの中で恋を見送らせてと 最后の我侭 君の髪の匂いの 向こうで揺れてた 鉢植えの デイジー 忘れないで 僕だけは君の味方 たとえ別れても 愛は変わらない 忘れないで いつまでも君の味方 たとえ世界を敵に回しても 僕の胸に頬を 埋めたまま 出会った時の僕の台詞真似てみせて 決して未練じゃないよと前置きして 昔の事いくつか数えたあと 窓辺まで歩いて振り返って 愛なんて言葉がもどかし過ぎる程 愛してたと最后の台詞 君と 逆光線に揺れてた デイジー 忘れないで 僕だけは君の味方 たとえ別れても愛は変わらない 忘れないで いつまでも君の味方 たとえ世界を敵に回しても 君から言い出した別れなのに さよならの響きに自分で驚いて 愛してたと最后の台詞 君と 逆光線に揺れてた 鉢植えの デイジー 忘れないで 僕だけは君の味方 忘れないで いつまでも君の味方
星屑倶楽部
作詩・作曲: さだまさし
遠くから見れば誰もが 小さな星屑のひとつ けれど見つめてごらんよ そうさ それぞれがひとつ 輝いてる太陽 それを忘れちゃいけない 思い出したら ここへおいで Together Together 星屑倶楽部へ おいでよ すべて忘れて おやすみ 星屑倶楽部へ おいでよ 明日の為に笑っておくれ 誰の目もはばからず 声を出して泣きたい そんな時があるよね 誰かの名前を 大きな声で叫んで みたい時だってあるさ そんな時には ここへおいで Together Together ※ 星屑倶楽部は いつでも 君を迎えてくれるよ 星屑倶楽部は 誰でも すぐに友達になれるから 星屑倶楽部へ ようこそ すべて忘れて おやすみ 星屑倶楽部へ ようこそ 明日の為に笑っておくれ ※リフレイン
夢ばかりみていた 作詩・作曲: さだまさしいつも夢ばかりみてた 子供の頃から 風に誘われ空に憧れ 海に恋してた どんなに辛い時も あきらめなかった 宝島やトム・ソーヤ、ピーターパン みんな仲間だった 君の夢は 元気でいますか 今も地平の果てを にらんでいますか いつしか時は過ぎて 大人になっても 僕の夢はまだ星空みつめて 今も咲いてる
1989年 渋滞 -故 大屋順平に捧ぐ- 作詩・作曲: さだまさしギターケース抱えて 満員電車 迷惑そうな視線が新聞越しに こっちを見てた あの頃の俺は 故郷の香り そこら中まき散らし乍ら それでも夢と暮らしてた 二十歳の秋 札束で人の夢の頬を叩く町で 「昭和」のたどりついた町で うろたえ乍ら やがて「夢」と「希望」とを 別ける事を覚えて いつの間にか 大人ぶった顔になった 巡る季節の風景の中で 人だけが少しずつ変わってゆく 車や人だけでなく夢までも 渋滞の中で あきらめてるこの町 お前を抱きしめて いつまでもと誓ったあの日 「願い」は「誓い」ではないと気づかず 傷つけていた 夢のかけらを 拾い集めて いつしか俺は歌ってた 掌の中で 暖めるように 悲しい歌ばかり 札束で人の心さえ買えるこの町で 憎み乍ら好きでたまらない不思議な町で やがて「愛」と「恋」とを 別ける事を覚えて どうやら少しばかり 不幸になったようだ ベルリンの壁が消えたその夜に この町にある壁にふと気づいた 今よりずっとずっと大きな声で 歌い続けたいと心から思った 歌で世界は変わらないけれど 自分だけは変わらずにいられるから 渋滞の中に心を置き去りにして からっぽで生きてゆくなんて出来ない ギターケース抱えて 飛び乗った「ひかり」 疲れた身体をシートに沈めて ふと空を見た 今世紀最后の 金星蝕が 終わったばかり 何事もないように 宝石がひとつ 空に投げてある ギターケース抱えて 俺は明日も 歌っているだろう 多分何処かで 多分何処かで
修羅の如く 作詩・作曲: さだまさし人は何故 男と女に 分かれてしまったのだろう あらゆる哀しみが そこから始まるのに たとえば愛だけでは 生きてはゆけないけれど もしも愛なしでは とても 生きられない 次に男に 生まれたならば 修羅の如く 激しく生きるだろう 日が沈み また昇るように 生命くりかえし 子供のような瞳で眠るだろう 次に女に 生まれたならば 母の如く 強く生きるだろう 悲しみを悲しみとして 受け止めながら 疲れた修羅を 抱いて眠るだろう 人は何故 光と影に 分かれてしまったのだろう あらゆる憎しみが そこから生まれるのに たとえば雨のなかで 日差しに憧れても やがて日差しのなかで 雨を恋しがるだろう 次に女に 生まれたならば 天女の如く 柔らかく生きるだろう 喜びを喜びとして 受け止めながら 悲しい修羅を 愛して生きるだろう 次に男に 生まれたならば 修羅の如く 激しく生きるだろう 寄せては返す 波のように 生命くりかえし 愛しい人を 守って生きるだろう 寄せては返す 波のように 生命くりかえし 愛しい人を 守って生きるだろう
初恋 作詩・作曲: さだまさし通学バスが止まる坂道を少し降りたら 小さな公園があったでしょう あの頃の私はあなたに声もかけられず そこであなたの通るのを見てた 好きとつぶやくだけで 胸が張り裂けそうで 大きな桜の樹に そっと ささやいてた あの人よ あの人よ 誰かにもらったあなたの写真に 音もなく 降りしきった 桜の花 花 花びら 初恋はそうして季節の花とともに いつしか消えてしまったけど つらい時も私のこの胸の中で咲いて 時折悲しみを支えてくれた あなたは何も知らずに 何処かで幸せですか 大きな桜の樹は 今年 公園と一緒に消えたけど あなたの写真の中では今も その腕をひろげて 桜の花 花 咲いてる あなたの写真の中では今も 音もなく 降りしきる 桜の花 花 花びら
十六夜 作詩・作曲: さだまさし火をおこせ 木をくべろ 今宵は十六夜 初恋を偲びながら いざ酔い 酒を注げ 夜空ふんわり雲が往く 火の粉が舞い上がる あれは土星か 木星か さて蛍か幻か 我等どの道 ひとり旅 風も哀れの 風媒花 ここをせんどの盛り上がり 旅は道連れ世は情け 友よ 友よ 頼りなき友よ ずぼんが焦げておるぞ ふと黙るその一瞬を 虫の音が埋めてゆく 照れ乍ら恋を語る おまえが愛しくなる 時はゆく時はゆく 土足で胸こじあけて 負けるもんか 負けるもんかと 何故か昂ぶる心 我等どの道 風まかせ 子供の顔で生きている 宝の地図の 切れ端を 信じて 生命 無駄に はしゃぐ 友よ 友よ 情無き友よ 酒をこちらにも廻せ 我等どの道 ひとり旅 風も哀れの 風媒花 上を下への大騒ぎ 一里踏み出しゃ旅の空 友よ 友よ ふがいなき友よ 寝るにはまだ早いぞ
破 作詩・作曲: さだまさしいつまでもあなたのものでいると 一体誰が約束したの 突っ張って Far away これでお別れです Get away 夢から醒めて Run away,It's my way 振り向けば誰もが皆 つもる 想い出に引き止められるけど 振り切って Far away 降りしきる雨に Get away 傘もささないまま Run away,to my way そんなに驚かないで 心は移ろい易い 教えてくれた人は あなたのはずでしょう 背中でドアの悲鳴を聞きながら いつまでも あなたのものでいたい どこかで誰か 叫んでるけど 聞こえないわ Far away サヨナラ 掌に拡げるている想い出 処々が破れている 突っ張って Far away 傷ついたまま Get away それはお互いよね Run away, It's my way あんなに冷たい顔で 知らない人見るように 氷の心のふり 私をみつめて 答えを私に出させた ずるい いつまでも 私のままでいたい だから もう振り向きはしないわ 振っ切って Far away これでお別れです Get away 夢から醒めて Run away, to my way 突っ張って Far away Get away 突っ張って Far away Run away 突っ張って Far away Get away 突っ張って Far away サヨナラ
せっせっせ 作詩・作曲: さだまさしせっせっせ 憶えていますか 淋しがり屋が 手をとり合って ぬくもり 確かめるように せっせっせ せっせっせ あなたが求めた愛は もしかしたら そんな哀しい 遊びに似ていた 夢から覚めるように あなたが 冷めてゆく 枯木が倒れるように 愛が終わってゆく ※せっせっせ 忘れないでね 次にあなたが 愛する人の指は離さないでね せっせっせ 憶えていますか 出会った頃の もどかしい恋 さみしさ重ね合うように せっせっせ せっせっせ 私の過ごした愛は 糸が絡んだ 独りあやとり ほどくために 糸を切る 時が代わるように あなたが 変わってゆく 夕陽が落ちるように 愛が 沈んでゆく せっせっせ 忘れないでね 次にあなたが 愛する人に 嘘はつかないでね ※ Repeat
冬の蝉 作詩・作曲: さだまさし時として人は 季節を違えて 生まれることがある 冬の蝉のように けれど短い時代を 悲しみもせずに 鳴き尽くせたら誰も 嘘と呼びはしない ※ せめて 枯野を駆け巡る 夢と呼んでも いつか 時の流れを超えて 真実になる日が来る あゝ生命は生命 夢は夢 何処で咲くかは 風に訊け 時として花は 季節を違えて 咲き匂うことがある 早い春のように 迷い咲きと呼ばれて 疑いもせずに 咲き尽くしたら誰も 嘘と呼びはしない せめて蒼い空を埋める 風の色になれ いつか時の流れを超えて 実を結ぶ日も来る あゝ心は心 花は花 何処で散るかは 風に訊け ※ Repeat
赤い靴 作詩・作曲: さだまさし坂道の途中でふと振り返れば 幻のように 光る海が見えた あの頃の二人は いつも港を見てた 外国船の白と 君の赤い靴 坂道をたどる時に 感じる自分の重さと 登りつめた時に ふいに拡がる眩しい風景を君は愛してた とてもとても優しいまなざしで 僕は誰かが君を遠くへ連れていってしまいそうで 悲しかった 僕はまだ今でも 坂の途中に居て やっと自分の 重さ感じている 今でも忘れない 菜の花の向うの 飛行機雲の白と 君の赤い靴 僕の長い坂道は 遠く険しいけれど 登りつめた時に きっと眩しい風景が待っていると信じて 辛い時は君の赤い靴 思い出しながら 強く生きている いつの日か君と二人で 見るはずだったあの青い海を 信じて坂道 登り続けているよ
ナイルにて -夢の碑文- 作詩・作曲: さだまさし読みかけのアガサ・クリスティ 膝の上に伏せて 遥かナイルの流れに 目を癒やせば ゆるやかに 大空 紅く染めながら おだやかに 夕陽 沈みゆく 地平線(ホライゾン) スフィンクスの謎ならば 答は知っている クレオパトラの愛した人の名前も なのに私は今 心の迷路に 迷いながら黄昏てゆく 窓を見てる あなたとの距離 五千数百年 愛する分だけ 遠い気がしている 永遠(とわ)の生命 求めて生まれた はるかなる時の都で 私はあなたとの ほんの一瞬が 恋しい カルカディと名付けられた ハイビスカスジュース ふとマドラーでパピルスに文字を書けば 若紫色に あなたの名前が 拡がりながら にじみゆく 地平線(ホライゾン) 聖刻文字(ヒエログリフ)で刻めば あなたの名前が いつか遠い時の流れを超えて 永遠(とこしえ)の生命を 手に入れるかしら 小さく私のイニシャルを添えて あなたとの距離 五千数百年 地図なら葦の葉の 長さも無いのに 地平はるかに 赤い星煌いて ナイルは銀河に 注ぎ始める あなたとの距離 五千数百年 愛する分だけ 遠い気がしている 永遠(とわ)の生命 求めて生まれた はるかなる時の都で 私はあなたとの ほんの一瞬が 恋しい
カリビアン・ブルー 作詩・作曲: さだまさし海をふたつ越えた あなたからの手紙 とりとめなく 記された毎日のこと 文字に隠された せつなく蒼い炎 淋しいとも 会いたいとも書けずに あの人に強く抱かれたまま 悲しい瞳に 僕を写している CARIBBEAN BLUE 注ぐ光と裏腹に CARIBBEAN BLUE かげりゆくあなたの心 底冷えのしあわせに とまどいながら あなたは今 CARIBBEAN BLUE 愛をふたつ越えた あなたの部屋の窓に 風は熱く 火照りながらカーテン揺らし ときめきの記憶 素肌にまといながら おそらく今 あなたは海を見ている 数えても数え尽くせないと わかってるくせに 波を数えている CARIBBEAN BLUE 美しすぎる風景は CARIBBEAN BLUE 美しすぎる程悲しい コバルトの海を無理に紅く染めながら 夕陽が沈む はるかな礁湖(ラグーン) CARIBBEAN BLUE 海賊になれない僕を CARIBBEAN BLUE あなたは見透かすように 飛べない僕を空から見下ろすように あなたは今 CARIBBEAN BLUE
SNOWMAN 作詩・作曲: さだまさし白い空の子供達が この町を埋めてゆく 曇ったガラスに ふと浮かぶ僕の名前 あれは去年の冬前に めぐり会い 愛しそして 春を待てずに 去ったその人の指文字 SNOWMAN あの日二人 指先 凍えながら SNOWMAN 生命を 心を託した はずだった 人は何故昨日のことを 忘れないでいるのだろう 悲しい夢なら 憶えなければいいのに 明日は晴れのち曇り ラジオから聴こえる歌 あれはあなたの 好きだった人の歌声 SNOWMAN 明日になれば SNOWMAN とけてしまう SNOWMAN Mh 涙のあとも見せたくないから あれは去年の冬の ・・・・・
白鯨 作詩・作曲: さだまさし俺の中で 誰かが 叫んでいる どんなことが 起こったって 忘れるなと 呼んでる お前との愛の為に 何を捨ててもいいはずなのに 目を醒まして 此処へ来いと 誰かが叫ぶ あゝ おそらく 誰でも 胸の中に大きな海が 広がってる そしてその海には 荒波をけたてながら 夢の化身にも似た 巨大な魚が棲み 男たちを誘う 此処へ来いと誘う もう 待ち切れない 俺の中で そいつが 叫んでいる 負けるものと 思ったって かかって来いと 叫ぶ お前ならわかってくれる きっとわかってくれている 俺がいつか 小さな舟 漕ぎ出すことを あゝ おそらく そうして 俺は波に 呑まれてしまうとわかってる 仲間などいらない 独りきりで向ってゆく 夢の化身にも似た 巨大な魚がいて 男たちを誘う 此処へ来いと誘う もう 待ち切れない あゝ おそらく 誰でも 胸の中の 大きな 海と 闘ってる 荒波をけたてている 巨大な背中を見ている 夢の化身にも似た 巨大な魚がいて 男たちを誘う 此処へ来いと誘う
リンドバーグの墓 〜Charles A.Lindbergh Grave〜 作詩・作曲: さだまさし路傍のマリアは何も語らず 七つの聖なる池は水をたたえて 迷い迷いながら訪ね来た教会 あなたが憧れてた リンドバーグに会いたくて 大人には視えないものが視えた あなた 背中の翼で 今どこの空を 飛んでいますか 教会のオルガンの上を借りて 二人にあてた手紙を書き終えて 蒼い蒼い空へ ふたつの紙飛行機 高く高く高く 飛んでパリまでとどけ 遠くで雨が降っている 虹が見える 今でもあなたと 一緒にいます ブーゲンビリアをオレンヂ色の風が 私のとなりをあなたの風が
ビクトリア・ピーク 作詩・作曲: さだまさし愛がこんなに 切ないものだと 気づきもしなかった 香港harbor light 別れた人を 思い出すには 悲しいくらいがいい 香港harbor light いつも独りだった あの時あなたと 二人でたずねたビクトリア・ピーク 夜霧にうるんだ夜景をみつめて私の肩を抱いたね いつも独りだった 二人それぞれに 別の風景をみていた 九竜(カオルン)の夜は寂し気にはしゃいで 最終フェリーはため息ばかり載せて 愛がこんなに 切ないものだと 気づきもしなかった 香港harbor light 別れた人を 思い出すには 悲しいくらいがいい 香港harbor light いつも独りだった 港に浮かんだ レストランのあなたの眼差し 私を見ていて私を見てない 何処かで花火の音 いつも独りだった 二人それぞれに 背中合わせに愛してた カクテルの色が 壁の明かりに透けて 別れの予感を飲み干したあの夜 ※ 愛がこんなに 切ないものだと 気づきもしなかった 香港harbor light 別れた人を 思い出すには 悲しいくらいがいい 香港harbor light ※Repeat
Song for a friend 作詩・作曲: さだまさしたとえこの恋が 終わっても 信じあえる 友達でいよう 命懸けで愛した人を 憎むなんて出来るはずがない 僕の河の水がいつか 濁ったからあなたの 魚達が消えたのか あなたの澄んだ瞳が 曇ったから僕の 姿を見失ったのか Song for a friend 恋の終わりには 誰もが出会う一場面 Song for a friend 傷つかないで 君ばかりのせいじゃない 生きていればすべてが 移り変わってゆくよ たとえこの恋が 終わっても 信じあえる 友達でいよう 命懸けで愛した人を 憎むなんて出来るはずがない 砂時計の最后の粒が あなたの言葉に落ちて 僕等の時は停まったけれど 誕生日には花を贈り クリスマスにはカードを交わし 悩みごとも話せるような Song for a friend これから本当の 友達になれるといいね Song for a friend そしていつの日か それぞれの愛に出逢い しあわせになれたならば 最高の物語 ※ たとえこの恋が 終わっても 信じあえる 友達でいよう 命懸けで愛した人を 憎むなんて出来るはずがない ※Repeat
水底の町 作詩・作曲: さだまさし八幡様の境内の 楠にはリスが住んでいた 石段下の泉には 蛍が飛んでた夏の日 裏山へゆけばクワガタや カブトムシやアゲハチョウがいて 夕立のあと夏草の 匂いが死ぬ程 好きだった 遠くでお寺の鐘が鳴って どこかの焚火の煙が 狭い谷間に重なるように じっと蟠っていた 僕の育った小さな町は 五年前の今日 湖の底に沈んだ 僕は都会のアパートで ささやかに独り棲んでいる 酒を借りては友達に 愚痴をいう日もあるけれど 何かこうして暮らすことが 長い夢をみているような どこか本気じゃないような 思いになるのは何故だろう 本当の僕はどこかにいて 僕を捜しているようだ ビルの谷間で夢たちが じっと蟠っている 僕を支える哀しい都会(まち)も とても大きな 湖に沈もうとしている 雨の少ない晴れた夏に ダムに立てば 八幡様と 立ち枯れた楠が 少しだけ見える日がある 実はあそこの床下に 少年時代の 宝が一杯つまっている 箱が埋めてあるんだ 今ふるさとが 僕にむかって 大丈夫かと 尋ねてくれている 大丈夫 大丈夫 大丈夫・・・・・
天然色の化石 作詩・作曲: さだまさし今 都会ではビルに敷きつめた石の間から 化石をみつけだす 遊びがあると聞いた そういえばデパートの恐竜展で この間不思議に 思ったことがあった 何故 恐竜たちは みんなおんなじように 淋しそうに 緑や黒に ぬられているのだろう ピンクや赤や黄色や トカゲのように 虹色に光ったって いいと思わないか God Bless You あなたが 永遠に しあわせで ありますように God Bless You あなたが 永遠に しあわせで ありますように ふと思うのは今から 五億年程が過ぎて 地球に次の人類が 生まれていたなら ライオンの雄だけに たてがみがあることや 馬には縞や白があると 気づくだろうか たとえば小鳥が人間の言葉を真似て 犬が愛らしく尻尾を振って なついたことや 空も海も森もみんな 僕たちが 壊してしまったことに 気づくだろうか God Bless You あなたが 永遠に しあわせで ありますように God Bless You あなたが 永遠に しあわせで ありますように もしも僕が化石になって みつかった時に 僕の肌が黄色だったことに 気づくだろうか 彼の肌が黒いというそれだけで 傷つけられた時代があったと 気づくだろうか あなたと僕が並んで 化石になったとしたら 二人がこんなに深く愛しあっていたことに 誰か気づいてくれるだろうか せつない生命の 営みについて ※ God Bless You あなたが 永遠に しあわせで ありますように God Bless You あなたが 永遠に しあわせで ありますように ※Repeat
夜想曲 作詩・作曲: さだまさし空に拡がる 銀河の涯てから はるかな風が吹いて来る夜は 子供の頃から 膝を抱えて 降り注ぐ愛の数をかぞえた 父よ母よ友よ 生命をありがとう ささやかな私に勇気をありがとう 小さな星で生まれそこで育ちそこを愛し そうしてあなたに めぐり逢った 存在の全てをかけて 愛しいあなたや あなたのまわりの 全てがしあわせでありますよう 愛しいあなたの 小さな生命を 護りゆくことが私の願い いつもどんな時も 遠く離れようと 時の流れも超えてずっと いつもずっと 春の花も鳥も 夏の風も月の光も みんなあなたの 味方でありますように 私が愛するように
春 作詩・作曲: さだまさしまたひとつ恋が生まれたよ 泣きたくなるほど いい子だよ 今度こそは 本当に しあわせに してやれると 思う 新宿発 あいつの町ゆき 今夜の夜行バスで ゆくつもり 今までいくつも 恋を迷って来たから 少しはきちんと 愛せると思う ビルの谷間で 狭い空を仰げば 折から朧に 上弦の月 北へ帰る 鳥が鳴いてゆく 缶ビール片手に 地図もない 俺の春 新宿発 あいつの町ゆき 最終バスに今 乗ったところ どんな顔で 笑ったらいいだろうか どんなふうに 抱きしめたらいいだろうか 三寒四温の 花冷えの旅立ちか お似合いじゃないか もう迷わない どこからか桜 降りしきる風の色 桜・桜咲くか 地図もない 俺の春 またひとつ恋が生まれたよ 泣きたくなるほど いい子だよ 今度こそは 本当に しあわせに してやれると 思う
ハックルベリーの友達 作詩・作曲: さだまさしHuckleberry Friends Forever Huckleberry Friends Forever ばったり街角で 出っくわした時に がっかりしたんだよ 君の目が曇ってた あんなにキラキラと 輝いてたのに 大人になったと 言い訳はいらない ちょっと待って いつだって僕ら Huckleberry Friends 忘れないで 子供の頃の夢を きっと いつだって僕ら Huckleberry Friends 指切りしたじゃないか Huckleberry Friends Forever Huckleberry Friends Forever すっかり疲れたら こっちへお帰りよ そんなに世の中を つらく思わず もっとときめきなよ ずっと君らしいよ 死ぬまで子供の 心を守ろう ちょっと聞いて いつだって僕ら Huckleberry Friends 冒険旅行へと出かけようよ そうさ いつだって僕ら Huckleberry Friends 元気はいつも味方さ
ヨシムラ 作詩・作曲: さだまさし怖いものなしで生きて来たと思ってた弟が 酒に酔った勢いで告白したことがある 実は子供の頃のこと 同じ町内に住んでいた ヨシムラって奴が かなり怖かったということを ヨシムラは確か僕より二つほど年上で 駄菓子屋の大人しい息子で 決していじめっこではなく 僕はふとむしろ逆に弟が彼に怪我をさせた騒ぎと ひたすら謝るお袋の背中を思い出していた 懐かしきかな少年時代の脇役たち 懐かしきかなワンパク時代の仇役たちよ お袋はまだ若く 声も大きく手も早く 叩かれて泣きべそかいていた弟も みんな無邪気だった あの頃 実はそのあと故郷へ帰る仕事があったので 本当に久し振りにあの町を訪ねてみた 学校沿いの細い道は更に狭くなってそこにあり ヨシムラの駄菓子屋も相変わらずそこにあった 何気なく電話をする振りで 中をのぞいたら すっかりおっさんになったヨシムラがそこに座っていたが タバコをひとつ買ったら無愛想に釣りをくれた ヨシムラ少年は 僕を覚えていなかった 懐かしきかな少年時代のときめきよ 懐かしきかなワンパク時代のきらめきたちよ 原っぱも土管もいじめっこも今はなく 思い出だけが少しも歳をとらずに 袋小路に うずくまっていた
神様のくれた5分 作詩・作曲: さだまさし地下鉄の駅を出た処で 懐しい制服に出会ったわ あなたの選んだ待ち合わせ場所は 私の学校の近くだった 眩しすぎる初夏の日射しに 立ちのぼる陽炎の向うから あの日の私が横断歩道を ゆっくりと渡って来る いくつもの初恋を過ごして 教科書にない恋を学んで いつも青空を背負っていた私が 傘の差しかたもいつの間にか憶えて ああ あの頃好きだった人は いつかイニシャルの向う側に去り アイスティ越しにあなたを待っている 神様のくれた5分 散水車が町を濡らしてく お店に流れるのはサティ 白い野球部のユニフォーム達が 思い出を横切ってゆく いくつもの記念日を刻んで あなたには内緒の日もある 笑顔を作るのが上手な私が 今は泣き顔を演じられる しあわせ ああ あの頃悲しかった事も あなたのポロシャツの向う側に去り アイスティ越しにあなたを待っている 神様のくれた5分
猫に鈴 作詩・作曲: さだまさしそんな笑顔で 僕を見ないで これ以上夢中にさせてどうするの 知ってるつもり 君は遠い人 友達で かまわないと言いきかせて 来たけれど 仲間の噂じゃ君は 誰にもつかまらないって 抱きしめたつもりでいても もう何処かにいるらしい (テレポーテーション テレポーテーション) 猫の首に鈴をつける そんな感じでみんな おそるおそる君のこと 様子をうかがっている (フラストレーション フラストレーション) いつでもスキなど見せない でもお高い訳じゃない 途方に暮れてたある日 君から声かけられた 「今度ゆっくり 会いたいわ」 さすがに耳を疑ったさ 何がおきたのかと ストップモーション いつもの笑顔で君は 僕をじっと見つめて あなたの噂教えるわと いきなりきり出した (イントロダクション イントロダクション) 誰にもつかまらないって みんなが言ってるわ あんな笑顔で私を 見つめるのは何故なの (インスピレーション インスピレーション) いつでもスキなど見せない でもお高い訳じゃない 途方に暮れたの私 だから実は今日 「猫に鈴を つけに来たのよ」 さすがに耳を疑ったさ それじゃあべこべだ ストップモーション そんな笑顔で 僕を見つめて これ以上夢中にさせてどうするの 知ってるつもり 二匹の猫は 時々は爪をたてたりするけれど そばに居る いつでも そばに居る
October 〜リリー・カサブランカ〜 作詩・作曲: さだまさし今日 君の誕生日 ふと思い出した 元気でいますか しあわせですか 君と二人きりで 祝ったあの日 しあわせなのが 切なかった 君を傷つけても 君が欲しかった リリー・カサブランカの 儚く白い風が 部屋を包んでいた 10月 午后の陽射し 愛はたおやかに 時計廻りに過ぎて もう 気が違う程に 遠ざかったその風景は色褪せない 今日 君の誕生日 今頃誰と 祝っていますか しあわせですか 別れの言葉さえも 君に言わせた リリー・カサブランカの 花の香り淡く 君の髪を 梳かした 今でも愛している 苦しい程 想う夜更けもあるけれど 君のしあわせ 祈っている そう言ったら きれいごとだろうか 10月 午后の陽射し 愛はたおやかに 時計廻りに過ぎて もう 気が違う程に 遠ざかったその風景は色褪せない
秋の虹 作詩・作曲: さだまさしまるめろの花の咲く頃に お前は生まれて来たのです 母さんが嫁いで 2年目の春でした 幼い頃から大人しく やさしい娘でありました 母さんが嫁いだ 歳を越えたなんて こうして目を閉じて 思い起こせば 憶えたてのカタコトで 母さん呼んだお前を 嫁がせる朝 こんなことを 母は思い出しています まるめろの実が実る頃 お前は嫁いでゆくのです 色深めるななかまど すてきな朝です しあわせは形でなくて いつも心にあるのだと 言いかけてふと空に 虹を見つけました そういえば私が 嫁いだ朝にも 母はやはり 庭に出て 花を見ていた どうかお前が いつまでも しあわせでありますように
戦友会 作詩・作曲: さだまさし櫛の歯が欠けるように 仲間が減ってゆく 戦友会に出掛けた夜 おやじが呟いた 学舎でなく古の戦の友が集う 年に一度の 思えばなんて儚い祭りだろう 誰もがいつか 年老いてゆくけれど 何とも俺達の風情は 他人に玉手箱 開けられてしまった 青春の浦島たちのようだ 生命懸けておまえ達を 守ったと言わせてやれ それを正義と言うつもりはないが 時代と片付けたくもない 今の青春を羨ましくなくもないが 替わろうかと言われても断るだろう 不幸な時代の若者たちはそれでも青春を確かに見たのだ 銃弾に倒れた友の顔を 忘れることなど出来ない あいつの分もあいつの分もと 生きる思いは解るまい いつかは消えゆく 集いなのだ 冬の名残の雪なのだ そして必ず 二度と必ず 降ってはならない雪なのだ 穏やかにそう言った後 息子の僕をサカナに 珍しくおやじは家で酒を呑んで その日は早くつぶれた 雪が降る今日もどこかで 誰かが凍えてる 遠くでバイクの走り去る 青春が聞こえた
秘恋 作詩・作曲: さだまさし形見分けで貰った 祖母の机に 古ぼけた写真と 封筒が眠っていた 祖父でないそのひとは 若い兵士で 出しそびれた恋文の 宛名の主だろう 昔 愛した ひとだろうか せつなく別れた ひとだろうか ユキノシタの白い花を祖母は愛していた 石垣にすがるように 耐えるように咲く花を 時代とはいえども 祖母の秘めた恋は 誰に語る事もなく 静かに閉じていた どんな風に祖母を 愛したひとだろうか そのひとの面影は 少し僕に似ていた どんな思いで諦めたのだろう どんなに悲しく想い続けたのだろう ユキノシタの白い花を祖母は愛していた 石垣にすがるように 耐えるように咲く花を 今は昔の物語 人知れず咲いて 消えた花 ユキノシタの白い花を祖母は愛していた 石垣にすがるように 耐えるように咲く花を
奇跡 〜大きな愛のように〜 作詩・作曲: さだまさしどんなにせつなくても 必ず明日は来る ながいながい坂道のぼるのは あなた独りじゃない 僕は神様でないから 本当の愛は多分知らない けれどあなたを想う心なら 神様に負けない たった一度の人生に あなたとめぐりあえたこと 偶然を装いながら奇跡は いつも近くに居る ああ大きな愛になりたい あなたを守ってあげたい あなたは気付かなくても いつでも隣を歩いていたい どんなにせつなくても 必ず明日は来る ながいながい坂道のぼるのは あなた独りじゃない 今日と未来の間に 流れる河を夢というなら あなたと同じ夢を見ることが 出来たならそれでいい 僕は神様でないから 奇跡を創ることは出来ない けれどあなたを想う奇跡なら 神様に負けない ああ大きな愛になりたい あなたを守ってあげたい あなたは気付かなくても いつでも隣を歩いていたい ああ大きな夢になりたい あなたを包んであげたい あなたの笑顔を守る為に多分僕は生まれて来た どんなにせつなくても 必ず明日は来る ながいながい坂道のぼるのは あなた独りじゃない
あの頃について 作詩・作曲: さだまさしあの頃は お互い若過ぎて 今なら 見えるものが 見えなかったのかも知れない あの頃は お互い弱過ぎて 越えられる壁さえも あきらめたのかも知れない 過ぎたことは もう 過ぎたことさ だから 振り返るより強く ささやかでいいから 今を生きる あの頃は すべてがきらめいて 見えるものなのさ 過ぎ去ったものは皆美しい あの頃は すべてが懐かしく 帰りたいとは思わないが あの頃の二人に会ってみたい 人は誰も皆 精一杯生きてる 見つめるのは明日さ 小さな歩巾で 歩き出そう 過ぎたことは もう 過ぎたことさ だから 振り返るより強く ささやかでいいから 今を生きる
祇園会 作詩・作曲: さだまさし三年坂で別れてから 随分経ちますね 会いたくなくてとても会いたくて ふとすれ違えば宵山 会えたら何て言おうかしらとずっと思ってたのに 息が止まりそうで目をそらした まるで無言詣のように 息を切らして新橋あたり人波に 流され移ろって加茂河原 私は更に臆病になり あなたは ずっとすてきになった そっと振り向けば風の音 いえ遠く祇園囃 揃いの浴衣であの日二人 初めて手が触れて 遠い河原に観た鷺舞は 鳥か人か幻か 流行の恋になじめもせずに 見つめる宵飾り 梅雨前線はもう北へ去って 明日から夏になる 心散らして木屋町あたり人波に さとされなだめられ高瀬川 もしもあの時あなたにそう言いかけて 季節違いに気づく そっと振り向けば夢の音 いえ多分 後の祭
Always 作詩・作曲: さだまさし大人になる為に 僕を脱ぎ捨ててゆく 傷つかなくていい 覚悟はしてた おそらく最初から 乗換駅の少し早い巣立ちの 南からの鳥が 肩先をかすめて飛んだ Always いつでも君を (みつめてきた) 今度は遠くから Always 祈っている (しあわせに) しあわせになるんだよ Always 君の大事な季節を 一緒に過ごせたこと いつまでも忘れない きれいな夢をありがとう 向うのホームから 何度も両手を振る 君の指先を上り列車がかき消してゆく Always いつでも僕は (ここにいるよ) 少しも変わらない Always 疲れたなら (いつでも) ここへ帰っておいで いつでも君を 僕はみつめてきた 今度は遠くから祈ってる きっといつまでも ※ Always いつでも君を (みつめてきた) 今度は遠くから Always いつでも僕は (ここにいるよ) 少しも変わらない ※くり返し
涙のストロガノフ或いはご来訪 作詩・作曲: さだまさし妹に彼が出来たと 聞かされた日には一瞬めまいがした 「鉄の女」などと仇名されたあいつにも人並の色気があったとはね 相手も世をはかなんだとか 特にボランティアとかいっそヤケになったとか そういう訳でもないらしいが とにかく来週我が家へいらっしゃるという それはいいが 料理など縁も無い あいつがいきなり目覚めたらしく 涙ぐましい戦いの果て 作ったビーフストロガノフのよーなもの デビュー戦の相手は僕 すさまじい味 ものすごい形 僕は静かに店屋物をお推めしたのだが 目の座ったあいつに 逆に火をつけたようであった それからおよそ2kと500グラムの肉は駄目にするわ親父は不機嫌になるわ 僕は太るわお袋は笑いこけて 騒ぎの果てに彼のご来訪 かいがいしくもてなすあいつが 何とも不憫やら可笑しいやらで 親父はポチとプイと散歩に出たまま行方不明になってしまわれた 何にしても お食事の時間となり 例のブツが あらわれた 敵は一瞬ひるんだが あきらめたかビーフストロガノフのよーなもの 何も僕がドキドキする筋じゃないが血筋の義理 じっと見かわす顔と顔 味のわからん奴なのか それとも愛のなせるワザか おかわりと言われて涙ぐむ妹を 見ながら力が抜けるじゃないの こいつならまず大丈夫だァ 嗚呼 涙のビーフストロガノフのよーなもの
ジャカランダの丘 作詩・作曲: さだまさし岬をめぐる船が 汽笛ひとつ鳴らした まぶしそうに遠くを見る 横顔が好きだった この町を出ると決めた 君の笑顔の向うで 蒼空に紫色の花が咲き乱れてた ジャカランダの花の咲く頃に 君は故郷を出て行った 夢に縁取られた明日を 小さな鞄につめて ユリカモメが小さな 円を描いて飛んだ 君はこの海の向うで 一人暮らしはじめた 市場へ出る毎日 僕は何も変わらず 僕の花が君の街へ出てゆくのを見ている ジャカランダの花の咲く頃に 君は帰ると約束した 忙しいという言葉を初めて 君の手紙で識った ジャカランダの花の咲く頃に 君の 長い手紙が届いた もう帰らないどうかしあわせに 暮らして下さいと ジャカランダの花の咲く頃に この町は何ひとつ変わらない 僕も何ひとつ変わらない 遠くで汽笛が鳴った
あと1マイル 作詩・作曲: さだまさしあなたが銃弾に斃れたのは 味方まで1マイルの場所だった 私が贈った腕時計の 日付がその日で停まっていた あなたの手紙が届いたのは その日から1週間あとだった 右下がりの懐かしい文字は こんな風に綴られていた 「誰があなたに射てと命じたのか そんな風にお前を育てていない」 母の声がいつも耳に残って 僕はいい兵士になれそうもない あなたの手紙を読み終えたのは 戦が終わった翌朝だった 最后の頁に520の 私の名前が記されていた あなたは一体誰の為に 私まで捨てて戦ったのか よその国では若者たちが そしらぬ顔で遊んでるのに 「誰があなたに射てと命じたのか そんな風にお前を育てていない」 母の声がいつも耳に残って 僕はいい兵士になれそうもない あなたの手紙を何度も読み返した あなたの声は聞こえなかった 最后の頁に520の あなたの愛が刻まれていた あなたが銃弾に斃れたのは 味方から1マイルの場所だった
糸電話 作詩・作曲: さだまさし※ 糸電話みたいな恋でした 近づきすぎたら聴こえない 離れすぎたら切れてしまう 不器用な恋でした 出始めのポインセチアの 天鵞絨のような紅の鉢植を 小脇に抱えて立っていた 人なつこいあなたの笑顔 肩に降りつもる ぼたん雪の白 澄んだあなたの茶色の瞳 多分あの時にあなたを 愛したいと思った 風ひといろ 吹き抜け 時代遅れの恋人たちは もどかしい位 小さな歩巾で 歩き出そうとしてた ※ くり返し 故郷へ帰る夜汽車で 息を殺して泣き続けた 数え切れない程のさよならを あの町に置き去りにした あなたを失くしたあの頃に 流行っていた悲しい唄を 掌でなつかしむ程 嘘はつけないけれど 夢ひといろ 駆け抜け 季節はずれの旅人たちは 愛は愛として 傷は傷として 抱きしめられるようになった ※ くり返し
ニッコウキスゲ 作詩・作曲: さだまさし7年にもなりますかね あいつが逝ってから そういえば来年はもう御柱ですね 花の名前に妙に詳しい 照れ屋のロマンティストでしたね 山と湖の好きな シャイな奴でしたね あの日松本駅の近くで 二人一緒に蕎麦を喰べて あいつとはそこで別れたきりでした 何しろあいつはその時にも ずっとあなたの話ばかりしてた 全く恋を語るに 似合わない顔でね あいつを捜しにこちらに一度戻り 疲れ果てて東京へ帰ったら あの日あいつが出した 葉書が届いてた 僕はその葉書であいつが あなたにプロポーズしてたことを 初めて知ったのでした いつもおいしい林檎を贈って下すって有難う その度にあなたたちを 思い出しています お店もうまくいってるようで 少し安心しました 来年は花火の頃に みんなで来たいですね 今朝来る時八ヶ岳が 本当にきれいでしたよ あいつとニッコウキスゲを 見に行った事がある 車山から八島辺りへ あそうか あの時あなたと 初めて出会ったのでしたね 霧ヶ峰で一緒に 写した 写真はあれですね みんな 切なくなる程 いい顔してる まるでブロッケンのように 僕らの前に現れて消えた あいつを 近頃羨ましい気さえするんです 7年にもなりますかね あいつが逝ってから おいしいコーヒーを どうも有難う そんなにたちますかね あいつが逝ってから そういえば来年はもう 御柱ですね
夢しだれ 作詩・作曲: さだまさし吉野の里の桜には まだ早過ぎると君が 僕の指をとり誘う先は春に霞む斑鳩の 古の夢殿にひとめぐりめぐり会えば ふり仰ぐ満開の桜 誰が名付けたのか夢しだれ 思えば長い道程を 歩き続けているようで 愛と呼ぶには遠過ぎて 恋というには近過ぎて 迷え この道は薮不知 来し方知らず 行方知らず 君のかわりに 僕の頬を 花びらが打つ 風 風 昼閑かなる秋篠の妓芸天女の面影を 君の横顔に写し 明日は都へと帰るか 風の間に間に滞る 巣立ちを終えた揚雲雀 啼く声遥か鐘の音 見上ぐれば星朧 君の笑顔を護るのに 人の笑顔をあてがえば 僕が苦しむのみならず 君が悲しむことばかり 迷え この道は薮不知 来し方知らず 行方知らず 君のかわりに 僕の頬を 花びらが打つ 風 風
おそらくあなたに聴こえない小夜曲〜MOON BOW〜 作詩・作曲: さだまさし遠く離れたあなたの 夢を見た 淋しそうに僕を見て何かを言いかけてたよ 窓辺に立てば 拡がる星あかり 浮雲と満月の間を 流れ星がひとつ いつまでもあなたを 愛しています 願い事はいつでもあなたのしあわせ おそらくあなたに聴こえない ささやかな小夜曲 遠く離れたあなたの 夢を見た ため息をつきながら 涙を拭っていたよ はるか彼方でおそらく 霧が降ってる 幻に見せかけて MOON BOW 夜の虹がかかる 大丈夫 いつでも見つめています 眠れなくて愛おしくて 口ずさむ唄 いつの日かあなたに この唄 届きますように いつまでもあなたを 愛しています 願い事はいつでもあなたのしあわせ おそらくあなたに聴こえない ささやかな小夜曲
虹がかかったら 作詩・作曲: さだまさし君の長い髪が 木洩れ日と遊ぶよ 風に吹かれてもっと 笑ってごらんよ 僕のギターにあわせ 揺れるふたりの影 夢をみながらもっと 唄ってみようよ 緑の森の中 とてもいい気持 何だか君とても きれいだよ 藁葺き屋根の家 遠くにみえるよ もう一度だけ言おうか 君が好きだなんて 君の澄んだ瞳 僕にはまぶしくて 背中越しになにかを 言おうとしたけど 気まぐれなにわか雨 とってもいじわるで ぼくの小さなつぶやきを 喰べてしまったよ ※ 緑の雲の上 虹がかかったら 明日もまた ここであえるかな ほんとは少しだけ 照れくさいんだけれど 雨にぬれた君の髪 ふいてあげようかな ※Repeat もう一度だけ言おうか 君が好きだなんて
雨やどり 作詩・作曲: さだまさしそれはまだ 私が神様を信じなかった頃 九月のとある木曜日に雨が降りまして こんな日に素敵な彼が現れないかと 思ったところへ あなたが雨やどり すいませんねと笑うあなたの笑顔 とても凛凛しくて 前歯から右に四本目に虫歯がありまして しかたがないので買ったばかりのスヌーピーのハンカチ 貸してあげたけど 傘の方が良かったかしら でも爽やかさがとても素敵だったので そこは苦しい時だけの神だのみ もしも もしも 出来ることでしたれば あの人に も一度逢わせてちょうだいませませ ところが実に偶然というのは恐ろしいもので 今年の初詣でに 私の晴着のスソ 踏んづけて あっこりゃまたすいませんねと笑う 口元から虫歯が キラリン 夢かと思って ほっぺつねったら痛かった そんな馬鹿げた話は 今まで聞いたことがないと ママも兄貴も死ぬ程に笑いころげる奴らでして それでも私が突然 口紅などつけたものだから おまえ大丈夫かと おでこに手をあてた 本当ならつれて来てみろという リクエストにお応えして 五月のとある水曜日に 彼を呼びまして 自信たっぷりに紹介したらば 彼の靴下に 穴がポカリン あわてて おさえたけど しっかり見られた でも爽やかさが とても素敵だわとうけたので 彼が気をよくして 急に もしも もしも 出来ることでしたれば この人をお嫁さんにちょうだいませませ その後 私 気を失ってたから よくわからないけど 目が覚めたら そういう話がすっかり出来あがっていて おめでとうって言われて も一度 気を失って 気がついたら あなたの腕に 雨やどり
親父の一番長い日 作詩・作曲: さだまさしおばあちゃんは 夕餉の片付けを終えた時 弟は二階のゆりかごの中で 僕と親父は 街頭テレビのカラテ・チョップが 白熱した頃に 妹の誕生を知った それから親父は 占いの本と辞書と 首っぴきで 実に一週間もかけて 妹のために つまりはきわめて何事もない ありふれた名前を見つけ出した お七夜 宮参り 夫婦は自画自賛 可愛いい娘だと はしゃぎ廻るけれど 僕にはひいき目に見ても しわくちゃの失敗作品 やがて彼女を訪れる 不幸に胸を痛めた 兄貴として 妹の生まれた頃の我が家は お世辞にも豊かな 状態ではなかったが 暗闇の中で何かをきっかけに 灯が見えることがある そんな出来事だったろう 親思う心に勝る親心とやら そんな訳で妹は ほんのかけらも みじめな思いをせずに育てられた ただ顔が親父に似たことを除けば 七五三 新入学 夫婦は狂気乱舞 赤いランドセル背負ってか背負われてか 学校への坂道を 足元ふらふら下りてゆく 一枚のスナップが 今も胸に残ってる 兄貴として 我が家の血筋か妹も 足だけは早くて 学級対抗リレーの花形で もっとも親父の応援のすごさに 相手が気おくれをして 随分助けられてはいたが これも我が家の血筋か かなりの演技派で 学芸会でも ちゃんと役をもらった 親父の喜びは言うまでもない たとえその役が 一寸法師の赤鬼の役であったにしても 妹 才気煥発 夫婦は無我夢中 反抗期を過ぎてお赤飯を炊いて 中学に入れば多少 女らしくなるかも知れぬと 家族の淡い期待あっさり 裏切られてがっかり 兄貴として 妹の初恋は高校二年の秋 相手のバレー部のキャプテンは よくあるケース 結局言い出せる筈もなく 枯葉の如く散った これもまたよくあるパターン 彼氏のひとりもいないとは情けないと 親父はいつも 笑い飛ばしてはいたが 時折かかる電話を 一番気にしていたのは 当の親父自身だったろう 危険な年頃と 夫婦は疑心暗鬼 些細な妹の言葉に揺れていた 今は我が家の一番幸せなひととき も少しこのままいさせてと 祈っていたのでしょう 親子として 或る日ひとりの若者が 我が家に来て “お嬢さんを僕に下さい”と言った 親父は言葉を失い 頬染めうつむいた いつの間にきれいになった 娘を見つめた いくつもの思い出が親父の中をよぎり だからつい あんな大声を出させた 初めて見る親父の狼狽 妹の大粒の涙 家中の時が止まった とりなすお袋に とりつく島も与えず 声を震わせて 親父はかぶりを振った けれど妹の真実を見た時 目を閉じ深く息をして 小さな声で… “わかった娘はくれてやる そのかわり一度でいいうばって行く君を 君を殴らせろ”と言った 親父として 妹の選んだ男に間違いはないと 信じていたのもやはり親父だった 花嫁の父は静かに 娘の手をとり 祭壇の前にゆるやかに立った ウェディング・ベルが 避暑地の教会に鳴り渡る時 僕は親父を見ていた まぎれもない父親の 涙の行方を 僕は一生忘れないだろう 思い出かかえてお袋が続く 涙でかすんだ目の中に僕は 今までで一番きれいな妹と 一番立派な親父の姿を 刻み込もうとしていた 兄貴として 息子として
椎の実のママへ 作詩・作曲: さだまさし漢口の春は 大使館の柳の青 * それから池に降る その花の白 甘露園のコール・コーヒー越しに うちあけられた愛 それが春 漢口の秋は 焼き栗のはじける香り 読み終えた文庫本で うけとめた愛 かぞえの二十二で嫁いでそのまま 終戦を迎え だから秋 天津からひきあげたあと七年たって彼女にとって初めての そして最後の子供を産んだ 夫は優しくて働き者だったから 誰もが彼女を幸福とよんだし 確かに幸福なはずだった いくつかの春は 知らず知らず人を変え 淡い思い上がりが その心を変え 煙草とコルトレーンの中で2度目の恋をみつけて それも春 ひとつ屋根の下で やがて別の愛 それぞれが違う 愛を過ごして 一人息子だけが取り残される形で 終わるも愛 つまり秋 みんなの謗りの中で 彼女は故里の長崎へ帰って 小さな喫茶店をはじめた 「椎の実」のママを慕って沢山の若者達が集まって 「椎の実」はいつでも 煙草とコルトレーンで一杯だった 僕と同い年の一人息子は おきまりの様に ビーチボーイズを聴き乍ら一度ぐれたが 自分の足で歩き出す迄に随分迷ったけれど やがて歩き出した * 彼は父親を愛するのと同じ位に 母親を愛していたし 僕はそんな彼が大好きだった 長崎の春は 黄砂と凧上げ 一人息子は母と暮らすと決めた 小さな店のカウンターに二人で 立てたらいいねと そんな春 彼がもうひとつの 愛を手にした頃 母は突然に病いをみつけた 癒るはずのない病名を知らされて 立ちつくしたのは それも春 まさか彼が母より先に まさか逝っちまうなんて 誰も思わなかった だって恋人と海に出かけて オールを流されて 飛び込んだまま だって昨日まで 元気だったんだもの 母は嘆き悲しみ出来るなら私とひきかえにと 今までを悔やんだ ねェ早かったよ ねェ早過ぎたよ 僕は彼の為に 唄を作った…… ジャズとクラシック以外は耳を貸さなかった彼女が 僕の唄を愛する様になったのはこの頃だった 自分の残り時間のすべてをかけて 息子の為に祈り それと同じ位に 僕を 僕の唄を愛した 三度目の手術の後は 彼女の生き甲斐だった お店にも立てなくなってしまい * それでも生きようとしたのは この時初めてひとつになった 彼女の兄弟達の心と 死んだ息子の為だったと思う 思い起こせば 誰も彼も皆 本当はとても愛し合っていた わずかなすれ違いが物語を 変えてしまうなんて それも愛 椎の実のママが 死んだ晩に みんな同じ色の涙を流した 結局愛されて死んでいった彼女は 幸福だったと 思っていいかい ねェ愛されて死んでいったあなたは 幸福だったよね そうだよね さよなら 椎の実のママ さよなら 僕のおばさん * 「のちのおもひに」ではこの行が以下のようになっている。 漢口の春は 領事館館の柳の青 やがてまた もとの彼のように歩きはじめた お店にも立てなくなってしまった
HAPPY BIRTHDAY 作詩・作曲: さだまさし誰にだってひとつやふたつ 心に開かずの部屋がある 一生懸命生きているのに 傷を恥じる事などないさ 雨が降る日に気になるものは 雲の大きさばかりだけれど 空の広さに比べれば 別に大した事じゃない ※ だからHAPPY BIRTHDAY HAPPY BIRTHDAY 昨日迄の君は死にました おめでとう おめでとう 明日からの君の方が 僕は好きです おめでとう 幸せなんて言葉もあるが 人それぞれに秤が違う 人は人だしあんたはあんた 別に張り合う事などないさ 雨が降る日は天気が悪い 雲には雲の行先がある 空は確かに広いけれど 心の広さと比べてみるかい ※Repeat
とてもちいさなまち 作詩・作曲: さだまさしとてもちいさなこの町を僕は愛して暮らした 疑う事もせずに信じるだけで精一杯だった 君と出会って尚更深くこの町を愛した 砂糖菓子みたいな家や草花や人やその言葉を 流されてゆく僕の背中を 誰かが叩いた日に 道標が大きな音を たてて倒れていった 君を守って暮らしてゆけば 倖せだと解ってる すべてを裏切って出てゆく事を ごめんね ごめんね ごめんね ごめんね もう決めたんだ いつもの場所でいつもの様に多分君は待っている 疑う事もせずに信じるだけで精一杯なんだ 大きな町に出て行ったなら僕は僕でなくなって この町や君の名を呼び続け乍ら死んでゆくかもしれない 倖せに一番近い町 ふるさとにさようなら 倖せに一番近い人 君にさようなら とてもちいさなこの町を僕は愛して暮らした それから君を心を込めて愛して暮らした すべてを裏切って出てゆく事を ごめんね ごめんね ごめんね ごめんね もう戻れない ごめんね ごめんね ごめんね ごめんね もう決めたんだ
APRIL FOOL 作詩・作曲: さだまさし毎年あなたに 上手くだまされて 驚いてばかりの APRIL FOOL 泣いたり笑ったり すねたり怒ったり その度はじけていた APRIL FOOL どんなJOKEでもすまして 笑わずに言えた人だった そのくせ大事なことは 胡麻化し乍らでしか言えなかった かなしい程 不思議な人 いつだって そうだった 例えば 私に 愛を告げた時も それから 別れを告げた時も APRIL FOOL 今にもあなたが 照れた笑顔で 戻ってきそうな APRIL FOOL 今年は鏡に 向って自分を だまそうとしている APRIL FOOL ベルも鳴らないのに受話器を 耳にあてて笑ったりして でたらめダイヤル廻し 胡麻化し乍ら過す一日 かなしい程 不思議な人 いつだって そうだった 例えば 私に 愛を告げた時も それから 別れを告げた時も APRIL FOOL
むかし子供達は 作詩・作曲: さだまさしむかし子供達は 夢の実る木だったよ すり傷だらけでいつも かみさまのとなりにいた むかし子供達は ねずみ花火だったよ どこへ転げていつはじけるか 誰にもわからなかった がんばれ がんばれ 今の子供達 明日 天気にしておくれ むかし子供達の こころに屋根はなかった 上を見あげればいつも 青空がひろがってた むかし子供達は すばらしい発明家だったよ 木切れでピストルを作り ラジオを鉄屑にした がんばれ がんばれ 今の子供達 明日 天気にしておくれ むかし子供達は 夢の実る木だったよ すり傷だらけでいつも かみさまのとなりにいた がんばれ がんばれ 今の子供達 明日 天気にしておくれ chu…… chu…… chu…… la…… la…… la…… がんばれ がんばれ 今の子供達 明日 天気にしておくれ がんばれ がんばれ 今の子供達 明日 天気にしておくれ むかし子供達は……
苺ノ唄 作詩・作曲: さだまさし苺ノ紅ヲ見ル度ニ ミルクノ白ヲ見ル毎ニ アノ娘ノ愛シタアノ唄ガ 耳ノ底カラコボレテ落チル 「ららら 寂しいよ るるる 愛しておくれ ららら 寂しいよ るるる 信じておくれ」 花ハ季節ニ恋ヲスル ダカラ黙ッテ散リ急グ アノ娘ノ唄ガ切ナクテ 耳ヲ塞イデ泣イタ日モアル 「ららら 優しいね るるる 笑っておくれ ららら 優しいね るるる 抱きしめとくれ」 悲シイ人ニ会ウ度ニ 小サナ嘘ヲツク毎ニ アノ娘ガ信ジヨウトシタ 夢ノ結末ヲ思イ出ス 「ららら 寂しいよ るるる 愛しておくれ ららら 寂しいよ るるる 信じておくれ ららら 優しいね るるる 笑っておくれ ららら 優しいね るるる 抱きしめとくれ」
心にスニーカーをはいて 作詩・作曲: さだまさし何かに追われて あなたはとても疲れてる よそゆきの服を 無理矢理心に着込んでる 失くした夢を数えるより 生まれて来る夢を抱いて 笑うほうが似合ってる あなたはあなたでいて欲しい ※ 心にスニーカーをはいて 飾らない言葉で抱きしめて 素顔のままで十分な程 あなたは あたたかい 何かを求めて あなたはとても疲れてる 「幸せ」は欲しいけど「幸せに似たもの」はいらない 真空パックのまごころや インスタントの愛だなんて そんなものいらない あなたはあなたでいて欲しい ※Repeat ※Repeat ※Repeat
望郷 作詩・作曲: さだまさし故郷 母の生まれた町 はじめて 人を愛した町 はじめて 人を怨んだ町 はじめて 人と別れた町 傷つく度に 苦しむ毎に 遠く離れる程に 喜びにつけ 悲しみにつけ この魂が還りたがる 故郷 はるかなり 故郷 忘れ難き …… 故郷 故郷 友を育てた町 選ばぬことばで話せる町 涙も笑いもここで知った それから 歩くことも覚えた 夢見て破れ 恋して溺れ 裏切り また裏切られ 知らず知らずに 汚れるこの身 恥じ乍らも 唄うこの唄 故郷 はるかなり 故郷 忘れ難き 傷つく度に 苦しむ毎に 遠く離れる程に 喜びにつけ 悲しみにつけ この魂が還りたがる 故郷 はるかなり 故郷 忘れ難き …… 故郷
それぞれの旅 作詩・作曲: さだまさし見送りもない二人の旅立ちは 各駅停車の方がいい お前と僕と荷物はひとつ 待たせたね 長い間 少し時間があるからあのひとに も一度電話で声を聞かせておいで 大きな声でありがとうと言えば それだけで いいから ベルが鳴れば旅が始まる 時刻表も地図も持たずに 喜びと悲しみのレールを 誰もがこうして乗り継ぎ乍ら それぞれに それぞれの旅を 生きている 一人旅なら父から教わった 母からはそれが帰るための旅だと それからお前が教えてくれたのは 許すこと 愛すること 動き始めた列車の窓に 二人の顔が写って揺れる 喜びと悲しみのレールを 誰もがこうして乗り継ぎ乍ら それぞれに それぞれの旅を 生きている それぞれに それぞれの愛を 生きている
シラミ騒動 作詩・作曲: さだまさし虱 虱 そら虱 虱見られど見れ虱 そらそらどーら どれどれ見〜れ 虱見られそう 虱知られそう(そっそそーら) 虱 虱 しら虱 騒動 見られし 虱 知られし 虱 見れど 知れど 虱は(ファ) 虱 (虱は(ファ) 虱) ファー アー ドーシラソ ファー アー ソーシラソ 虱 虱 しら虱 騒動 ファラッ
オレゴンから愛 作詩・作曲: さだまさし故郷 遠く離れ ひとりで 君を想う 忘れ難き 優し微笑は 色褪せずに いますか
カーテン・コール 作詩・作曲: さだまさしバスが来たから お別れですね 今迄愛をありがとう 短かかったけど 私のトランクは あふれる程の想い出ばかり ふとよみがえる 昨日のラスト・ショー 手を振るあなた 何か叫ぶ声 光 ざわめき 手拍子が この胸を叩いて 喜び 悲しみ散りばめた カーテン・コール 歌おうと したけれど 声にならなかった あなたのことや この町のことは 決して忘れない 私は何処かで 元気でいるから 誰かの為に 歌ってるから ふと振り返る 陽だまりの中 手を振るあなた 何か叫ぶ声 さよなら さよなら さよならと 遠ざかる風景 喜び 悲しみ散りばめた カーテン・コール 笑おうと するけれど 涙があふれてくる これが私の最后の歌 あなたにとどけ 歌おうと したけれど 声にならなかった
Once Upon a Time 作詩・作曲: さだまさし窓を叩く雨に 無口な夜の寂黙 何時からだろうふたり 別々の夢を見てる 悲しくもなれぬ程 ほころびかけた愛に 何気なくラジオから 懐かしのプログラム M1. 悲しき雨音(カスケーズ) M2. BE MY BABY(ロネッツ) ふたりが出会った あの日のメロディ Once Upon a Time 卒業パーティの夜 丁度こんなどしゃ降り 濡れて歩いた そこへ Once Upon a Time ポニーテール 赤い傘 つんと澄ました おせっかいな君に会った 今も覚えている 二十歳になった君を 初めて抱きしめた日の やさしいぬくもり それからほんの少し 別れたことがあって 髪型を変えて君 また帰って来たね M3. 500マイル(P.P.M) M4. スカボロー・フェア(S&G) 生命かけて 確かめたはずの愛 Once Upon a Time 失くした訳じゃなくって 愛し合う事に慣れすぎただけさ Once Upon a Time ねぇそう思わないか 僕たちはまだ「むかし」なんかじゃない One More Time 僕が僕に戻って 君が君に戻ることが出来たら One More Time きっとまだ間に合うから もう一度 やり直してみないか M1. John Gummoe 作 M2. Spector/Greenwich/Barry 作 M3. Hedy West 作 M4. P.Simon/A.Garfunkel 作
The Best for You 作詩・作曲: さだまさしWhen I was young 今迄に いくつもの恋を 重ねて来た せつない恋 悲しい恋 卑怯な恋さえあった I was alone 愛しても 何処か心に風が吹いていた 求めてばかりいたから いつもひとりだった Nobody told me 誰ひとり 教えてくれなかった Nobody loved me 私は 一度も愛されたことがなかった 初めて心から安らげる お前に会った The Best for Me 静かに腕の中で 眠りにつく お前の横顔は 疑いのかけらもない それが愛だと語る様に You never leave me お前だけに 荷物は持たせない I never let you go 生命をかけて 守ると云わせて 今 私は お前にふさわしい おだやかな愛になりたい お前が心から安らげる人になりたい The Best for You The Best for You
春女苑 作詩・作曲: さだまさし今年もまた咲きました あなたに似てる春女苑 だから今もまだあなたと 暮しているみたい 花には花の悲しみが 人には人の苦しみが いつしか巡る季節の中で 思い出に変わるかしら 寒い冬には春のぬくもり思い出せず 疑ったり 迷ったり 心は弱いものですね 信じていいです 春女苑 必ず咲きます 春女苑 一つが二つ 二つが四つ 気付けば庭中 あなた 今年もまた咲きました あなたに似てる春女苑 うす紅に恥ずかしそうに うつむいて揺れてます 期待しすぎちゃいけないと けれども夢は捨てないと 元気があればなんでも出来る あなたらしい笑顔 生きてゆきます私 何処かで支えてあなた 春風に糸遊に 咲いてるのはあなたですね ※信じていいです 春女苑 必ず咲きます 春女苑 一つが二つ 二つが四つ 気付けば庭中 あなた ※くり返し 二つが四つ 四つが八つ 気付けば庭中 あなた
チャンス 作詩・作曲: さだまさしさあ みんなで世界を作り直そう 一人は小さいけれど きっとまだ間に合うはず さあ みんなで笑顔から始めよう 泣きながら笑えばいい 怒りながら笑えばいい チャンス それは誰にも チャンス 平等にきっと チャンス 与えられるべきもの 信じていいよ チャンス ひとりひとりが チャンス 生まれながらに チャンス 選ばれた者たち さあ 初めは「こころ」で願うことから 歩き始めたら二度と 道に迷わぬよう さあ 自分で選んだ道 信じよう 疲れることばかりでも 泣くのはたどりついてから チャンス それは誰にも チャンス いつの日もきっと チャンス 隣を歩いている 気づいておくれ チャンス 手をさしのべて チャンス あきらめないで チャンス 抱きしめてこの生命 さあ みんなで世界を作り直そう 一人は小さいけれど きっとまだ間に合うはず さあ みんなで笑顔から始めよう 泣きながら笑えばいい 怒りながら笑えばいい チャンス それは誰にも チャンス 平等にきっと チャンス 与えられるべきもの 信じていいよ チャンス ひとりひとりが チャンス 生まれながらに チャンス 選ばれた者たち だから チャンス それは誰にも チャンス 平等にきっと チャンス 与えられるべきもの 信じていいよ チャンス ひとりひとりが チャンス 生まれながらに チャンス 選ばれた者たち It's a Chance
道(はないちもんめ) 作詩・作曲: さだまさし父の手に背伸びして歩いた道 叱られて泣きながら走った あの道 留守番に耐えかねて母を待った道 土産持つ祖母の胸に跳び込んだ あの道 今更に懐かしい あの頃を 今 遠い町でひとり想う まだ天使だった私を 道は 憶えているかしら ふるさと 離れて はないちもんめ ふるさと 恋しい はないちもんめ 放課後に初恋を眼で追った道 草野球 夕焼け ともだち あの道 卒業の熱い胸冷ました道 胸張って町へ出る時 ふり返った あの道 今更に遠い空にひとり誓う 辛くとも 心だけは捨てない もっと 大きくなった私を 道よ 待っていておくれ ふるさと 離れて はないちもんめ ふるさと 恋しい はないちもんめ ふるさと 離れて はないちもんめ ふるさと 恋しい はないちもんめ
遠い祭 作詩・作曲: さだまさし幼い日 大人たちの 背中越しに垣間見た 秋祭 ときめきと 胸騒ぎ 少し寂しさの入り混じる 遠い祭 華やかな悲しさに ふと息づまり 振りむけば祭囃子 闇に紅い灯 それに似た あなたへの恋は 煌きながら 去ってゆく 片恋は いつも 遠い祭 てのひらに 握りしめた 風船がゆらりと 秋祭 水に写る 電球を 金魚の尾ヒレが消してゆく 遠い祭 ひとりきり はぐれた不安に息づまり 振りむけば祭囃子 闇に蒼い灯 そんな風に あなたへの恋は めまいの中で 遠ざかる 片恋は いつも 遠い祭 華やかな悲しさに ふと息づまり 振りむけば祭囃子 闇に紅い灯 それに似た あなたへのこの恋は 煌きながら 去ってゆく 片恋は いつも 遠い祭
SMILE AGAIN(普賢岳被災地チャリティーソング) 作詩・作曲: さだまさしもしもあなたが今 悲しみの中にいて よるべない不安に 震えているのなら 声にならない声を今 その見えない涙を今 わかちあうことが できないだろうか 言葉で伝わらない 言葉もあるけれど せめてこの歌声が あなたに届いたら 勇気をふりしぼって今 涙をぬぐいさって今 懐かしい笑顔に もう一度会いたい ※ SMILE AGAIN 祈りは海を越え SMILE AGAIN 願いは風に乗り SMILE AGAIN 夢を忘れないで 愛は時を渡る 忘れないで欲しい いつも思っている だからこの歌声が あなたに聞こえたら 小さな声でいい今 一緒にくちずさんで今 どうか僕のために もう一度笑って SMILE AGAIN 一人は小さくて SMILE AGAIN とても弱いけれど SMILE AGAIN 強くこの愛を 心こめて歌う ※ repeat(4 times)
夜間飛行 〜毛利飛行士の夢と笑顔に捧ぐ〜 作詩・作曲: さだまさし夕べ風になった夢をみた 僕はまだ少年のままだった そっと君の家まで飛んでみた 君もまだ少女のままだった 庭にとても大きな犬がいて そいつだけが僕に気付いた 僕はにれの木の枝に腰かけて 小さく君の名前を呼んだ 夜空にはエンデバー 無重力の満月 サソリづたいに銀河鉄道 夢よこのまま覚めるな 夢よこのまま覚めるな 僕は祈り続けた そうだ思いだした子供の頃 ほんとうに空を飛んだことがある 公園のジャングルジムの上から 教会の十字架ぞいに港まで もちろん誰も信じないけど 僕は今でも信じてる むかし人は空を飛んでいた どこかに羽根を忘れただけ 夜空にはリンドバーグ 相対性の煩悩 仕事疲れの場合じゃない ベランダから見渡せば 町は光の洪水 明日 元気になろう 夕べ風になった夢をみた 僕はまだ少年のままだった・・・
薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク 作詩・作曲: さだまさし庭と呼べない程の 狭い土地に母が 花の種を播いた 借家暮らし2年目の春 父の仕事はうまくゆかず 祖母も寝ついた頃で 祈るような母の思いが やがて色とりどりに咲いた 学校の2階の廊下の窓から 見下ろすといつも 洗濯をする母が見えた 弟と僕が手を振れば母は 小さな妹と 笑顔で応えた アマリリスの白い花 貧しかったはずだけれど 決して不幸などではなかった あの日の あの青空 貸し本屋の帰り道 崖下の川のほとりに ぽつりと咲くバラの花を 弟がみつけた 傷だらけでたどりつけば 待っていたかのように花は 根こそぎあっけなく 母への土産となった その花は根づいて 僕らの希望のように 毎年少しずつ 紅い花を増やした 8つに増えた頃 愛する祖母を送り 僕は泣き続けて 生命を教わった バラは十幾つになり 静かに風に揺れていた どんなにつらい時もあきらめるなよと 咲き続けた そのあと父は 町のはずれに 小さいけれども 新しい家を建てた 引っ越しの日が来て 沢山の思い出を 残して僕らは トラックに乗り込んだ 庭中紅いバラの花 手を振るように風に揺れた 弟と僕と何度も振り返った あの青空
警戒水位 作詩・作曲: さだまさし故郷の言葉さえもう忘れたふりをして 都会で息ひそめ 私はここで何をしたかったんだろう 知らず知らずのうちに 私の心は 既に警戒水位 ギシギシ音をたてて揺れてる せつなか せつなか もう一人の自分が呼んでる せつなか せつなか 故郷の海が みたいよ 無表情を装って 傷つかぬふりをして 深夜のストアの中 棚をみつめて何を捜してるんだろう あなたを待ち続けるのに 疲れた訳じゃなく ふと警戒水位 涙が音をたてて揺れてる 恋しか 恋しか 本当の自分が叫ぶよ 恋しか 恋しか あなたの笑顔が みたいよ せつなか せつなか もう一人の自分が呼んでる せつなか せつなか 故郷の山が みたいよ
残照 作詩・作曲: さだまさし君と二人で旅したあの町 もう僕は帰れない まして誰かと肩を並べて 思い出は作れない けれども君はひとりでもしくは 他の誰かと 幾度もあの場所訪ねただろう 思い出を守るため 女心と君はいい 男心と僕が言う 人と人としてなら それは同じものなのに だからこそ愛し合えるのに 僕らは 君はおそらく別れたあの日の 僕の嘘を見抜いていた それを承知でいつもの笑顔で 思い出を守った 僕が今更みつめているのは そんな君の残照 遠ざかる程あざやかになり 思い出が動いてる 君の好きだったあの店 君に教わったあの歌 どうしていつまでも忘れない 別のしあわせに居るのに 空に描かれた飛行機雲 いつの間にか ほどけて消えた
邂逅 作詩・作曲: さだまさし父が私を許さなかったのか 私が父を拒んでしまったのか 彼はついに孫の顔も見ずに 三年前に世を去った 今となれば果たして人の世に 生命を懸けていさかい合う程の 憎しみなどあろうはずもないと 今更に気付く愚かしさ 形見といえば古くさい 写真機が一台あるばかり 無趣味の人のなぐさみに 何を写していたのやら 武骨な指で無器用に シャッターを切ったのだろうか ふと気付けば撮りかけの フィルムが入ったままだった 父のフィルムの残り半分を 私が引き継ぐことにした 少し悩んでやはり最初には こっそりと母を撮った それから彼の孫の姿を撮り 最后に母が私達を撮り 出来上がったそのフィルムが 今 私の前にある 父は最初に庭を撮っており 次に道端の花を撮り そして最后は多分こっそりと 母の姿を写してた ネガフィルムに隣り合わせて 二人の写した母がいる 初めて父とめぐり逢った 涙が止まらなかった 涙が止まらなかった
あなた三昧 作詩・作曲: さだまさし頑張りすぎないでね 何もいらないから あなたが元気でいたなら 何もいらないから お仕事大変でしょうけど無理し過ぎないでね 離れて暮らしているから いつも気になっています 時々ゆっくりしてますか ちゃんとごはんたべてますか 少し淋しいけれど私は元気でいます この間おくってくれたお土産おいしかったわ 友達に分けてあげたら皆喜んでくれた たまにはお母さんにも電話をしてあげてますか かっこつけて飲み過ぎたりしていては駄目よ ああ あなた三昧で ずっと暮らせたら あなたが疲れてしまうかしら ああ あなた三昧で 三日くらいなら あなたもしあわせでいてくれるかしら 頑張りすぎないでね 何もいらないから あなたが元気でいたなら 何もいらないから この次の週末には 私が行くから 最終便にはどうにか 間に合うと思う だから土曜日はきっと 早く帰ってきててね 勿論おつきあいのあとで構わないから お願いがひとつあります 日曜日には どこへも行かなくていいから 私に下さいね ゆっくりお洗濯して じっくりお掃除をして あなた気が向いたら笑ってくれたらいい ああ あなた三昧で ずっと暮らせたら しあわせまみれで死んでしまうわ ああ あなた三昧で 四日くらいなら かろうじて生きていられるかしら 頑張りすぎないでね 何もいらないから あなたが元気でいたなら 何もいらないから 頑張りすぎないでね 何もいらないから あなたが元気でいたなら 何もいらないから
好敵手 作詩・作曲: さだまさし子供の頃のお前と俺は 何ともキラキラした目をしてる 二人並んだ古いアルバムで エースと四番を争っていた 大人になって照れていたよ ときめくことや夢見ることを も一度泥にまみれてみるか 疲れたなんてお前に恥ずかしい 負けるもんか 笑いとばせ 八番ライトもいなけりゃ困る 精一杯だ いいじゃないか 辛いってなんて楽しいんだろう 辛いってなんて楽しいんだろう 学生時代のお前と俺は 何だかドキドキした目をしてる 女なんてと粋がりながら あの娘の恋を争っていた 忘れていたよ幸せの 形なんて無いってことを 誰にも知れず ひと泣きしたら あとは野となれ山となれ 負けるもんか 笑いとばせ 元気でいるだけ立派なもんだ 一生懸命何が悪い 苦しいってなんて面白いんだろう 苦しいってなんて面白いんだろう 負けるもんか 笑いとばせ ありがとう友よライバルよ 明日は明日の風よ吹け 辛いってなんて楽しいんだろう 辛いってなんて楽しいんだろう
未来 作詩・作曲: さだまさし僕はよく峠道で迷うことがあるそんな時 いつも峠は深い霧で これからゆく道はもとより 今来た道さえ見失ってしまう もしもあの時君にめぐり逢えなかったなら僕は きっとあの峠道で 生命を落としていただろう 人を愛すること それさえも知らず 君は今僕の腕の中で やわらかな光を放つ 軽々しく言いたくはないが 今君を生きがいと呼ぶよ 多分僕等は超高速の乗り物にうしろ向きに座らされ 過去という名の風景と うしろから来る未来と呼ばれる 希望との間でうろたえている 陽は昇りまた陽は沈み 長い長い道のりは続いても これから来る峠道で もう迷うことはないだろう 君の手のぬくもり それさえあるなら 僕は今君の瞳に映る 全てのものを信じられる 君の生命が愛おしい 僕と一緒に暮らさないか 君は今僕の腕の中で やわらかな光を放つ 軽々しく言いたくはないが 今君を生きがいと呼ぶよ
本当は泣きたいのに 作詩・作曲: さだまさし助手席のドアを 今開けたところ このドアを閉じたら 永遠にさよなら 泣いて頼んでまで ひきとめたくはない そんな風にしか 生きられないから 嘘をつくことも 甘えるのも下手 まして可愛い振りなど 上手な訳がない 独り 樹の実は熟して落ちて やがて秋が来る 強がり乍ら生きて来たのよ 本当は 泣きたいのに 助手席のドアを 今閉じたところ 振り返りもせずに テールランプが遠ざかる 降り始めた雨に 車の轍が 交わらないままで サヨナラと描いた 寂しがり屋でも 甘えん坊でも 口に出さない限り 誰も気付かない 生きるのが下手な女はいつも背中ばかり見てる すがりついてもついてゆきたい 本当は 泣きたいのに 嘘をつくことも 甘えるのも下手 まして可愛い振りなど 上手な訳がない 生きるのが下手な女はいつも背中ばかり見てる すがりついてもついてゆきたい 本当は 泣きたいのに 強がり乍ら生きて来たのよ 本当は 泣きたいのに
聖域(サンクチュアリ) 〜こすぎじゅんいちに捧ぐ〜 作詩・作曲: さだまさしテレビやラジオが毎日告げるのは 悲しい事件ばかり 生命は軽くなるばかり みんな気付いてる 何かおかしいってこと なのに明日になれば 忘れたふりをするのかな それを尋ねたら みんな笑いながら僕に言うんだ お前ひとり悩んでも無駄なことさ切ないだけだよ 君もそんな風に僕を嘲うのかな 君もそんな風に僕を嘲うのかな 愛は音もなく 現れては消える 君と僕とをつなぐ 確かなものは何もない 何が真実か 何を信じるのか それを考えることは 古くさいことらしい 愛について 生命について 時の流れについて 父や母や友達や 君のやさしい笑顔について 君はいつまで僕を愛せるだろう 僕はいつまで君を守れるだろう 君はいつまで僕を愛せるだろう 僕はいつまで君を守れるだろう
時代はずれ 作詩・作曲: さだまさし元気だったか、汚ねえ顔ずらり並べやがってって お互い様だってか そりゃ そいじゃ始めっか 有り金全部テーブルに出したか かくすんじゃねーぞ! まずは乾杯! つまみなんか頼んどけよ てきとーに あ、俺 海老抜いといてね 嫌いだから ナニ相変わらず? あたり前だ 簡単に変わるか 男がよ 俺たち昔からアレバダスの法則で 助け合って足引っぱって生きてきた 正しい青春の法則 アレバダス おじん臭いって言わしとけ言わしとけ そんなもの 古い歌と古い型の女が好きだね 俺たちってキレがあるのにコクがあるって それほどでもねーってか! ごめんね 時代はずれで ごめんね 時代はずれで こんなやり方しか知らないけど あったかいんだ心がね ホントだよ 触ってごらん ウールだよ、だって!? 世間にもまれてお互い老けたよな 髪の話してんじゃないよ 無口んなっちゃうよ俺 そうじゃなくて みんな責任もてる顔になって来たって 俺の話聞いてんのか! そうか乾杯! ナニ終電? 終電が怖くて酒が飲めるか あ、あ本当に怖いの? あ、そ、じゃ いいよ帰っても 流行がどうした 流行が怖くて風邪ひけるか なあぉぃ!って 何言ってんだかわかんなくなっちゃった 俺たち昔から時代はずれだったよな、遅れてもいないけど進んでる訳じゃない 他人のやり方なんて気にしたことがなかった DCブランドもグルメブームもいいじゃないか クロワッサンにコーヒーのブランチなんて まぁハイカラやね 貸し衣装だって似合うなら幸せだ ごめんね お茶漬けが食べたい ごめんね お茶漬けが食べたい シバ漬も付けてね こんな生き方しか出来ないけど あったかいんだ心がね ホントだよ ちょっと照れるけど ホントだよ 御一緒にどーぞ! ※ ごめんね 時代はずれで ごめんね 時代はずれで もう一軒行ってみよう! ※リフレイン
建具屋カトーの決心 -儂がジジイになった頃- 作詩・作曲: さだまさし建具屋カトーはこの頃 長いスランプにおち入ってる 町の消防団のけいこにも 力が入らないでいる 原因はあの無茶苦茶な 消費税のせいばかりでなく 勿論仕上げの遅れた サダ家の 便所の扉のせい でもない この頃カトーは自分が ガイジンになってしまった気がしてる 絶滅間近の 朱鷺という名の美しい鳥のように ニッポンジンて奴がどんどんいなくなってるじゃねェかヨ 冷や酒 口に運び乍ら彼は 淋しそうに そう つぶやいた マニュアル・ビジュアル・セクシャル あいつら 都合が悪くなっとヨ 何だか訳のわかんねぇ言葉で ごまかしやがってヨ 何だ トレンデーのヤングの為の スペシャル・コーデネートの デーシーブランドの プレタポルテったって おめえ どーゆー意味だか さっぱり分かんねぇな そう思わねぇかヨ 兄弟 そう思わねぇか まさし おめえよ 彼は少し赤くなった顔で 僕にそう言った 彼はこの頃 子供達が風の子でなくなったと嘆いてる 上目づかいの淋しい目で 冷たく笑うのを悲しんでる 原因はその母親が 母として堕落したからで 勿論悪いのは そうさせた その夫たちだと怒ってる 政治も学校もTVも本もカネも みな悪いけれど もっともっと悪いのはそんな親に育てたじじとばば達だってサ 子供に気に入られようと ガンコじじいやごうつくババアが いなくなった事が世間の秩序を 乱したと彼は 主張している 人間国宝になる 予定を変更して彼は 世の為 人の為に いやなジジイになる決心をした 「あ、そりゃ僕も賛成だな」って言うと そんじゃ共に手をとり合って いやなジジイになろうじゃねェのって 大声で笑った さあ 手をとり合って 共に立ち上がろう 「さあ 手をとり合って 共に立ち上がろう 僕たちは まだ間に合うと思うんです さあみんなで ガンコじじいやごーつくババアになろう ハンド・イン・じじい」 建具屋カトーは 谷村さんのファンであった 年にも負けず 病気にも負けず 金で負けても ロマンは売らない いつも心に歌を忘れず 若い友達に夢を語ろう 東に危険な子供あれば あぶねーことやめろと張り倒し 西に生意気な娘があれば 行って 優しく屁をかましてあげよう 北に淋しき未亡人あれば 行って共に梅こぶ茶をすすりつつ 青春はこれからですよと はげまし ついでに自分の頭もはげましてたりして 南に迷う女学生あれば あなたの人生の中で あなたが主人公だよと 優しく唄ってあげよう 人に くそじじいと呼ばれ 早くくたばれと ののしられ ほめられもせず 嫌われても けして心の愛は捨てない そういうじじいに 私はなりたい この愛しい町で 思えば何て 美しい国に生まれて来たんだろう こうして生きているというだけで幸せな一日がある 吹雪の如く 風を彩る 桜 天女の如く 夜空に舞う 蛍 藍より蒼き森の青 紅より赤き里の秋 静かに心を埋める 雪の白 ああ 僕等はこの美しさを この手で亡ぼそうとしている ああ 僕はこの美しい国を 愛し乍ら憎んでいる ん〜〜 ちょっと マジんなっちゃったかな 建具屋カトーと僕は そしていつかガンコじじいになる 何故か若い奴等がホラ話を聞きに集まって来る 峨眉山からゴビ砂漠に向かって しょんべんして借金して 島の王様で 昔は歌手と言っても 「嘘つけ このハゲ」かなんか言われてしまうだろう 建具屋カトーと僕は 死ぬ間際の事まで もう決めてる 若い奴等を前にして 最后は自分の大ヒット曲を歌う 「故意に」間違えたりして 最后まで笑いを取りに行ったりなんかして そして高らかに歌うのだ たいした人生では なかったけど あ〜〜 面白かった 思いっきり生きて来たから あ〜〜 面白かったよ 「さあ別れの時が来た 世話んなったな 最后の儀式だ お手を拝借 『三本締め』 ご協力ありがとう いよいよ別れの時だ さらばぢゃ」 で もう一回生き返ってみしたりなんかして
たまにはいいか 作詩・作曲: さだまさしいつもの店で君を待つ 2杯目のコーヒーも冷めかけた いつもいつも 待たせてばかりの僕が今日は 待ちくたびれてる 本も読まずに 町のざわめき みつめているうちに ふと気がつけば 季節の横顔に出会った そうか いつも きっと こんな風 そっと あいつ 待ってたんだな たまにはいいか ささやかな いさかいがもとで 珍しく声を荒げた あいつ いつもいつも 飛び出すばかりの僕が初めて 聞いたドアの音 時計の音って 意外に大きいね 狭い部屋が不意に 拡がった様で 一人でいると 結構寒いね そうか いつも きっと こんな風 ずっと あいつ 待ってたんだな たまにはいいか 誰かにもらった コンサートチケット 無理に腕組みして 記念日でもないのに 着飾るあいつ 嬉しそうだね そうか いつも きっと こんな風 ちょっと あいつ 待ってたんだな たまにはいいか
長崎から 作詩・作曲 たかひらゆたか 補作詩・補作曲 さだまさしI was born in ナガサキ この町で 生まれて そしていつか 港の風に 覚えた 涙と笑い I was born in ナガサキ 母の手や 友と別れ 見知らぬ風に 出会うために この町を 離れた けれど今 振り向けば 遠く離れた都会で 追いつけぬ夢に 流されるままに 失くしかけてた心 Give me love あなたの愛を下さい 故郷に似た 大きな愛を Give me love 私は力の限り あなたの為に歌いつづける I was born in ナガサキ この町の 夏を告げる サイレンの音 小さな祈り 捧げている 小さな手 I was born in ナガサキ 初恋も 南山手 見下ろす町と シスターの 穏やかな 横顔 忘れない いくつもの そんな場面の中で 気がつけばいつも 私はいつも ひとりではなかった I was born in ナガサキ 春と夏と秋と冬と 喜び悲しみ 今日から明日へ 私は生きている Give me love 私の小さな愛が いつかあなたに届く日が来る Give me love そして手をとりあって 歩き始める 長崎から Give me love あなたの愛を下さい 故郷に似た大きな愛を Give me love 私は力の限り あなたの為に歌いつづける 終わりのない 坂道を上る 今 長崎から
長崎小夜曲'90 作詩・作曲: さだまさし疲れた時には 帰っておいで 都会で溺れた やさしい鴎 ため息は終着駅の 改札口で預けておいで 悲しみはいつか 紫陽花の様に おだやかに色を 変えてゆくはず 西風にのせて 唄ってごらん この町の黄昏は とてもやさしい ※ NAGASAKI-CITY SERENADE おやすみ僕の NAGASAKI-CITY SERENADE いとしい鴎 傷口は多分 坂道みたいさ 登りにするか 下りにするか あした決めよう 愛の重さや 夢の値段を 数える程に 寂しい時は 石畳と教会の屋根を すり抜けて丘へ上がってごらん 宝石箱に 身を投げた様な 港の夜を 抱きしめてごらん 大空に深く 横たわる川が この町に注ぎ込んで 光る海になる ※Repeat 傷口はすべて 坂道づたいに あしたの朝 晴れた海に 流してしまおう ※Repeat
二千一夜 作詩・作曲: さだまさし君と出会って 僕は変わった ありふれた言葉かも知れないけど 信じ続ける 与え続ける そして待ち続ける愛を教わった 5p程沈んで暮らしていた 目の前の悲しみが道をふさいでた 消えた夢の数を数えるくらいなら もっと沢山の夢を見てやればいい 君が与えてくれた愛は限りなく つまり僕の君への愛も限りなく 約束したね たとえどんなに 二人遠く離れてしまっても 僕はいつでも 君を想って 必ず何処かで歌っていると あれからもう幾度目の夜を過ごし 幾度目の朝を迎えたことだろう たとえ何度君に出会ったとしても 僕はその度君に恋するだろう もしもこのまま君と会えなくなっても 死ぬまで君を信じてるだろう 約束を忘れない 少しも変わらない 二千一夜 過ごす間に 二千一度 君に恋する 二千一夜 過ごす間に 二千一度 君に恋する ※二千一夜 過ごす間に (約束を忘れない) 二千一度 君に恋する (少しも変わらない) ※繰り返し
山ざくらのうた 作詩・作曲: さだまさしかあさんが好きだった 山ざくらの花は 今年も里より少し遅れて きれいに咲きました 新しいランドセル 小川に写ります ねこやなぎの芽がふくらんで 春は静かに咲きました たらの芽を摘み乍ら あなたに手を引かれ 歩いた山の深みどりは 今もかわらない 草笛はなつかしい故里の唄 夏休み 水遊び 牛がえるの声は 泥まみれで帰った時 かあさんの困った顔 盆踊り 新しいかすりの浴衣着て 転んだ膝小僧に あなたの赤チンキの匂いがした 麦わら帽 カブト虫 夕立ち 拾った仔犬 しかられて泣き乍らみつめた 赤い夕焼け 遠花火消ゆるあたりは母の里 稲刈り 栗 柿にカラス瓜 やきいも りんどう そして紅葉 あの子の吐く息 白い霜 やがて雪 あたたかな あたたかな あなたのような 膝のぬくもりが私にも もてるでしょうか ささやかなしあわせ くるでしょうか かあさんの好きだった 山ざくらの花は 今年も里より少し遅れて きれいに咲きました
遍路 作詩・作曲: さだまさしいつかあなたと来た道を今ひとり 転び転び あなたのあとを追う 夢で幾度か追いついて目が覚めて 膝を抱いてまた あなたの夢を見る うず潮の 生まれて消えて また結び また解けるように わずかな思い出 くりかえしたどる道 あなたの知らない 旅 ふいに名前を呼ばれて振り返れば 別の物語の二人を見るばかり 橋のない川のほとりで迷うように あなたを越えて向こうまでゆけない 吉野川の 流れ静かに あなたから生まれ あなたに帰る なつかしいあの唄 くちずさみ歩く道 あなたの知らない 旅
吾亦紅 作詩・作曲: さだまさし二本目の徳利を傾け乍ら 奴はふと思い出すように言った 明日の朝小さな山の分校の 子供たちに会いに来ないか 今奴は分校の校長先生 可愛い可愛い子供たちの 笑顔をおまえに見せてやりたい どうだ明日来ないか 折から秋の雨も上がって かすかに 鈴虫鳴く 今俺は子供たちを野球できたえてる いつか本校に勝たせたくて 幾度も挑んで 幾度も敗れたが そこはそれ 衆寡敵せず 山あいの分校は傾いていたが 子供たちは裸足で駆け廻ってた 四十いくつもの瞳に囲まれて 奴は先生らしく笑ってた このすばらしい分校の子供たちは どんなすてきな大人になるだろう はじける笑顔や瞳の輝きを どうすれば守ってやれるだろう 折から朝の霧も晴れて まぢかに 大山見ゆ 手作りの野球場に歓声響く 僕はふと脇の草むらに 桑の実によく似た 紅い花をみつけた 子供が教えてくれた 吾亦紅 奴からふいに手紙が届いた ついに本校に勝ったぞと 手紙を読み乍ら 子供たちの瞳と 雄大な山を思い出してた 奴の得意気な顔と 色あざやかに 小さく咲いた 吾もまた紅なり 人あざやかに 色あざやかに 小さく咲いた 吾もまた紅なり
修二会 作詩・作曲: さだまさし春寒の弥生三月花まだき 君の肩にはらり 良弁椿 ここは東大寺 足早にゆく人垣の 誰となく独白く南無観世音 折から名残り雪 君の手は既に 凍り尽くして居り その心 ゆらり 他所にあり もはや二月堂 天も焦げよと松明の 炎見上げつつ何故君は泣く 雪のように火の粉が降る 走る 火影 揺れる君の横顔 燃える 燃える 燃える おたいまつ 燃える 過去帳に 青衣の女人の名を聴けば 僕の背に 君の香りゆらめく ここは女人結界 君は格子の外に居り 息を殺して聴く南無観世音 こもりの僧の沓の音 ふり向けば 既に君の姿はなく 胸を打つ痛み 五体投 もはやお水取 やがて始まる達陀の 水よ清めよ 火よ焼き払えよ この罪この業 走る 火影 揺れる あふれる涙 燃える 燃える 燃える 松明 燃える 走る 火影 揺れる あふれる涙 燃える 燃える 燃える 松明 燃える
落日 作詩・作曲: さだまさし夕日が沈んでく 君の瞳の中に 浮浪雲が朱鷺色に そう悲し気な朱鷺の羽根の色に 染まり乍ら風に流れてゆく 少し風が出て来た 君の肩を抱いた 生命は何処から来て どこへ行きたいのだろう 真実が知りたい 僕らの愛のことも しあわせになろう いつかかならず 約束をしよう しあわせになろう 明日もまた陽は昇る それを疑いもせず 君と僕だけのことを 考えればいいのなら それはそれでとても しあわせに違いないけど うまく言えないけれど 心のどこかが 不安と恥ずかしさで いつも少し汚れてる 真実が知りたい 人の「こころ」のことも しあわせになろう いつかかならず 約束をしよう しあわせになろう しあわせになろう いつかかならず 約束をしよう しあわせになろう しあわせになろう いつかかならず 約束をしよう しあわせになろう
イーハトーヴ 作詩 さだまさし、作曲 石川鷹彦北上川 秋風吹いて あなたは 遠くを見ていた こんな風に あなたのこと ずっとみつめていたいけれど あなたのそばにいたいけれど 早池峰山 遠く雪化粧 あなたは 出てゆくと決めた すぐに君を 迎えに来る 瞳輝かせて笑った 何も言えずに うなずいてた イーハトーヴ 春風吹いて あなたは 傷ついて帰った 青い鳥は 捜してあげる すぐに傷も治してあげる もうあなたから 離れはしない
時計 作詩・作曲: さだまさし最後まで僕が見送れば 約束をきっと守れない そういって君は時計を見た 空港のロビーの時計たちは 少し進んでいるようねと つぶやいて また時計を見た あいつと君とのハネムーン 仲間たちに囲まれて 笑顔で輝きなさい それが約束だったね 時は流れてゆく こんな場面まさか 来るなんて思いもしない そんな頃があったね 芝居じみた君の笑顔と みんなの弾ける笑い声が ロビーに時折響く 花束を僕に投げてよこして 仲間たちがどっと笑った 不思議だね 僕もちゃんと笑えた ガラスの向こうで君は 僕の姿をみつめた 口元が動いたけれど 僕には読み取れなかった 時は流れてゆく 後ろ姿がゆく 二人とも最後まで 約束を守った 携帯電話が鳴った 僕はふと時計を見た 君はまだサテライトあたり 電話は鳴り続けた 時は流れてゆく 別の町へ向かう 飛行機が滑走路へ 今 動き始めた
東京物語 作詩 さだまさし、作曲 服部隆之ロードショウで 憶えたての メインテーマ 口ずさんで 二人肩を並べたまま 夕暮れの迫る街を そぞろ歩けば 銀座の町も ちらほら 灯ともし頃 東京 東京 君はつぶやいた 本当のこの町の 姿なんて 誰も知らない 晴海通り 数寄屋橋へ 皇居前の広場あたり 議事堂にかかる夕陽みつめ この町で 生まれた君と 東京 東京 確かに僕は 本当のこの町の 姿なんて 何も知らない 何もかもすべて 包み込んで わがままさえも 包み込んで まるで母の愛のように 東京 東京 君の横顔に 誓っている いつか 東京 東京 すばらしき人と すばらしきこの町 みつめ乍ら ここで暮らそう
心斎橋 作詩・作曲: さだまさし夢を見てた 桜の樹の下を ある日二人 通り抜けた時 ふと あなた急に 別れを告げたまま 心斎橋の向こうへ 消えてしまう夢 人は誰も こうして何かに 怯えるように 暮らすものかしら 幸せな程 不安を捜して 明日降るかも知れない雨のことを 悲しんでる 実は 嘘をついた この恋を守る為に あの人なら 許してくれると思うけど 悲しいことに 慣れ過ぎた人は 始めから全て あきらめているものかしら 心斎橋を 笑顔でこちらへ 渡ってくるあなたみてたら 涙が 何故か止まらない 信じてみる 桜の樹の下を 今夜二人 歩いてみよう あなたの笑顔 信じてみよう
広島の空 作詩・作曲: さだまさしその日の朝が来ると 僕はまずカーテンを開き 既に焼けつくような陽射しを 部屋に迎える 港を行き交う船と 手前を横切る路面電車 稲佐山の向こうの入道雲と 抜けるような青空 In August nine 1945 この町が燃え尽きたあの日 叔母は舞い降りる悪魔の姿を見ていた 気付いた時炎の海に 独りさまよい乍ら やはり振り返ったら 稲佐の山が見えた もううらんでいないと彼女は言った 武器だけを憎んでも仕方がないと むしろ悪魔を産み出す自分の 心をうらむべきだから どうか くり返さないで くり返さないで 広島の空に向かって 唄おうと 決めたのは その時だった 今年のその日の朝も 僕はまずカーテンを開き コーヒーカップ片手に 晴れた空を見上げ乍ら 観光客に混じって 同じ傷口をみつめた あの日のヒロシマの蒼い蒼い空を思い出していた In August six 1945 あの町が燃え尽きたその日 彼は仲間たちと蝉を追いかけていた ふいに裏山の向こうが 光ったかと思うと すぐに生温かい風が 彼を追いかけてきた 蝉は鳴き続けていたと彼は言った あんな日に蝉はまだ鳴き続けていたと 短い生命 惜しむように 惜しむように鳴き続けていたと どうか くり返さないで くり返さないで 広島の空に向かって 唄ってる 広島の空も 晴れているだろうか くり返さないで くり返さないで 広島の空に向かって 唄ってる 広島の空も 晴れているだろうか
理想郷 作詩・作曲: さだまさし海原 静かに 全てを抱いて 水鳥 願いを 竜宮に伝えよ 悲しみは何処から来るのか 喜びは何処へと去るのか 教えてよ 遥かなる 海の涯て理想郷 在るという 青空よ 幻でかまわない 写せよ 陽差しに デイゴの 花咲き 輝く 神々 何故 生命を たまうや 花は花の悲しみあるのか 人は人の悲しみあるように 教えてよ 遥かなる 海の涯て理想郷 在るという 青空よ 幻でかまわない 写せよ いつの日か ささやかな この願いよ 届けよ いつまでも あの人を 守りたまえ いつまでも
幸福になる100通りの方法 作詩・作曲: さだまさしそして愛と感謝とが 同じものだと気づいた そしたらとても しあわせになった しあわせはすぐ近くにいた ねぇ思い出してごらん 出会った時のこと すれ違うそれだけで しあわせだった 名前を知って 目と目が合って ドキドキしたら 三月元気でいられたあの日 初めて電話した時 声も指も震えてた 何を話したか憶えてなかった 既にその頃 僕の心の中に 愛に思い上がる種は 播かれていたんだろう しあわせになる方法なんて 100通りもある ありがとうと言えば 向こうから近づいて来るのに なのに人は 何故何もかもに 思い上がってしまうのだろう 君の為ならば何を 捨てても惜しくなかった 夢も仕事も時間も 友達さえも 酔い痴れ乍ら 登りつめてた 紅いルージュで ひと月元気でいられたあの日 それから僕等は長い だらだら坂をくだって 笑顔も言葉も少なくなりはじめた ガラスの靴の魔法がとけて 物語の二人は くすんだ ただの人になる しあわせになる方法なんて 100通りもある ありがとうと言えば 向こうから近づいて来るのに なのに人は何故しあわせに 思い上がってしまうのだろう ねぇ思い出してごらん 出会った時のこと すれ違うそれだけで しあわせだった あの日の僕が 今の僕を 見たなら どんなにどんなに自分を悲しむだろう そして愛と感謝とが 同じものだと気づいた そしたらとても しあわせになった しあわせはすぐ近くにいた ほんとうにとても近くにいた ※しあわせになる方法なんて 100通りもある ありがとうと言えば 向こうから近づいてくるんだ ※refrain
関白失脚 作詩・作曲: さだまさしお前を嫁に もらったけれど 言うに言えないことだらけ かなり淋しい話になるが 俺の本音も聞いとくれ 俺より先に寝てもいいから 夕飯ぐらい残しておいて いつもポチと二人 昨日のカレー チンして食べる それじゃあんまり わびしいのよ 忘れていいけど 仕事も出来ない俺だが 精一杯がんばってんだよ 俺なりに それなりに 父さんみたいに なっちゃ駄目よと お前こっそり子供に言うが 知ってるぞ 飯を食らっちゃ寝 起きてワイドショー見ちゃ寝 井戸端会議しちゃ寝 よく夜寝られるなぁ ムダなダイエット ムダな体重計 本気でヤセたきゃ あんなに食べなきゃいいのに それからあれだぞ テレフォンショッピング 買い物ぐらい 体動かせ それぞれご不満も おありのことと思うが それでも家族になれて よかったと俺思ってるんだ そして今日も君たちの笑顔 守る為に 仕事という名の戦場へ行く 右に定期券 左に生ゴミ 人は私を哀れだと言うけれど 俺には俺の幸せがある 君たちの幸せの為なら 死んでもいいと誓ったんだ それだけは疑ってくれるな 心は本当なんだよ 世の中思いどおりに 生きられないけれど 下手くそでも一所懸命 俺は生きている 俺が死んだあと いつの日か 何かちょっと困った時にでも そっと思い出してくれたなら きっと俺はとても幸せだよ がんばれ がんばれ がんばれ みんな がんばれ がんばれ がんばれ みんな がんばれ
虹 〜ヒーロー〜 作詩・作曲: さだまさしこんなにも長い間 何故歌って来たのだろう ちいさなしあわせや 伝説の向こう側に 逃げ込むチャンスは いくらもあったのに まだ歌っている 控室の窓辺の かすみ草の向こうを 君の横顔に よく似た思い出が とおり過ぎてゆく 開演のベルが鳴るまで あと15分 全てを手に入れたり 全て失くしたり 君までも ひききかえにして 歌い手は虹のように 悲しみの雨の向こうで 咲くものだろうか I'm a Singer 虹になりたい ひとときのヒーロー 演じてそして I'm a Singer 振り返ったら 幻のように 消え去るもの 誰かのしあわせと 入れ違いに 時々ふとラジオから 先に逝った友達の なつかしい唄が 流れることがある そうだね永遠に 唄い続ける しあわせ ふしあわせ 誰に負けても構わない 自分には負けられない いつか時が過ぎて 思い出に変わったとき 目をそむけないで いたいだろう 僕はまだ 旅の途中 誰かの心の 扉を叩き続けて 何もかも ひきかえにして 可笑しくって哀しくって 美しき人生 さあ 幕が降りる迄 I'm a Singer 虹になりたい ひとときのヒーロー 演じてそして I'm a Singer 君の空を ひとときでも 僕の色で 染められたら それでいい Yes, I'm a Singer 虹になりたい ひとときのヒーロー 演じてそして I'm a Singer 振り返ったら 幻のように 消え去るもの 誰かのしあわせと 入れ違いに
病んだ星 作詩・作曲: さだまさしこの星に生まれて よかった 今の時代を生きて よかった 君にめぐりあえて よかった 君にめぐりあえて よかった 水は清く大地を 流れ潤し 木々の緑は深く オアシスを育て 生き物たちは静かに 互いを慈しみ 風はふくよかに 明日を告げる 争い事もなく 憎み合わず 許し合い 信じ合い 強きものは守り 弱きものは助け 全て 愛のたまもの この星の まわる音が 聴こえますか この星の まわる音が 聴こえますか
春の鳥 作詩・作曲: さだまさしひきだしにしまっておいた 出しそびれた恋文は 私からあなたへの 最後の手紙になるはずでした あんなに深く愛されて あんなにせつなく別れた 書きながら三度泣いて 出せなくて二度泣いた手紙を 今 一枚ずつ マッチで火を灯せば ふるえる文字が 胸を衝く 本当に本当に あなたが好きでした 春の鳥のように 手紙の白い煙が まっすぐに 青空に 舞い上がってゆきます そう丁度 春の鳥のように ようやくあなたから 巣立ってゆきます 明日 嫁ぎます 幼すぎたわたしが あなたと別れたことで 大人になれたなんて 皮肉なものだと思います 親を追う子供のように いつもあなたのうしろを ついて歩くばかりの 足手まといだったのですから 今 出会ったなら あなたは誉めてくれる そんな自信もみな あなたがくれた 本当に本当に あなたが好きでした しあわせになります 約束ですから まっすぐにまっすぐに 歩いてゆきます そうきっと しあわせになります どんなにつらいことも 笑えるつもりです 大人になりました 春の鳥のように 手紙の白い煙が まっすぐに 青空に 舞い上がってゆきます そう丁度 春の鳥のように ようやくあなたから 巣立ってゆきます 明日 嫁ぎます
予約席 作詩・作曲: さだまさしかなしいね やさしいね 生きているって すごいね 泣かないで 負けないで 私 生きてみるから 花の降る午後に 春は暮れてゆく 光咲く夏は 海へと帰ってく 人は一体 生きてるうちに いくつの「さよなら」を言えばいいのだろう あなたの笑顔に 出会えなかったら 今でも私は 「さよなら」に縛られて 誰かが待っていてくれること 信じなかったと思う もしかしたら こんな私でさえ 誰かが求めてる いつか誰かの 支えになれる 場所があると思う かなしいね やさしいね 生きているって すごいね 泣かないで 負けないで 私 生きてみるから 山を染め乍ら 秋は去ってゆく 積もった雪なら いつか消えてゆく 人は決して独りきりで 生きている訳じゃない いつかきっと こんな私でさえ 誰かが待っている 私の為の 予約席がある それを信じてる かなしいね やさしいね 生きているって すごいね がんばって がんばって 私 生きてゆくから かなしね やさしいね 生きているって すごいね 泣かないで 負けないで 私 生きてみるから
約束 作詩・作曲: さだまさし母の手にすがり乍ら 歩いたあの道を いつか私も同じように 歩きたいと思ってた 思い出はセピア色に いつも坂の途中 大きな樟の枝の向こう 遠く海が見えた 時は音もなく降りつもる 悲しみもいつか解けてゆく 思いどおりには 生きられないけれど 一所懸命だったね あなたの背中はいつも とてもあたたかだった どんな時でも私を 信じてくれた 道ばたの名もない花 あなたに見えますか ある時母は振り向いて 約束しようと云った それぞれに人は誰も 自分の色で咲く いつか必ずしあわせに咲くと約束してね 悲しみは棘に変わってく 甘えたら色は褪せてゆく 思いどおりには 生きられないけれど 一所懸命咲いてね 憶えています必ず 約束は守ります あなたの分まで高く 笑顔で咲きます あの人と二人きっと しあわせになります あなたの分まで高く しあわせになります
ヴァージン・ロード 作詩・作曲: さだまさし待ち続けて 待ち続けた君の夢が 今 叶う ヴァージン・ロード もう道の途中で 迷っちゃいけないよ まっすぐまっすぐ信じた人の 瞳めざし 胸を張って 幸せの重さを 喜びの涙を ゆっくりゆっくり 歩き乍ら 抱きしめて 強く (花吹雪)おりから花吹雪 (花吹雪)君だけの為に (花吹雪)ステンドグラスから (花吹雪)君への陽射し 君 綺麗だ 君 とても綺麗だ 待ち続けて 待ち続けた君の夢が 今 叶う ヴァージン・ロード ああ いつの日か 振り返る時 いつも微笑みが そばに居ますよう 今 花吹雪 舞い散る中で 誓う この愛は とこしえに咲く (もう道の途中で 迷っちゃいけないよ) ああ いつの日か 振り返る時(いつの日か二人) いつも微笑みが そばに居ますように(いつも微笑みが) 今 花吹雪 舞い散る中で(いつまでも二人) 誓う この愛は とこしえに咲く(いつまでも) (もう道の途中で 迷っちゃいけないよ) 待ち続けて 待ち続けた君の夢が 今 叶う ヴァージン・ロード
ひまわり 作詩・作曲: さだまさし人は誰も 心に 花の種を 抱いて生きているんだよと あなたの口癖や声の響きが このごろとても恋しい 夢見て咲いているのなら 菫 密やかに咲くのなら 野菊 人を傷つけてしまう 紅い薔薇 散ってゆくのなら 桜 それから私に あんな風に咲けよと 指さした花は 一輪の ひまわり 背すじを伸ばして 憧れだけをみつめ ひと夏を力の限り 明るく咲く花 私はその時 本当にそんな風に 生きてゆきたいと 心から思った いつまでもあなたを愛していると あの日約束したでしょう はるかな時の流れを越えてまだ 約束を守ってます あなたと暮らした懐かしい町を 独り遠く離れて 海辺に色とりどりの花が咲く 風の街で 咲いてます 鳥よあの人に 出会ったら伝えてよ ひまわりの様に 私は生きていると 背すじを伸ばして 憧れだけをみつめ 一日を力の限り 明るく生きてる 鳥よあの人に 出会ったら伝えてよ ひまわりの様に 私は生きてる 背すじを伸ばして あなただけをみつめ 約束どおりに 明るく咲いてる
ひとりぽっちのダービー 作詩・作曲: さだまさし子供たちを背中に乗っけてゆっくりと 砂丘を歩くだけの馬がいる 春も夏も秋も冬も 実は彼は昔 レースで走っていた 一度も勝ったことはないけれど ターフに吹く風を知ってる 幼い頃にはみんなに 期待されて育った もしかしたらと彼自身も 少しは思っただろうか あのダービー 夢のダービー 東京の芝の上を 大歓声の中 ゴールを駆け抜けてく風になる あのダービー 夢のダービー もしも怪我さえなければ 彼にもチャンスはあっただろうか 誰にも小さな伝説があるように 彼にもある小さな伝説を 他人ごとだと思えないんだ 松林を抜けて しばらく歩いたなら 砂丘の向う側に海が見える 春も夏も秋も冬も 彼はそこでひととき遠くをながめたら 今来た道を戻ってゆく いつもおだやかな眼をして 生き方には色々ある 他人の幸は計れない 彼の背中で輝いてる 子供の目を見るがいい あのダービー 夢のダービー 彼は今も走ってる 人々の思い出の中に 彼のゴールがある ひとりぽっちのダービー 誰も知らないレースを 彼なりに戦ってる あのダービー 夢のダービー 第4コーナーから 沸き返るメインスタンドを彼だけが駆け抜ける ひとりぽっちのダービー あの海の潮騒が 彼への大歓声に変わってゆく 子供たちを背中に乗っけてゆっくりと 小さな伝説が歩いてゆく 春も夏も秋も冬も 春も夏も秋も冬も
病んだ星(インターミッション) 作詩・作曲: さだまさしこの星に生まれて よかった 今の時代に生きて よかった
ソフィアの鐘 作詩・作曲: さだまさし遠くでクリスマス・キャロルが聞こえる 君の涙に気付かないふりをしている 四谷見附橋 街路樹の枯れ葉 君は上手に 嘘をつけない 夕陽が眩しくて信号の青に しばらく気付かなかったね 二人共 神宮へ帰る 鴉が二羽三羽 黄昏ゆく師走の闇を往く ソフィアの鐘が 凩に乗って僕等を追い越してゆく 折から牡丹雪が 街灯の周りで冬の蛍になる 言葉が足りなくて君を傷つけ 言葉が過ぎて また僕も傷つき 逢魔が辻の角を曲がれば 遥か遠く君の手には届かない 春には桜吹雪の舞うはずの道で今 ミサへ向かうキャンドルの列とすれ違う 四谷見附橋 名も知らぬビルの 屋上でクレーンが揺れてる 水のない橋の底を快速電車がゆく パンタグラフの蒼い火が きれいだね 冬の花火だね きっと沢山の 悲しみをのせながら 闇に咲く ソフィアの鐘が 思い出伝いに僕等を追い越してゆく 折から救急車が サイレンを鳴らしながら 赤い風になる 遠くでクリスマス・キャロルが聞こえる 君の涙に気付かないふりをしている 思い出通りの 向こう岸で ほら サヨナラが手を振る ソフィアの鐘が 凩に乗って僕等を追い越してゆく 折から牡丹雪が 街灯の周りで冬の蛍になる 遠くでクリスマス・キャロルが聞こえる 君の涙に気付かないふりをしている
おもひで泥棒 作詩・作曲: さだまさし心配しなくていいよ おもひで泥棒なんていない おばあちゃんが物忘れをするのは 泥棒なんかのせいじゃない 家族旅行のことや運動会のことを 忘れても 君を忘れやしないだろ おばあちゃんが物忘れをするのは 近頃の楽しいことばかり 実はそこんところに 秘密が隠されているのさ 本当のこと 教えてあげようか 心配しなくていいよ おもひで泥棒なんていない 誰でもみんな歳をとったなら 神様と約束するのさ 思い出とひきかえに 幸せの回数券と とりかえて そっと貯めておくんだよ 楽しいものや新しいものほど 高くひきとってもらえるよ ただし条件がある 幸せの回数券は 自分の為には 使えないんだ おばあちゃんが誰の為に 幸せを貯めていると思う そう そのとおりさ 幸せの回数券は 君の未来に とってくれているんだよ おばあちゃんが物忘れをするのは 泥棒なんかのせいじゃない ありがとうなんていらない 優しくしてあげるんだよ でも このこと知っていると言っちゃだめだよ 心配しなくていいよ おもひで泥棒なんていない 心配しなくていいよ おもひで泥棒なんていない おもひで泥棒なんていない
さよなら にっぽん 作詩・作曲: さだまさし生命を投げた少年の手紙を またTVが写している 仏蘭西の水爆のニュースと共に 故郷から帰る車の列で事故が 起きたと告げている 上九一色村の中継の後で 黒字が少し減るようだと 妙なことを喜んでいる 思い出した様に地震の 被災者の背中をかすめてゆくマイク 空港の映像は 海の向こうへ旅立つ青春達の笑顔 この国の誰かが拳銃で撃たれるなんて さよなら にっぽん さよなら にっぽん ふとつぶやいたら 涙がこぼれた 美しいのは花そのものではなく そう感じる心だと もう誰も教えてはくれない 夢の見方を教える代わりに 大人達は目を覚ませという 売り物と買い物しか無いかのように 心は贈り物 こわれ易い贈り物 何でもそろうこの国では 心までの道が遠すぎる 昔この国には妖精たちが住むと 信じた人がいた こんな僕のどこかにも まだ住んでいるのだろうか さよなら にっぽん さよなら にっぽん そう文字に書いたら 涙がこぼれた さよなら にっぽん さよなら にっぽん 妖精達はどんな顔で 笑ったのだろう さよなら にっぽん さよなら にっぽん この国には妖精達が住んでいる 今でも
名刺 作詩・作曲: さだまさしたかが50平方センチの 名前を書いた白い紙切れに 振り廻されて何だろね されど四角いその紙切れを とりあえず俺の顔と信じて 誰もが疑わないんだもんね 強い名刺で張られてごらんよ どうもどうものあとが出ない 今にみてろ 今にみてろ 今にみろっても 誰も見てない 手前に下げた頭じゃねえぞ 手前の名刺に下げたんだと 負け惜しみと愚痴が悲しいぜ生ビール あ、またポケベル 電話どこ 嫌な野郎ってホントにいるよね それが自分の上司ときてみろ いっそ刺し違えたろか あ、でも家族が… たかが一枚1gの 名刺ごときに振り廻されてる 今日でも明日でも辞めたる! あ、でも思うツボかも… 弱い名刺を出されてごらんよ 抱きしめたくって仕方ない がんばろうね がんばろうね がんばろうねってば 天下取るまで あ、流れ星 俺らに下げた頭じゃねえだろ 俺らの名刺に下げたんだろ わかるから飲め いいから飲め ほら熱燗 あ、またポケベル いいや切っちゃえ 赤坂見附の交番前で 独り相撲をとってみる 負けるもんか 負けるもんか 負けるもんかったら 絶対 負けない クリスマス模様の歩道橋の上 車のライトがきれいだね ありったけの名刺細かくちぎって パッとまけば ほら ぼたん雪 メリークリスマス そしてよい年を ベリー メリークリスマス ほんとによい年を 白い雪 この町を染めろ 白い白い白い雪が降る この町を染めろ メリークリスマス どうぞよい年を ハッピー ハッピークリスマス ほんとによい年を
ステラ,僕までの地図 作詩・作曲: さだまさし夢を見てた うたた寝をしたらしい また君の夢だったよ ステラ いつものこと 昔のまま 君の部屋のままさ 時折 ここへ来て ステラ 話をするよ 焦がした料理に 涙ぐんでた夜も あったね ステラ 思い出というのは いいことづくめなんてこと ないけれど 君だけは 特別な人らしい 何ひとついやな ステラ 思い出など無い 地図を描いてた 僕までの地図を 君のあの日の言葉が ステラ 忘れられない 「出逢うまでに 道に迷い過ぎたわ 次の人生までに あなた 地図を描いといてね」 何ひとつ変わらない 僕の想いはむしろ つのるよ ステラ 思い出というのは 色あせてゆくばかりだと いうけれど 君だけは 特別な人らしい 何ひとつ色あせた ステラ 思い出など無い Happy Birthday 今日は君の誕生日 ほんとうなら君は ステラ いくつになるんだっけ ステラ…
烈 作詩・作曲: さだまさし遠過ぎて 遠過ぎて 届かない恋 近過ぎて 近過ぎて 聞こえない愛 滅びない恋を 捜しています 掌で包む程 小さくて良いのです 朽ち果てぬ夢を 知りませんか ため息で融ける程 短くて良いのです 私がこわれても あなただけ守りたい それは正しいことじゃ ないのですか 忘れても 忘れても 憶えてる恋 祈っても 祈っても 叶わない愛 傷つかぬ心 捜しています 悲しみに苦しみに ひるまない心 やさしい人を 知りませんか 奇跡でも嘘でもない ほんとうの人を 私がこわれても あなただけ守りたい それは正しいことと思う 私がこわれても あなただけ守りたい それは正しいことじゃ ないのですか 遠過ぎて 遠過ぎて 届かない恋 遠過ぎて 遠過ぎて
地平線 作詩・作曲: さだまさしひとしずくの雨が いつか海になる そんな風に愛を育ててゆけ 地平線から朝日が昇るように 君は しあわせになれ 言葉少なに 君は大切な恋を語る 君はその唇は つつましく紅に染まる どこか眩しそうに まばたいた黒い瞳は 不安と喜びと とまどいの重なり合う色 君に贈るのは 君の中の勇気 いいかい答は いつも心の中にある はばたく鳥が蒼空に消えてゆく そんな風に君は旅立ってゆく 季節の花が静かに薫るように 君は大人になる 君はいくつかの傷を隠して強く笑う 後れ毛は風に揺れてそっと痛みをかばう どこか遠くへと耳を澄ます君に聴こえる 過去と未来とがきしむ刹那の現在そのもの 君に贈るのは 君の中の勇気 いいかい答は いつも心の中にある 山で生まれた霧がほら雲のなる 悲しみもいつの日か雲になる 吹き抜ける風が季節を運ぶように 君は笑顔になれ ひとしずくの雨が いつか海になる そんな風に愛を育ててゆけ 地平線から朝日が昇るように 君は しあわせになれ
六日のあやめ 作詩・作曲: さだまさし子供の頃から 遅れて咲いていた 六日のあやめと 笑われて泣いた 遅れまいとしたら 転んで怪我をした 十日の菊と あきらめて泣いた やっと大人になったのに 変らないのが悲しくて そうつぶやいたらあなたは 遠くを見ながら笑った 遅れて咲いても 花は花 実らなくっても 恋は恋 叶わなくっても 夢は夢 届かなくっても 愛は愛 ほら 一番星みつけた 子供の頃から 年寄りっ子だった 三文安いと 笑われて怒った 怒るまいとしたら 涙がこぼれた 母だけが笑った 明日天気になあれ こんな私でもいいですか 変らないけどいいですか そうつぶやいたらあなたは また遠くを見ながら笑った 雲にかくれても 月は月 飛べなくっても 鳥は鳥 どこへ流れても 水は水 変らなくっても 君は君 ほら 一番星
鳥辺山心中 作詩・作曲: さだまさし硝子細工の其の思い出の 割れたかけらで 凍えた指を切る 今だに二人居るかのような 夢の夢の夢こそ 哀れなれ どれ程きれいにつこうと嘘は嘘 あなたがついたか 私がつかせたか 茨道 袖を裂く けもの道 陵墓づたいに 枯れた竹林 追いかけられるようで おそるおそる振り向けば しづ心なくはらり 紅い寒椿 独り道行く身には あなたの くれた傷の痛みさえ愛おしい 私の髪をすべるあなたの 指先の名残こそ 哀れなれ どれ程きれいに刺しても傷は傷 私が刺したか あなたが刺させたか 耳を塞いでも 水の音 真昼の月 傾いて鳥辺山 遠くで嘲い声 誰かの嘲い声 小さな石になって 沈みゆく私 追いかけられるようで おそるおそる振り向けば しづ心なくはらり 紅い寒椿 あなたのいくつかの 嘘を道連れに 私の心だけ 今 死んでゆく 一足ずつに 消えてゆく 夢の夢こそ 哀れなれ
銀杏散りやまず 作詩・作曲: さだまさし春未だ浅き如月の 望月の頃君逝けり 来たれば還る生命にて 何ぞ悲しむ事やある あの戦いを終へし折 我をば共に誘ひて 君が故郷に帰りしが 我が青春の始めにて 思へば君が妹の 吾が子の母となりてより 兄弟の契りもて 爾来過ごせし半世紀 共に誇りし不器用の 生活は楽にあらねども 吾俺のまた管鮑の 友よ君の名を呼べば 桜 散りやまず 春風 黄砂 舞いやまず 我が涙 流れてやまず 桜 散りやまず 奇しくも八月十五日 君の御影を吾が子らと 精霊船に花火もて 送る事とは思はざり 君旅立ちし港より 敬礼をもて老兵の 送りし心届きしや 君終戦を迎へしや 時待たずして秋となり 我のみ歳を加へたり 未だ独り我戦場に 立つ老木の心地なり 共に笑ひし不器用の 青春遥か遠けれど 嗚呼 兄弟よ君の名を 誇りもて語る時 銀杏 散りやまず 秋風 紅葉 舞いやまず 我が思ひ あふれてやまず 銀杏 散りやまず 銀杏 散りやまず 秋風 紅葉 舞いやまず 我が涙 あふれてやまず 銀杏 散りやまず
青の季節 作詩・作曲: さだまさしあの日 二人きり 隣に腰かけて みつめた シャガールの 五枚のステンドグラスの青 若葉のしずくが 朝日を浴びてきらめき ぽとりと身を投げて大地に抱かれ それから 小さなせせらぎが生まれるように あなたを愛し やがてひとつの流れに育ち 空をも映す 大きな河になり そんなふうに ゆるやかなまま 時は過ぎると信じた 青の季節 海辺の仏舎利塔は 夕陽を受けて輝き 波間の鴎の向こうに虹が架かって 四月の鯨は私を誘う 遠い季節へ すべての河は海へと流れ そしてまた空へ帰り くり返す 海辺で待てば きっとあなたの 水の粒と もう一度出会えそうで いつか私が海に帰ったら あなたの隣にそっと腰かけて またはじめから 愛したい 何度でも 何度でも 何度でも あなたと
息子へ 〜父からの風〜 作詩・作曲: さだまさしお前はいくつも 大切な事を 選べないで 生まれて来た 時代も国も 場所も名前も あげくは親さえも 親がこうなので 顔も頭も 余り期待はしないがいい 血筋がああだから 才能の方も まずはあきらめろ 強く明るく優しくたくましく それが何より一番 それが何より 駄目な親に 恵まれたのだから よりによってここへ来たのだから それともお前は 全て承知の上で ここを選んでくれたのだろうか 落ち着きのない子だと 言われて育つだろう 俺がそうだった 受験も一度くらい 失敗するだろう 俺がそうだった きっと女には 結構もてるだろう 俺がそうだったかな 借金なんかも するかもしれない 俺も親父もそうだった 愛する人と別れる苦しみや 憎しみという切ない苦しみや 生きることは辛く恥ずかしいことと お前も少しずつ覚えてゆくだろう 生まれて来た以上 いつか消えてゆくのだ それも選んだのだよ 誰の真似でもなく お前はお前らしく お前の空を飛べ たったひとつの お前の生命 輝けばそれでいい どちらかを選ぶなら 傷つける人よりも 傷つく人に 騙す人よりも 騙される人に その方がずっといい 生きてゆくのは 楽しいぞ 辛いけど 辛い時こそ 胸を張れ 前を見ろ いつか愛する人が出来たなら お前の勇気で包み込んでやれ 喜びの種をまけ 幸せの花が咲く どこかに味方はいる お前はひとりじゃない 父は いつでも お前の味方だよ おたんじょう おめでとう
SAILING TOGETHER〜いま船出のとき〜 作詩・作曲: さだまさし夢という名の 大きな帆の船は 独りきりでは誰も 動かすことはできない 今僕と君とが 出会うことからはじまり 信じあうことできっと 荒波を越えるだろう SAILING TOGETHER いま船出のとき SAILING TOGETHER 未来へ帆を上げよう 君と僕で 愛という名の 知恵とちからの風は ぬくもりの中からきっと 吹いてくるだろう 君は独りでなく 僕も独りではない つらいとき 淋しいとき 暖めあえばいい SAILING TOGETHER 明日への旅へ SAILING TOGETHER その手を離さないで SAILING TOGETHER いま船出のとき SAILING TOGETHER 君と僕で I LOVE YOU
娘へ 〜大和撫子養成ギブス篇〜 作詩・作曲: さだまさしお前がいつか大人になって旅立つその朝に 世にも素敵な女になっているように 父さんは「大和撫子養成ギブス」という名前の お前の面倒なハードルになろう お前が素敵な女にならなきゃいけないその訳は 歴史を変えるのは常に女だからだ どんな男も女に創られ女に振り廻される 父さん結構身に染みてたりする 偉大な女は 偉大な男を育て アホな女は アホな男を増やす やけっぱちでこんなこと 言うんじゃないんだよ ちょっと此頃 世の中 淋しくてね 冷静に思えば女に生まれたのは割合得だぞ 照れずすねずに まっすぐに生きてゆけ いじめられたらお大声で泣きなさい 困ったらいい顔で笑いなさい それはまあ水戸黄門の印篭みたいなもんだからね 勉強なんかしなくていいそんな事言うと母さん怒るかな 知識なんて教養の一部に過ぎない 重箱の隅つつくような事学ぶより もっと大らかな 本当の笑顔について 学びなさい やさしさは 相手の側に立つことで 厳しさは自分をいじめることで 学べ 相手の目を見て 話せなくなったなら ちょっとおかしいぞって 自分にきいてごらん 「男はみんな狼なのよ」それは父さんが保証します だからつきあう前に見せなさいね 黙って座ればピタリとわかる てなこといい乍ら 三回迄は こわさしてもらおうっと けれどもいつかお前も本当に 人を愛するだろう 父さんお前に願っていることは その人の隣にいるお前の心が恥ずかしくないように 生きるんだよって ことだけさ お前がいつか大人になって旅立つその朝に 世にも素敵な女になっているように 父さんは「大和撫子養成ギブス」という名前の お前の面倒なハードルになろう 偉大な女は 偉大な男を育て アホな女は アホな男を増やす やけっぱちでこんなこと 言うんじゃないんだよ ちょっと此頃 世の中 淋しくてね やけっぱちでこんなこと 言うんじゃないんだよ やっぱり しあわせに なって欲しいんだよ
新ふるさと物語 福間町イメージソング 作詩・作曲: さだまさしこの町で暮らす僕を 羨ましいと君が言う それならこの町で一緒に暮らそうと僕が言った 息を止めた君の向こうに白い雲が浮かんでた 遠くで汽笛が聞こえて 君はこの町に来た ああ ときめきが ふるさと沿いの道を 潮風に吹かれながら ゆっくり歩いて来る ああ いつの日か 愛を握りしめて 君もふるさとと呼ぶ 青空の似合う町 いつも夢みていた 森を抜けて海へ続く 小径を君と子供たちと 自転車で走ること 金色に染まる海が見えるあの場所に ふと立ち止まれば 必ずふるさとの匂いがする ああ しあわせが ふるさと沿いの道を 潮風に吹かれながら ゆっくり歩いてくる ああ いつの日か 愛を握りしめて 子供たちのふるさとになる 青空の似合う町 ああ いつの日か 愛を握りしめて 子供たちのふるさとになる 青空の似合う町
君が帰ってくる 作詩・作曲: さだまさしとぎれとぎれに 涙が聴こえるよ 遠くでコインの落ちる音 公衆電話からだね 気圧の谷が 今夜半からゆっくり 南海上を過ぎてゆく そちらももう雨だね 濡れてないか いきさつはいいじゃない 思い出してくれたじゃない それだけでもう 十分じゃない うなずくばかりじゃ 聴こえないじゃない 疲れただろう 帰ってこないか NAGASAKI CITY LIGHTS いつものHARBOR LIGHTS 変わらないよ 街も人も僕も君への愛も NAGASAKI CITY LIGHTS いつものHARBOR LIGHTS 変わらないよ 街も人も僕も君への愛も そのまま 空港まで 迎えに行かないよ いつもの市電の停留所 降りたら振り返って なつかしい この部屋見てごらん 黄色いハンカチ結んどく 映画のシーンみたいに 眩しい程 おかえりと言うから ひとことだけ言うから それだけでもう 十分じゃない コーヒーカップから もう一度始めよう 疲れただろう おかえり NAGASAKI CITY LIGHTS いつものHARBOR LIGHTS 変わらないよ 空も雲も風も時の流れも NAGASAKI CITY LIGHTS いつものHARBOR LIGHTS 変わらないよ 空も雲も風も時の流れも そのまま NAGASAKI CITY LIGHTS いつものHARBOR LIGHTS 変わらないよ 街も人も僕も君への愛も NAGASAKI CITY LIGHTS いつものHARBOR LIGHTS 変わらないよ 街も人も僕も君への愛も そのまま 君が帰ってくる wo…… 君が帰ってくる wo…… 君が帰ってくる wo…… 君が帰ってくる wo……
ありがとう 作詩・作曲: さだまさし小さな物語を 愛しく抱きしめて 君は美しい故郷で 生きてる それはささやかな 祈りにも似ている 川の清らかな 流れにも似ている 多くを望みもせず 望みを捨てもせず めぐり来る明日を 穏やかに見ている それは健やかな 子供にも似ている いつもきらめいた 瞳には青空 ありがとう美しき人 ありがとう美しき町 それを平和と呼んでいいなら 君を守ってあげたい さざめく鳥の声を 窓辺に散りばめて 朝日のびやかに 枕辺に日だまり 君のやわらかな 一日は始まる 辛いことは全て 夜の闇に 埋めて 優しさを誇りもせず 優しさに流されもせず めぐり来る季節は いつも君の友達 海は海の色に 山は山の色に 君は君の色に 床しき 故郷 ありがとう美しき人 ありがとう美しき町 君がそれを幸せというなら 永遠に守ってあげたい ありがとう美しき人 ありがとう美しき町 それを平和と呼んでいいなら 君を守ってあげたい
絵画館 作詩・作曲: さだまさし授業を抜け出して 球場のアーケード ゆっくりすれ違う スワローズのユニフォーム 秋の日射しの中 君の指に触れた 木漏れ陽が揺らした 水に映る絵画館 ほどけた靴紐を結び直す 君の横顔 外苑を染めてゆく 金色の銀杏並木 青春という名の答えのない問いかけに怯えてた 君と僕のセピア色の傷口さえ いつしか懐かしむ そんな歳になった 足元に転がった 誰かのファウルボール ゆっくり投げ返す 君の細い腕の白さ もしかして誰かに 壊される日を待つような 青春という名のあやうさを君に感じていた 絵画館の天窓からゆるやかに こぼれる日射の中 君は輝いてた 遠い光の中で・・・
月の光 作詩・作曲: さだまさし君が戯れに弾く 月光の ピアノの音の寂しさは 別離の刻を識る人の 吐息の霜か ツィス・モール 芍薬の花びらの散り際の 君の背筋のいさぎよさ 立ち枯れてゆく青春の 恋の終わりの 五月闇 いつか君の名前を 思い出と呼ぶ日が来るのか その眼差しも その唇も 季節の中で色褪せてゆくのか 生きることとは・・・ 姿見に写る君の横顔 窓に上弦の月の色 鏡の中のさかさまの 台詞の露か ため息か 恋とは消えゆく炎のことか とけてゆく氷のことなのか されば守れぬ約束を 涙ひとつで 弔うか いつか君の笑顔を 思い出せぬ日が 来るのか あのときめきも この悲しみも 時の流れに 埋もれてゆくのか しあわせとは・・・
短篇小説 作詩・作曲: さだまさしささやかな嘘があなたから滲む 季節の替わり目にふとこぼれたのですね 思い出の中はあたたかいですか 私はその人によく似ているのですか 短篇小説の始まりの様に ガラス細工の言葉で 明日という文字をあなたの背中に いつもつづっていたのに 積み木細工みたいにつぎだらけの愛 思いあがりですか幸福と名づけるには 閉じて下さいできることなら 心の古地図と思い出の中の人 短篇小説のおしまいの様に ふいにつき落とさないで お願いあなたを思い出の人に どうぞしないで下さい どうぞしないで下さい
Wonderful Love 作詩・作曲: さだまさし風は東へ 東へと吹き抜けてゆく 僕独り西へ 西へ向い風の中をゆく 迷ってもいい 間違えていい そう言いきかせながら 走り疲れて 立ち止まった日 その季節に 君がいた 笑ってもっと強く 抱きしめて ひるまないように 勇気を失くさないように What a Wonderful Wonderful Wonderful Love いつも そばにいる 愛は君へ 君へと吹き抜けてゆく つないだ指を 指を 見失わないよう 泣いてもいい 傷ついてもいい 誰もが揺れる道を ゆっくりでいい 明日になれば 明日の花が咲く 道はひとつじゃない 自分らしく 信じればいつか 必ず 咲く日が来るよ What a Wonderful Wonderful Wonderful Love ずっと そばにいる What a Wonderful Wonderful Wonderful Love いつも そばにいる What a Wonderful Wonderful Wonderful Love ずっと そばにいる What a Wonderful Wonderful Wonderful Wonderful Love
愛について 作詩 さだまさし、作曲 服部克久あなたに会いたいと 願い続けて 今日もまた 旅をゆく 果てなき青空 喜びと悲しみ 希望それから挫折 くり返し くり返し 何かを信じて 愛について 何も知らないけれど いつかあなたの ぬくもりの中で 愛を語る日を 夢見て私は 明日も 旅を生きる 風に風の道が 星に星の道が 鳥たちに鳥たちの 道があるように 私には私の 道があるのだろう 一歩ずつ 一歩ずつ 夢をうたがわずに 愛について 何も知らないけれど いつかあなたと めぐり会うまでに 愛の何かを 知りたくて明日も きっと 旅を生きる
オールド・ファッションド・ラブ・ソング 作詩・作曲: さだまさしいつまでくよくよ 悩んでいたって始まらないね いっそ旅に出るか センチメンタルジャーニー 風に吹かれて 涙こらえて 懐かしい恋の唄を そっとくちずさみ乍ら 今頃君の方も もしかしたら傷ついているのかもね 旅に出てたりして どっかで会ったりして ありえないことが 起きるのが人生 だから楽しくもあり だから切なくもある 笑って唄って過ごせるような場合じゃないんだけれど 本当は こころが はり裂けそうで 苦しくて息も出来ない位 君のことを 今も愛してる 子供の頃のように 靴の裏か表で行き先きめよ いつかどこかで君に出会った時に 目をそらさずに 笑えるように 懐かしい恋の唄を ちゃんと唄えるように 明日に向かって歩けるような場合じゃないんだけれど 本当は こころが 張り裂けそうで 苦しくて息も出来ない位 君のことを 今も愛してる たぶん ずっと君を忘れない 君のことを 今も愛してる
甘い手紙 作詩・作曲: さだまさし甘い手紙を 書いてください 上手な嘘を 少しだけ混ぜて 誰も私を知らない 遠くの町へゆくから 真っ白なノートで やり直してみるから もしも 思い出してくれて もしも 私の場所が もしも ほんの少しでも もしも 残っていたら 甘い手紙を 書いてください 上手な嘘を 少しだけ混ぜて 誰にも見せずに 何度も読むから 誰にも見せずに 抱いて眠るから やさしい時代もあったね あれはけして嘘じゃないよね それだけのぬくもりでも 生きられる気がする たとえ どんな悲しみでも やがて あんな日もあったと いつか 懐かしむ日が来る それは 約束するから 甘い手紙を 書いてください 上手な嘘を 少しだけ混ぜて 誰にも知られず 泣きながら読むから 誰にも知られず 抱いて死ぬから 甘い手紙を 書いてください 上手な嘘を 少しだけ混ぜて
あの人に似ている 作詩・作曲: さだまさし昔 哀しい恋をした その人を 護ってやれなかった その日 この胸は毀れた 鍵をかけ 窓さえ 塞いだのに なのに いつから この部屋に来た 気付かないうちに 君は・・・ あの人に似ている 涼し気な横顔から 時折 淋し気な 眼差しまで あの人に似ている 明るく振る舞う処も 時折 のぞかせる 心の中まで 昔 切ない恋をした 約束を 守ってやれなかった その日 涙が聴こえた もう二度と 誰かを 愛せない なのに こうして 君とめぐり逢い 雪が そっと融けてゆく 今度は大丈夫 もしも許し合えたなら 必ず 抱きしめた 夢はほどかない 今度は大丈夫 二人許し合えたなら 必ず 抱きしめた 腕はほどかない あの人に似ている 涼し気な横顔から 時折 淋し気な 眼差しまで あの人に似ている 明るく振る舞う処も 時折 のぞかせる 心の中まで
金糸雀、それから 作詩・作曲: さだまさし一方通行の路地を 抜けてあなたに会いにゆく 道すがら目をとめた花を買いました 今日はさようならを告げる為に会いにゆくの 迷い悩み苦しんで やっと決めました 前に私の部屋の金糸雀をみつめながら あなたは独白いたね 逃がしておやりよと 自由に空を 飛ばしてやれよ それが幸せだよと あなたは 男の人だから きっとわからないのでしょう 金糸雀は ひとりでは 生きてはゆけないのです 唄を唄えなければ金糸雀ではないでしょうか もしも空を飛べなければ鳥ではないでしょうか 本当の空より広い空は確かにあるのです それはあなたの腕の中 私にはそうでした 秋の終わりの雲が ゆっくりと流れてゆく あなたひとりのために唄っていたかった ふと立ち停まる三叉路で今 幸せとすれ違った あなたは 男の人だから きっと気付かないのでしょう 金糸雀は ひとりでは 生きてはゆけないのです
帰郷 作詩・作曲: さだまさし疲れた時 見る夢は 故郷の夢 家に着いて扉を開けて そこで目が覚める 幼い頃 庭で遊んだ 犬の夢も見る 若い頃の 父と母に とても会いたい 今も あの海は 青く澄んでいるか オリーブ色の風は 今日も吹いているか あの橋を渡って 故郷へ帰ろう 君は手を離さずに 僕についてくるかい 子供の頃 夕陽を追って 岬まで行った 帰り道が 遠すぎて 泣いた事がある 今でもまだ 思い出す 家の灯の色 疲れた時 故郷の 言葉が聴きたい 今も あの空は 島の影を写し 鳥たちは白い船を かすめて飛んでいるか あの海を渡って 故郷へ帰ろう 君の手を離さずに ずっと歩いてゆこう あの橋を渡って 故郷へ帰ろう 君は手を離さずに 僕についてくるかい あの海を渡って 故郷へ帰ろう 君の手を離さずに ずっと歩いてゆこう あの橋を渡って 故郷へ帰ろう 君は手を離さずに 僕についてくるかい
君を信じて 作詩・作曲: さだまさし人は皆、君のことを 駄目な奴と笑うけれど 僕だけは知っている 本当の君のことを 人は皆、君のことを 意気地無しと笑うけれど 僕だけは知っている 君の勇気、君の力 君は今、ほんの少し 迷い道でうろたえてるだけ 君を信じてる いつか本当の 君に会える、そんな日が来る 君を信じてる、君の笑顔 どんな時でも、君を信じてる
夢街道 作詩・作曲: さだまさし遠すぎる人を 愛し続けるように 追い続けて来た 夢がある 不器用だよねと 自分にあきれ乍ら それが少し嬉しい 旅の途中 この夢 にがいか しょっぱいか 瓢々と空行く 雲のように ただまっしぐら 駆け抜けてみるさ 夢街道 遥かなり 信じていいのか 道はこれでいいのか 問い続けて来た 夢がある ひとに傷ついて またひとに救われて それが生きることか 日はまた昇る この夢 叶うか はじけるか 滔々と流れる 水のように 海に届かぬ 河などないさ 夢街道 一途なり 夢街道 果てしなく 永遠につらぬく 愛のように 道の途中で 倒れて悔いなし 夢街道 遥かなり
君は穏やかに春を語れ 作詩・作曲: さだまさし君はうたぐることなく穏やかに 君の新しい春を語れ 僕は悲しむことなくゆるやかに 僕のなつかしい秋を歌う ふと垣間みた 淡い恋は 君の背中越しの 僕の指の隙間の 丁度なだらかな 夢の斜面を 滑るように落ちて行く いま君は春をめぐり 僕は秋をたどる 遠く海の向こうに日が沈む音が聞こえて 少女は大人になる 君はふりむくことなくさわやかに 君の美しい春を歩め 僕は慈しみながら君の背を 僕の新しい秋に刻む あの日 君の手のストローは 煌めきながら 日差しに透けた 丁度初めて咲く口紅の 紅い花の散るあたり いま君は愛を上り 僕は愛を下る 遠く空の彼方にかささぎの羽音聞こえて 少女は大人になる 君は春をめぐり 僕は秋をたどる 遠く海の向こうに日が沈む音が聞こえて 少女は大人になる
夢一色 作詩・作曲: さだまさしなにものにもとらわれることなく 君は君の空をゆけ わたしは力のすべてをかけて 君の空を護ろう 信じているから 愛する訳ではない 愛しているから 信じる訳でもない 同じ夢を追いかけて 同じ場所まで往きたい ただ一度だけの生命 夢一色に 染まれ 渡ることの出来ない河ならば わたしを橋にすればいい 暗闇に迷うことがあるなら わたしを燃やせばいい 許しているから 捧げる訳ではない 捧げているから 許せる訳でもない 同じ夢を積み上げて 同じ高さを生きたい ただ一度だけの恋よ 夢一色に 染まれ 同じ夢を追いかけて 同じ場所まで往きたい ただ―度だけの生命 夢一色に 染まれ
教室のドン・キホーテ 作詩・作曲: さだまさし今年も卒業の季節になりましたね お元気ですか 忘れ雪の舞う空を 見る度あの頃荒れていた自分を思い出す 耐えきれずに羊の群れを 飛び出して迷っていた頃 先生から届いた手書きの 卒業証書抱きしめて泣いた沈丁花の頃 僕は与えることを知らず ただ求めてばかりいたようだ わけもなく人を傷つけ わけもなく自分も傷つき それが生きることだと あきらめていた 世の中は少しずつの 勘違いで成り立っている 噛み合えば愛し合い 噛み合わずに憎み合う そんな風に少しずつわかってきた それはそれで悲しいけれど 去年の夏 蝉時雨に 背中を押されて先生に 会いにいった時 「あの頃の忘れ物を取りに来たか」と言ったね 僕にも気づいたよ今 学校はあの頃よりも もっとずっと沢山の 悲しい忘れ物に満ちていて自信を失くしてる 「時代はいつも生け贅として 弱いものに襲いかかるもの」 つぶやきながらあなたは それとまだ戦っていた ドン・キホーテのようだよと 笑いながら 世の中は善と悪とのすれ違いでできている いい人が罪を犯したり悪い人がいいことをすることも あるということがわかった そう言ったらあなたは泣きながら笑った
ペンギン皆兄弟 作詩・作曲: さだまさしペンギン皆兄弟です にんげん皆兄弟です それで ちょと お願いします いですか? 嗚呼・厭・嫌・否 ヌクイコワイコワイヌクイCO2 嗚呼・厭・嫌・否 ヌクイ温暖化ナンダカこわいCO2 ちょとだけで いです おつめ合わせ ください そしたら もひとり 座れますです いです ちょとだけで いです エンジン止めて ください そしたら ペンギン 助かります いです 大したこと してくれなくて いです あなたにできること すばらし ちょとだけで いです ちょとだけで いです ペンギン皆兄弟です いです 嗚呼・厭・嫌・否 ヌクイコワイコワイヌクイCO2 嗚呼・厭・嫌・否 ヌクイ温暖化ナンダカこわいCO2 ちょとだけで いです 我慢たのみますです そしたら いろいろ ありがたいです いです ちょとだけで いです クーラー休んでください そしたら 白熊も 助かります いです 大したこと してくれなくて いです あなたにできること ありがと ちょとだけで いです ちょとだけで いです ペンギン皆兄弟です いですね 大したこと 出来なくっても だいじょぶ あなたにできること すばらし 大したこと してくれなくて いです あなたにできること ありがと ちょとだけで いです ちょとだけで いです ペンギン皆兄弟です いです ちょとだけで いです ちょとだけで いです にんげん皆兄弟です いですね 嗚呼・厭・嫌・否 ヌクイコワイコワイヌクイCO2 「アツイヨネ」「アツイネー」 「ナンダカネー」「ナンダカネ」「ココントコネ」 嗚呼・厭・嫌・否 ヌクイ温暖化ナンダカこわいCO2 「コオリトケチャウネ」「コオリトケルネ」 「トケルヨー」「ココントコネ」 嗚呼・厭・嫌・否 ヌクイコワイコワイヌクイCO2 「セカイジュウガウミニナルヨネ」「オレ、オヨゲヘーン」 「ア、ソウ?」「ソウ」 嗚呼・厭・嫌・否 ヌクイ温暖化ナンダカこわいCO2 「セキニンシャデテコイ」「デテコイ」 「アツイヨネ」「アツイネー」「ココントコネ」 嗚呼ーーーーーーCO2! 「CO2」
ゆけゆけ!!ようかいキッズ 作詩・作曲: さだまさしとーりゃんせ とーりゃんせ ここはどこの… コロボン コギセル ザシキー 一緒に行こうよ ずっと ららら ともだち だせだせだせ 勇気 ユッキン ゆけゆけゆけ 幽機道 合羽からげて ヨーカイザー きっと会えるね いつか ちゃんと夢見て ヨーカイザー 歩き続ける 君と共に タコチュン チュンチン クータイコ 約束忘れず ずっと ららら みんなで なでなでなで 仲間たち カパール 駆け出せ出せ 怪機動 パット花咲け ヨーカイザー きっと会えるね いつか ちゃんと夢見て ヨーカイザー 歩き続ける 君と共に カマンチャ キュッキュ サガリコ アモレッチ オワレサン アマネエ コジョ イワメッチ キマエサン デュボ ケボロン サンタッチ OK ウパピダリボノズチョヤーナゴロピ デヤキダダンダイダ ローズン ゼニヤン テクボン 秘密の ないしょの 呪文 ららら ひとり抜けたらなら どんどこしょ ザッカル かるかるがる 幻機動 ちょっと道草 ヨーカイザー きっと会えるね いつか ちゃんと夢見て ヨーカイザー 歩き続ける 君と共に オオサビ ライライ ウグーメ 笑顔を忘れちゃ やだよ ららら がんばれ ばれはればれ 仲間たち ヒャクメ くめくねくね 光機動 なんかわたしに ヨーカイザー きっと会えるね いつか ちゃんと夢見て ヨーカイザー 歩き続ける 君と共に そうよあなたに ヨーカイザー きっと会えるね いつか ちゃんと夢見て ヨーカイザー 歩き続ける 君と共に とーりゃんせ とーりゃんせ ここはどこの… とーりゃんせ とーりゃんせ ここはだれの… とーりゃんせ とーりゃんせ ここはどこの… ようかいキッズ
煌めいて 作詩・作曲: さだまさしときめいて ときめいて 待っていた 君の笑顔 煌めいて 煌めいて はばたいて 時は今 君の夢は 僕の夢 君が切る風の音が 聞こえる 夢よ もっともっと高く 夢よ もっともっと速く 夢よ もっともっと強く 美しく 明日咲く華よ 君の名を 憧れと呼ぶよ ひたすらに ひたすらに 沸きあがる 君の力 輝いて 輝いて いつまでも 時は今 君の愛は 僕の愛 君が信じた歌が 聴こえる 愛よ もっともっと高く 愛よ もっともっと速く 愛よ もっともっと強く 美しく 夢よ もっともっと高く 夢よ もっともっと速く 夢よ もっともっと強く 美しく 明日咲く華よ 君の名を 永遠と呼ぶよ 憧れと呼ぶよ 永遠と呼ぶよ ときめいて ときめいて 煌めいて 煌めいて
幸せブギ 作詩・作曲: さだまさしなんともヤな 世の中でもめげずに生きて行こう そのうち何とかなる とも思えないけど 何とかしよう 男の子ったら工ッチばかりで頭はスカスカ 女の子ったらかっこばかりで中身はハレホレ おやじは疲れはててる おばさん傍若無人 なんてこったいこのままじゃこの国は終わる それでも一生懸命生きている奴いるいる そういうお前が報われないで世の中たまるか いつか本当の時代が 来るから必ず来るから こんな馬鹿げた世界が続く訳がない 幸せプギウギ お前の為に歌う さあさ 手を取り踊って 悪魔祓いさ 幸せプギウギ なめんじゃねえって言ってやれ いつまでも やさしい俺だと 思うなよ なんともヤな 世の中でもめげずに生きて行こう そのうち何とかなる とも思えないけど 何とかしよう 「やさしさ」なんて口に出したらみんなでゲラゲラ 「正義」と言おうもんならよってたかってボロボ口 「夢」も「希望」も糞味噌これじゃ ワルがのびのびするはず こんなおかしな時代に誰がした 真面目にやるのが確かに虚しくなってイライラ イジメに襲われ金に使われ心はへ口へ口 みんな悔しいはずだよ だからこそ負けちゃいけない パッとここらで 革命起こすか 幸せプギウギ お前の為に歌う さあさ 手を取り踊って悪魔祓いさ 幸せプギウギ 俺の為にも歌う さあさ 手を取り歌って幸せ呼び込め なんともヤな 世の中でもめげずに生きて行こう そのうち何とかなる とも思えないけど 何とかしよう 幸せプギウギ みんなの為に歌う さあさ 手を取り踊って悪魔祓いさ 幸せプギウギ 世界の為に歌う さあさ 手を取り歌って 幸せ呼び込め
Dream〜愛を忘れない〜 作詩・作曲: さだまさしDream いつまでも Dream 色褪せることなく Dream 約束しよう Dream 君を忘れない 澄み渡る信濃の空 君の夢の音 白銀の迷宮に 刻む夢の轍よ 時を超えて 胸に響く 君の笑顔と涙を 僕は忘れない 君と共にこの空に 架けた虹の名前と 五つの色を忘れない Dream いつまでも Dream 色褪せることなく Dream 約束しよう Dream 愛を忘れない はるかなる長野の風 君の夢の色 幻の銀盤に 刻む光の階 時を閉じて 心に届く 君の勇気と力を 僕は忘れない 君と共にこの空に 懸けた夢の名前と 五つの色を忘れない Dream いつまでも Dream 色褪せることなく Dream 約束しよう Dream 君を忘れない Dream いつまでも Dream 色褪せることなく Dream 約束しよう Dream 愛を忘れない
やすらぎ橋 作詩・作曲: さだまさしやすらぎ橋を覚えてますか むかしあなたの手を引いて歩いた道を 悲しみはすべて川に流してきた わたしがいつも笑っていられた理由 生きるということは そういうことのよう 気まぐれな風の吹きようで 泣いたり笑ったり 川のほとりに咲いた名もない花は いつも風をうらまずに ゆらりゆらり揺れてた 疲れたときに さがしてごらん しあわせならいつも あなたのポケットにある 切ないときも あきらめないで みつけておくれ あなたのやすらぎ橋 生きるということは そういうことのよう 気まぐれな日差しの照りようで 晴れたり曇ったり 街のほとりに咲いた名もないひとは 今日も風をうらまずに ゆらりゆらり揺れるよ 今日も風をうらまずに ゆらりゆらり揺れるよ
若葉は限りなく生まれつづけて 作詩・作曲: さだまさし愛の言葉ならば いくつも知っている けれどこの愛だけは 言葉にはならない 若葉は限りなく 生まれつづけてゆく そんなふうに君への 愛はあふれてくる いつでも君をみつめている 辛いときこそ 必ずそばにいるから 忘れないで 信じること 君らしく 輝くように なにも恐れず いくつも夢を見て 幾度も傷ついて けれどもあきらめずに 生きてゆけるように 若葉は限りなく 生まれつづけてゆく そんなふうに希望も 生まれつづけている いつでも君を支えている ふりむけばすぐ 必ずそこにいるから 鳥のように まだ見ぬ空へ 羽ばたいて 陽射しの中に きっと 忘れないで 信じること 君らしく 輝くように なにも恐れず 若葉は限りなく 生まれつづけてゆく 若葉は限りなく…
ゆ・ら・ぎ 作詩・作曲: さだまさし夢が破れても 夢をうらまない 夢のせいではなく 僕のせいだから 愛が壊れても 愛をうらまない 愛のせいではなく 僕のせいだから 強い夢が欲しい 壊れないように 強い愛が欲しい 壊れないように 花が散っても 花をうらまない 花のせいではなく 僕のせいだから 君と別れても 君をうらまない 君のせいではなく 僕のせいだから 強い花が欲しい 散らないように 強い君が欲しい 忘れないように 心乱れても 心うらまない 心のせいではなく 僕のせいだから 生命なくしても 生命うらまない 生命のせいではなく 僕のせいだから 強い心が欲しい 乱れないように 強い生命が欲しい 消えないように 消えないように
夢唄 作詩・作曲: さだまさし夢の在所を 尋ね訪ねてゆく子らに 親はあれども 親は無し 寂し寂しや 肩に降り積む冬紅葉 友はあれども 友は無し 抱きしめて 暖めてやりたいよ 夢の在所に 迷い迷って散る花に 恋はあれども 愛は無し こころころころ 吹き抜けてゆく虎落笛 愛はあれども 情は無し 泣きながら 慰めてやりたいよ 夢の在所に 辿り疲れた指の皺 日暮れ眺めて 道遠し 哀し哀しや 言葉木枯らし鎌鼬 吾が育てた 子に伐られ あはれあはれと 哭く鳥は あはれあはれと 哭くばかり 生きて生きてと 歌うなら 生きて生きて生きて歌え 夢唄 夢唄 負けてたまるかと 夢唄 歌い続けるよ 夢唄 聞こえるか 夢唄
流星雨 作詩・作曲: さだまさしいつか君に会えたら 告げたいことがある どんなときも 片時も 君のこと忘れずにいたと 悲しいときは悲しく 切ないときは切なく いつもいつも ずっといつも 君に語りかけていたと 愛はひとときのまぼろしの呼び名でなく 永久にめぐり来る季節のようなもの 君に教えられたあの夜 空に降りしきった流星雨 ふたり 時を越えた あの―瞬 いつか君に会えたら 告げたいことがある どんなときも なにごとも あきらめずに生きてきたと 夏が過ぎれば秋の 風は必ず訪れ 冬が来れば 信じていい いつか必ず春は来る 愛はつかの間の浅い夢のなごりでなく 永久に寄せて返す水辺の波のよう 君に約束したあの夜 空を埋め尽くした流星雨 今も 愛している 君に 逢いたい
心の時代 作詩・作曲: さだまさしいつまでも夢を 追い続けていたい 誰でもがきっと おんなじだと思う でも夢まで遠い 果てしなく遠い 眠れない時代を 僕は生きてる いつまでも君を 愛し続けていたい それはウソじゃない でも少しだけ怖い 愛するって事の ホントが判らない 愛せない時代を 僕は生きている 誰か教えてよ あきらめずに済むやりかたがあるなら せめて学び方を 生きることの意味と 素晴らしさを 一度きりの生命を ささやかに生きたい 君とふたりで いつまでも笑顔 持ち続けていたい どんなに辛くても 少しもひるまずに でも笑顔が軽い 悲しいほど軽い 笑えない時代を 僕は生きてる いつまでも君を 守り続けていたい それは心から でも少しだけ怖い 守り続ける事の ホントが判らない 護れない時代を 僕は生きている 誰か みつけてよ 誰も傷つけ合わない世界を 心の時代を 生きることの意味と美しさを 一度きりの生命を ひたすらに生きたい 君とふたりで いつまでも夢を 追い続けていたい いつまでも君を 愛し続けていたい
クリスマス・ローズ 作詩・作曲: さだまさし思い出の輪郭が 少しずつほどけてくると 思い出は全て 美しくぼやける もののようね 久しぶりに あなたの 故郷を訪ねたら 何故だか あの頃よりも 暖かくて 泣きそうになるわ 金色の麦畑の中を ただまっすぐに 一筋の小径が 地平線まで 伸びていたね ふたりきりで 手をつなぎ 歩いたあの頃 その道は 「永遠」まで 続くと 信じていた あなたと暮らした 小さな川の 畔の小さな家は あの頃のまま 時間を止めて 私を 待っていた 見知らぬ人がささやかに暮らしてる 家の庭の 片隅にはあの頃よりも大きく 育った 桜 桜、桜、あなたが 植えた花が あんなに 綺麗に 咲いているよ 嬉しくて 泣きそうになるわ 雪解けで水かさが増している 小さな川の 跳ね橋の上をゆくひとがそっと私を見ているわ 思い出とは こうして 振り返るだけでなく 昔を 許すために 少しずつ 育つものらしい 思い出したわ あの頃そっと 私が植えた花を 桜の下の 木陰のあたり ほら まだ咲いてる まるであなたに 抱きしめられた あの日の私のように 涙を止めて 時間を止めて 私の クリスマス・ローズ 忘れないで 居てくれたのね 二人の クリスマス・ローズ
驟雨 作詩・作曲: さだまさし忘れていた 梔子の香りそよいだ 多分あなたの 心に 気がついていた 受話器置いて 窓をあけて胸をふさいだ 音もなく降る雨の音に 怯えた 何処か遠い町へ行きたい 今すぐ 旅立つ 鳥になりたい そこであなただけを 想って生きよう 水辺に静かに 咲く花のように 忘れていた 梅の実が青く揺らいだ 子供の頃の自分を ふと思い出した 少しだけ 父と母に すまない気がした 音もなく吹く風の音に 疲れた 何処か遠い町へ行きたい 今すぐ 流れる 雲になりたい そこであなただけを 想って生きよう 水辺に静かに 咲く花のように 忘れていた 紫陽花は色を移した 多分あなたの 心に
君が選んだひと 作詩・作曲: さだまさしそう 約束したね もしもふたりが 違う道を歩く日が来ても どんなときにも 助け合えると それだけは 信じよう (Um〜)全てを包むような 向日葵のような笑顔が 今日から 僕のものじゃないのは どこか とても切ないけれど 君が選んだひとの 笑顔を護れますように 苦しいときこそ 辛いときこそ その手を 離さないで そう 白いドレスの 君の笑顔は 僕も見たことがないほどに この日の為に とっておきだね 妬けるほど 綺麗だよ (Um〜)切ないはずなのに 何故か嬉し涙が溢れるよ 僕のことじゃないのに どこか とても幸せなんだ 不思議だね こうして 恋が愛に変わってゆく 苦しいときこそ 辛いときこそ いつでも 君の味方 生きてゆくことは 辛いことばかり けれどひとは 独りきりではない 君が選んだひとの 笑顔を護れますように 苦しいときこそ 辛いときこそ その手を 離さないで 不思議だね こうして 恋が愛に変わってゆく 君が選んだひとの 笑顔を護れますように
秘密 作詩・作曲: さだまさしきみにはじめて くちづけたのは 夏の手前の 俄雨のあと 草の匂いを 運ぶ風と 明日から来る 夏休みの校舎 何処か遠くで 梅雨の終わりの 雷の音が 聞こえた気がして 耳を澄ませば きみと ぼくの 胸の鼓動 それとも全て 夢 きらめく一瞬の ときめきを残して きみは 気まぐれな風のように ふいに消え去り ぼくは 初めての秘密を抱いて独り 立ちつくしていた 午後 次に会えたら どんな風に 振る舞えばいいか 長い休みを 気もそぞろに やがて香る 秋風に 尋ねつづけてた日々 第二学期に けれどもきみは 帰らなかった ぼくの隣の きみの机の 広さがぼくの 宇宙を呑み込んだようで きらめく一瞬の ときめきを残して きみは 気まぐれな風のように ふいに消え去り ぼくは 初めての秘密を抱いて独り 立ちつくしていた 秋 きみの名前を 胸の奥で 呟いたとき こみ上げる想いに 涙あふれて 秘密は 永遠に 閉じた きみにはじめて くちづけたのは
神の恵み 〜A Day of Providence〜 作詩・作曲: さだまさしひとつ忘れてはいけないことは 僕たちは戦争に負けた国に生まれたってこと どういう意味かは人によって少しずつ違うけれど この事実だけは 誰にも違わないってこと 魚雷艇に乗っていたハンサムな兵士が 戦勝国のリーダーになった頃のこと 「神の恵み」という名の戦艦が僕の町に来て 白い服を着た大きな人たちが町に溢れた A Day of Providence 子供達は船に群がり 親切な兵士達に “give me”と 小声で悲しく歌ってた A Day of Providence ポケットはチョコレートで膨らみ ひきかえに こころは しぼんでいったよ 青い空だった あの爆弾をこの町に落とした人が 今度は僕たちの国を護っていると聞かされて 僕には どういう意味だか 呑み込めなかったんだ そう、もう少し大人になる迄は 何故そうなったのかは判らないんだけれど 僕が大人になるにつれて この国はひどくなった 「わがまま」と「自由」との境目がどんどんぼやけてゆき 「おとな」が「こども」になり 「子供」が「大人」になった 国を語れば“left”からブーイング 平和を歌えば“right”からクレーム こんな風に僕の言葉は 怪しげに変わって行く 美しい言葉は この国の誇りだったのに A Day of Providence 自由になったはずだった 親切な白い人が“trust me”と 小声で優しく歌ってた A Day of Providence 大人達は誇りを失い ひきかえにチョコレートを 神棚に飾った これからの子供達に伝えてゆこう 僕たちの間違いを繰り返さぬように 二度と戦わないという強い意志と共に 二度と魂を売り渡さない勇気を これからの子供達に伝えてゆこう これからの大人達に伝えてゆこう 間違いをただすために未来はあるのだと 未来こそが「神の恵み」そのものだということを A Day of Providence この美しい季節の中で 本当の僕たちの笑顔を 作り直せばいい A Day of Providence この美しい星に生まれて いつの日か永遠の平和を君が手にするために いつの日か永遠の笑顔を君が抱きしめるために
不器用な花 作詩・作曲: さだまさし君が選んだ花は 名もない花で 一番好きだと思ったから 選んだ 誰にあげよかちょっと迷ったが 野辺の地蔵さんにちょっとあげた 君が選んだ夢は 途方もない夢で 一番遠いと思ったから 選んだ 少し無理かとちょっとひるんだが 駄目で元々と歩き出す くよくよするな 笑いとばせ 夜は悩まずに寝るが良い 明日 拓ける 道もあろう 明けない夜などあるものか そのうちきっと 報われるだろう 不器用に咲く君の花が良い 君が選んだ人は 優しい人で 一番好きだと思ったから 選んだ 誰に告げよかちょっと照れたので 水辺の蜻蛉にちょっと告げた 君が選んだ道は 険しい道で 一番綺麗と思ったから 選んだ 少しきついとちょっと疲れるが いずこも同じだと汗をかく がっかりするな 笑いとばせ なんとかなるさと言い聞かせ 一所懸命 暮らしてる 止まない雨などあるものか 必ずいつか 報われるだろう 不器用に咲く君の花が良い 不器用に咲く君の花が良い
こころとからだ 作詩・作曲: さだまさし愛することは楽しいと 大声で歌うひとがいる 愛することは悲しいと 小声で呟くひとがいる どちらも多分 間違いでしょう どちらも多分 本当でしょう 私のこころにも背中合わせの ふたりが 棲んでいる ましてやあなたに 焦がれる夜には からだのままに生きるなら 必ずこころが邪魔になる こころのままに生きるなら いつでもからだが邪魔になる 不思議ですね からだはここで こころはいつも あなたのところへ いつかふたつがひとつに なる日が来るとは 思えなくて なおさらあなたに 焦がれる夜には
都府楼 作詩・作曲: さだまさしはじめは「逢初め川」といい 出会って「思い川」という 太宰府の秋はいにしえ川の 白鷺と銀杏黄葉 朱の楼門 朱の橋 池の水面に 空の青 白い手を合わせて君は ため息で歌うように 人の心が いつまでも 変わらない ものなら 人の世の 哀しみの多くは 消えると言った きっと 千年あとまでも 想い続けると 樟の葉の緑に 恋を託したと 秋思う祭りの宵に 独り来て恋を訪ねる 太宰府の色は観世音寺の 白萩と尾花 鐘の音 ぼくの心の鷽の鳥 まことに替える間もあらで あの恋にほふったものは 君の手とあの真心と 人の心の 移ろいは 生きて行く 術なら 人の世の 哀しみの多くは そこで生まれる いまさらに 切なくて切なくて 君を歌えば 君の言葉だけが 真実になる 千年あとまでも 想い続けると 樟の樹の生命に 恋を託したと 月山に 刻を尋ねる 神官の 白衣は白く 篝火は 赤々と燃え 果てしなく 赤々と燃え 千年変わらない 月の光が 都府楼の甍を 闇に浮かべた 千年あとまでも 想い続けると あの月の光に 恋を託した
航跡 作詩・作曲: さだまさしもうすぐ この海を よぎるように 遠い国へ 船が 出て行く 少し前に 日は落ちて 夕闇が僕らを 抱きすくめた 丘の上に 風が戻り 疲れた二人を癒すように 天主堂の 鐘の音が 遠く響く ひたむきに 思い続けたなら いつか 願いは 叶うと 信じている 君のことも 僕の夢も もう少しだけ 頑張って みようか もう少しだけ 海原に 道のりを 示すように 金色に 月の河が流れる 僕たちは 孤独ではない 見上げれば 空には銀河の道 君とならば ふたりならば 嵐の海さえ越えられるはず もう少しだけ あと少しだけ 夢を捨てないで ひたすらに 思い続けたなら いつか 願いは 叶うと 信じていい どこまでも この海を 越えて行こう 君とふたりで
白夜の黄昏の光 作詩・作曲: さだまさしネナナの町のアイス・クラシックが終わり アラスカに遅い 春が帰るけれど なぜかあなたひとりだけが 帰らない あなたが愛した 北の大地にも ユーコン川を 埋め尽くしながら 鮮やかな魚たちが すぐに帰るのに 楽しそうに氷河の軋む音を語りながら 竜巻のように舞うオーロラを歌うように写した あなたは風のような物語を駆け抜けるように 白夜の黄昏の光の中に帰っていった あなたの残した 美しい写真を いつか懐かしむ 勇気が持てるのかしら ザトウクジラや白熊の親子やツノ鹿やそれから 白い息を吐く あなた自身の笑顔 地の果てと思う どんな土地にでも 必ず人々の 生活がある 誰もがただ一度の かけがえのない生命を生きてる 弱い者には 弱い者なりの 生きる術がきっと あるのだよと あなたの眼差しは どんなときにも暖かだった 何十年かもう少し早く生まれていたら 冒険者はいつの時代も そんな風に呟くのかしら あなたは風のような物語を駆け抜けるように 白夜の黄昏の光の中に帰っていった 極北の大地を 埋め尽くしたカリブー マッキンレーの 山頂を雲がゆく アラスカ鉄道が あなたまでつながればいいのに まだあなたは 夢に来てくれない 人生のブリザードを少しも怖れることなく 自分とは誰なのかを知るために生きぬいて あなたは風のような物語を駆け抜けるように 白夜の黄昏の光の中に帰っていった あなたの残した 美しい写真に 包まれながら 生きているけれど 内緒だけど一番好きな写真はほかの人が撮った 子供とあなたと私の 一枚の笑顔 ネナナの町のアイス・クラシックが終わり アラスカに遅い 春が帰るけれど なぜかあなたひとりだけが 帰らない
となりの芝生 作詩・作曲: さだまさし清く正しく美しく 生きて来たとは言わないけれど 格別人より欲張りに 生きて来た訳でもないつもり しあわせになりたくて そりゃ ほんの少しは背伸びもしたけれど しあわせの くらべっこ するつもりは さらさらないのだけれど となりの芝生はやっぱり青い 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 私のいやしい心が憎い でも やっぱりとなりの芝生は青い 努力が必ず報われると 決して信じちゃいないけど 何の苦もなくお気楽に 生きておられる方もある 世の中の 不公平 そりゃ ほんの少しは愚痴も言うけれど 私より 報われぬ 人の多さに いらいらするけれど となりの芝生はやっぱり青い 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 そのうちきっと いいことがある でも なんだかとなりの芝生は青い 夢の庭付き一戸建て 建つか建たぬか 建たぬか建つか 男の悩みはけっこう深いぞ そのうち絶対 いいことがある でも けっきょくとなりの芝生は青い
愛をみつけた 作詩 さだまさし、作曲 渡辺 俊幸君の笑顔の向こう 哀しみが見える あなたの悲しみの 向こうに しあわせ 迷い乍ら (密やかに) 生きていても (そうさ) 人は誰も 独りきりではない 愛を みつけた (あなたに) 作りものではない 確かな愛を I love you I'll follow you (trust me) 嘘ではない (そういつまでも) 真実の (真実の) この愛を 君が 自由に飛べる 空をまもりたい あなたの空に浮かぶ 雲になりたい 雨の日にも (辛くても) 風の日にも (そうさ) あなただけを 信じていよう 愛を みつけた (あなたに) 作りものではない 確かな愛を I love you I'll follow you (believe me) かけがえのない (そういつまでも) 真実の (真実の) この愛を 愛を みつけた (あなたに) 作りものではない 確かな愛を I love you I'll follow you (forever) 嘘ではない (そういつまでも) 真実の (真実の) この愛を
風の谷から 作詩・作曲: さだまさし終着駅を降りたら 故郷の匂いがしたよ 少し遅めの桜便りに誘われて来た ふり向けば鈴の音 古い遍路みち 春霞の向こうで 君が手を振るのが見えた 風の谷へようこそ やさしい風の吹く村へ ゆっくりしていけるかい ゆっくりしてゆきなよ もう 春だよ つつじが咲き終えたら すぐに螢が咲いたよ 久し振りにどうだい 鮎で一杯やらないか 麦わら帽がいいね 日焼けした笑顔がいいね お寺の仏さんと にらめっこでもするかい 風の谷へお帰り やさしい風の吹く村へ のんびりしていけるかい のんびりしてゆきなよ さあ 夏だよ 紅葉の向こう側に ほら冬が待ってるよ 谷汲の里はもう 踊りも終わる頃だよ 山の向こうの夕焼け きっと明日は晴れるよ 次の踊りの頃には もう春だからね 風の谷へようこそ やさしい風の吹く村へ きっとまたおいでよ いつでも待っているから あゝ 雪だね 風の谷へようこそ やさしい風の吹く村へ ゆっくりしていけるかい ゆっくりしてゆきなよ もう 春だよ もう 春だよ もうすぐ 春だよ
花咲きぬ 作詩・作曲: さだまさし思へば桜咲く頃に この学舎にときめいて 欅の葉陰 樫の根 書を持て 友と語らひぬ 果てしなく また束の間の 我が青春の一頁 涙拭ひし恋ありき 友と学びし愛ありき 嗚呼 今 花咲きぬ いざ歩めやも 我が師 我が友 我が学舎 永遠に 忘れじ 秋には紅葉散る頃に 迷ひし我に教へ給ふ 人の痛み其は我が痛み 優しきことは強きこと 今日巣立ちゆく この空の 広さに誓ふ 人の世の 悲しみをまた苦しみを 照らす明るき花とならむ 嗚呼 今 夢咲きぬ いざ進めやも 我が師 我が友 我が学舎 其は心の故郷 嗚呼 今 花咲きぬ いざ歩めやも 我が師 我が友 我が学舎 永遠に 忘れじ 我が師 我が友 我が学舎 永遠に 忘れじ
Birthday 作詩・作曲: さだまさし幸せをありがとう ぬくもり届きました なによりあなたが元気でよかった 宝物をありがとう 思い出届きました 生まれてきてよかった 誕生祝いをありがとう 忘れずにいてくれてありがとう 古い時計が時を刻むように 緩やかに年老いてゆけたらいいなどと この頃思うようになりました 誕生祝いをありがとう 忘れずにいてくれてありがとう 誰かがわたしの生まれ日のこと 憶えていてくれると 独りきりではないと とても勇気が湧いてくるのです 幸せをありがとう ぬくもり届きました なによりあなたが元気でよかった 宝物をありがとう 思い出届きました 生まれてきてよかった やさしい手紙をありがとう 気にかけてくれていてありがとう 下書きの跡が胸に沁みます こんなわたしの為に こんなに沢山の あなたの時間をくれたのですね 心からどうもありがとう 忘れずにいてくれてありがとう 季節の花を少し送ります あなたのあの笑顔を 飾るには足りないけど せめて私の心を添えて 幸せをありがとう ぬくもり届きました なによりあなたが元気でよかった 宝物をありがとう 思い出届きました 生まれてきてよかった
素晴らしき夢 作詩 さだまさし、作曲 弾 厚作素晴らしい夢を見よう 君と 一度きりの人生だから この星に生まれたことさえ しあわせなのに 何故か消えぬ諍い 生命が愛しい 今こそ 素晴らしい夢を持とう 君と 一度きりの人生だから いつの日かすべての人が 笑顔で生きる日が来る 強い夢なら必ず叶うよ 未来へ 素晴らしい夢を見よう 君と 一度きりの人生だから 素晴らしい夢を見よう 君と 一度きりの人生だから
空っぽの客席 作詩・作曲 財津和夫もう あの駅で君を二度と待てないの 雨に濡れた君の髪を拭けないの もうできないの 君を笑わせることも 眠れないの君のあのぬくもりで 君のいない夜はまるで 空っぽの客席に唄うようで ぼくは君のこと 一所懸命 愛したよね ふたりのために吐いた 嘘は言えないの ふたりだけの秘密は 二度とつくれないの もう いらないよ 何も ひとり生きるなら 青空も雨の日も 春も夏も秋も冬も あの日の鎖につながれたまま 心はどこにも逃げ出せない ぼくは君のこと 一所懸命 愛したよね 毎日 ふたりだけなのに 毎日が新しかった 君のいない夜はまるで 空っぽの客席に唄うようで ぼくは君のこと 一所懸命 愛したよね こたえてください ぼくからの愛を感じていたと
JONAH 原詩・作曲 Paul Simon、日本語作詩: さだまさしこんなに長い間 唄いながら生きてきた 僕の作る歌は全て きみへの愛だった 今日も (JONAH) 旅から旅へと そうさ 夢から夢へと 愛の (JONAH) 歌しか歌えないし いつの日か僕の歌を 誰もがふと口ずさむ日が 必ず来るからね 信じているんだ もしも (JONAH) 叶わなくていい それでも 君を愛してる 愛の (JONAH) 辛いのは分かってる まず 明日まで生きよう 毎日 明日を信じて 唄おう いつまでも きみへの愛を 死ぬまで きみへの愛を
歌紡ぎの小夜曲 作詩 さだまさし、作曲 南こうせつ愛の歌をあのひとに 届けたい 疲れ果て 笑顔さえ 忘れたひとに 鳥のように飛べたなら 小夜曲 満月の窓辺から あなたの夢に 言葉に出来ない 片思いを ささやかな 歌にして 紡いでいます どうかあなたの元気 明日の朝 生まれるよう 恋の夢をあのひとに 伝えたい 傷ついた 数だけ 強くなれると ギターのように 歌えたら 小夜曲 満月の窓辺まで 聴きに来てね 言葉にならない 片思いを 今日も又 歌にして 紡いでいます いつかあなたの胸に 届けと 小夜曲 言葉に出来ない この想いを いつの日も 歌にして 紡いでいます いつかあなたの胸で 眠れますように 小夜曲
星座の名前 作詩 三波春夫、作曲 さだまさし父さんは指さして 星座の名前を教えてくれた 大きな心を持つように 母さんは抱きしめて 花の名前を教えてくれた 優しい心を持つように 忘れない どんなに 遠く離れていても 僕を育てた 碧い海 緑豊かな 島影 ふるさと わらべうた歌うとき お下げ髪して 蓮華を摘んだ 幼なじみを 思い出す あの人も あの友も 祭囃子の あの音も 夕焼け空も そこに在る 忘れない どんなに 遠く離れていても 君を育てた 蒼い空 澄んだ川のせせらぎ ふるさと 忘れない どんなに 遠く離れていても 僕を育てた 碧い海 緑豊かな 島影 ふるさと ふるさと ふるさと
ふ 作詩 永六輔、作曲 さだまさししあわせだと思った人が ふしあわせ ふしあわせだと思った人が しあわせ そんなことってあるんだよね あの時は若かったのさ まじめだと思ったヤツが ふまじめ ふまじめだと思ったヤツが まじめ そんなことってあるんだよね あの時は若かったのさ どこかで しあわせ ふしあわせ だれかが しあわせ ふしあわせ あした しあわせみつけて育てよう 育てたしあわせ もう離さない 自由だと信じた日々が不自由 不自由だと信じた日々が自由 そんなことってあるんだよね あの時は若かったのさ しんせつだと思ったヒトが ふしんせつ ふしんせつだと思ったヒトが しんせつ そんなことってあるんだよね あの時は若かったのさ どこかで しんせつ ふしんせつ だれかが しんせつ ふしんせつ あした しあわせみつけて育てよう 育てたしあわせ もう離さない どこかで しあわせ ふしあわせ だれかが しあわせ ふしあわせ あした しあわせみつけて育てよう 育てたしあわせ もう離さない どこかで しあわせ ふしあわせ だれかが しあわせ ふしあわせ あした しあわせみつけて育てよう 育てたしあわせ もう離さない しあわせだと信じた時代が ふしあわせ ふしあわせだと信じた時代が しあわせ そんなことってあるんだよね あの時は若かったのさ そんなことってあるんだよね あの時は幼かったのさ
なんということもなく 作詩・作曲 小椋 佳なんという こともなく 行き過ぎて 行き戻り 懐かしさ 抱え込み ドアを押す 喫茶店 片隅の 昔のままの テーブルに 席をとる 気がつけば 昔のままの 傷と染み 遠い日の影 ここで 何人の 人を待ち 待たせたことか ここで どれほどの 語らいを 重ねたことか 不安と憧れ 期待と退屈 若さと混乱 いろんな 名前の 小舟たち そのコーヒーに 浮かべていたよ なんという こともなく 肩越しに 降りかかる 華やいだ 笑い声 楽しげに はしゃぐ声 若者は 昔のままに それぞれが 主役顔 或る者は 昔のままに 世の中を 一人で背負う そこで 君たちが 待ち潰す 時間の吐息 そこで 何時までも いつしかの 夢のため息 不満と傲慢 不遜と焦燥 甘さと危うさ 戸惑い 行き交う 小舟たち そのコーヒーに 遊んでいるね まるで 計画に 追われてる 暮らしの中に まるで 我知らず 開けられた 時の風穴 孤独と充実 ゆとりと不自由 疲れと戯れ いまだに 彷徨う 小舟たち このコーヒーを 飲み干しながら なんという こともなく 窓越しを 眺めれば 突然の 雨雲に 行き急ぐ 人の群れ
空色の子守歌 作詩 さだまさし、作曲 山本直純雲の上に 何がある 雲の上に 空がある 空の涯てに 何がある 大きな夢が 眠ってる 青い空に 風が吹く 青い風は どこへゆく 片想いの はぐれ雲 好きなあなたへ 連れてゆく つらい時には 涙が出る 涙の向こうに 何がある 笑顔の似合う あなたがいる あなたは僕が 守ってく 海の上を 船がゆく 船の向こうに 陽が沈む 夕陽の涯てに 何がある 生まれ変われる 明日がくる
遠い海 作詩 さだまさし、作曲 来生たかお遠い海の記憶がある 美しいその人は 日傘さしていつも独り 寂しそうに海を見てた 遠い人を 来ない人を 待ち続ける黒い瞳や 透けるような白い肌は 少年達の憧れだった 君に出会ったとき その人を思いだした そしてきみはやはり あの海が見たいと言ったね すぐに来る あの夏の終わりの 悲しい予感は そのときにはまだ無かった 時間はまだあると そう、勝手に思っていた 海から吹く風や夢の音を 聴かせたかったね 海に連れて ゆけなくてごめんね 悲しい予感は あのときにはまだ無かった 遠い人を 来ない人を 待ちながら 一人きり 僕は君を 想って暮らすのだろう 遠い海で
叛乱 作詩 さだまさし、作曲 服部克久謝れば済むと思ってるでしょう そう思ううちは許さないわ いつも最後は私が折れて終わりなんて 多分ひどく慌ててるでしょう 手紙一つ残さず来たもの 覚悟を秘めて部屋を出た 一人きりのクーデター 戦え私 窓の外はラベンダー 空は青空 すぐに帰ると思ってるでしょう そう思ううちは帰らないわ いつもそう誓ってそのくせ折れて帰るけど 情けないけど今度も無理ね だって帰ろかやめよか考え中 ひとりきりでは寂しくて 一人きりのクーデター 今度も地味ね 丸をつけたカレンダー もう二日もひとり 一人きりのクーデター 迎えに来てよ 勝てないよサレンダー あなたは強い 一人きりのクーデター がんばれ私 窓の外はラベンダー 空は青空
ムギ 作詩 来生えつこ、作曲 さだまさしムギという少女がいた 背は高いけど 細く白い腕が はかなげだった 誰も彼女を認識せず 風より淡く 遠い視線のふち よぎらせただけ まばゆい夏の空の下 つらそうな瞳で ムギは校庭を横切る なぜだか僕は予感した この地球という星に 似合っていない ムギのこと いつでも僕は眺めていた いつしかそれは 恋心に近く あわてさせた 誰もムギには声をかけず 風より淡く 遠い存在だと 忘れられた まばゆい夏の終わる頃 僕にだけ彼女は とても 優しい目を向けた なぜだかとてもつらかった 愛してるのにきっと 結ばれないと わかったから 鋭い緑の葉先が 黄金色に染まり とても 優しい風景に 僕だけ一人淋しくて 夕焼け空を見上げた ムギが光に なったあと
佐世保 作詩 藤田恵美、作曲 さだまさしこの頃 近くなった 気がする 父と母の 置いてきた町が 生まれた場所 大切だけど そう ふるさとは 他にもあった 小さい頃は いつも 聞いてた 父の話す あの町のことを ごめんね あまり 憶えてなくて 目に浮かぶのは 笑って 話す姿 寂しくはなかった? ふるさと そのままで 帰りたくはなかった? それから 離れたきり ふたりは 出逢い 町を逃げ出す どんな理由か 人から聞いた 強がりだった 母親からは ふるさとのこと 一度も聞かなかった 坂道多く 海はすぐそば 異国のひと すれ違うところ 暮らせないけど 私の町が もひとつあると 嬉しく思うのです どの道を歩けば 出会えるその頃の 誰からも聞けない ふたりの心の中に 寂しくはなかった? ふるさと そのままで 帰りたくはなかった? それから 離れたきり
桜月夜 作詩 谷村新司、作曲 さだまさし桜月夜の二年坂 薄紅色の風の中 祇園あたりははなやいで 酔人達の歌の中 藍の浴衣の君の手を ひいて人混みさけながら 枝垂れ桜を抱くように 月に隠れて君を抱く 見えるものより見えないものを 求めつづけた二人なら 明日もなければ過去もない 今宵限りがふさわしい 世に永遠のないように 儚き夢は風の中 花見小路のきらめきも いにしえ人の歌の中 紅い鼻緒の塗り下駄の 音も消される東山 せめて一夜の恋にだけ 溺れていたい春の夜 見えるものより見えないものを 求めつづけた二人なら 明日もなければ過去もない 今宵限りがふさわしい 咲け爛漫の桜花 月の光をかくすほど 散れ爛漫の桜花 月の光に溶けるほど 咲け爛漫の桜花 月の光をかくすほど 散れ爛漫の桜花 月の光に溶けるほど 桜月夜の二年坂 薄紅色の風の中 祇園あたりははなやいで 酔人達の歌の中 藍の浴衣の君の手を ひいて人混みさけながら 枝垂れ桜を抱くように 月に隠れて君を抱く 見えるものより見えないものを 求めつづけた二人なら 明日もなければ過去もない 今宵限りがふさわしい 世に永遠のないように 儚き夢は風の中 花見小路のきらめきも いにしえ人の歌の中 紅い鼻緒の塗り下駄の 音も消される東山 せめて一夜の恋にだけ 溺れていたい春の夜 見えるものより見えないものを 求めつづけた二人なら 明日もなければ過去もない 今宵限りがふさわしい 咲け爛漫の桜花 月の光をかくすほど 散れ爛漫の桜花 月の光に溶けるほど 咲け爛漫の桜花 月の光をかくすほど 散れ爛漫の桜花 月の光に溶けるほど
夢の夢 作詩・作曲: さだまさしあなたとふたりきりで どこかの町で暮らしてる そんな嬉しい夢を見た そして少し悲しかった 夢から覚めてみれば まるで子供じみていると 自分を嗤ったら切なくて 少し涙が出た 気づかれず咲いて散る花もあるように 咲かないままで散る恋もある 夢の夢だと わかってる けれど 逢いたい いきさつはそれぞれあるし 生き方もそれぞれあって 誰もが思いがけずに暮らしたり はからずも生きていたり 夢を見るくらいは 多分許されると思う けれど見るなら見るほどに つのる痛みもある 嘘と識って聴く言葉があるように 夢と知って見る夢もある 嘘の嘘だと わかっても 愛を 聴きたい 気づかれず咲いて散る花もあるように 咲かないままで散る恋もある 夢の夢だと わかってる けれど 逢いたい
21世紀の君たちへ〜A Song For Children〜 作詩・作曲: Stevie Wonder
日本語詩 : さだまさし寂し過ぎて 涙が出たり なにもかもに 疲れ果てたり そんな時は 誰にでもあるけれど 掌にひろげた 私の小さな生命は どんなに小さくても この世にたったひとつ ひとり ひとり 地球を選んで ひとり ひとり 生まれて生きて めぐり逢って 愛し合うその奇跡 時空を超えた愛で 誰もが繋がっているよ 生命と夢を のせた舟を「未来」と呼ぼう そう 泣きながら 歩く時も 夢だけは 離さない 許しあえる 信じあえる 愛しあえる 「勇気」が欲しい 強い夢ならば いつか必ず叶うよ 「しあわせになろう」と 声を合わせて歌おう 強い夢ならば いつか必ず叶うよ 「しあわせになろう」と 声を合わせて歌おう 掌にひろげた 私の小さな生命は どんなに小さくても この世にたったひとつ この世にたったひとつ この世にたったひとつ
君を忘れない〜タイムカプセル〜 作詩・作曲: さだまさしきみを忘れない 生命のある限り 哀しみも 喜びも 永遠の タイムカプセルに詰めて 遠い記憶の中で きみは今も僕に 笑いかけてくる とても懐かしくて とても暖かくて 切なくて 悲しい笑顔で さよならも言えずに別れた あの花の降りしきる季節に きみを忘れない 生命のある限り 指先の温もりも やわらかに 僕を呼ぶ声も 長い長い手紙を きみ宛のラブレターを 描き続けてる とてもささやかで とても苦しくて 不思議で 美しい人生 いつの日か きみに会えたときに 胸張って生きてきたと言えるように きみを忘れない 生命のある限り 愛おしく 愛おしく 愛おしく きみを歌い続けて さよならも言えずに別れた あの花の降りしきる季節に きみを忘れない 生命のある限り 哀しみも 喜びも 永遠の タイムカプセルに詰めて
飛沫 作詩・作曲: さだまさしある雨の朝のこと 少年が 傘を差して 立っていた おつかいの帰り道かな 信号のない 道端で 立っていた 笑顔で片手を高く上げて 雨の中で 飛沫を浴びて 立っていた 何故 停まってあげなかったんだろう?
風炎(フェーン) 作詩・作曲: さだまさし一雨過ぎて ついぞ桜と別れたばかり 黄砂朧に 吹き抜く風炎の風模様 花の色は ゆらゆら移りゆく 胸は しくしく痛みます 名も無い川に 花びら敷き詰めて 夢の名残の 花筏 さよなら 君 ふたとせ前の あの日も風炎の遅い春 君と重ねた 寸分違わぬ恋の色 あはれあはれ ほろほろ思い出は 胸に ひりひり刻みます たった一度の 恋なら尚更に 時の狭間に 埋めましょか さよなら 夢 君の声も 君の指も 君の唇も 君の瞳も 君のぬくもりも 君の笑顔も いつか忘れて しまうかしら
アパート物語 作詩・作曲: さだまさし初めて暮らしたアパートは きつい西日の安い部屋 お前と寄り添い暮らすには それでも手頃な部屋だった 隣は貧しい画学生 廊下まで絵の具を匂わせて いつでも腹を空かしてたっけ お前の料理に救われていた 人というものは哀しいもの 生まれて生きて 誰かと 出会い愛し合い 時に憎みあい 別れ そして死ぬるまで おのれの舵すら おのれで取れず 迷い迷って生きている いつしかお前は絵描きに惚れて ひっそり二人で出ていった 忘れていった絵の具のような サンドベージュの空の日に あの後 名画座の客席で たったひとりで泣いたっけ 少しも恨んじゃいないんだ お前が一番苦しんだはず 仕事帰りに坂の下から ふたりの窓の明かりが見えた 短いけれど 貧しいけれど 幸せだった 春のこと 人というものは哀しいもの 生まれて生きて 誰かと 出会い愛し合い 時に憎みあい 別れ そして死ぬるまで おのれの舵すら おのれで取れず 迷い迷って生きている 夜になれば夜空の 星より沢山の 家の窓辺に灯が点る ひとつひとつに 生命とそれから それぞれの物語(ドラマ)がある 悲しみ 喜び 泣いて 笑って 誰もが必死に 生きている 生きてゆくという そのことは 本当はとてもささやかなこと そんな風に思えるような 穏やかな 秋のこと
城のある町 作詩・作曲: さだまさし春は お城に花吹雪 ぼんぼりに淡い明かり灯る いにしえに石垣をひとつひとつ 積み上げた誰かを偲ぶ頃 城のある町で 生まれたから 辛いときには 坂道のぼれ 見返り坂を抜けて 振り向けば どうにかなるさと 瀬戸の青い海 夏は 白壁に赤い色 あなたの手の団扇が風を呼ぶよ 虫送り 夜空に遠花火 踊りの宴 やがて地蔵盆 城のある町で 生まれたから 嬉しいときにも 坂道のぼれ 潮湧く瀬戸は 光りに揺れて あれは北前船か さて幻か 秋は 月見の天守閣 ふと暖をとるや月菜汁 冬も 変わらぬ讃岐富士 金刀比羅へ向かう遍路みち 城のある町で 生まれたから 悲しいときこそ 坂道のぼれ 二の丸越しに 明日が見える 石垣の向こうに すぐ春が来る 城のある町で 生まれたから・・・
天空の村に月が降る 作詩・作曲: さだまさし棚田の里に月が降る 三十三個の月が咲く 水無月末の満月の 螢きらきら散る夜に 君と二人で 声もなく 田毎の月を 見つめてた 幾何学模様に 並んだ稲の 水面かすめて 流れ星 あたかも雪が降るように 月夜の里は銀世界 幽かな風も無い夜に 天空の村に 月が降る 樹齢千年楠木の 足下石仏御宮社 祭間近の篝火に 神楽舞う人 美しき 薄墨色に 重ねた指の 君の細さに 息を呑む いずれ叶わぬ 恋ゆえに 螢焦がして 夢を焼く 余韻嫋々 啼く鳥の あれは羽音か 瀧の音 金色に塗り込められて 天空の村に 月が降る
The Day After Tomorrow 〜明後日まで〜 作詩・作曲: さだまさしそんなに寂しかったの 自分のことも 見失うほど 孤独だったの そっと壊れてゆく 君の心を 見ていられないよ 今日は昨日の続きだったけど 明日流れが変わるかも知れないじゃない? 今まで辛かったその分の 笑顔を取り戻そうよ The Day After Tomorrow 明後日まで もう少しだけ 生きてみようよ 夢見て夢に破れて 自分のことを あきらめてゆく それは違う この世に出口のない 入り口なんて ありはしないよ 今日は昨日の続きだったけど 明日流れが変わるかも知れないじゃない? 大丈夫孤独に怯えた日々を いつか懐かしむ時がくる The Day After Tomorrow そのうちきっと 生命について わかる日が来るから The Day After Tomorrow 明後日まで もう少しだけ 生きてみようよ
舞姫 作詩・作曲: さだまさし一度だけ恋をした そのひとは旅人 何時の日か必ず 帰ると 約束した たまゆらの浅い夢と 仲間達は笑った 帰らない必ず そのひとはもう帰らないと その日から舞姫は 踊り続けて待ち続けてる それ以来誰の声にも 心を揺らさず 余りにも長すぎる 時を待ち続けたが 何一つ彼女は 変わらずに過ごした ある人は未練と言い ある人は健気と言い いつかしら彼女は 一途と呼ばれるようになる どんな日も舞姫は 踊り続けて待ち続けてる あれ以来誰の声にも 心を移さず 頼まれた訳じゃない 私が好きで待っている 待つことを不幸だと 思うあなたの方が不幸 意地でなく楽しみで待っているとしたなら 私はなんて幸せな人生だろう 私が待っている間は この恋決して嘘じゃない 待つことを止めたそのとき 恋は死んでしまう 舞姫は 笑って言う 愛した人を嘘つきと 呼ばせはしない この生命懸けて 恋を死なせはしない 「一途」と言う名の舞姫の 踊りを見たことがあるかい 悲しくてすてきで切なくて 人生そのもの 「一途」と言う名の舞姫の 踊りを見たことがあるかい 悲しくてすてきで切なくて 人生そのもの ららら ららら ららら
八ヶ岳に立つ野ウサギ 作詩・作曲: さだまさし諏訪湖を渡る風は もう春の匂いがします 元気ですか 今日も君は 何処かで歌っているのでしょう 六斗川沿いの 桜はまだまだ遠いね 今朝ほど診療所に来る鶯が やっと地鳴きを始めたところ 悪い風邪が流行り 実は僕も移されてね 看護婦に注射して貰い 僻地の患者を回っている 一昨日の夜中のこと 山二つ越えた村まで 呼び出されたら僕の方が 熱が高かった これは笑えるだろう? 都会では埋もれてしまうものが 田舎で暮らせば見えることがある たとえば生命について あるいは心について 切ないようでそれぞれ美しい ひとつひとつの生命の重さ 診療室の壁は 相変わらず美術館 下手くそだけど子供達の 愛と真心で溢れてる みんな大きくなって いつかこの町離れて まるで僕だけ一人廃校に 取り残された教師のようだよ 花の季節が過ぎ 短い夏が去って 秋になりすぐにまた 白い冬がやって来る 僻地の子供達や 老人の笑顔に 背中を押されて小さな医者は 今日も一所懸命に歩いています 都会では埋もれてしまうものが 田舎で暮らせば見えることがある たとえば生活(くらし)について あるいは涙について 切ないようでそれぞれ美しい ひとつひとつの生命の重さ 君の歌に出てくる ライオンには ほど遠いけれど 心が健康であるように 誇りを忘れないように 今日からは 「八ヶ岳に立つ野ウサギ」と 自分で名乗ることにしたんだ
月蝕 作詩・作曲: さだまさしあなたを奪い去る 舟が行く 二度と帰らない 舟が逝く 微かな夜風に 神々の 送り囃子か 速神楽 遙かな山際の雲間には 稲妻かまさか流星か 今宵群れなす人々と あなたを送る 舟を出す 出会えば別れ行く運命にしても 余りに短きは この生命 心重ねた一瞬の時の重さを 「愛」と呼ぶのか ああ 暗闇散りばめた 舟を曳く 涙隠して 舟を押す 花火にまぎれて名を呼べば 思い出すのは 笑顔ばかり 振り仰げば夜空には赤い月 今宵月蝕の月明かり 翳れば満ちてゆく理も わたしの胸は ああ 出会えば別れ行く運命にしても 余りに短きは この生命 心重ねた一瞬の時の重さを 「愛」と呼ぶのか あなたを奪い去る 舟が行く 二度と帰らない 舟が逝く 微かな夜風に 神々を 呼ぶ声遙か 夢祭
最期の夢 作詩・作曲: さだまさしめくるめく恋に夢中だったあの頃 生きることで必死だったそんな頃 悲しくて恥ずかしい日々も いつかゆるやかに黄昏れてゆく 人は過去を哀しむべきなのだろうか それとも忘れ去るべきなのだろうか しあわせや不幸せなんて 自分で決めたら良いものなのに やがて時が来て もしも この人生の最期に たった一つだけ望みの 夢を見させてくれるというなら 私はどんな夢が見たいと 願うのだろうか もしもその夢で私の生きた 意味が解るとしたら 本当に大事なものは目に見えないから 大切な人も失ってから気づくもの 甘くて美しい季節が 気づいたら過ぎ去っているように やがて時が来て もしも この人生の最期に たった一つだけ過ちを 償わせてくれるというなら 私はなにを償いたいと 願うのだろうか もしもその事で誰かの心が 救われるとしたら やがて時が来て もしも この人生の最期に たった一つだけ望みの 夢を見させてくれるというなら あなたの夢が見たいと思う きっとあなたに会いたいと思う あなたの夢が見たいと思う きっとあなたに会いたいと思う
歩き続ける男──旅人の登場── 作詩・作曲: さだまさし私には優れた力などないけれど ただ歩き続ける事だけならば出来る 誰にでも私の足跡が分かるように 何時の日か誰かがそこを歩くことが出来るように 次の誰かが歩き またその次の誰かが歩き いつかそこには大きな 道が出来るだろう そんな風に人は 歩き続けた そんな風に道は 生まれてきた 私には優れた技などないけれど ただ花の種を蒔く事だけならば出来る 名前すら知られない 美しい花を咲かそう 何時の日か誰かが 美しいその花に気付いたなら 次の誰かに贈り またその次の誰かに捧げ いつか世界中が 花で満たされるだろう そんな風に人は 愛し合って来た そんな風に人は 許し合って来た そんな風に人は 歩き続けた そんな風に道は 生まれてきた そんな風に人は 愛し合って来た そんな風に人は 許し合って来た そんな風に人は(みんなで道をつくる) 歩き続けた そんな風に道は(みんなで花を咲かす) 生まれてきた そんな風に人は(きっと道は出来る) 愛し合って来た そんな風に人は(きっと花は咲く) 許し合って来た
木を植えた男(Short Version)──希望の種蒔き── 作詩・作曲: さだまさし森は水をつくり 水は人を育て なのに人は水を 汚(よご)しながら生きる 水は流れ流れ いつか海に届き 海は水を癒し いつか空に帰す 水は空に抱かれ やがて雲に変わり 風が雲を運び 雨は土に戻る 雨は木々にしみて 草木は慈しみ 土は水を清め 森は水をつくる 私は木を植える いつか森をつくる 私は木を植える いつか森をつくる 生まれたとき人は 名前すら持たない 汚(けが)れなど知らずに ただ泣いていたはず いつか愛に抱かれ いつか愛に別れ 喜びに出会って 哀しみに触れ行く こころ傷つけられ 知らずに傷つけて 涙の色を覚え また人に救われ いつか人を愛し いつか人に別れ 生命(いのち)の重さを 次に伝えゆく 私は木を贈る 来るべき未来に 私は木を贈る 生命伝えるように
誓いの言葉──幸福の時── 作詩・作曲: さだまさし愛してるという言葉の 5000倍ほどもあなたが好き ありがとうという言葉の 20000倍以上もありがとう 出会ってくれて 大切にしてくれて 支えてくれて 魂の全てまでも 離さない 抱きしめた この心 どんな時でも 長い旅路へ船出する前に 永遠に忘れない約束をしよう どちらかが がんばりすぎないように でも決してあきらめないように 夢を抱きしめて その手を離さないで 愛を信じて それが誓いの言葉 がんばらない あきらめない 夢を捨てない 愛を信じること 愛してるという言葉の 5000倍ほどもあなたが好き ありがとうという言葉の 20000倍以上もありがとう 出会ってくれて 大切にしてくれて 支えてくれて 魂の全てまでも 離さない 抱きしめた この心 生命(いのち)の涯てまで がんばらない あきらめない 夢を捨てない 愛を信じること 離さない 抱きしめた この心 生命の涯てまで
Aじゃないか Eじゃないか──思い上がる人々── 作詩: さだまさし、作曲: 渡辺俊幸さあさ自由だ 思い通りに 自由に生きる (そうだそうだそうだ) そうさ自由さ 何をやっても 自由なのさ (そうだそうだそうだ) さあさ祭りだ 人生なんて お祭りなのさ (そうだそうだそうだ) 面白けりゃ 楽しければ それが人生 (そうだそうだそうだ) Aじゃないか Eじゃないか 今さえ良ければ ええじゃないか Aじゃないか Eじゃないか Aじゃないか Eじゃないか どうでも どうでもええじゃないか 汚れた水を何処に流そうが俺の勝手だ Aじゃないか 本当にヤバけりゃ誰かどうにかしてくれるんじゃないの Aじゃないか 森が邪魔なら焼き払ったって Aじゃないか とにかく今日さえ良ければ何でも Aじゃないか Eじゃないか さあさお金だ 金さえ有れば 何でも出来る (そうだそうだそうだ) 金のためなら 何をやっても 自由なのさ (そうだそうだそうだ) さあさ祭りだ 人生なんて お祭りなのさ (そうだそうだそうだ) 面白けりゃ 楽しければ それが人生 (そうだそうだそうだ) Aじゃないか Eじゃないか 今さえ良ければ ええじゃないか Aじゃないか Eじゃないか Aじゃないか Eじゃないか どうでも どうでもええじゃないか
破壊(WORLD WAR)──悲しい戦い── 作曲: 渡辺俊幸(Instrumental)
墓標──レクイエム── 作曲: 渡辺俊幸(Instrumental)
誓いの言葉(Short Version)──立ち直る人々── 作詩・作曲: さだまさし夢を抱きしめて その手を離さないで 愛を信じて それが誓いの言葉 がんばらない あきらめない 夢を捨てない 愛を信じること
木を植えた男──メインテーマ── 作詩・作曲: さだまさし森は水をつくり 水は人を育て なのに人は水を 汚(よご)しながら生きる 水は流れ流れ いつか海に届き 海は水を癒し いつか空に帰す 水は空に抱かれ やがて雲に変わり 風が雲を運び 雨は土に戻る 雨は木々にしみて 草木は慈しみ 土は水を清め 森は水をつくる 私は木を植える いつか森をつくる 私は木を植える いつか森をつくる 生まれたとき人は 名前すら持たない 汚(けが)れなど知らずに ただ泣いていたはず いつか愛に抱かれ いつか愛に別れ 喜びに出会って 哀しみに触れ行く こころ傷つけられ 知らずに傷つけて 涙の色を覚え また人に救われ いつか人を愛し いつか人に別れ 生命(いのち)の重さを 次に伝えゆく 私は木を贈る 来るべき未来に 私は木を贈る 生命伝えるように 森は水をつくり 水は人を育て なのにひとは水を 汚(よご)しながら生きる 水は流れ流れ いつか海に届き 海は水を癒し いつか空に帰す 水は空に抱かれ やがて雲に変わり 風が雲を運び 雨は土に戻る 雨は木々にしみて 草木は慈しみ 土は水を清め 森は水をつくる 私は木を植える いつか森をつくる 私は木を植える いつか森をつくる 森は水をつくり 水は人を育て 夢を耕すように 人は夢に生きる 私は木を植える 人の心に 私は木を植える 愛という名前で
夢百合草(あるすとろめりあ) 作詩・作曲: さだまさし間違ってなどないからねと 誰かが言ってくれたら 少しは救われるかしら 一生一度のこの恋に 回る因果の糸車 紡ぐしあわせ不幸せ 夢見る夢子の夢百合草が あるすとろめりあ あるすとろめりあ そっと昨日を消しに来る あるすとろめりあ あるすとろめりあ 愛しい人を連れて来い あなただけしか見えないのじゃなくて あなただけしか見ないのです 少しは伝わるかしら 一生一度の恋故に 回る因果の糸車 紡ぐ喜び哀しみ 夢咲く夢子の夢百合草が あるすとろめりあ あるすとろめりあ そっと明日を置きに来る あるすとろめりあ あるすとろめりあ 愛しい人を連れて来い
非因果的連結(シンクロニシティ) 作詩・作曲: さだまさし子供の頃に僕は大きな鳥にあこがれてた あの山の向こうに広がる自由を夢見た どこまでも青い空を飛び続けたかった 青春を迎えて僕は恋にあこがれた 世界のどこかにいるはずの愛する人に 偶然を装う螺旋状の 非因果的連結 君はまだ 僕を知りもせず 出会う日を 待っている 僕は誰 何のために生まれ 僕は何故 生きてる 解らなくて 泣いた 大人になって僕は名誉と力を求めた 嘘も見栄も覚えて自分を傷つけただけ そして今大きな鳥にまたあこがれてる 大空を自由に飛びたい 何処までも 空高く 僕は誰 何のために生まれ 僕は何故 生きてる 大空を自由に飛びたい できるなら 君と二人で 僕は誰 何のために生まれ 僕は何故 生きてる 解らないけど 泣かない
春待峠 作詩・作曲: さだまさし白い 白い雪の下を 流れる水に 色とりどりの鯉 揺らいだ 青い 青い空を映し 流れる水に 君の淋しそうな 笑顔が揺れた また会えるかな きっと会えるね 春待峠 去りゆくバスを 追いかけながら 走ったねきっと 雪どけの頃に 必ず 遠い 遠い君の心 尋ねるように 夢とりどりの恋 はじけた 強く 強く祈ったら いつか叶うかな 二人 手のぬくもりを 抱きしめる春 また会えるかな きっと会えるね 手を振りながら 声を限りに 叫んだ恋は 届いたかな 君が好きだと また会えるかな きっと会えるね 春待峠 去りゆくバスを 追いかけながら 走ったねきっと 雪どけの頃に 必ず
君の歌うラブソング 作詩・作曲: さだまさし君の歌う切ないラブソング ラジオから聞こえる 僕との恋の歌 今はもう過ぎ去りしラブソング すれ違う心を止められず別れたあの日 さよならの代わり 君に手渡されて そのまま読まずにいた手紙 そっと開けばそこに 添えられてた「もう一度だけ」の魔法のカード 明日は別れて二度目のクリスマスイブ 今更に聴き返すラブソング 僕だけに聞こえる魔法の呪文 「もう一度」そんな名前の港のカフェ 二人の懐かしい恋のふるさと いつもの窓の 星の見える席で 今降り始めた雪を 眺めながら君を待てば
勇気凛々〜故 加藤シヅエ先生に捧ぐ〜 作詩・作曲: さだまさし小さな事で少しも うじうじすることなどなく つらいときこそ明るく いつもいつも笑っている 心広く情け深く 安売りせず高ぶらずに 敵には強く味方には 頼もしくて大きい そんな人に あなたならなれる 夢を捨てず 夢に溺れず 二人支え合って歩く いつかそこにたどり着ける 花を咲かせます あなたに 私の夢はあなた 裏表を使い分けず 手柄は譲り恩は着せず 陰口など決して言わず 洒落はわかりすぎるくらい 女に弱かったり 欠点は幾らもあるけれど 傷のない人は他の人の 痛みに気づかぬもの 忘れないで いつも信じてる 日本中が敵でも 私は味方 花を咲かせます あなたに いつか日本一大きな 花を咲かせます あなたに 私の夢はあなた ほころびは繕えばいい 傷は癒し合えばいい あなたに出会えて良かった 私の特技はあなただけ いつの日か別れの時 涙をちゃんと二つこぼして ありがとうと一番いい顔で 笑って言うからね 忘れないで いつも支えてる 世界中が敵でも 私は味方 花を咲かせます あなたに 私の夢はあなた 花を咲かせます あなたに いつか夢にたどり着ける 花を咲かせます あなたに 私の夢はあなた
岬まで 作詩・作曲: さだまさし山から吹く風が 妙に心地良いでしょう 倶知安の空の雲は 暖か色でしょう 短い夏だけど 慌てる事もない 旅や恋なんて 急ぐものじゃない 岬まで行くなら あの娘に伝えてよ 来年の今頃には 会いに行くと 神威岬にハマナスが咲く頃 急がない旅なら のんびり ひと眠り 蝦夷富士を見上げながら 一杯やりましょう 人生という名の 一度きりの旅人 景色でも眺めながら ほろほろ歩く 岬まで行くなら あの娘に伝えてよ どうやらこうやら 暮らしていると 神威岬のカモメにも よろしく 岬まで行くなら あの娘に伝えてよ 約束通りに 迎えに行くと 神威岬の 霧が晴れた頃に 神威岬のハマナスが咲く頃
ミスター・オールディーズ 作詩: さだまさし/作曲・編曲:倉田信雄ミスター・オールディーズに会った 子供の頃から あこがれてたシンガー 足が震えたよ 港の側の場末の 小さなライブハウスで ミスター・オールディーズが笑った 照れたように 嬉しいこと言うじゃないか 聴きなよボーイ あの頃よりずっと深い あの唄を聴かせるから 落ちぶれたと思ったろう? 確かに暮らし向きはそうさ でも判るだろう? 魂さえ売らなきゃ音楽は 落ちぶれなどしないものさ いろいろ衰えたけど 昔より良いことばかり 第一幸せだ 歳をとることは 悪いことばかりじゃない ミスター・オールディーズが言った 聴きなよボーイ 誰でもいつか必ず 年寄りになるのさ そんなことは少しも 悲しいことじゃない 悲しいのはねボーイ 自分を哀れむことさ ね、判るだろう? 俺はあの頃より自分が好きさ 君もシンガーなら若いときに もてはやされて捨てられるがいい 一番大切なものに出会うためにね 歳をとることは 悪いことばかりじゃない 痺れてたあなたにミスター まばらな客席でミスター あの頃よりずっと大きくて新しい 生まれて初めて 早く歳をとりたいと心から あなたのようになりたいと 立ち上がって思わず叫んでた ブラボー ミスター・オールディーズ
September Moon〜永遠という一瞬〜 作詩・作曲: さだまさし酷く悲しい場面に心が凍り付く 摩天楼がゆっくり崩れ落ちる New York New York 人はいつまで こんな風に 傷つけ合うのだろうか 下弦の月が傾く東京 人ごとのように過ぎてゆく平和 君を抱きしめながら 涙こらえながら 見上げれば September Moon 酷く悲しい場面が繰り返される 爆撃と子供たちの笑顔 New York New York 信じることを 投げ出すのは あまりに悲しすぎる 永遠は一瞬の中にだけ 存在するものだと解ってるけど 命を歌うこと 愛を奏でること 決して あきらめない 君を抱きしめながら 涙こらえながら 見上げてた September Moon
瑠璃光 作詩・作曲: さだまさし振り向けば薬師寺東塔の 軒を貫く眉月に 折から深き暁暗の 山際幽か茜雲 君の手を朧に引きながら こころ波打つ春の暮 かはたれ時の鐘の音も すでに尽きたか西の京 道に迷った訳ではなくって 闇にはぐれた訳でもなくって 過去と未来のすれ違う 重なる時の十字路に 立ちすくむ 恋 振り仰ぐ薬師寺東塔の 一千二百有余年 一瞬のまた永遠の 沈黙の交響曲 ふるえる指でたどる二人の 短く長い物語 秋篠川に写すのは すべての前かすべての後か 嘘を信じた訳ではなくって 真実を疑る訳でもなくって 善と悪とが行き違う 逢魔ヶ辻の背中越し 立ち眩む 夢
小さな手 作詩・作曲: さだまさし生まれた時に僕には その小さな小さな掌に 大切そうに握りしめてきたものがある 生まれた時に僕は この小さな小さな体よりも ずっと大きな宝物を抱きしめて来た 右手には永遠の未来 左手には無限の希望 心は透き通って愛は 果てしなく深く いつかしらぬ間に 僕の掌はこんなに いつか大きく育ったけれど 握りしめたものは何故か小さくしぼんでしまった 生まれた時に誰もが 抱きしめてきた宝物がある 使えば使うほどに増えてゆく不思議で大切なもの 右手には溢れる元気 左手には強い勇気 たった一度の人生 たった一度だけの いつかしらぬ間に 僕の掌は既に とても汚れてしまったけれど あと少しだけほんの一寸だけ頑張ってみようかな 仮に来年の春に僕の 生命が尽きると判っても その次の春に咲く花を 明日植えるように 生きてゆきたいと 生まれた時に僕には その小さな小さな掌に 大切そうに握りしめてきたものがある……
永遠まで 作詩・作曲: さだまさし月のしずくをその手に すくえそうな晩は 深く眠りましょう 遅れてきた恋ならそれは きっと長い長い恋になるでしょう 熱くとろける短い恋でなく 時を急ぐ風邪のよな恋でなく よりそう木漏れ日に道を尋ねる 旅人のようにゆうらゆうら 恋しましょう 永遠までは まだ日は長い 夢の中でも虹の七色が 数えられる夜は眠れない 自分本位の恋の不安を 数えだしたら長い夜になる 傷に怯える短い恋でなく 憧れのよな儚い恋でなく 涯てなく広い海原をたゆとう 木ぎれのようにゆうらゆうら 恋しましょう 永遠までは まだ時間はある 月のしずくをその手に すくえそうな晩は 深く眠りましょう 遅れてきた恋ならそれは きっと長い長い恋になるでしょう
生きることの1/3 作詩・作曲: さだまさし生きるということの 1/3は哀しみで出来ている 生きるということの 1/3は悔しさで出来ている 残りの1/3はね 笑うことで出来てるはずさ きっときっと生きることは そんな風なものなんだ 泣きすぎても 悔しすぎても 笑いすぎても きっといけないのだろう 1/3は何処まで行っても 割り切れることがないように 生きるということも 何処まで行っても 割り切れないのかな きっと人を愛しながら きっと人を憎みながら その手のひらに 最後に残る 1/3は きっと笑顔なんだろう 生きるということの 1/3は哀しみで出来ている 生きるということの 1/3は悔しさで出来ている 残りの1/3はね 笑うことで出来ている
夢の樹の下で 作詩: さだまさし・作曲: 倉田信雄夢の樹の下で 今夜あなたに会えたら 美しい黒髪に 夢の花を飾りましょう 遠くにいてもあなたは いつも近くにいますよ 切ない恋のジレンマ 行きつ戻りつ 夢の樹の実をふたり 枝に腰掛けて食べましょう 甘い香りがするでしょう 思い通りの夢でしょう 暖かな温もりさえ 遠く感じる夜や 不安だらけで震える そんな夜もあるけれど 夢の種を蒔きましょう 明日きっと咲くように 綿毛が月の光に輝きながら あなたまで届くように 夢の樹の下でふたり 今夜きっと会いましょう 夢の樹の下は 暖かいでしょう 思い通りの夢でしょう 夢の樹の下で 会いましょう
もうひとつの人生 作詩・作曲: さだまさし別の人生が あったかも知れないと 鏡の中の自分を 見ながら思う日がある 今の生き方を 悔やむ訳ではなくて 決して自分の心を 諦めるのじゃなくって やり直したいなどと 思いもしないけれど 逃げ出したいなどと 思いもしないけれど 子供の頃に 夢見た未来から 遠く遠く遠く遠く遠く離れて 少し切ない もう梅雨が明ける 青空は広すぎる 君の寝顔に罪は 何もないのだけれど らららら… 別の人生が あったかも知れないと 朝起きたときに思う 雨の日もあるけれど 今の人生を 恥じるつもりなどないし 薄笑い浮かべて 誤魔化してたまるものか もう一度なんて 思いもしないけれど もしかしたらなんて 思いもしないけれど 子供の頃に 夢見た自分から 遠く遠く遠く遠く遠く離れて 少し切ない きっと誰だって 燃え残る夢を抱いて 自分しか聞こえない 唄を歌ってるんだろう らららら… 別の人生が あったかも知れないが 俺はこんなふうに 思うことにしてるんだ もしも何回も 生まれ変わったとしても 今の自分が多分 一番好きだろうと らららら…
So It's a 大丈夫 Day 作詩・作曲: さだまさし大丈夫 大丈夫 大丈夫 大丈夫 なるなるなるなる どうにかなる 大丈夫 Day 頑張って何度も考えたんだけど やっぱりどう考えても君が好き 想えば想うだけ 想いが増えてゆく その都度少しずつ また君に惹かれてく 叶わぬ恋だと思えば尚更のこと 一方通行のエスカレーターで どんどん高く遠くまで こころが運ばれて 当然足など地に着いてない 夢見るだけでは動かない 傷つくことなど恐れない 倒れるなら前へ 前へと 背中につっかい棒 大丈夫 大丈夫 大丈夫 大丈夫 なるなるなるなる どうにかなる 大丈夫 Day 大丈夫 大丈夫 大丈夫 大丈夫 するするするする どうにかする 大丈夫 Day 誰もが本当は不安だらけの毎日 助けてくれって叫び出したい程 逃げ出したくても逃げ出せない 息苦しくても人間だもの まさか息をせずには生きられない あと少しあと少しだけと頑張ってる あいつをみんなで褒めようじゃないか 肩の力を抜いて にっこり笑ってごらん ほら器量は十倍 力は百倍だぜ 今日を悔やんでもしょうがない 明日を恐れていちゃ意味がない 倒れるなら前へ 前へと 背中につっかい棒 大丈夫 大丈夫 大丈夫 大丈夫 なるなるなるなる どうにかなる 大丈夫 Day 大丈夫 大丈夫 大丈夫 大丈夫 するするするする どうにかする 大丈夫 Day
大きな森の小さな伝説 作詩・作曲: さだまさしお前と一緒になったあとは 二人で大きな森へ行き 小さな小さな家を建てるのだ 丸太小屋に煙突つけて 森のシマリスやキツツキは 素敵な隣人になるだろうが 別に恐いわけじゃ無いが ヘビだけは苦手だからお前よろしく それからお前は川へお洗濯に 俺は山へ炭焼きに お前大声で下手な歌を歌う 俺は切り株でヴァイオリン 子供ができたら勉強は 適当でよいから健康で 野兎追いかけ野菜を育てて 空と土とを愛するように 俺がブナの木やヒッコリーで 美味しい薫製作るから 別に恐いわけじゃ無いが ゴキブリは苦手なのでお前らよろしく 鹿肉の塩の加減覚えたなら 魚釣りを教えよう 明るく輝く瞳の子供達よ 爽やかで勇気があるように 地震 雷に 火事 嵐 力を合わせて乗り越えよう 誰かが病気になった時は 俺が担いで町の医者まで走る 花が咲いたなら野苺や キノコを採りに出かけよう 本当は恐いけれど森の熊だけは 俺に任せてみんなは逃げるように 月に誘われて 夜は丘に登り みんなで星を数える 雨の降る夜は窓辺にランプ灯し 静かに語り合うのさ 時は流れて全てを変えるだろう 子供は巣立ってゆき 俺とお前は二人に戻るだろう 初めの頃のように お前は相変わらず川へ洗濯に 俺は山へ柴刈りに お前大声で下手な歌を歌う 俺は切り株でヴァイオリン 大きな森の片隅で 綴る俺達の物語 小さな小さな伝説として 子供が語り継ぐだろう 俺達が居なくなっても 子供達よ胸を張って 俺達の墓を乗り越えて行け 新しい伝説のために
素直になりたくて 作詩・作曲: さだまさし素直になりたくて 一人旅に出た 見栄も意地も捨てて 一人きりで泣きたくて 海に沈む夕日 ドラマみたいに見送れば 照れくさそうな 茜雲が 夜に融けてゆく ちらほら町灯り 蛍の群れのようだよ そのひとつひとつに 人が暮らしてる 喜び悲しみ揺れる心を抱いて 誰もが少しずつ不安を分け合って生きていると 気づいたよ 素直になれなくて 大空狭くしてた 水が流れるように 生きてゆきたくなった 素直になりたくて 出さない手紙を書いた 夢や恋や生命 照れずに声に出したくて 夜空見上げたなら 折から十三夜 火照る心冷ますように 空を雲が行く 明日は山へ行き 大きな木を抱きしめて このちいさな生命 問いかけてみるか 生きるということに 妙に力むのはやめて 少し自分を許しても 良いんじゃないかと 涙がこぼれた 素直になれなくて 自分を傷つけてた 風に吹かれるように 生きてゆきたくなった ちらほら町灯り 蛍の群れのようだよ そのひとつひとつに 人が暮らしてる 喜び悲しみ揺れる心を抱いて 誰もが少しずつ不安を分け合って生きていると 気づいたよ 素直になりたくて 一人旅に出た 水が流れるように 生きてゆきたくなった
Kana-shimi橋 作詩・作曲: さだまさし柳川は並倉の赤煉瓦 殿の御花の白壁に 叶わぬ恋を捨てに来た 折から不意に忍ぶ雨 この恋を最後にもう二度と 渡らないと誓ったのに Kana-shimi橋で袖を引く あの日恋しと咲く躑躅 見送るばかりの切ない恋でした 捕まえられる筈もない恋でした 一度立ち止まってくれたというのに 手を振ってしまった Kana-shimi橋 掘割の小舟の紅い傘 花嫁の真白の綿帽子 水に映る柳の碧 町に似合いの花曇り 叶う恋あれば叶わぬ恋 幸せあればふしあわせ Kana-shimi橋ですれ違う 咲くはずもない桐の花 見つめるばかりの切ない恋でした 抱きしめられたい哀しい恋でした 答えなど分かってはいるけれど もう一度聞いてみたい 見送るばかりの切ない恋でした 捕まえられる筈もない恋でした 一度立ち止まってくれたというのに 手を振ってしまった Kana-shimi橋 嗚呼 恋を弔い 夢を弔い 生まれ変わりましょう 嗚呼 忘れ得ぬ人 忘れ行く人 時は過ぎてゆく 嗚呼 恋を弔い 夢を弔い 別の人になる 嗚呼 さよならさよならと白い雲が流れゆく ひとり Kana-shimi橋
聖夜 作詩・作曲: さだまさしこんなに 静かな 雪のふる夜は 私の心だけ 故郷へ帰る みんなは 元気で暮らしているか 私の おもいが 聞こえるだろうか 静かに 静かに 雪のふる夜は 私の 愛だけが 道にまよう
夢のつづき 作詩・作曲: さだまさし疲れ果てて 動けない 誰にもあるけれど 立ちすくんだ 俺の夢を 見捨ててたまるものか あと少し もう少し 負けるな 俺の心 青空に 雨空に 笑顔で歌いながら ときめく心 熱い願い まだ忘れない まだ終わらせない 夢のつづき 見ようよ まだ間に合うから あと一歩だけ もう一歩だけ 歩いてゆこう あきらめて あきらめて あきらめきれなくて 掌に 燃え残る 夢はまだ死んじゃいない あと少し もう少し 負けるな 俺の心 星空に あの人に 恥ずかしくないように たった一度の この人生を まだ倒れない まだ終わらせない 夢のつづき 生きよう まだ間に合うから あと一歩だけ もう一歩だけ 歩いてゆこう 夢のつづき 見ようよ まだ間に合うから あと一歩だけ もう一歩だけ 歩いてゆこう
すろうらいふすとーりー 作詩・作曲: さだまさしふいにあなたと知り合えて 思いがけないことなので 急いであなたを詰め込みすぎて こころが少し過熱気味 もっとあなたが知りたくて どうしても早口になるようで もどかしくて切なくてだから いわゆるこれは 恋なので でも慌てない 慌てない 慌てない 急がない 急がない 急がない ゆっくり長く遠くまで すろうらいふすとーりー 旅をしよう あなたのすべてが珍しくて あなたのすべてが愛おしくて こっそりこころが爆発するけど 内緒にしとこ 自分にも 恥ずかしいほど純情で 笑っちゃうほど臆病で 苦しくて嬉しくてだから 見事にこれは 恋なので でも慌てない 慌てない 慌てない 急がない 急がない 急がない ゆっくり長く遠くまで すろうらいふすとーりー 恋をしよう ふいにあなたと知り合えて 思いがけないことなので 急いであなたを詰め込みすぎて こころが少し過熱気味
いつも君の味方 作詩・作曲: さだまさしありがとう 巡り会ってくれて ありがとう 元気でいてくれて ありがとう 支えていてくれて ありがとう 愛してくれて たった一人で生まれてきて それから たった一度の人生 不安だらけで歩いてた 独りきりじゃないよって君の笑顔が 孤独から僕を救い出してくれた あの空の高さ海の青さに初めて 気づいたときに 僕は自分が生まれてきたことに 初めて感謝を捧げた 忘れないで 僕はいつも君の味方 ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう もしも生まれた意味があるというなら きっと誰かを支えるため生まれてきた もっと強くもっと優しくなりたい 君を守って僕が生きてゆくために この夢の高さ愛の広さに初めて 気づいたときに 人は心で生きるということに 初めて感謝を捧げた 忘れないで 僕はいつも君の味方 ありがとう 巡り会ってくれて ありがとう 元気でいてくれて ありがとう 忘れないで 僕はいつも君の味方 ありがとう ありがとう ありがとう 忘れないで 僕はいつも君の味方
風を見た人 作詩・作曲: さだまさし風を見たことはないけど 風の音なら聞く事ができる 心を見たことなどないのだけれど 心は伝えられる あの子が生まれ変わるなら 何がいいかと聞いてみたい もう一度人に生まれたいだなんて 本当にそう思うだろうか あんな目に遭ったというのに 決してては届かないけど 全ての青空は繋がっている 写真に写すことは出来ないけれど 誰にも愛はある チグリス川の空と 長崎の空 そして ニューヨークの空と 広島の空 もしも生まれ変われるなら ほんの一粒の麦だといいね 悲しみを痛む心も要らないし 誰かのために死ねるし ヨルダン川の空と エルサレムの空 そして バグダッドの空と きみの故郷 もしも生まれ変われるなら ほんの一粒の麦だといいね 時を超えて地上に満ちていつか きみの生命に替わる きみのために生きる
しあわせの星 作詩・作曲: さだまさしこの海は誰の物? この大地は誰の物? この空は この星は 私の命は誰の物? 空を飛ぶ鳥や 海で暮らす魚たち 森の中のけものたちも 私のように 生きることが悲しいと思う日があるだろうか たまには楽しい日もあるだろうか 勝手に気ままにこの木 そしてこの森を 切り倒して切り開いて燃やし尽くして 勝手気ままな私たちをうらんでるだろうか それとも許してくれるだろうか ああ、みんなが仲良くなれたら ああ、少しずつ譲り合って ああ、みんなが仲良くなれたら ああ、みんな幸せになれたら けものも鳥も魚も森も空も海も風も雲も人もみんな… 空をゆく白い雲や 海をゆく鯨 森の中のウサギたちも私のように 暮らすことが辛いと思う日があるだろうか たまには嬉しい日もあるだろうか 勝手気ままにこの星を そしてこの海を つくりかえて仲間同士でも戦って 勝手気ままな私たちを笑うだろうか それとも許してくれるだろうか ああ、みんなが仲良くなれたら ああ、少しずつ譲り合って ああ、みんなが仲良くなれたら ああ、みんな幸せになれたら けものも鳥も魚も森も空も海も風も雲も人もみんな… ああ、みんなが仲良くなれたら ああ、少しずつ譲り合って ああ、みんなが仲良くなれたら ああ、みんな幸せになれたら ああ、みんなが仲良くなれたら ああ、少しずつ譲り合って ああ、みんなが仲良くなれたら ああ、みんな幸せになれたら
人生の贈り物-他に望むものはない- 作詩: 楊姫銀、訳詞・作曲: さだまさし季節の花がこれほど美しいことに 歳を取るまで少しも気づかなかった 美しく老いてゆくことがどれ程に 難しいかということさえ気づかなかった もしももう一度だけ若さを くれると言われても おそらく 私はそっと断るだろう 若き日のときめきや迷いをもう一度 繰り返すなんてそれはもう望むものではない それが人生の秘密 それが人生の贈り物 季節の花や人の生命の短さに 歳を取るまで少しも気づかなかった 人は憎み諍いそして傷つけて いつか許し愛し合う日が来るだろう そして言葉も要らない友に なってゆくのだろう 迷った分だけ 深く慈しみ 並んで座って沈む夕日を一緒に眺めてくれる 友が居れば 他に望むものはない それが人生の秘密 それが人生の贈り物 (ハングル部分割愛) 季節の花がこれほど美しいことに 歳を取るまで少しも気づかなかった 私の人生の花が 散ってしまう頃 やっと花は私の心に咲いた (ハングル部分割愛) 並んで座って沈む夕日を一緒に眺めてくれる 友が居れば 他になにも望むものはない 他になにも望むものはない 他になにも望むものはない それが人生の秘密 それが人生の贈り物
どんぐり通信 作詩・作曲: さだまさしあいつに会ったら伝えてよ それぞれ苦労はあるけれど みんななんとか暮らしてる どうにか生きてると 校舎の隅のどんぐりの木の下に埋めたはずで みつからなかった俺たちのタイムカプセルが ようやく今年四年も遅れてみつかって やっと仲間たちで開けてみた お袋に書いた手紙が間に合わなかったあいつ 自分に書いた手紙が間に合わなかったあのこ みんなの写真はそれでも無邪気に笑ってる 確かに我らが生きた証 悲しむのはやめようじゃないか 肩抱いて笑おうよ いずれ必ず別れるその日まで ともだちでいよう あいつに会ったら伝えてよ それぞれ苦労はあるけれど みんななんとか暮らしてる どうにか生きてると この歳になれば色々と物語には事欠かぬ 子供がぐれた親がぼけたリストラされた毛が抜けた 良いことばかりは続かぬが悪いことばかりでもない 半分ずつだと気が付いた きっと俺たちはドミノ倒しの大事なひと駒 俺で止めてもお前で止めても駄目なのだ みんな懸かりで俺たちにしか残せない 俺たちの絵を描くのだ 次にみんなで集まるチケットは どんぐり三つずつにしよう どこかできっと拾って駆けつけろ ともだちでいよう あいつに会ったら伝えてよ それぞれ苦労はあるけれど みんななんとか暮らしてる どうにか生きてると あいつに会ったら伝えてよ…
南風に吹かれて 作詩・作曲: さだまさし次の「のぞみ」で君は故郷に帰る 南風が君の髪を揺らした まだ想い出にするには重すぎる恋を 君一人で抱えながら さよならが言葉にならない 行き違う恋が遠ざかる 梅雨明けの青空が眩しい 扉が閉まるまで 君の目を見つめてた あんなに見つめあったのは 初めてだったね 最初から別のホームで 僕らは違う列車を 待っていたことに気づかず 僅かな 同じ夢を信じて 歩幅を合わせてたね 疲れてもしあわせだった 別れ際何故ありがとうと 手を握り言えなかっただろう 本当のしあわせになってと 窓辺に君が残した 名も知らぬ赤い花 南風に吹かれて さよならが言葉にならない 行き違う恋が遠ざかる 梅雨明けの青空が眩しい 扉が閉まるまで 君の目を見つめていた あんなに見つめあったのは 初めてだったね
八月のガーデニア 作詩・作曲: さだまさし八月の朝靄に 香り立つ白い花 君かと目を凝らせば 既にもう君はなく 梔子ゆらり揺れて 忘れ花 君を慕うよ あの海へ帰りたい あの風に吹かれたい 約束を忘れないのに 約束を果たせない まさか君が想い出に なるとは思わなかった 八月のガーデニア I MISS YOU 花茶のアイスティー ストローを持つ君の 指先を覚えている 今も側にいるように 想い出は少しずつ 成長してゆくもののようだ あの夏に帰りたい あの笑顔抱きしめたい 約束を忘れないのに 約束を果たせない 八月の朝靄に 一輪の白い花 君かと目を凝らせば 君を慕う梔子の花 あの海へ帰りたい あの風に吹かれたい 約束を忘れないのに 約束を果たせない まさか君が想い出に なるとは思わなかった 八月のガーデニア I MISS YOU
百日紅 作詩・作曲: さだまさしひらいたひらいた 何の花がひらいた れんげの花がひらいた ひらいたと思ったら いつのまにかつぼんだ つぼんだつぼんだ 何の花がつぼんだ れんげの花がつぼんだ つぼんだと思ったら いつのまにかひらいた ひらいたひらいた 何の花がひらいた れんげの花がひらいた ひらいたと思ったら いつのまにかつぼんだ あなたの瞳に映る 真白な百日紅 遙かな青空の 遠くに白い雲 去ってゆく季節に 取り残されるより いっそ季節ごと 消してしまえたら 心の色も 想い出色も 咲いては散ってゆく 風が吹く 百日紅の花 あなたの瞳に映る 夾竹桃の白 坂の上の空に 白く残る月 散ってゆく花より これから咲く花を 数える方がいい 数え切れなくとも 近くて遠い 遠くて近い ふたりの坂道に 雨が降る 夾竹桃の花 心の色も 想い出色も 明日を染めてゆく あきらめない 百日紅の花
たいせつなひと(シネマ・ヴァージョン) 作詩・作曲: さだまさしその手を離さないで 不安が過ぎゆくまで 哀しみのほとりで出会った その温かい手を 寂しいと口にすれば 生きることは寂しい 喜びと悲しみは 光と影のように いつでも 寄り添うもの 幸せと口にすれば 不幸せばかりが映る 何故かこの世に生まれ 迷いながらも生きる あなたに 届くために あなたの存在だけが 他の全てより秀でてる 星や月や花や鳥や海や空よりも 際だっていて 愛おしくて たいせつなひと その手を離さないで 不安が過ぎゆくまで 哀しみのほとりで出会った その温かい手を 愛ばかりを集めたら 憎しみまで寄り添う ささやかに傷ついて ささやかに満たされて このいのちを生きたい あなたの存在だけが 他の全てより秀でてる 星や月や花や鳥や海や空よりも 際だっていて 愛おしくて たいせつなひと その手を離さないで 不安が過ぎゆくまで 哀しみのほとりで出会った その温かい手を その手を離さないで 不安が過ぎゆくまで 哀しみのほとりで出会った その温かい手を
愛 作詩・作曲: さだまさしあなたに会いたい 泣きたいほど会いたい たった一度のめぐり会いといえど 奇跡を超えた出会いや人がある 一生かけても届かない恋もあるけれど たった二分でも一生分の恋を駆け抜ける たとえばあなたに捧げる無限の愛のように あなたに会いたい 泣きたいほど会いたい 永遠の約束を守る誓いのように どれほど願っても叶わないことがある 一生かけても届かない夢もあるけれど たった二分の恋が幾千万年の時を超える たとえばあなたに捧げる無限の愛のように あなたに会いたい 泣きたいほど会いたい たとえばあなたに捧げる無限の愛のように あなたに会いたい あなたに会いたい
決心〜ヴェガへ〜 作詩・作曲: さだまさしこれが私の最後の答ですと夜汽車に飛び乗った どんなにつらいことも耐えて見せますと笑顔で告げた 折からペルセウスの流れ星夜空を埋め尽くしていた 君は銀河鉄道に乗って今織り姫のヴェガになる いつか故郷へ帰ってくるときには 幸せの馬車でおいで どんなときにも君の選んだ 最後の答を信じて 夜空の果ての道を行くとき傷を恐れちゃいけないよ 人は間違う生き物だから間違いを恐れちゃ駄目 未来は一体何のためにあるかと考えてご覧 どんな人も昨日の過ち正すために未来はある 君が故郷へ帰ってくるときには 花びらを撒いて迎えよう どんなときにも君の選んだ 最後の答を信じて いつか故郷へ帰ってくるときには 幸せの馬車でおいで どんなときにも君の選んだ 最後の人を信じて
恋文 作詩・作曲: さだまさし一人で人知れず旅に出る 誰も知る人のない町へ 海辺の風の吹く遠い町で 遙かな君を想うために その町で君への切ない恋文を したためるつもり 一文字ずつ一文字ずつ この恋を刻むように 二人で旅したあの町の 湖の畔に咲く花 群れなす秋茜 川縁の道 ゆらりと僕の影法師 あの町で君からの悲しい恋文を 読み返すつもり ありがとうと さようならと もう一度と 愛してると その町で君への切ない恋文を したためるつもり 一文字ずつ一文字ずつ もう二度と会えない人へ ありがとうと さようならと もう一度と 愛してると
黄昏坂 作詩・作曲: さだまさし待てない訳ではないけれど もう待たないことにする 待たせてるほうが辛いでしょう あなたのほうがずっとずっとずっと 季節は再び巡り来て 花咲き鳥は啼く 私は何かと引き替えて 二度と歌わない鳥になる 黄昏坂で今すれ違ったモノは 紛れもなく自分同士 ひとりは光の中へひとりは闇の中 本当でもない嘘でもない そういうものはある 約束に似た希望にも似た たとえば祈りのような恋 私の季節は巡らない 咲いたとしても別の花 私はあなたと引き替えて 二度とは咲かない花になる 黄昏坂で今見失ったモノは 紛れもなく自分同士 ひとりは光の中へひとりは闇の中 待てない訳ではないけれど…
やさしい歌になりたい 作詩・作曲: さだまさし東へ流れて行く はぐれ雲を見送り 遠い町で暮らしてる あなたを想う 寂しいとも言えずに ひとり膝を抱えて 今頃どんな歌を 歌うのだろう ふるさとの夢を 歌う日もあるだろう 恋しい人の名を 呟く日もあるだろう 時々わたしのことを 想い出しておくれ 春の日も秋の日も あなたを想っているよ 傷つき辛いときに 黙って隣りにいて それだけで暖かい そんな歌になりたい 北の空へと帰る はぐれた鳥が一羽 一声啼いて飛ぶよ ふるさとは遠い 父のくれた時計は 胸で時を刻むよ 母のくれた夢はまだ 胸に熱いよ 強い夢ならば いつかは叶うだろう 遠い道のりでも いつかは届くだろう 寄せては返す波に 今日も願っている いつの日かあなたが しあわせになるようにと 切なく苦しい時に 黙って隣りにいて それだけで暖かい そんな歌になりたい 孤独で悲しい時に 黙って隣りにいて それだけで暖かい そんな人になりたい
ローズ・パイ 作詩・作曲: さだまさし薔薇の形の角砂糖がもうなかなか手に入らないから 魔法が使えないというので人気薄でも 店をやめようにもやめられない 変な歌で有名になって 二丁目の交差点から17軒目に こだわる客に参ってる マスターの息子が僕の娘に恋をしたというから おもしろい事になってきたぞと眺めてたら あのバカ息子と来たらもう不器用が化膿しちゃってて ドジがとぐろ巻いちゃってると娘も呆れていた そうさ青春なんてそんなもの ホントは格好悪くて情けなくって金も無くって それで良いのだ そうさ今しかできない悩み事 生きる事の不安からえっちな悩み 真面目な恋や夢を抱きしめ マスターの息子と来たらもう根性だけはあるらしくて うちの娘に二度告白して三度断られて 恋は止めようにも止められない 二丁目中の笑い者でもあわれなくらい一途で 結構良い男なんだけどな ついに娘が条件を出したパンプキン・パイよりずっと美味しい お菓子を作る事が出来たら考えるわと ちなみに私は薔薇の香りが大好きなんだけどってなんだよ 娘の方だってまんざらでもないんじゃねーのか そうさ青春なんてそんなもの ホントは格好悪くて情けなくって金も無くって それで良いのだ そうさ若い二人の恋はローズ・パイ 生きる事の不安からえっちな悩み 真面目な恋や夢を抱きしめ 薔薇の形の角砂糖はもうなかなか手に入らないけど ローズ・パイが美味いと世間では大人気でも 店を広げようにも出来ない 変な歌で有名になって 二丁目の交差点から17軒目に こだわる客に参ってる そうさ青春なんてそんなもの ホントは格好悪くて情けなくって金も無くって それで良いのだ そうさ若い二人の恋はローズ・パイ 生きる事の不安からえっちな悩み 真面目な恋や夢を抱きしめ そうさ若い二人の恋はローズ・パイ
春爛漫 作詩・作曲: さだまさし頑張ったって出来ないこともあるよね 何回やっても駄目なことも 完璧だと思ったのに相手が上だった はずれクジばかり引いてるようで なあに ちいさなはずれは当たりの貯金 いつかはどーんと大当たり そう たとえばあなたに出会えたように 大切なあなたに大当たり ほら桜が咲いた咲いた咲いた ほら桜が咲いた幸せ色に 頑張ったふりしてサボったこともあるよね どうせどうにもならない気がして でも絶対あきらめちゃ駄目 季節が巡るように春が来る なあに ちいさなはずれは当たりの貯金 いつかはどーんと大当たり 世の中それほど悪くはないさ あなたに出会えた大当たり ほら桜が咲いた咲いた咲いた ほら桜が咲いた幸せ色に ちいさなはずれは当たりの貯金 いつかはどーんと大当たり 人生駄目で元々じゃないか 季節は巡る運も巡る ほら桜が咲いた咲いた咲いた ほら桜が咲いた幸せ色に 桜が咲いた咲いた咲いた ほら桜が咲いた幸せ色に
ふたつならんだ星〜アルビレオ〜 作詩・作曲: さだまさし美しいものを見るたび あなたを思い出す 惜しみなく私に注ぎ込まれたあなたの愛のことを 初めて海を行く船のように 何も見えない私に 目指すべき星の光になり 私の場所を教えてくれた 闇夜に惑う私には あなたは明るい月 迷いもせず あなたを辿って生きてきた 韓紅と瑠璃色とふたつならんだ星よ その名はアルビレオ美しい星あなたと私の夢 儚いものに出会うたび あなたを思い出す 弱いもののために注ぎ続けたあなたのまなざし 初めて空を飛ぶ鳥のように 何も知らない私に 目指すべき虹の架け橋となり 雲に紛れて守ってくれた 闇夜に迷う私には あなたは優しい星 疑わずに あなたを辿って生きてきた 韓紅と瑠璃色とふたつならんだ星よ その名はアルビレオ美しい星あなたと私の希望 美しいものを見るたび あなたを思い出す 惜しみなく私に注ぎ込まれたあなたの愛のことを
遙かなるクリスマス 作詩・作曲: さだまさしメリークリスマス 二人のためのワインと それから君への贈り物を抱えて駅を出る メリークリスマス 外は雪模様気づけば ふと見知らぬ誰かが僕にそっと声をかけてくる メリークリスマス 振り向けば小さな箱を差し出す 助け合いの子供達に僕はポケットを探る メリークリスマス 携帯電話で君の弾む声に もうすぐ帰るよと告げた時のこと メリークリスマス ふいに誰かの悲鳴が聞こえた 正面のスクリーン激しい爆撃を繰り返すニュース メリークリスマス 僕には何も関係ないことだと 言い聞かせながら無言でひたすらに歩いた メリークリスマス 僕達のための平和と 世の中の平和とが少しずつずれ始めている メリークリスマス 誰もが正義を口にするけど 二束三文の正義 十把一絡げの幸せ つまり嘘 メリークリスマス 僕はぬくぬくと君への 愛だけで本当は十分なんだけど メリークリスマス 本当は気づいている今この時も 誰かがどこかで静かに命を奪われている メリークリスマス 独裁者が倒されたというのに 民衆が傷つけ合う平和とは一体なんだろう メリークリスマス 人々はもう気づいている 裸の王様に大人達は本当が言えない メリークリスマス いつの間にか大人達と子供達は 平和な戦場で殺し合うようになってしまった メリークリスマス 尤も僕らはやがて自分の子供を 戦場に送る契約をしたのだから同じこと メリークリスマス 子供の瞳は大人の胸の底を 探りながらじわりじわりと壊れてゆく メリークリスマス 本当に君を愛している 永遠に君が幸せであれと叫ぶ メリークリスマス その隣で自分の幸せばかりを 求め続けている卑劣な僕がいる メリークリスマス 世界中を幸せにと願う君と いえいっそ世界中が不幸ならと願う僕がいる メリークリスマス 僕は胸に抱えた小さな 君への贈り物について深く深く考えている メリークリスマス 僕は君の子供を戦場に送るために この贈り物を抱えているのだろうか メリークリスマス 本当に君を愛している 永遠に君が幸せであれと叫ぶ メリークリスマス 本当に本当に君を愛している 永遠に永遠に君が幸せであれと叫ぶ メリークリスマス 凍りつく涙を拭いながら メリー メリークリスマス 生きてくれ生きてくれ生きてくれと叫ぶ メリークリスマス 雪の中で雪の中で雪の中で メリークリスマス 白い白い白い白い雪の中で メリークリスマス メリークリスマス …
ちいさなおばあさん 作詩・作曲: さだまさし私はちいさな おばあさんになりましょう 背中を丸め 眼鏡越しに なつかしい夢教えましょう いつかはちいさな おばあさんになりましょう 愛おしくて 悲しい恋 しぼんだてのひらにひろげて 多分もう誰にも 詫びることなく ひっそりとひっそりと あなたを想いましょう 私はちいさな おばあさんになりましょう 切ないほど 不器用な手 木漏れ日にかざしましょう いつかはちいさな おばあさんになりましょう 可笑しいほど 不器用な手 あなたを離してしまった 多分もう誰にも 笑われないで いつまでもいつまでも あなたを想いましょう 私はちいさな おばあさんになりましょう
愛〜エピローグ〜 作詩・作曲: さだまさしあなたに会いたい あなたに会いたい あなたに会いたい
作詩・作曲: さだまさしあなたの優しさに 甘えすぎたみたい 重い荷物には決して なりたくはない 何度も何度も思い直したけど あなたに嫌われるほど 悲しいことはないから 最後の寝台列車で帰ることにする 故郷へ故郷へ花の散る前に さよならさくら 忘れないでね さよならさくら さよならあなた あなたの思い出を 鞄に詰め込んで ホームでまだ冷たい風に 震えていた 何にも持たずに故郷を出て来た 何にも持たずに帰れば それで良いと思う 最後の寝台列車がホームに滑り込む 故郷訛りの老人の背中 さよならさくら 忘れないでね さよならさくら さよならあなた 最後の寝台列車が動き出したとき ホームにあなたの姿が見えた さよならさくら 忘れないでね さよならさくら さよならあなた
作詩・作曲: さだまさし君影草って呼び名があると 教えてくれたスズランの ブーケを胸に嫁ぐ日を 夢見てた君を覚えてる 僕は若くて薄情で 君の愛すら質に入れ 知らん顔して酒を浴び 見知らぬ女に愛された 君を幸せに出来ないことが 解っていたから壊れてた それでも互いの温もりだけは 信じていた 冬物語 惨めな僕を嘲笑いもせずに 見下ろしていた時計台 今でも胸に痛いほど あの鐘の音を忘れない 都会へゆくと心に決めて 吹雪の駅で別れたね ホームで凍る君を残して 僕は心まで捨ててきた 時は遙かに過ぎ去り今は 幾星霜のライラック 青春なんて言い訳は 綺麗事だと解ってる やがて君が嫁いだことを 誰かの手紙で知った時 独りっきり声をあげて泣いた 宝物だった 冬物語 君影草って呼び名があると 教えてくれたスズランの ブーケを胸に嫁ぐ日を 夢見てた君を覚えてる
作詩・作曲: さだまさしあなたのくれたぬけみちを くぐってそっと会いにゆく 蓮華 菜の花 散る桜 花の頃なら許されましょう あなたのくれたぬけみちを 守ってそっと帰る道 翡翠 蛍 糸蜻蛉 夏の宵なら逃されましょう どうぞ秋風立ちませぬよう 野分にあの道閉じませぬよう あなたの心が逃げませぬよう 不意にあなたが消えませぬよう あなたのくれたぬけみちの 向こうに春が来ますよう 林檎 凩 虎落笛 冬の夜には 胸騒ぎます どうぞ雪道吹雪きませぬよう 氷にあの道閉じませぬよう あなたの心が凍えませぬよう どうかあなたが消えませぬよう あなたのくれたぬけみちを くぐってそっと会いにゆく 蓮華 菜の花 散る桜 花の頃なら許されましょう
作詩・作曲: さだまさしちからをください どうぞちからをください 大切な人を護るため もっともっともっともっともっと ちからをください 大切な笑顔があります 大切な心があります 大切な未来があります 大切な夢があります 小さなこの手であなたを支え 自分を支えるささやかな ちからをください どうぞちからをください 大切な人を護るため もっともっともっともっともっと ちからをください 護りたい生命があります 護りたい町があります 護りたい約束があります 護りたい全てのことを 悲しいこの手で抱きしめながら あなたの笑顔を護るため ちからをください どうぞちからをください 大切な人を護るため もっともっともっともっともっと ちからをください もっともっともっともっともっと ちからをください
作詩・作曲: さだまさし「とこしへ」とてのひらにそっと書いてみた 永遠や永久より遙かな匂いがした あなたを想へば 僕の心に 浮かぶ言葉はいつも「とこしへ」 夏の暑さに 冬の寒さに 耐えて季節を待つ花のように いつの日か いつの日か しあわせになれますように つつましく おだやかに 暮らしてゆけますように 「とこしへ」とてのひらにそっと握りしめた 悲しみや後悔が消えゆく匂いがした 過ぎ去った昨日を悔やまずに まだ来ない明日を怖れずに 春の朝を 秋の夕べを 柔らかに過ごせますように 坂道を 坂道を 手を離さず歩き続けて 大切なあなたを 護ってゆけますように いつの日か いつの日か しあわせになれますように つつましく おだやかに 暮らしてゆけますように とこしへに とこしへに しあわせになれますように
作詩: さだまさし・作曲: 照屋林賢あなたの夢見ました とても悲しそうでした 胸の痛みで目覚めて 窓辺の花に救われた 春の曙 夏の青空 秋の白菊 冬の風 色とりどりの 景色の中で いつでもあなたを 遠くで想っているのです 手紙をください ひとこと「さびしい」と 会えば言葉になりません 会うだけで幸せだから それで手紙を書いたら もっと言葉にならなかった 春の朝焼け 夏の海風 秋の山の彩 冬の温もり 色様々の 暮らしの中で いつでもあなたを 遠くで想っているのです 手紙をください ひとこと「恋しい」と 色様々の 暮らしの中で いつでもあなたを 遠くで想っているのです 手紙をください ひとこと「恋しい」と 手紙をください ひとこと「会いたい」と
作詩・作曲: さだまさし倒れかかった身体同士で 互いを支えあえたら 人という文字になる 支えられたり支えたり 人は一人では生きられないと気づくもの きっとあなたとふたり 生きてゆくと決めた 水篶刈る信濃 月は田毎に 残菊薫る 秋麗 夢見るように生きちゃいけない 人の夢と書けば儚いという文字になる 夢見たことを手に入れるには 夢から覚めなければ永遠に届かない きっとあなたの生命 護ってゆくと決めた 黄昏白く 山に初雪 秋桜揺れて 秋麗 どんな苦労もいつかは過ぎる 水に戻すと書けば涙という文字になる 涙の色が教えてくれた 明日を本当に明るい日と書くために きっとあなたとふたり 幸せに辿り着く 草笛遙かに 色づく林檎 桐一葉舞う 秋麗 秋去姫や 星麗
作詩・作曲: さだまさし涙こぼし別れ告げた 思いついた嘘で棄てた けれど嘘と思いはしない そんな世界で暮らしてる 空はいつも青くはないし 水はいつも澄んではいない 風も吹けば雨も降るし 心の中じゃいつものこと 何が悪いのと言い聞かせ生きる 私は 女優 恋なんて幾つ迄 数えたら終わる? 悲しみの数よりは 少なくて 浅い 人生に一つだけ 命懸けの愛 抱きしめて抱きしめて 消えてゆきたい 嘘と本当のはざまで 溺れ死ぬのが 夢 顔色一つ変えないままで 別れの言葉を聞いた むしろ笑顔でさようならと自分の方から告げた 流石一人になって吐くほど 泣いたけれど涙だけは こぼさなかった明日も仕事 生きる中じゃいつものこと 何が悲しいと言い聞かせ生きる 私は 女優 芝居より醜い恋 演じてる振りで 痛くない顔をして 気づいてる孤独 寂しくて気が遠く なりそうな時も 幸せな振りをして 夢のように生きる 嘘と本当のはざまで 溺れないのも 女優 恋なんて幾つ迄 数えたら終わる? 悲しみの数よりは 少なくて 浅い 人生に一つだけ 命懸けの愛 抱きしめて抱きしめて 消えてゆきたい 嘘と本当のはざまで 溺れ死ねたら 女優
作詩・作曲: さだまさし豊かな時代に生まれて来たから 食べられるものが沢山あって 食べ残しても胸が痛まなくなっちゃったよ MOTTAINAI 例えば壊れた物なんかでも 修理するより買う方がずっと安い まだ使えるのに捨てる物ばかりなんて MOTTAINAI 自由な時代に生まれて来たから どんな風に生きても勝手だって 働けるのに働かないなんて MOTTAINAI ちょっと勇気だそう 自分さえ良ければいいってのは 自由ではなくって利己主義なんだよと 誰も教えてくれなかったなんて MOTTAINAI 心が痛い 冥利が悪い もったいない もったいない もったいない もったいない 親が命懸けで生んでくれて それなりに必死になって育ててくれて なのに自分だけで育った気になるなんて MOTTAINAI 転んだら怪我を心配し 離れれば健康を心配し いつも子供の人生を思ってるのに気づかないのは MOTTAINAI 愛してもらうことを願うならば 愛することから始めたらいい 本当は愛に囲まれてるのに気づくだろう MOTTAINAI 愛されてるんだよ 誰もが自分本位だからって 心を閉ざしてしまったらきっと 誰かが気遣ってくれてもそれに気づかないよ MOTTAINAI 心が痛い 冥利が悪い もったいない もったいない もったいない もったいない 平和な時代に生まれて来たから 平和がどれ程素晴らしいかに 気づかないからありがとうを忘れたね MOTTAINAI 命を大切に 誰かの犠牲の上の今の平和が どれ程尊いかどれ程大切か 誰も教えなかったねごめんね MOTTAINAI 愛に溢れた時代なんだよ 本当は今世界に愛は溢れてるんだよ 受け止める心が枯れているだけなんだよ MOTTAINAI 君を愛してる こんなに豊かで平和な時代に 生まれて来たというのに こんなに豊かで平和な時代に生きてるのに MOTTAINAI いつかは届く 必ず届く この愛 この苦しみ この痛み やがてしあわせ 心が痛い 冥利が悪い もったいない もったいない もったいない もったいない いつかは届く 必ず届く この愛 この苦しみ この痛み やがてしあわせ 心が痛い 冥利が悪い もったいない もったいない もったいない もったいない
作詩・作曲: さだまさし海風に乗せて汽笛が聞こえた 遠くで鐘の音が雲に消えた 君と出会ったあの夏の日も 滲むような虹色の夕暮れだった 遙かに時は 過ぎても あの夏の祈り 忘れない 未来へ未来へ 想い伝えて 長崎 長崎 いつか必ず 長崎 長崎 また会えるよね 坂道の途中で君が手を振る あの山の向こうに明日が見える 君の歌声は 届いただろう 長崎の空から 世界の空へ いつか生命は 尽きても あの夏の祈り 忘れない 笑顔へ笑顔へ 伝え続けて 長崎 長崎 いつか必ず 長崎 長崎 帰っておいで 長崎 長崎 歌をありがとう 長崎 長崎 愛をありがとう
作詩・作曲: さだまさし今でも君に話しかけるよ 迷ったりとても寂しい時に 必ず君は答えてくれる いつもいつもいつもいつも君らしく暖かく おそらく遙か時は過ぎても 僕の心の中で君は 一緒に暮らしてきたと思う だから思い出はこうして少しずつ成長する あの角を曲がれば 色とりどりのサフィニアの こぼれ咲く庭先で 君はいつも照れながら 笑顔で手を振った まるで青空のようだった 時折忘れてしまいそうだ やさしい君の声の響きを それほど夢のように時は過ぎる あっという間に僕もこんなに歳を取ってしまったよ 今でも君に話しかけるよ 笑ったりとても嬉しい時に 美しい物に出会った時や 感じる全ての感動を君と分け合っているよ あの海に帰ろう 色とりどりの貝殻を 子供のように集め 掌にひろげては 笑顔で笑ったね まるで春風のようだった まもなく花の季節が終わる けれども君が教えてくれた どんなに時が過ぎてゆこうと 花は咲き続けるまたいつか春が巡る限り 僕の中で咲き続けている 君のように
がんばらんば(長崎弁バージョン)
'06.4.5 1コインシングル
作詩・作曲: さだまさしがんばらんば 何でんかんでん がんばらんば がんばらんば 愛ちゃ恋ちゃ がんばらんば がんばらんば どいでんこいでん がんばらんば がんばらんば 我ちゃ俺ちゃ がんばらんばね わいなんばしょっと 何で泣いとっと 苦しかとか辛かとか悲しかと よかよかようあるばってん 泣いて泣いて元気呼んで どうちゃこうちゃどんげんかすーですーで 負けられんけんね ちからとっとっと わいばかろうてでんほうてでん行っけん どんげんね起きあがりゆんね 待っとっけんいつでんよかでてこんばぞ でんでらりゅうばでてくるばってん でんでられんけんでてこんけん こんこられんけんこられられんけん こんこん がんばらんば 何でんかんでん がんばらんば がんばらんば 愛ちゃ恋ちゃ がんばらんば がんばらんば どいでんこいでん がんばらんば がんばらんば 我ちゃ俺ちゃ がんばらんばね わいはまた涙でぶくれんごとせんばたい 胸んびっしゃげて 穴のほげたとね よかよかそんげんときこそ笑わんばたい 明日もあるたい 笑おうで わいなんばしょっと そんげんきつかとね すいたか放題呑んで おめーてさらこうで どんげんね 来られんごたっとね 待っとっばってんあんまいやったらちゃんぽん喰うて寝っ でんでらりゅうばでてくるばってん でんでられんけんでてこんけん こんこられんけんこられられんけん こんこん がんばらんば 何でんかんでん がんばらんば がんばらんば 愛ちゃ恋ちゃ がんばらんば がんばらんば どいでんこいでん がんばらんば がんばらんば 我ちゃ俺ちゃ がんばらんばね
桜人〜序章 春の夜の月〜
作詩 九条藤原良経、藤原俊成女、大伴宿禰池主、菅原道真 / 補作詞・作曲: さだまさし今宵 桜人 空はなほ 霞もやらず風冴えて 雪げに曇る 春の夜の月 今宵 思ひ人 風通ふ 寝覚めの袖の花の香に 香る枕の 春の夜の夢 はらりはら はらはらり はらはらり 今宵 あはれ人 桜花 今ぞ盛りと人は言へど われはさぶしも きみとしあらねば 今宵 涙人 桜花 ぬしを忘れぬものならば 吹き込む風に 言伝はせよ ゆらりゆら ゆらゆらり ゆらゆらり はらりはら はらはらり はらはらり
作詩・作曲: さだまさし泣いてもいいよ こらえなくてもいいよ 幼い頃のように 大きな声あげて 泣いてもいいよ こらえなくてもいいよ どれほどの悲しみも いつかはきっと消えるから 出はじめの桜桃 そっと口に運ぶ君の 桜色の唇から 僕の季節が生まれた 君の笑顔が喜びだった なのに傷つけてしまった 時は色を閉じた 言葉は花冷えの曇り空のように凍えた それでも君は笑おうとしてくれたね 泣いてもいいよ こらえなくてもいいよ どれほどの悲しみも いつかはきっと消えるから 笑えたらいいね 本当に心の底から 最初の頃のように 何の不安もなく 笑えたらいいね 本当に心の底から その胸の苦しみの すべてを洗い流すほど 必ず春はめぐる どんなに寒い冬でも 真白に輝く雪が 陽射しにいつかとけるように 僕が太陽になれるのなら もう一度ふたり手を添えて 小さな種を播いて めぐる春の奇跡を いつか実る桜桃を 君が信じてくれるのなら 泣いてもいいよ こらえなくてもいいよ 幼い頃のように 大きな声あげて 泣いてもいいよ こらえなくてもいいよ どれほどの悲しみも いつかはきっと消えるから 笑えたらいいね 本当に心の底から 最初の頃のように 何の不安もなく 笑えたらいいね 本当に心の底から この胸の苦しみの すべてを洗い流すほど
作詩・作曲: さだまさしさよなら橋のたもとには 二つの道がある あなたは向こう岸へ行く 僕はここに残る 折から紫陽花五月闇 別れ別れの恋の道 振り向くあなたの淋しげな 笑顔に五月雨 燕低く飛ぶ見返り柳 夢の名残りの道 千切れるほどに手を振りながら 季節が今変わる さよなら川の畔には 二つの道がある 必ず海へとたどり行く 並んだ道がある 嵐の夜も晴れの日も 遙か姿は見えずとも 僕はこちらを歩いてる きっと歩いてる 遠く雷の音がする もう少しで梅雨があける ひととき同じ道を来た 夢の終わる音 さよなら橋のたもとには 二つの道がある あなたは向こう岸へ行く 僕はこちらを行く
作詩・作曲: さだまさし咲いた日に散る沙羅の花 遠く叶わぬ恋のよう あなたの為に咲く花に あなたは気付かない 百観音の献灯会 しあわせ祈って灯します 南無観世音あの人を お守りくださりますように 咲いて閑かな半夏生 胸張って咲く立葵 去る人来る人過ぎる人 生命は花のよう 百観音の百菩薩 遠く蛍の舞う如く 庭に舞い降りた天の川 あなたにしあわせ降るように 遠ざかり行く蝉時雨 心細げな夕まぐれ あなたを想う数ほどに 明かりを灯します 百観音の献灯会 あなたを想って灯します 南無観世音あの人を お守りくださりますように
作詩・作曲: さだまさし送り火を焚く軒先に妹背鳥の 短く鳴いて庭を飛ぶ影 盂蘭盆会精霊船の船溜まり 幼子の花火ゆらりと香る 折り懸けの灯籠白く仄めいて 在りし日の君の小さき写真 向日葵の花の僅かにうつむける 影を眺むる影に声なし 日の暮れのひかり朧ろに黒揚羽 船の舳先にひらり留まれり 爆竹に嗚咽のごとき声挙げて ひしめく船出別れの始め 生命とはかくも重しと知りながら 日々の軽さを悔やむ夕暮れ 港にて手を離したるその時に 永久の別れを吟いしものを さようなら 声を限りのさようなら 振り仰ぐ夜空 鵲の橋 面影の君を背負いて明日から 生きてゆくから生きてゆくから さようなら 声を限りのさようなら 僕と出会ってくれて ありがとう
作詩・作曲: さだまさし愛してください愛してくださいと 声も出さずに叫んでいる 子供達 棘だらけで小さく 小さくうずくまっている 鉢植えの茨の木のような 子供達 心を携帯メールに閉じこめて 叫ぶように打ち続けている 子供達 聞いてない歌で両耳を塞ぎながら 寂しさに必死で耐えている 子供達 大人達は別の花ざかり 季節を忘れた花祭り まるで自分が大人になった それに気がつかない振りをして 何かから逃げだすように 目を閉ざす 見つめてください見つめてくださいと ついこの間自分も叫んでいたでしょう 何も言わずに抱きしめて いつもお前の見方だと たとえどんなことがあろうと お前を護ってやると 必ず今日の夜には伝えよう 明日広い森へ帰ろう子供達と 鉢植えから一緒に抜け出して 次の季節が見える高い丘の上で 愛していると伝えよう 子供達に OH
作詩・作曲: さだまさし去りゆく君の背中に 季節忘れの帰り花振りしきる 振り返りもせずに さよならも言わず 色葉散る坂道 何か言葉を遣えば 傷つけるか傷つくかのどちらか だから敢えて君は 何も言わずに 物語を閉じる 君を傷つけたことで先ず僕が傷ついて 僕が傷つくことで更に君が傷ついた 僕が黙れば君は僕の嘘を疑って 君が黙れば僕は君の愛を疑った 悲しい螺旋に疲れ果てさせたね ああ 二人手をつないでいても 辛く遠く淋しいあの山道を 君はこれからたった独りきりで 帰りゆくというのか 僕が思うよりずっと君は僕を愛して 君が思うよりずっと僕は君を愛した そしてお互いの愛の深さに気付きながら やがてお互いの愛の重さに耐えきれずに 悲しい矛盾に疲れ果てたんだね ああ 去りゆく君の足下 満天星紅葉は赤いさよなら色 ほんの少しだけ立ち止まった君は 振り向かなかった
作詩・作曲: さだまさし心静かに目を閉じて あなたの愛の音を聞く 寄せては返す波のごとく 寄せては返す愛の音 雪の窓辺に頬寄せて 白い吐息を耳に聴く 降っては降っては降り積もる あなたの愛の降るごとく よしやあなたに生き別れ 寂しき野辺に果つるとも ただ一輪の花となり 咲いて伝えん永遠の 愛の色 よしやあなたに死に別れ 独り海辺に朽ちぬとも ただ一粒の水となり 刻み続けん永遠の 愛の音 独り静かに目を閉じて あなたの愛の音を聞く 寄せては返す波のごとく 寄せては返す愛の音
作詩・作曲: さだまさしクリスマスが過ぎたなら 今年を振り返る季節 だってもうすぐ誰にでも 新しい年が来る クリスマスが過ぎたなら 心を入れ替える季節 ちゃんと反省した人には 素晴らしい年が来る どんなに辛い年でも どれ程苦しい年でも 全て今年に詰め込んで 悲しみにさよなら 大晦日の夜には ゆく年に心からありがとう みんなで一眠りしたなら 幸せになろう クリスマスが過ぎたなら やさしい人になる準備 来年こそは今年こそは 新しい人になろう クリスマスが過ぎたなら あったかい人になる準備 笑顔で過ごせるような 素晴らしい年が来る 新しいカレンダーと 新しい今年の生命 涙拭い笑って歌おう 悲しみにさよなら クリスマスが過ぎたなら 全ての生命にありがとう みんなで一眠りしたなら 幸せになろう 大晦日の夜には ゆく年に心からありがとう みんなで一眠りしたなら 幸せになろう クリスマスが過ぎたなら(涙拭い) 全ての生命にありがとう(笑って歌おう) みんなで一眠りしたなら(悲しみにさよなら) 幸せになろう 大晦日の夜には(大晦日の夜には) ゆく年に心からありがとう(ありがとう) みんなで一眠りしたなら(素晴らしい年) 幸せになろう(ハッピーニューイヤー) ………
作詩・作曲: さだまさし今 都会ではビルに敷き詰めた石の間から 化石を見つけ出す遊びがあると聞いた そういえばデパートの恐竜展でこの間不思議に思ったことがあった 何故恐竜たちはみんな同じ様に 淋しそうに 緑や黒に塗られているのだろう ピンクや赤や黄色やトカゲのように 虹色に光ったっていいと思わないか あなたが永遠にしあわせでありますように あなたが永遠にしあわせでありますように ふと思うのは今から5億年ほどが過ぎて 地球に次の人類が生まれていたなら ライオンの雄だけにたてがみがあることや 馬には縞や白があると気付くだろうか たとえば小鳥が人間の言葉を真似て 犬が愛らしく尻尾を振ってなついたことや 空も海も森もみんな僕たちが壊してしまったことに気付くだろうか あなたが永遠にしあわせでありますように あなたが永遠にしあわせでありますように もしも僕が化石になってみつかった時に 僕の肌が黄色だったことに気づくだろうか 彼の肌が黒いというそれだけで 傷つけられた時代があったと気付くだろうか あなたと僕が並んで化石になったとしたら 二人がこんなに深く愛しあっていたことに 誰か気付いてくれるだろうか せつない生命の営みについて あなたが永遠にしあわせでありますように あなたが永遠にしあわせでありますように あなたが永遠にしあわせでありますように あなたが永遠にしあわせでありますように
作詩・作曲: さだまさし冬は季節の終わりではなくて 冬は季節の次の始まり 冬に季節が死ぬ訳じゃなくて 冬は春を生み出すちから 季節の終わりを 心に刻んだ 傷は傷として そっと痛むまま胸に秘めた 君のことも 愛のことも 夢のまた夢のよう 鳥の声も 森の風も 君と共に去りゆく 思い出 消そうとした時 僕の心は壊れた 君こそが僕の 愛の すべてだった 冬は季節の終わりではなくて 冬は季節の次の始まり 冬に季節が死ぬ訳じゃなくて 冬は春を生み出すちから けれど ときめきは 僕のどこかで あきらめもせずに 静かに季節を待ち続けた 時は過ぎて 凍りついた 君の心が融けて 心細い 枝の先に 春は色を許した 光に輝くような 小さなつぼみがふくらむ 桜まで 少し もうすぐに届く 冬は季節の終わりではなくて 冬は季節の次の始まり 冬に季節が死ぬ訳じゃなくて 冬は春を生み出すちから 冬が厳しい程に 春の花は美しい 桜まで 少し もうすぐに届く 桜まで 少し もうすぐに
作詩・作曲: さだまさし背番号51番の選手がフェンスを蹴って空に舞い上がり ホームランを掴みだして アウトにした時ボールパークは大きく揺れた でも口々に彼の名を叫ぶ人々の多くは彼の生まれた その国が地球上の一体何処にあるかなんて知らないと思う Yea Yea Yea そう多分ね 多分ね… 知らないと思う その国では赤信号など無視して平然と渡る歩行者ばかり その後ろを小さな子供が慌ててついて行くよ信号など見ないよ この子がやがて無灯火の自転車でいつか赤信号を横切って 事故で死んだら大人達が殺したのと同じだと思うんだけどな Yea Yea Yea そう多分ね 多分ね… 同じだと思う 今朝ベランダのクチナシが咲いたよ 君の髪に飾ったらとても似合うと思う 今朝 君の夢を見た 君の笑顔を守るために 一体僕に何が出来るんだろう 春の夜 僕の故郷で一輪の向日葵が銃弾に撃ち抜かれた その翌週別の町で警官が撃たれ六時間も置き去りにされた 生後三ヶ月の赤ん坊が病院のゆりかごに棄て去られた きっと年金の事なんて政治家が本気で気にする訳がない Yea Yea Yea そう多分ね 多分ね… 気にする理由もない バグダッドで78人を巻き添えにして市民が一人死んだ 合衆国の政治家達が正義について熱く語り合っている 日本がその国の51番目の州になるとジョークを言うひとびと 本当は自分達が 何処へ追い詰められているかに気づかないのだろう Yea Yea Yea そう多分ね 多分ね… 全く気づいていない 今朝 君の夢を見た 君の笑顔を守るために 僕に出来ることはなんだろう 僕の家のテレビ番組よ 焦げ付いた平和をありがとう ため息つきながらチャンネルを変えたら 背番号51番の選手がフェンスを蹴って空に舞い上がった Yea Yea Yea そう多分ね 多分ね… もうすぐ夏が来る
作詩・作曲: さだまさし散りゆけば 何も無き 桜に厭きて 見捨て行く人もある 春の夕暮れ 人もまた 一時を 咲祝いながら たちまちに 黄昏に 迷い佇む 花散る里に 想い人 一人残して 行く人に 今もあなたが 好きですと 言伝をせよ 赤い月 鳥が啼く 鳥が啼く あはれあはれと 季節を超え 咲つのる 花はあれども 果たしてや 美しき 生命と覚えず 咲もせず 散りもせぬ 花は無けれど 愛おしき 人の名は 永遠に散らさじ 花降る里に またひとつ 花に連れ行く 生命あり 名残惜しやと あの人に 言伝をせよ 赤い星 風が啼く 風が啼く さらばさらばと 花散る里に 想い人 一人残して 行く人に 今もあなたが 好きですと 言伝をせよ 赤い月 鳥が啼く 鳥が啼く あはれあはれと 風が啼く 風が啼く さらばさらばと
作詩・作曲: さだまさし遠い故郷のような あなたを愛して生きた 眉山にかかる月のように 手は届かなくても いつまでも傍にいた いくつか嘘をついた 本当を守るために でも嘘は嘘 誰かや 自分を傷つけた とても苦しかったけれど 決して哀しくはなかった 確かに一所懸命に 生きてきたのだから 遠い故郷のような あなたを愛して生きた 眉山にかかる月のように 手は届かなくても いつまでも傍にいた 喜び悲しみ苦しみ あるがままに受け入れて 辛くても生きることは そういうことだと思う たからものがひとつあれば 生きることは哀しくない あなたのたましいこそが 私の生命の全て 遠い故郷のような あなたを愛して生きた 眉山にかかる月のように 手は届かなくても いつまでも傍にいた 眉山にかかる月のように 手は届かなくても いつまでも傍にいた
作詩・作曲: さだまさしテニスコートのフェンスに 背伸びするようなクレマティスの 花の向こうを君が遠ざかってゆくよ 不意に降り出した雨が まるで丁度ソーダ水の シトロンのように君の靴を白く染めた 言いにくそうにうつむいて 振り返りもせず 傘も差さず駆けだしたね さよならくらい言って欲しかったな 振り向いたら孤独で 背伸びしすぎた赤いダリアに 降りしきる夕立が心に痛い 君が落としていった 一緒に選んだイヤリングは そうか忘れたんじゃなくて捨ててったんだね 嫌われてしまう方が 忘れられるより 少し楽だと 今気づいたよ さよならくらい言いたかったな テニスコートのフェンスに 背伸びするようなクレマティスの 花の向こうを君が遠ざかってゆくよ 不意に降り出した雨が まるで丁度ソーダ水の シトロンのように思い出を染めてゆく
作詩: さだまさし・作曲: 寺岡呼人病室の狭い窓から 街路樹の花咲く音が聞こえる 緑は音も立てずに ひと雨ごとに深まる 四角い窓の空へ あなたはため息ついた その切なげに曇る笑顔を 守りたいと思う ふるさとへ帰ろうか 寂しげに呟くけれど あなたと暮らす町が いつもわたしのふるさと マロニエの花の真白さと 生命が目映いね あなた 一番辛いはずの あなたが笑ってるから 窓辺の花を変えよう 未来色のポピーに 少し窓を開けたら 春の鳥が聞こえた わたしで構わないなら ずっと離れないよ 希望よ舞い上がれ 高く高くもっと高く いつまでも側にいるよ 今までもこれからも 大丈夫ふたりの歩幅で 少しずつ歩こう 頑張りすぎないで でも決してあきらめないで 強い夢ならばきっと いつか必ず叶うから
作詩・作曲: さだまさし心の揺らぎは止まりましたか 東京には慣れましたか 自分の場所はありますか あなた 元気? 南の海では今朝早く 台風1号が生まれたと テレビが告げる 窓は青空 海の匂いが強くなって 都忘れの花が咲いて 去年と違う あなたが居ない あなたのことだからきっと 弱音も吐かずにずっと 頑張っていると思うけど どうか 身体に気を付けて 胸の不安は消え去りましたか 東京は素敵でしょうか あなたの場所はありますか? 東京タワーは見えるのですか あなたの部屋から 海の匂いはするのですか 淋しくないですか 空が狭いと言ってましたね 虹は架かりますか 都忘れの紫を届けたいです あなたのことだからきっと わたしのことばかりずっと 心配してると思うけど とても 淋しいけど頑張るから 故郷を忘れませんか 東京のあなたの胸に わたしの場所はありますか? 心の揺らぎは止まりましたか 東京には慣れましたか 自分の場所はありますか あなた 元気?
作詩・作曲: さだまさし駄目でもいいじゃん 雨でもいいじゃん 明日晴れたらもうそれだけでいいじゃん 欲張ったら駄目 諦めたら駄目 元気ならばもうそれだけでいいじゃん 辛いときは多分 沈み込む気分 今日は今日の明日は明日の風吹く時分 焦ったら負け 怒っても負け 生きていればいつかきっとチャンスは来る 季節の花は咲く季節を忘れない 君も僕もやがてきっと季節が来る そう 冬が過ぎて 梅が咲いて 辛夷咲いて 春が来たら らら 桜桜咲くラプソディ 時々はいいじゃん だらけてもいいじゃん 明日はちゃんと戻れたらばそれだけでいいじゃん 突っ張っちゃ駄目 引っ込んでも駄目 元気ならばもうそれだけでいいじゃん 人は誰も多分 間違うよ自分 失敗して傷ついて反省して十分 泣いたら負け 捨てても負け 生きていればいつかきっとチャンスは来る 渡り鳥は渡る時を忘れない 君も僕もやがて飛べる日が来る そう 夏が過ぎて 秋が過ぎて 冬が過ぎて 春が来たら らら 桜桜咲くラプソディ 季節の花は咲く季節を忘れない 君も僕もやがてきっと季節が来る そう 冬が過ぎて 梅が咲いて 辛夷咲いて 春が来たら らら 桜桜咲くラプソディ らら 桜桜咲くラプソディ らら 桜桜咲くラプソディ
作詩・作曲: さだまさし君がレジの前で振り返った その時 あらためて君を好きだと思った これまでにも辛い時には必ず 僕を支えてくれてた 遠くかすかに流れてるクリスマスソング その時 僕を見て君が優しく笑った その笑顔を守りぬけるかどうかを 僕は今試されてる 淡紅のシクラメンが 君の胸に抱かれて 蝋燭のようにゆらり揺れた 僕の真心問いかけるように メリークリスマス 君にクリスマスに何を贈ろうかと 今まで 考えてとても悩んでたんだ お金でも物でもない素晴らしい 何かをずっと探して 淡紅の君の頬が 僕に教えてくれた 君のその笑顔 守ることが 一番大切な贈り物 君がレジの前で振り返った その時 あらためて君を好きだと思った その笑顔を守りぬけるかどうかを 僕は今試されてる 僕は今試されてる 約束するよ メリークリスマス
作詩・作曲: さだまさし人は多分 深い霧の道の途中で 巡り会うのだろう 道に迷った二人が導かれるように出会うものらしい わたしは霧の中で出会った瞬間にあなたを愛してた 人生にはどうやらそんな不思議なことがあるものらしい 去年あなたから贈られた 深紫の胡蝶蘭 二度目の花盛り今年は あなたの窓辺に飾ろう 幾千の昼と夜を 長い坂を 歩いてきた 辛い時も 悲しみにも 笑いながら過ごしたから あなたを愛して生きてきたのだもの 人は多分 もう一度深い霧に迷う時が来るのだろう そしてその時には二度と戻れないと 心で解ってた 今あなたはたった独り 深い霧の道を歩き始めた わたしを残して不安そうに歩くあなたの背中が痛い ずっと大切にしていた あなたの手紙読み返した 二度目の花盛りこれから あなたと もう一度恋をしよう 大丈夫 もしあなたが わたしのこと 忘れても 決してわたしは 見失わない きっとあなたの側にいるから あなたを愛して生きてきたのだもの 人はおそらく深い霧の道の途中で 巡り会うのだろう わたしは霧の中で出会った瞬間にあなたを愛してた
作詩・作曲・編曲 : さだまさし生きることは すれ違うことだと解っていたけれど 夢の多くは叶わないものだと気づいていたけれど 海を韓紅花に染めて 沈む夕日見つめ泣いた懐かしいあの日 星空には かささぎが精一杯羽をひろげ 織り姫と彦星の海峡に橋を架けた あの日あの橋を渡れたなら あなたの場所へ辿り着けただろうか 憧れて 憧れて 憧れた あなたを想いながら 諦めて 諦めた あの 時の流れに 生きることは 水のように流されてゆくことか 風のように 空に抗って吹き抜けることか 今は思い出の抽き出しに 音もなく納めた愛しい埋み火 星空には かささぎが精一杯羽をひろげ 織り姫と彦星の海峡に橋を架けた けれどあなたと私のためには 舞い降りてくれなかったね かささぎ 切なくて 切なくて 切なくて空を見上げながら 愛しくて 愛しくて 愛しくて今も胸が痛む 憧れて 憧れて 憧れた あなたを想いながら 諦めて 諦めた あの 時の流れに
作詩・作曲: さだまさし安いお弁当選んで買ってみても \490 でも味噌汁付かない たとえば牛丼大盛り頼んだら \480 でも味噌汁付かない 帰りに格好付けて カモミール・ティーなんか飲んだら \490 でも味噌汁付かない ホワイト学割は学生も家族も基本料は \490 でも味噌汁付かない 次に生まれるなら 味噌汁になりたい 主役を脇で支える味噌汁になりたい でも味噌汁はお代わり出来るけど 私にお代わりなどいない 私は味噌汁になれない 競馬で儲けようと新聞買ったら \450 もう馬券も買えない たばこひと箱に発泡酒一本で \430 競馬場にも行けない 週刊誌買って缶コーヒーまで買ったら \450 既に馬券は買えない DVD新作一泊借りたら \400 馬券買えても当たるとは到底思えない 次に生まれるなら 競走馬になりたい 遠い夢を走り抜ける競走馬になりたい でも強い馬なら種牝馬になれるけど 弱けりゃ何にもなれない 私は種牝馬にもなれない 海が見たくて横浜まで出かけたら \450 帰ってこられない 中央線なら武蔵小金井 \450 山は見えても帰ってこられない 京成上野から実籾まで行っても \470 でも実籾で何をする 小田急線なら海老名まででかけて \480 これも帰っちゃこられない 次に生まれるなら 帰ってくるものになりたい 春になれば帰ってゆく 渡り鳥のように でも焼酎のお湯割りに焼き鳥は絶対欠かせないから 私は鳥にはなりたくない 次に生まれるなら 帰ってくるものになりたい どんなに遠くからでも帰ってくる 犬になりたい 犬がいい そうだ犬がいい 出来たら寂しくないように 家族みんなに愛される うちの犬になりたい 次に生まれるなら 家族の一人になりたい 私は犬になりたい 雑種でもいい \490
作詩・作曲: さだまさし霧の中に消えた初恋を惜しむように 指の隙間から夢が滑り落ちるように 時代は美しく遠ざかってゆくようだ 強い風に砂が形を変えるような 青春の傷を自分で慰めるような 時代に流されて生きるのはここでやめようと思う ああ あの頃ラジオから流れたあの歌に 生きる勇気を貰った ああ あの頃好きだった人に恥ずかしくないように 明日を生きよう 霧の中に消えた青春の夢ばかり 不幸せだけを数えて生きてきたようだ 自分を嘆くのはもうここでやめようと思う 強い風にこころ押し戻されるような 後ろ向きの孤独に負けてたまるかと 自分を信じてもう少し頑張ってみようと思う ああ あの頃ラジオから聞こえたあの人の 強い言葉は今も ああ あの頃幼い僕を支えた言葉は今も 胸に生きてる ああ あの頃ラジオから流れたあの歌に 生きる勇気を貰った ああ あの頃好きだった人に恥ずかしくないように 明日を生きよう
作詩・作曲: さだまさし抱きしめて あなたの手の ぬくもりの 記憶へ その道を 辿り辿って あなたに会いたい 抱きしめて もう一度だけ その笑顔を 忘れないように 月影に 揺れる思い 深く深く 胸に刻んで もう二度と 悲しみに 泣かないと 誓った その道を 巡り巡って 笑顔に 会いたい 抱きしめて この笑顔を 守り抜いて 曇らせぬように 星影に 届く願い いつの日にか しあわせに もう二度と 悲しみに 泣かないと 誓った その道を 巡り巡って 笑顔に 会いたい 抱きしめて もう一度だけ ぬくもりの 記憶へ その道を 巡り巡って あなたに会いたい
作詩・作曲: さだまさしささやかに泣きましょう ささやかに笑いましょう いつか又 会えるでしょう その時まで いざさらばさらば 巡り会い 愛し合い 時として悩み苦しんで 慈しみ かばい合い 泣いて笑って 生きている しあわせと ふしあわせの 違いなんてささやかなもので 例えるなら 2ミリほど ずれた程度の すきま風 すれ違い 道に迷い 時として憎み合いながら 大切に 出会っては 別れてゆく 一期一会 生まれ来て 生き抜いて 友達と呼べる人に会う 支え合い 愛おしい あなたに出会うために 喜びと 悲しみの 違いなんてささやかなもので 月にむら雲 花に風 夏の淡雪 冬の花火 巡り会い 愛し合い 時として憎み合いながら 大切に 出会っては 別れてゆく 一期一会 ささやかに泣きましょう ささやかに笑いましょう いつか又 会えるでしょう その時まで いざさらばさらば
作詩・作曲: さだまさしギター担いでやって来た あの日のお前を忘れない 焼けた素肌で笑ってた 前歯が白く光ってた 女に持てず金もなく 年中腹を空かしてた いつもあふれる夢だけを 呑んで歌った夜の海 おーっほっほ あれから三十有余年 苦難の道を生き抜いて お互い色々あったけど よくぞ荒波乗り越えた 誰でも歳は取るものだ 淋しい顔はやめておけ 友よグラスを空けたまえ 颯爽堂々胸を張れ あの夏の日のギターの音を いつでも胸に思い出せ どんな時でもお前の味方 おいらは今夜も歌ってる おっほっほっほーい 女子供に流行ったものは 巨人大鵬卵焼き 硬派気取って目もくれず ギター抱えて酒を飲む 末は博士か大臣か お袋の夢が胸を焼く 国を語って夜を明かし 国を憂えて涙した あーっはっは あれから三十有余年 肩まで伸ばした長い髪 今では眉にも届かぬが 心の座敷は拡がった 自分の道に花吹雪 自分で蒔いて歌おうぜ 友よ盃干したまえ 颯爽堂々胸を張れ あの夏の日のギターの音を 決して忘れちゃいけないぞ どんな時でもお前の味方 友よ一緒に歌おうぜ あの夏の日のギターの音を 辛いときこそ信じよう どんな時でもお前の味方 おいらは今夜も歌ってる おっほっほほーい あっはっははーい
作詩・作曲: さだまさしがんばらんば Mottto Mottto がんばらんば がんばらんば 何でんかんでん がんばらんば がんばらんば Mottto Mottto がんばらんば がんばらんば どいでんこいでん がんばらんばね わいなんばしょっと そいけん言うたったい きつかとはなーんもわいだけじゃなかとよ 世間は景気ん悪かて だいちゃかいちゃ言いよるばってん そいがなんねどんげんか すーですーで そんげん言うばってん 今までっちゃずーっと よか時ゃ長うはつづかんやったやっかね どんげんねそんげん思わんね こん位で塩垂れとったら笑わるっばい (ハイ) でんでらりゅうばでてくるばってん でんでられんけんでてこんけん こんこられんけんこられられんけん こんこん がんばらんば Mottto Mottto がんばらんば がんばらんば 何でんかんでん がんばらんば がんばらんば Mottto Mottto がんばらんば がんばらんば どいでんこいでん がんばらんばよ 心ん割れても意地できびって止めんね 忘れた頃にゃようなっとるばい 小さか花でも自分の花たい 明後日にゃ綺麗に咲くやろうたい わいなんばしょっと そいけん言うたやかね 悪か事ばっかし続いてたまるもんね 本当ばい明日笑おうで そんげんばってんあんまいやったらちゃんぽん喰うて寝っ (ハイ) でんでらりゅうばでてくるばってん でんでられんけんでてこんけん こんこられんけんこられられんけん こんこん がんばらんば Mottto Mottto がんばらんば がんばらんば 何でんかんでん がんばらんば がんばらんば Mottto Mottto がんばらんば がんばらんば どいでんこいでん がんばらんばぞ でんでらりゅうばでてくるばってん でんでられんけんでてこんけん こんこられんけんこられられんけん こんこん がんばらんば Mottto Mottto がんばらんば がんばらんば 何でんかんでん がんばらんば がんばらんば Mottto Mottto がんばらんば がんばらんば どいでんこいでん がんばらんばたい がんばらんば Mottto Mottto がんばらんば がんばらんば 何でんかんでん がんばらんば がんばらんば Mottto Mottto がんばらんば がんばらんば どいでんこいでん がんばらんばね
作詩・作曲: さだまさし安いお弁当選んで買ってみても \490 でも味噌汁付かない たとえば牛丼大盛り頼んだら \480 でも味噌汁付かない 帰りに格好付けて カモミール・ティーなんか飲んだら \490 でも味噌汁付かない ホワイト学割は学生も家族も基本料は \490 でも味噌汁付かない 次に生まれるなら 味噌汁になりたい 主役を脇で支える味噌汁になりたい でも味噌汁はお代わり出来るけど 私にお代わりなどいない 私は味噌汁になれない 競馬で儲けようと新聞買ったら \450 もう馬券も買えない たばこひと箱に発泡酒一本で \430 競馬場にも行けない 週刊誌買って缶コーヒーまで買ったら \450 既に馬券は買えない DVD新作一泊借りたら \400 馬券買えても当たるとは到底思えない 次に生まれるなら 競走馬になりたい 遠い夢を走り抜ける競走馬になりたい でも強い馬なら種牝馬になれるけど 弱けりゃ何にもなれない 私は種牝馬にもなれない 海が見たくて横浜まで出かけたら \450 帰ってこられない 中央線なら武蔵小金井 \450 山は見えても帰ってこられない 京成上野から実籾まで行っても \470 でも競馬場は通り過ぎてる 小田急線なら海老名まででかけて \480 これも帰っちゃこられない 次に生まれるなら 帰ってくるものになりたい 春になれば帰ってゆく 渡り鳥のように でも焼酎のお湯割りに焼き鳥は絶対欠かせないから 私は鳥にはなりたくない 次に生まれるなら 帰ってくるものになりたい どんなに遠くからでも帰ってくる 犬になりたい 犬がいい そうだ犬がいい 出来たら寂しくないように 家族みんなに愛される うちの犬になりたい 次に生まれるなら 家族の一人になりたい 私は犬になりたい 雑種でもいい \490
作詩・作曲: さだまさしよく頑張ったねって言って欲しかっただけ あなたが気づいてくれたら それだけでいい よく頑張ったねって褒めて欲しかっただけ あなただけの為に きっと明日咲くから 心に花の種を 抱いて人は生まれてきた 誰の為に咲くのかは たぶん別の事として いつか咲くその日のために 今私が生きてること あなたに出会って 何故私が生まれてきたかが解った 辛い辛い辛い辛い 心の闇を超えて 耐えて耐えて耐えて耐えて 必ずいつか咲く花 よく頑張ったねって言って欲しかっただけ あなたが気づいてくれたら それだけでいい よく頑張ったねって褒めて欲しかっただけ あなただけの為に きっと明日咲くから いつか会うその人に 恥ずかしくないように いつか会うその人に ふさわしい花になるように 希望と失望の狭間で 生きることの重さが あなたに出会って 何故私が頑張ってきたか解った 揺れる揺れる揺れる揺れる 心の海を越えて 耐えて耐えて耐えて耐えて 必ずいつか咲く花 よく頑張ったねって言って欲しかっただけ あなたが気づいてくれたら それだけでいい よく頑張ったねって褒めて欲しかっただけ あなただけの為に きっと明日咲くから よく頑張ったねって言って欲しかっただけ あなたが気づいてくれたら それだけでいい よく頑張ったねって褒めて欲しかっただけ あなただけの為に きっと綺麗に咲くから
作詩・作曲: さだまさしおじいちゃんは山へ芝刈りに朝から出掛け OBを5発も打って落ち込んでいる頃 おばあちゃんは川へカラオケ仲間と出掛け マイクを離さず5曲目を歌う頃 沢山の幸せを小さな手に握りしめてきみは生まれた やがて美人になるなんてとても 思えないほど僕に似ていた 花の季節だった この物語の始まりの空は 美しく青く澄んで晴れ渡っていた woh きみが最初にしゃべった言葉はパパで 嬉しくてその晩お酒を飲み過ぎたっけ でも困ったときに呼ぶのは必ずママで ママは一途にきみをみつめて愛した 沢山の幸せを周りに振りまきながらきみは育った 保育園では男勝りで いつも子分達を従えて家に帰ったね そのくせとても気遣う娘で 美しく澄んだ瞳はいつも輝いていた woh どこからか君が犬を拾って帰って 僕に酷く叱られたことがあったね きみはすぐおじいちゃんの懐に逃げて おばあちゃんを呆れさせた 思い出す長い髪をなびかせてきみはいつも犬と走っていた やがて初恋ときめく心を 僕には隠したつもりだろうと思うけれど 少し淋しい思いで居たんだ 美しく育った君の瞳が眩しかった woh ママ以外の家族に隠していたことがある 思いもかけず僕の病気はとても重くて 少しばかりみんなよりも先に いなくなってしまうけれど 泣かないでいつでもそばにいる きみの花嫁姿は見られないけれど 生命はこうして大切な人に 手渡されてゆくものだと気づいたから 出会えたことや愛し合えたこと 本当のしあわせはいつも近くにある woh 僕が居なくなった後もきみとママは いつも僕を思い出してくれたね おじいちゃんが僕の代わりにきみ達を護り 頑張ってくれていたけれど 彼が来て 求婚した時 おじいちゃんに殴られたのに驚いていたね パパとママとが 一緒になるとき やはりパパはおじいちゃんに殴られたんだよ 彼が二つも殴られた訳は きっともう一つはパパの分だと思う woh ヴァージンロードを歩くきみの 隣を僕も歩いているよ お願いがあるママによく頑張ったねと 本当にありがとうと伝えて 愛してる どんな時も きみたちを護っていると信じて欲しい この物語の 続きはふたりが 幸せに包まれるように願いながら ママが嫁いだ 美しい朝と きみが生まれた日を遠く思い出している woh
作詩・作曲: さだまさしたとえばふらりとお茶でも呼ばれるみたいに この世に生まれ 四方山話に花を咲かせてまたふらりと 帰って行く そんな風に生きられたらいい 喜びや悲しみや生きる痛み 切なさも苦しさもそれはそれとして OH MY LIFE あなたがそばにいる それだけで 他にはなにもいらないと思う たとえばこの世と別れるその日が来たとき 笑えたら良いね 名残は尽きないけどまたいつか会おうねと じゃあまたねって 晴れた日も雨の日も嵐の日も 愛も怨みも悩みも時が経てば 懐かしい微笑みの向こうに繋がるもの OH MY LIFE あなたがそばにいるそれだけで 他にはなにもいらないと思う たとえばふらりとお茶でも呼ばれるみたいに この世に生まれ 四方山話に花を咲かせてまたふらりと じゃあまたね
作詩・作曲: さだまさし私が生まれてきた訳は 父と母とに出会うため 私が生まれてきた訳は きょうだいたちに出会うため 私が生まれてきた訳は 友達みんなに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 春来れば 花自ずから咲くように 秋くれば 葉は自ずから散るように しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ 悲しみの花の後からは 喜びの実が実るように 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを傷つけて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに傷ついて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに救われて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを救うため 夜が来て 闇自ずから染みるよう 朝が来て 光自ずから照らすよう しあわせになるために 誰もが生きているんだよ 悲しみの海の向こうから 喜びが満ちて来るように 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたを護るため
作詩・作曲: さだまさしこんなに恋しくても 届かない心がある こんなに苦しくても 言えない言葉がある ときめいて あこがれて 聞こえない声で叫んでいる あなたに届け いつかいつの日か あなたに届け せめてそのかけらでも こんなに寒い朝も 温かい恋がある こんなに悲しくても 口ずさむ歌がある ひたむきに ひたすらに あなたを思う夢がある あなたに届け いつか蒼空に あなたに届け 歌よ伝えてよ あなたに届け いつかいつの日か あなたに届け せめてそのかけらでも こんなに恋しくても 届かない心がある こんなに悲しくても 口ずさむ歌がある
作詩・作曲: さだまさしもしも僕がその橋を渡るなら 何も迷わずに胸を張って渡る もしもその橋を叩くくらいなら 僕にその橋を渡る資格はない Rubicon river その河を 河を渡るとはそういうことなのだ Rubicon river 決心とは 賽を投げるとはそういうことなのだ 渡った先での不安におののくなら 僕は水の色を眺めて死ぬが良い 永遠にこの河を眺めるだけの方が 幸せだという人生だってある Rubicon river 生きるとは 生きることとはそういう物なのだ Rubicon river 幸せとは 幸せとはそういう物なのだ もしも僕がこの橋を渡る時 必ず一度は振り返ると思う 置き去りにするものを自分に刻むために そしてもう二度と戻らないために Rubicon river その河を 河を渡るとはそういうことなのだ Rubicon river 決心とは 賽を投げるとはそういうことなのだ Rubicon river 生きるとは 生きることとはそういう物なのだ Rubicon river 幸せとは 幸せとはそういう物なのだ
作詩・作曲: さだまさし村の入り口には紅い花が咲いてる 昔から咲く本当の名前は知らない 今は誰も憶えてなどいないんだ もう今は誰も知らない 昔 戦があった時 花は一度枯れたけど 今は見渡すかぎり赤い絨毯のように 何もなかったかのように咲いてる そう何もなかったかのように 人は皆 花の美しさに酔い かなしい時代は忘れたようだ 父を母を兄を友を失ったあの戦や 最後に全て焼き尽くしたあの光さえも 何もかも綺麗さっぱり 忘れてしまう幸せの中で みんな暮らしてるこの村では あの時何も起きなかった そうつまり 何もなかった 村の入り口には小さな石の仏が立ってる 昔からある仏の名前は知らない 今は誰も憶えてなどいないんだ もう今は誰も知らない 忘れてはいけない事と忘れてもかまわない事の 境目でいつもうろたえている 大切な事ほど忘れ 忘れたい事ほど忘れられない 花の色はいつか移ろう 楽しい時ほど早く過ぎゆく 父を母を兄を友を奪われたあの時 さしのべられた誰かの手の温もりでさえも 何もかも綺麗さっぱり 忘れてしまう幸せの中で みんな暮らしてるこの村では あの時何も起きなかった そうつまり 何もなかった 村の入り口には紅い花が咲いてる 昔から咲く本当の名前は知らない
作詩: 井伏鱒二・作曲: さだまさしある日 雨の晴れまに 竹の皮に包んだつくだ煮が 水たまりにこぼれ落ちた つくだ煮の小魚達は その一ぴき一ぴきを見てみれば 目を大きく見開いて 環になつて互にからみあつてゐる 鰭も尻尾も折れてゐない 顎の呼吸するところには 色つやさへある そして 水たまりのそこに放たれたが あめ色の小魚達は 互に生きて返らなんだ
作詩・作曲: さだまさしあの頃は良かったなんて 口に出して言うもんじゃないよ 多分思い出の良いとこだけを「あの頃」と呼びたがる 「もしかしてあの時」なんて 逃げ込みたくもなるけど 待って それで上手くいかないことだけに 「もしも」を押しつける 誰だって思い出暮らしの方が良いさ 良いことだけならね 霞でも食って 鏡見ないで 歳だけ取って バカに笑って 生まれて生きて死ぬだけなんだったらそれも良い 未来は悪い事だけ 連れてくるもんだなんて怯えるなんて 後ろ向きの思い出暮らしにはまだまだ若すぎる 記憶の中だけのヒーロー セピア色の自分伝説 そんなモン早く捨てちまって たかだかの僕になれ 傷口から腐るあいつ 傷口から強くなるあいつ 一つだけ胸に刻みたい 僕らは今を生きる 誰だって思い出暮らしの方が良いさ 嫌な事から逃げて 心を開いて 心で見て 受け止めたい 生命の理由 折角生まれて生きているんだったら勿体ない あの頃は良かったはず 永遠に過去は美しい 後ろ向きの思い出暮らしなどまだまだ早すぎる あの頃は良かったなんて 口に出して言うもんじゃないよ 多分思い出の良いとこだけを「あの頃」と呼びたがる
作詩・作曲: さだまさしカフェラテ越しに不意の別れ告げる君の向こうで ベビーピンクの真冬の薔薇 風もなくゆらり揺れた 読みかけの物語に残された数ページ 手に汗握るまさかの展開には声もない ミステリーなら最後のどんでん返しが 待ちかまえているんだけど 読み落としてた大切な君の心の傷を もう一度君の美しい笑顔を温めるために 私は助けてという君の声が聞こえる 僕の細胞は全て君で出来てたと気づいた 口先だけの言葉じゃない こころで守ってゆくから まだ僕にロスタイムが残されているのなら どんでん返しの瞬間に運命を賭けるつもり カフェラテ越しに不意の別れ告げる君の向こうで ベビーピンクの真冬の薔薇 風もなくゆらりゆらり ゆらりゆらり揺れた
作詩・作曲: さだまさし犬に叱られた夢を見た 君ら人間は少し思い上がっているんじゃないかって 何の役にも立たぬ死に様を犬死になんて 軽々しく言うんじゃないと本気で怒ってた 犬に叱られた夢を見た 君ら人間は少しのぼせ上がっているんじゃないかって 散々人に迷惑かけて死ぬことを これからは人死にと呼ぶことにするがいいって 飼い犬に手をかまれるなどと平気で言うけど 飼い主に殺される犬の方が多いくらいだ 言っておくが別に猿とは仲も悪くないし 負けて遠吠えするのは君らじゃないかって もっともだ もっともだ 犬に叱られた夢を見た 君らの前頭葉が発達した訳は 犬が臭いの部分を受け持ってやったからだ 君らに知恵を持たせてやった感謝を忘れてるって 犬に叱られた夢を見た 花咲か爺から桃太郎まで面倒見たのに 猫と違って泥棒もせず恨んで化けもせず 救助や介助やおまわりさんまで努めてきたのに 第一 人も食わぬ夫婦喧嘩やなんかを 犬が食わぬのは当たり前のことだろう それより犬も歩けば棒に当たると言うけど それの何処が幸せなのか説明してみろって もっともだ もっともだ 犬に叱られた夢を見た 犬死になんて軽く言うなと叱られた もっともだ もっともだ
作詩・作曲: さだまさしおめでとう 旅立ちだね 若い分きっと辛い道のりだろう 負けないで負けないで負けないで 意地を張って無理などし過ぎないように 季節は今 君はあの若緑色に 眩しく染まりながら歩いてゆく 君の征く茨の道に祝杯を挙げよう 転んでも笑って立ち上がれるよう おめでとう 旅立ちだね 忘れないで 茨にもきっと花咲く おめでとう 旅立ちだね 下手くそで良い君だけの道を征け 挫けるな挫けるな挫けるな 次に会うとき君は今より素敵だろう いつまでも自分を若いと思わぬよう いつまでも心は若く居られるよう いつか花を懐かしむ時 信じたその道を 自分で褒めることが出来るよう おめでとう 旅立ちだね 信じて良い 茨にもいつか花咲く おめでとう 旅立ちだね 忘れないで 茨にもきっと花咲く
作詩・作曲: さだまさしゆうらりと山際に のぼり来る十三夜 薄絹をまとふ如く 銀色に光降る 風も無き雲路に 静静心細く 思ひ出の縁取りの ほつれゆく音のあはれ ふるさとは既に遠く 日ぐれて尚 道遠し たおやかな 月の光に 知らず知らず涙零る 未だ見ず流星の 落ちゆく 昊の涯 独り寝の窓辺に聴く 君を恋うる歌 オルフェウス 或いはセレネの母 ティアの形見 一年に4センチ 遠ざかりゆく恋 故郷は遙か遠く 日ぐれて尚 道遠し 振り向けば かくも長き 迷い道に 人も絶へ 君知るや言の葉に 尽きせぬ恋の行方 ゆうらりと山際に のぼり来る十三夜
作詩・作曲: さだまさし季節が変わるように 静かに押し寄せる波が 沁みるようにあなたで 満たされてゆく予感 八重山吹の花が 香るように風に揺れた その坂道をあなたが歩いてくる いつしかあなたに恋をした 遅咲きの花のように 気づいてもらえないかも知れないけど 小さく咲いたから しあわせ しあわせ 朝焼けの水際に 光が満ちるように ゆっくりとあなたに 染まりはじめる予感 ときめきを数えれば 悲しみが始まるから この坂道を一人で歩いて行く いつしかあなたに恋をした 遅咲きの夢のように あなたに届かないかも知れないけど 小さく咲いたから しあわせ しあわせ しあわせ
作詩・作曲: さだまさし桜の樹の下に集まって みんなで最初からやり直そう 両手に余る悲しみを越えて みんなで最初から始めよう ららららら ららららら みんな働け 力があるなら力を出せ 知恵があるなら知恵を出せ お金があるならお金を出せ 何もないヤツは歌え ららららら ららららら みんなで歌え ららららら ららららら みんなで笑え 泣いて泣いて泣いたら笑え 笑って笑ったら怒れ 怒り疲れたら働け 働き疲れたら休め ららららら ららららら みんなで笑え 桜の樹の下に集まって みんなで最初からやり直そう 両手に余る悲しみを越えて みんなで最初から始めよう ららららら ららららら みんな働け 桜の樹の下に集まって みんなで最初からやり直そう 両手に余る悲しみを越えて みんなで最初から始めよう ららららら ららららら みんな働け
作詩・作曲: さだまさし名画座で出会うオードリーに恋をしてたあの日 学校へも行かずあてもない夢に逃げ込んでいた 不安を数えれば未来 未来は憧れと怖れ 誰かの庭に咲く白丁花 六月に降る雪< 仕送りが遅れると詫びる故郷の母の手紙 負けるなとは書いてないけれど 負けたくないと思った 夕暮れ迫る路地裏に遊ぶ少女独り フランス座の踊り子の娘 誰かにそう聞いた 次には北の町へ行く 終わりのない旅人 生きることはそういうこと 明日はいつか来る 名画座の恋が終わる頃 僕は大人になる もうすぐ梅雨前線が この街に掛かる
作詩・作曲: さだまさし君の手に触れた時の プラネタリウムの空の色 暁の中秋無月群青に流れる星の二つ三つ 5億光年離れても超新星残骸空に咲く花 ほら理と情の狭間で二人の恋が揺れている 茉莉花の花が咲いたよ 地中海のほとりで 自由のために生命を投げ出す人がいる ボクラハナニモノ 132億光年 プラネタリウムの空の色 明暗の宙に天つ雁 明星をよぎる影の二羽三羽 5億光年離れても見える星は幾つもあるというのに 2センチより近くても 君は遙か銀河よりも遠い 茉莉花の花は咲かない 何故だかこの国では 幸せ疲れで自由が見えなくなったのかな ボクラハナニモノ 君の手に触れた時の プラネタリウムの空の色 暁の中秋無月群青に流れる星の二つ三つ
作詩・作曲: さだまさし廣重寫眞館が今日で終わるって そんな風な貼り紙がしてあったって 寂しげに君が言うあのショーウィンドウには 町中の思い出が飾られてたっけねって 父と母の結婚式の寫眞も 妹の七五三の晴れ着姿も 何故か廣重の浮世絵とショーウィンドウに 一緒に並べられてたっけ あれやこれや アインシュタインのお気に入りって 自慢してたエーテル仕掛けの水飲み鳥の隣 多分ガーベラらしき ホンコンフラワーの下で微笑んでいた 振り袖姿の君 ああ ときめきはそこからだったね 廣重寫眞館が今日で終わるって 喜楽亭のコロッケも終わっちゃったし 町中が寂しがってるどのショーウィンドウにも 子供の姿が映らなくなったっけねって そうだこれから二人で寫眞撮りにゆこう 「だって普段着なのに」と君は言うけど 普段着のままでいいあのショーウィンドウに 僕らを飾ってもらおうよ 結婚しようかって聞いた 野球帰りの子供達と すれ違う時どこかでモクセイの香りがした 風呂屋の煙突の上に白い月ふと振り仰げば ヒロシゲ・ブルーの空 ああ ときめきはこれからだからね 廣重寫眞館が今日で終わるって そんな風な貼り紙がしてあったって 寂しげに君が言うあのショーウィンドウには…
作詩・作曲: さだまさし古い桜が咲かせる花は 決して古い花ではないように 古い時計が刻む時間は 決して古い時間じゃない 長い間僕の胸の中で 時を刻む 古時計 山を谷を河を越えて 道無き道を生きた 胸のときめき忘るる無かれ 早鐘を打ったあの夏の日 本当の花は実はこれから 生命短し恋せよ乙女 古い桜が咲かせる花は 決して古い花ではないように 古い時計が刻む時間は 決して古い時間じゃない 使い古しの古時計 ちょいと疲れてきたけれど ささやかな生命の営み 抱きしめて時を刻んだ 青春なんて歳の数じゃない 胸の温度の高さのことさ 本当の花は実はこれから 生命短し戦え男の子 古い桜が咲かせる花は 決して古い花ではないように 古い時計が刻む時間は 決して古い時間じゃない 古い桜が咲かせる花は 決して古い花ではないように 古い時計が刻む時間は 決して古い時間じゃない
作詩・作曲: さだまさし大きな窓から差す 柔らかな光の中で パサージュ論を読む君の横顔に じっと見とれていた 真白な夏の雲が 山際の空に咲いた 水浅黄色の君のTシャツの 白い腕が眩しい 或いはベンジャミンを語る 君は強いアウラに満ちて 或いは賢治を語る 君は大いなる慈愛 図書館という大宇宙に 二人きり浮かんでた あの時 窓から見える水辺の 睡蓮が音も無く咲いた あたかも五次方程式のように 心も恋も解けない 大きな時間の粒に 緩やかに身を横たえ E=mc2と僕が書けば 恋は高速を超えた 或いは未来を語る 君は不安と勇気に揺れて 或いはふるさとを語る まなざしは母に似ていた 図書館という大海原に 二人きり浮かんでた あの時 遙かな時間は過ぎて 図書館に僕は独りで 正義についてのディベートを 読みながら 未だ君を想っている 大きな窓から差す 柔らかな光の中で…
作詩・作曲: さだまさし万年筆を選んだ訳は あなたの文字が好きだから ほんの二行で構わない あなたの文字が欲しかった インクは涙の縹色 桜三月さようなら ここは黄昏アーケード すれ違う日があるかしら 虹色花屋の店先の 真白の芍薬匂い立つ 露の干ぬ間の幸せは 浅き夢見し酔ひもせず 思い出遣らずの雨模様 皐月五月雨さようなら ここは黄昏アーケード いつか帰ってくるかしら ここは黄昏アーケード すれ違う日があるかしら
作詩・作曲: さだまさしロックウェルの「鏡の前の少女」と 「婚姻届」の窓辺に咲く花 君の横顔に天窓の秋の光 美術館の壁の閑けさ もしも僕に絵が描けたなら 君の笑顔だけ描き続けるだろう 吹きこぼれそうな恋を鎮め 庭先の桜紅葉の色が滲む Oh 君の心が見えたら フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」 ラピスラズリの気高い孤独 君の白い耳に透ける秋の光 僕はメーヘレンにもなれない もしも僕に絵が描けたなら 君の笑顔だけ描き続けるだろう 僕だけの恋を庇うように 庭先の桜紅葉の散る音 Oh 君の心に触れたら もしも僕に絵が描けたなら 君の笑顔だけ描き続けるだろう やがて僕の美術館には 君の笑顔だけ 飾られるだろう Oh
強い夢は叶う 〜RYO National Golf Club〜
作詩・作曲: さだまさし頑張ってるんだきっと誰も 精一杯なんだきっと誰も 思い通りに生きられないけど 一所懸命生きてる 生まれ生まれ生まれ生まれて 生きて生きて生きて生きて 小さいけれどたった一つの生命 大切に抱きしめて 泣きたい時こそ笑え 苦しい時こそ笑え 信じていい 強い夢は叶う 苦しんでるんだきっと誰も 不公平に耐えて生きてる 少し遅れても季節の花は 約束通りにきっと咲く 生まれ生まれ生まれ生まれて 生きて生きて生きて生きて たとえどんな時も明日を あきらめない 泣きたい時こそ笑え 苦しい時こそ笑え 信じていい 強い夢は叶う 泣きたい時こそ笑え 苦しい時こそ笑え 信じていい 強い夢は叶う
作詩・作曲: さだまさし人ハヒトタビ生マレテ生キテ 愛シキ憎キ人ニ会ヒ 老イト病ト闘ヒ生キテ イヅレ死ヌルハ世ノ習ヒ 嗚呼 我哀レノ生業ナル哉 啼イテ血ヲ吐ク不如帰 泣クモヨシ 笑フモヨシト 歌フコノ身ハ 可笑シクモアリ マタ 哀シクモアリ 人ハヒトタビ生マレテ生キテ 色ト欲トニ苛マレ ソレデモ笑フ強サガ欲シイ イヅレ死ヌル日 来ルマデニ 嗚呼 ソレゾレノ 生業アリテ 休ム暇無キ糸車 泣クモヨシ 笑フモヨシト 独リ歌ヘバ 現世ハ捨テタバカリノモノデモナイサ イヅレハ声モ枯レ果テテ 櫻ノ頃ニ 春死ナム オマヘ独リノ為ダケニ 小サキ歌ノ小屋ヲ建テ 愛ノ限リヲ歌ヒタイ オマヘ独リノ為ダケニ 泣クモヨシ 笑フモヨシト 歌フコノ身ハ 可笑シクモアリ マタ 哀シクモアリ 泣クモヨシ 笑フモヨシト 歌フコノ身ハ 哀シクモアリ マタ 嬉シクモアリ
作詩・作曲: さだまさし